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2019/12/21

Netflix『6アンダーグラウンド』のクレイジーすぎる撮影にライアン・レイノルズも驚愕

 『アルマゲドン』や『トランスフォーマー』シリーズで知られる“破壊王”マイケル・ベイ監督の最新作『6アンダーグラウンド』が現在Netflixで好評配信中だ。スキルも職業もバラバラな6人の精鋭たちが最強チームを結成し最難関のミッションに挑むこのノンストップ・アクション作は世界各地で撮影されたが、その各ロケ地でのクレイジーすぎる撮影秘話が明かされた。

 本作のロケはイタリアのフィレンツェやローマ、ハンガリーのブタペストなどで行われ、中でもフィレンツェでは、近年の映画としては初めて街の中心部を大々的に使った撮影が行われた。大規模な撮影の具体的な内容について、ベイ監督は「数百年もの歴史を持つ大聖堂の上空わずか3メートルをヘリコプターで旋回して、そのヘリの上でパルクールをするシーンがあるよ。実際に観てもらえればわかるけど、合成ではないんだ」と、もし失敗したらただ事では済まない、聞くだけで手に汗握るシーンを実現させるまでの衝撃的なエピソードを明かした。

 さらに、16世紀に建てられ、現在はフランスの国有資産となっている歴史的建築物ヴィラ・メディチの周辺での撮影では、「数百年の歴史を誇るモニュメントの間を、本物の2台の車に飛び越えさせるシーンを撮ったんだ。両側の壁までは30cm程度。ヴィラ・メディチにぶつけでもしたら、イタリアから追放されるだろうなと思ったね(笑)」と聞いているだけでヒヤヒヤしてしまうようなシーンの撮影の裏側を話す様子はどこか楽しげだ。

 また、ローマ郊外のカラトラバにある有名な建築家が手掛けた巨大なスタジアムのチッタ・デロ・スポルトでは「未完成のまま10年間も放置されていた場所だったから、そこで撮影したのは私が初めてなんだ。本当はスタジオで撮影する予定のシーンだったんだけど、『なぜスタジオなんだ? この場所に香港を作ってしまえば立派な撮影現場になるじゃないか!』と提案したんだ。全員にクレイジーだと言われてしまったけどね」と、仲間のスタッフでさえ驚愕するような撮影アイデアを実行していたことを明かした。この場所に大規模なセットを組み、そこで香港のシーンの一部や、カーチェイスシーンなどの撮影が行われたそうだ。

 このようにクレイジーな撮影秘話が次々と飛び出してくるが、主演のライアン・レイノルズも「撮影中、この映画のスケールの大きさを毎日実感していたよ。イタリアの街中を封鎖したり、あらゆる場所を撮影に使っていたからね」と数々の映画に出演してきたライアンでさえ驚愕した現場だったようだ。ベイ監督「私はいつもロケ地には恵まれていて、スペースシャトルで2度撮影したことがあるのも、35年ぶりにピラミッドに登って撮影したのも私だけだよ!」と得意げに語る。彼はただ、観る者を唖然とさせるド派手で面白い映画を撮りたい一心なのだ。そんな少年心を今もなお持ち続けるベイ監督による『6アンダーグラウンド』をお見逃しなく。

 

◎作品情報
『6アンダーグラウンド』
Netflixで独占配信中

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