ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが、2017年12月7日と8日にソロとしては初の来日公演を東京・六本木で開催した。

　「日本と東京が大好きだからここでツアーを終えたかった」。そう語ってオーディエンスを湧かせたハリー・スタイルズは、9月に始まった初のソロ・ツアーの第一部最終公演を2017年12月8日、東京のEX THEATER ROPPPONGIで敢行。ファースト・アルバム『ハリー・スタイルズ』の全収録曲にフリートウッド・マックなどのカバーを加えた、計15曲を披露した。

　ワン・ダイレクション時代は考えられなかった小さな会場とあって、興奮し切ったファンの前に、深紅のグッチのスーツをまとい、ギターを抱えて登場した彼。4人編成のバンドを従えて、アップビートな曲ではミック・ジャガーを思わせる挑発的な身のこなしを見せ、歌声も以前よりタフに響かせて、存在感満々のロックンローラーに変身を遂げていた。ワン・ダイレクションの『ストックホルム・シンドローム』と『ホワット・メイクス・ユー・ビューティフル』も、思い切りロックにアレンジして聴かせるが、あちこちで日本語のMCを挿んだりと(「ニホンニスミタイ！カエリタクナイ！」などなど)、サービス精神の旺盛さは相変わらずだ。

　サービス精神と言えば、アンコールでもこの日だけの素敵なサプライズを用意していた。いきなりフロアを見下ろすバルコニーに現れたハリーは、マイクも使わずに、アコギの弾き語りでリトル・ビッグ・タウンの『Girl Crush』を歌ってくれたのである。その後大ヒット曲『サイン・オブ・ザ・タイムズ』でショウを締め括ると、お馴染みの「ガンバリマース！」の掛け声をキメて、たくさんの投げキスを送りながらステージをあとにした。

　2018年5月にはさらに規模を拡大したツアーで再び日本に帰ってくることが決定している。

Text：新谷洋子


◎セットリスト
Ever Since New York
Two Ghosts
Carolina
Sweet Creature
Only Angel
Woman
Meet Me In The Hallway
Just a Little Bit of Your Heart (アリアナ・グランデ　カバー)
Stockholm Syndrome (ワン・ダイレクション)
What Makes You Beautiful (ワン・ダイレクション)
Kiwi
＜アンコール＞
Girl Crush (リトル・ビッグ・タウン　カバー)
From The Dining Table
The Chain (フリートウッド・マック　カバー)
Sign of the Times

◎来日公演情報
2018年5月10 日(木) 大阪/神戸ワールド記念ホール
2018年5月12 日(土) 東京/幕張メッセ
GOLDスタンディング18,000円（税込/ブロック指定）
S指定席12,000円（税込）
A指定席10,000円（税込）
VIPアップグレードパッケージ20,000円（税込）
※VIPアップグレードパッケージを購入するには別途 GOLD スタンディング のチケットのご購入が必要となります。VIPアップグレードパッケージのみでのご入場は出来ませんのでご注意ください。
詳細：https://www.creativeman.co.jp/artist/2018/05harry/

◎リリース情報
アルバム『ハリー・スタイルズ』
AVAILABLE NOW
SICP-5400　2,400円（tax out.）