Billboard JAPAN


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2018/03/26

ケイティ・ペリー来日緊急インタビュー&サイン入りポラプレゼント~自分の愛し方を学んだケイティが語る、ネット社会との付き合い方と未来への挑戦

 米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得した最新作『ウィットネス』を引っ提げたジャパン・ツアーが、いよいよ明日3月27日と28日に迫ったケイティ・ペリー。そんな彼女が、多忙な日本滞在の合間に、Billboard JAPANのインタビューに答えてくれた。

 ポップでカラフルな衣装や独創的なステージングに定評があるケイティが、自らの言葉で今回のライブ・ツアーの魅力はもちろん、現在社会においてのネットとの付き合い方、そしてTV、ファッションなど多方面に活躍の場を広げる自身にとっての次なる挑戦について話してくれた。

◎アルバムのリリースに合わせ、毎回イメージを改革してきましたが、最新作『ウィットネス』で打ち出したイメージについて教えてください。自分自身と近い部分もありますか?

 『ウィットネス』 は、私にとって4枚目のアルバムで、デビューから10年目の作品になったわ。何もかもが変化を遂げていて、10年前の私は、必ずしも現在の私と同じではない。けれど、10年前の自分を無視することもできない。たくさんの成長を重ね、たくさんのことを学んで、辿り着いたのが今の自分だし、そういう自分の経験を音楽を通じて語ることができることに、とても誇りを持っているの。今回は、アーティスティックな面において方向性を変えることが必要だと感じたわ。アルバムは、音楽面、芸術面など多くの側面において、ものすごく先進的で、メッセージ性を持った作品に仕上がっているから、心から誇りに思っているわ。

 このアルバムを作っていた時、私生活の面でやや苦境に立たされていて、それがアルバムにも投影されているなと感じる。その困難とは、自分の人生における変化を受け入れることだった。みんなが「なってほしい」と期待する自分ではなく、自分らしくならなければいけなかった。それは髪の毛をブルーに染め、綿あめのように(キュートでフワフワとした)フェーズから、様々なレイヤーから織りなされた成熟した女性への変貌を意味しているの。

 年を重ねて、賢くなるとともに、 ケイティ・ペリーというペルソナと“自我”のバランスが徐々に取れてきていると感じるわ。改めて気づいたのは、 こういった2つのレイヤーは、はじめから常に共存してきたけれど、少しの間、バランスが崩れていたということ。でも、それはその当時、自分が成し遂げたいと思っていたことを達成するために必要なことだった。今は自分ことが大好きよ。ものすごくハードだったけれど、学ばなければならない教訓だった。そのせいで、ファンが離れてしまった部分もあるかもしれない。でも、自分自身を心から愛せるようになったことで、他の人もさらに上手く愛せるようになったの。

◎今回のツアー・プロダクションにおいて、特にこだった部分、注目してほしい部分は?

 すべてを誇りに思ってるわ。ツアーに関して話すと、私はブロードウェイやストーリー性が好きだから、ショーを通して大まかなストーリー性を持たせることにこだわってきた。今回のショーにも、それは受け継がれているわね。それが具体的に何か?を言い表すのは難しいけど……自分が最初の頃、どんな人間だったか?そして、そこから真の道を見つけるまでの旅という感じかな。でも、常に新たな解釈を加えてもいるわ。例えばアジアでのショーは、アメリカで行っているものは違うし、メキシコやUK、ヨーロッパで行うショーも違うバージョンになっている。昔ほどルーチン化されていなくて、柔軟性のあるショーを行えるようになったの。

◎10年以上ツアーを行っていると、ハプニングも色々あると思いますが、中でも最も記憶に残っているのは?

 ハプニングではなくて、自分にとって学ぶきっかけだったと思いたいわね。自分に合った衣装を選ぶこと、そしてリハーサルは必要だということ…本当はすごく嫌なんだけどね(笑)。ものすごい集中力を必要とするから。そしてツアーにはバランスが必要だということを学んだ。色々な人に世界のあらゆる物を与えられても、時には「ノー」と言わなければならない。自分の体、心、魂、そして精神を健全に保つために。だから、安易に「この先、2年間はツアーに費やす」とは言えないわ。体調を壊して倒れてしまったり、心を豊かにしてくれる家族や愛する人々に会えなかったりするから。そのバランスを見つけることが大切。それを10年かけて学んだわね。そして、これからもまだまだ学ぶことがたくさんあると感じるわ。

◎ テクノロジーの発展により、近年ではライブをVRで体験することも可能となりました。これまでいくつものエンタメ性の高いツアーを成功させてきたケイティですが、そういった技術の可能性についてどう考えますか?今後取り入れていきたいと思いますか?

 とても興味がある。テクノロジーや宇宙研究などに関われる機会には惹かれるし、きちんとしたホヴァ―ボードが未だに発明されていないのが腹ただしい(笑)。未来に興味があって、それに関わることを楽しみにしている。特に、そういったテクノロジーに、みんなが隔てなくアクセス可能な時代になったら、ぜひ関わっていきたいと思っているわ。コンテンツやパッケージなどが整っていけば、コンサート・ツアーの経験をさらに拡張すると信じているの。世界には、コンサートへ足を運べない人がたくさんいるから、そういった人たちにも素晴らしい機会となると思う。本当に革命的な出来事になるんじゃないかな。今も、そういったものを取り入れることを色々考えてはいるけれど、やはり入念な計画が必要なのよね。

◎最新ツアーの前座にカーリー・レイ・ジェプセン、ヘイリー・スタインフェルドなど多くの女性アーティストを起用していますが、最近のお気に入りは?

 他にも、ノア・サイラス、ビービー・レクサなどに参加してもらっていて、今後はトーヴ・スティルケにも参加してもらうわ。彼女の「Say My Name」が大好きなの!インスタグラムでも何人かをフォローしていて、たくさんのアーティストに声をかけているけど、スケジュール的に無理な場合もある。それでも、若い才能や新しい音楽は常に注目していて、『アメリカン・アイドル』の審査員をやろうと思ったのも、それが大きな理由の一つ。過去にも、私が注目して、信じた、駆け出しのアーティストにツアーに参加してもらって、そこから大きく羽ばたいて、活躍していくことも幾度かあった。今となっては連絡も取れないぐらいにね(笑)。

◎今、あなたを最もインスパイアする女性は?

 マザー・テレサからハーレムの公立学校の校長まで、様々な女性。スポットライトを浴びている、浴びていないに関わらず。著名人だと、ヒラリー・クリントン、アンジェリーナ・ジョリー、アマル・クルーニー、グロリア・スタイネムなどもそう。そして私の母や姉、ヴォーカル・トレーナー。多くの女性から様々なスケールのインスピレーションをもらっているわ。人の真価が問われるのは、誰も見ていないときに、どんな行動をとるか。見返りが何もなくても、優しさや憐れみを持って行動する女性たち。私たちが、その存在を認識していなかったり、存在にすら気づいていない時もあると思う。でも、そういった人々は存在するから世の中が回っている。そういった女性たちが、私にとってのヒーローよ。

◎最近は、どんなことにクリエイティヴィティーを掻き立てられましたか?

 自分の心や自分自身を労わることを学び続けていること。人の話に耳を傾けること。若い時は…まだ若いけど(笑)…20代の時って、自分が何でも理解していると過信してしまう。30代に突入して、人の話を聞くことの大切さを学んでいるの。だから、たくさんを聞いて、吸収しているところね。

◎世界中に数多くのファンやSNSのフォロワーがいることによる社会的なプレッシャーとうまく向き合う方法は?

 SNSには良し悪しがあるわ。リアルタイムで反応を得られるけれど、残念なダークサイドに陥っていると感じる時もある。その人が目の前にいたら言うこともできないような誹謗中傷を匿名で投稿することもできる。私自身も経験したことがあって、とてもネガティブなことを書かれたこともあれば、ポジティブなこと書かれたこともある。でも、私はそういった言葉が書かれる前からキャリアを築いていた。私の歌声、神から与えられた贈り物は、そういう言葉の前から存在し、これからもずっと存在し続ける。幸運なことに、私はSNSがない時代に生まれて、自身のプラットフォームを築くために、後になってから使い始めた。生まれた時からSNSがある世代には理解しがたいかもしれないけれど、私はどのようにしたら上手く活用できるかを理解しているの。なので、コメント欄は見ないようにして、すべてを真に受けないようにしている。私が今この場にいるのは、自分自身、素晴らしいスタッフや家族のおかげで、世界中の人々全員を満足させることはできない。もし、それが可能なのであれば、その人は人間じゃないと思うし、自分の意見を持っていないと感じる。私は、みんなに味方になってもらうよりも、自分の意見を持つことの方が大切だと思う。

 間違いを犯すことは、学ぶための唯一の方法。世の中、そしてセレブの世界において、人々が他人の間違いを許す寛大さと思いやりを持ち、「みんな人間なんだ」と思えるようになれば素晴らしいと思う。SNS上での激しい怒りをぶつける行為は…まるで魔女狩りのようになってしまっていると思うわ。私と友人たちはそれを“アウトレイジ・カルチャー”と呼んでいる。ネット上で、お互いを即座に辱めている。とても残念なことね。質問を問いかけたり、意見を述べたり、注目を浴びたりする勇気を隔ててしまっているから。でも、現実問題、間違いは誰でも犯すもので、その経験なくしては人は学べないの。

◎では最後に、フットウェア・コレクションを立ち上げたり、『アメリカン・アイドル』の審査員も務めていますが、今後音楽に限らず挑戦してみたいことは?

 与えられた様々な機会に感謝と誇りを感じているわ。ほとんどの日は、この世が私に与えたいと思ってくれているもので満足している。でも、そうね…みんなの光になり続け、人々の人生に愛と喜び、そして希望を与え続けたい。現在のネット社会からは希望が感じられない。ネガティブな部分がポジティブな部分より大きく響いている。そのネガティブさに、ポジティブな影響で立ち向かっていかなければならないと思うわ。私はその戦いの一部になりたい。それが靴や音楽や映画、あるいは、単純に自分らしくいることでも、どういったことを通じてでもね。


◎スポット動画
https://youtu.be/RMz7Lm2CzxA

◎公演情報
【KATY PERRY WITNESS THE TOUR】
2018年3月27日(火) ~ 28(水) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
チケット:S 15,000円、A 10,000円、VIP(グッズ付) 30,000円(税込・座席指定)
INFO: ウドー音楽事務所 http://udo.jp/concert/KatyPerry

◎プレゼント情報
抽選で2名様に取材時に撮影したケイティ・ペリーのサイン入りポラロイド写真をプレゼント
<応募方法>
01.Billboard JAPANの公式twitterアカウント(@Billboard_JAPAN)をフォロー
02.本記事をRTで応募
※応募締め切りは、4月2日(月)正午となります。
※当選者の方には、@Billboard_JAPANよりDMを送ります。当選時に同アカウントをフォローされていない場合、当選は無効となります。
<受付期間>
2018年3月26日(月)~4月2日(月)12:00


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