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2018/07/17

ディスコ&ファンク・ユニット「タキシード」の大阪公演レポートが到着 スロウナンバーからパーティチューンまで豪華セットリスト

 シンガーソングライターのメイヤー・ホーソーンとヒップホップ・プロデューサーのジェイク・ワンによるディスコ&ファンク・ユニット、タキシードが昨年8月以来、およそ1年ぶりにビルボードライブ大阪でライブを行った。昨年の大阪・東京におけるビルボードライブ公演、サマーソニックでのパフォーマンスも大盛況。今回も開場後間もない時間から既に会場には多くのオーディエンスが詰めかけ、彼らのパフォーマンスに対する期待度の高さが伺える。ということで、大阪の夜を彩った熱狂のステージを早速レポートしていこう。

 開演の時を迎え、ステージに降り立ったのは、長いマントと被った小柄な女性。オープニングに登場したのはギャヴィン・トゥレクだ。タキシードのライヴやPVでバック・ボーカルを務めていたその人である。揺らめくライトに照らされて伸びやかな歌声を聴かせた後、バッとマントを翻し、ミントグリーンのワンピース姿に一変。フリンジを揺らし、軽やかに舞い歌う姿はまるで妖精のようだ。ビートにのせて激しいステップを刻みながら、呼吸一つ乱れず、歌い上げるパフォーマンス力の高さにフロアが沸く。今回が初めての大阪でのライヴだったというギャヴィン、「毎度オオキニ!」と満面の笑みを浮かべてステージを降りる彼女に、温かい拍手が送られた。

 転換を挟み、いよいよタキシードのステージがスタート。客電が落ち、昨年の来日メンバーでもあったサム・ウィシュコスキ(Key)、クリスチャン・ヴンダリッヒ(Gt)、そしてギャヴィンの3人が登場する。続いて、メイヤー・ホーソーンとジェイク・ワンがステージに現れた瞬間、会場中が総立ちとなり、大きな歓声と拍手が沸き起こった。

 アッパーなビートにのって繰り広げられるは、完全無敵のパーティチューン。エイティーズ、ファンク、ディスコ、レトロモダンなどの要素を散りばめつつ、ソウル、R&B要素を感じさせる「Number One」、今年始めに発表されたザップとのコラボチューン「Shy」などが披露され、フロアは序盤から大きく盛り上がる。「Don't be shy,Osaka!」メイヤーの声に、オーディエンスは更に熱狂し、ヒートアップ。その名の通り、タキシードに身を包み、甘い歌声を聴かせながら、華麗にターンを決めるメイヤー。珠玉のトラックをブラッシュアップしながら、メイヤーの紡ぐメロディ、ビートのそのものを支えるジェイク。そこに鉄壁のバンドサウンド、バックボーカルが加わり、唯一無二のグルーヴを生み出している。

 中盤はスロウなナンバーを織り交ぜ、ゆったりとしたリズムで会場を包みながら、大阪の夜を甘く艶やかに染め上げていく。妖しく揺らめくライトに照らされながら、メロウに、そしてセクシーに歌い上げるメイヤー。会場中がその姿、歌声に魅了され、タキシードにもう一度恋をした瞬間だった。「アルバム聴いた人はどれくらいいる?Ⅱは?」とオーディエンスに尋ねる二人。フロアからのレスポンスに満足気に頷きつつ、「じゃあ、今度はⅢからの曲を」と悪戯っぽい笑みを浮かべるメイヤーの言葉に、大きな歓声が沸き起こる。

 終盤の「Take A Picture」では、メイヤーとジェイクの二人がフロアに降り立ち、オーディエンスと写真を撮る場面も。“楽しむ”ことを念頭に作り上げられたという、シンプルかつキャッチーなメロディ、思わず身体を動かしたくなる軽快で心地良いリズム。音楽に身を任せて、踊り続けることの歓びに、思わずこの時間が続けば良いのにとすら願ってしまった。

 沖縄で開催されたビーチフェス『CORONA SUNSETS FESTIVAL』の出演を経て、昨日16日から本日17日までビルボードライブ東京で公演を行うタキシード。彼らのパーティチューンに身を委ね、今年の夏の想い出を刻んでみてはいかがだろうか。

Photo by Kenju Uyama
Text by 杉本ゆかり

◎公演情報
【タキシード】

ビルボードライブ大阪
2018月7月12日(木)※終了

ビルボードライブ東京
2018年7月16日(月)※終了
2018年7月17日(火)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30

詳細:http://www.billboard-live.com/

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