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2017/07/16

ハロプロ20周年目前に新時代突入! ももちがアイドルシーンの未来に残したもの“アイドル=素晴らしい文化”

 6月30日に“ももち”こと嗣永桃子が卒業&引退、7月15日より各グループの新体制お披露目となる【Hello! Project 2017 SUMMER】をスタートと、20周年を目前にハロー!プロジェクト(以下ハロプロ)が新時代へと突入している。

<ハロプロの長い歴史を先頭で築いてきた者たちが続々卒業>

 この20年、今や伝統とも言えるモーニング娘。をはじめ、様々なアイドルグループを絶え間なく輩出してきたハロプロだが、今年になって大きな転機を迎えている。モーニング娘。の後輩としてハロー!プロジェクト・キッズに選ばれてから15年もの間、日本中のアイドルやアイドルフリークにとって憧れの存在になるほどの成長を遂げてきた矢島舞美、中島早貴、鈴木愛理、岡井千聖、萩原舞による℃-uteが解散(http://bit.ly/2shz83Z)。同じくキッズ時代から15年間、Berryz工房、Buono!、カントリー・ガールズといったグループの主要メンバーとして活動し、2011年『めちゃ×2イケてるッ!』で加藤浩次(極楽とんぼ)にバラエティの才能を見出されてからは、日本中のお茶の間を賑わすほどの存在となった“ももち”こと嗣永桃子も、幼児教育の道へ進むべくハロプロを卒業。そのラストライブについては後ほど詳しく記させて頂くとして、ハロプロの長い歴史を先頭で築いてきた者たちが偶然にも一斉にアイドル人生の幕を下ろす形となった。

<大改革決行するも戸惑い……それに加えて苦難重なるハロプロ>

 また、このタイミングでハロプロは各グループの大改革を決行。ももちがプレイングマネージャーとして牽引してきたカントリー・ガールズ、そのメンバーのうち森戸知沙希、梁川奈々美、船木結は他のグループに移籍してメインの活動を行い、カントリー・ガールズでの活動と兼任。大学2年生の山木梨沙、高校1年生の小関舞は学業との両立の為、学校の休日や長期休暇中での稼働をメインに活動することがまず発表された。

 その約2週間半後、森戸はモーニング娘。'17、船木はアンジュルム、梁川はJuice=Juiceに移籍してメインの活動を行うことが決定し、ハロプロ研修生からは段原瑠々がJuice=Juice、川村文乃がアンジュルムに昇格&加入すること、一岡伶奈は新グループのリーダーに就任することも明らかとなった。昨今のアイドルシーンでは移籍や兼任といったシステムは決して珍しいものではないが、ハロプロにとってグループ間の移籍や兼任(シャッフル/派生ユニットは除く)は20年の歴史で初のこと。当然ながらアレルギー反応を示すファンも多く、戸惑いを隠せないメンバーもいた。

 カントリー・ガールズのファンからすれば、ももちが育てたメンバーたちがここからどんな快進撃を見せてくれるのか楽しみにしていただろうし、グループ自体は存続するとは言え、まだ兼任というシステムに対する価値観が備わっていない者からすると、今回のアクロバティックな措置に対して複雑な心境になるのは当然だっただろう。また、ハロプロより一足先に20周年を迎えるほどの歴史を持つモーニング娘。においては、かつて藤本美貴がソロから加入する事例はあったものの、どこよりもタイトな活動が求められるグループにおいて兼任というスタンスが通用するのか? 13期メンバーが加入したばかりで、今秋には工藤遥が卒業するという繊細な時期にこの展開はどうなのか? そんな疑問や葛藤がメンバーやファンの中に生まれるのは無理もない。

 アンジュルムに関してはリーダー・和田彩花が「3人まとめてどうぞ。来てくれて大丈夫です!」と事前に公言(http://bit.ly/2tSQfIv)していたこともあり、完全ウェルカム状態ではあったが、現在休養中の相川茉穂のことを思うと素直に喜べないファンもいたことだろう。また、Juice=Juiceは全国各地220公演ワンマンライブ完遂のミッションを敢行し、その旅路の途中では、メンバー5人揃ってステージに立てないこともあったり、金澤朋子が子宮内膜症を患ったり、それでも夢の日本武道館に5人で立ってみせた前代未聞のドラマがある。℃-uteと同じく5人組最強アイドルグループとして海外へ飛び立つストーリーを期待していた者も多く、既存の形じゃなくなることに最も難色を示されたグループだったかもしれない。

 そんな賛否両論巻き起こる異例の大改革に加えて、つばきファクトリー・浅倉樹々の腰椎椎間板ヘルニア(※すでに活動を段階的に再開することが決定)、こぶしファクトリー・藤井梨央のルール違反による途中解約、こぶしファクトリー・小川麗奈の不安神経症による活動休止と、明らかに現在のハロプロは苦難続き。本人やメンバーはもちろんだが、ファンも愛情の強い者であればあるほど苦悩の日々が続いていることだろう。

<ハロプロ最大の武器でも弱点でもある特性……見極めていたキーパーソン>

 20年もの歴史を持つ一大アイドルファミリー。しかも卒業と加入をこれまで幾度ともなく繰り返し、アイドルのひとつの絶対的概念を生み出したハロプロである。変化は常に付きものだし、そこに苦しみが伴うことだって少なくない。それでも襷を繋ぎ続けて来たからこそ今日のハロプロがあるのも間違いない。だが、そう分かっていても心がついていかない、逆に分かり過ぎていてオーバーヒートしてしまう、そんな事象が今のハロプロはとても起きやすくなっているように思う。変化というのは肉体的にも精神的にも物凄くカロリーを使うもの。ひとりの卒業や加入だけでも本気で泣いたり怒ったり笑ったりしてきた彼女たち(やそのファン)にとって、現在の畳み掛けられる変化のオンパレードは絶対にキツい。それは鍛錬が足りないからとか、プロ意識が低いからとかそういうことじゃなく、純粋すぎるから。今の時代に夢とか愛とか希望とかそういうものを本気で信じちゃえるメンバーがたくさんいて、自分のグループやハロプロが世界一すごいアイドルなんだって本気で思ってるメンバーもたくさんいて、この20年に及ぶ歴史を背負っていきたい、繋いでいきたい、先輩たちが残してくれたものを絶やしたくないと本気で語るメンバーがたくさんいる。それぐらいハロプロは純粋さによって成り立っているから、全部ど真ん中で受け止めてそれを力にすることも出来るし、逆に思いっきり疲弊してしまうこともある。

 そんなハロプロ最大の武器でも弱点でもある特性をよく理解した上で、そのアイドル人生のすべてを用いて後輩たちに……もっと大きく言えばアイドルシーンの未来に向けて重要なメッセージを残したキーパーソンがいる。それは“ももち”こと嗣永桃子。2017年6月30日、青海野外特設会場(青海南臨時駐車場)にて【ありがとう おとももち】と題したラストライブを敢行し、伝説となったアイドルである。

<「伝説になるじゃないですか」野外でのラストライブに後輩たちも大集結>

 ももち自身が望んで「ラストは野外ライブ」と主張して実現したという同公演。雨が降ったらどうするのかと危惧する声に対して「伝説になるじゃないですか」と言い放ったエピソードは大きな話題となったが、日中は不安定だった天気もなんと晴天。開演前はまだ雲が覆っていたものの、ライブが進むにつれて青空が広がり出した。そんな天候をも味方につけた【嗣永桃子ラストライブ ■ありがとう おとももち■】(※■=ハート)は、℃-uteの最後の公演同様に後輩たちによるオープニングアクトからスタート。

 まずはハロプロ新リーダー率いるアンジュルムが登場し、かつて田村芽実を「行っておいで ゾクゾクさせてやれ!」と見送った「次々続々」を、この日は敬愛する先輩へ贈るメッセージとして歌い踊る。続くつばきファクトリーは「嗣永さんへの感謝の気持ちを込めて全力で盛り上げたいと思います!」「皆さん、一緒にサンライズジャンプやってください!」と「初恋サンライズ」をオーディエンスと飛び跳ねながらお届け。こぶしファクトリーは最新作から「シャララ!やれるはずさ」を披露したのだが、この楽曲もまた「タイムリミットが来る前に やれること全部やってみよう 後悔なんて絶対残すなよ」といったフレーズが今日と云う日に相応し過ぎて、青臭いほどに熱すぎる歌声と相まって会場を鼓舞していく。

 「皆さん、こんばんは。We are Juice=Juice! 今日はももち先輩のラストライブですが、盛り上がる準備は出来てますか!?」℃-uteラストコンサートではオープニングアクトでありながらグランドフィナーレのようなムードを生み出したJuice=Juiceだが、ももち先輩を送り出す舞台でも5人は強烈なスケール感でもって会場を一体化。しかも楽曲は「Wonderful World」ということで、さらには宮本佳林が「あなたに出逢えたから」というフレーズを「ももち先輩に出逢えたから!」と顔をくしゃくしゃにして歌い叫んだりするもんだから、どこまでも広がる大空の下でまさしく天井知らずの多幸感がスパークする。そしてモーニング娘。'17は「青空がいつまでも続くような未来であれ!」を選曲。デビュー前からももちを好きで好きで仕方がなかった譜久村聖が、そんな大好きな先輩とステージで一緒に歌ったことがあるナンバーでもあるが、この日はなんとメンバー揃ってこゆびーむ! ももちのトレードマークである小指を立ててパフォーマンスし、ありったけの愛を届けてみせた。

<今やアニメでしか観れなくなったアイドルの原風景~可愛さのキャリアハイ>

 そんな「青空がいつまでも続くような未来であれ!」に呼応するように晴れやかとなった青空の下、満員のおとももち(ももちファンの呼称)による「ももち!」コールを浴びながら今日の主や……ではなく、おとぎ話『桃太郎』に登場する犬(森戸知沙希)と猿(小関舞)とキジ(山木梨沙)と……赤鬼(船木結)と青鬼(梁川奈々美)に扮したカントリー・ガールズの5人が肩を組んで登場し、客席のど真ん中にあるセンターステージ~ランウェイ~メインステージとスキップしながら練り歩いていく。すると、メインステージの中央に巨大な桃が出現。犬と猿がその桃を両サイドから割ってみせると「ももち」と書かれた扇子を高く掲げた桃太郎……もとい、嗣永桃子が誕生!

 桃色のフリフリの衣装姿で小指を立てながらBerryz工房やモベキマスの楽曲をひとりで次々と歌い踊っていくのだが、ももちが歌い放つことでザッツ・アイドル感が増すフレーズたちと、それに桃色Tシャツ姿のファンたちが興奮して響かせるコール、そのやり取りの背景には本物の観覧車が回っていたり、電車が走っていたり……今やアニメでしか観れなくなったアイドルの原風景がそこには広がっており、この奇跡のような光景を現実化してみせたももちのアイドル道には心底感服。しかも、兼ねてより「世界でいちばん可愛い」と自ら言い続けてきた彼女であるが、この日のももちは80年代の伝説のアイドルのように眩く、可愛さのキャリアハイに到達していた。まさしくアイドルのプロ、可愛いのプロである。

 「“ももち”こと嗣永桃子でーす! 今日は梅雨のこの時期にも関わらず、私の為に会場に集まってくれた皆さん! どうもありがとうございまーす! たくさんの方に見守られながら卒業できること、本当に嬉しく思っております。今日は私のラストステージ、悔いの残らないよう全力で楽しんでいきたいと思いまーす! 皆さんもまばたきなど一切せず、思う存分楽しんでいきましょー!」

<お祭り騒ぎのももちアイドル15周年記念メドレー~夕暮れの涙誘うバラード>

 実際、同公演はまばたきをする間もないほど充実した内容で、キッズ時代に出演した映画『仔犬ダンの物語』や藤本美貴『ブギートレイン'03』のPVを振り返り、主演に選ばれたにも関わらず演技が素人丸出しだったことを謝ったり、藤本先輩の顔面めがけて紙吹雪を投げ付けてしまったことを謝ったりしつつ(笑)、この日からちょうど15年前の今日、オーディションで「恋をしちゃいました!」を歌い「自分の精一杯の力をだすから、みんなにそこを見てほしい」と小学5年生ながら堂々と言い放つももちの映像を流した後は、「このあとは歌で私の15年を感じ取ってください!」と“ももちアイドル15周年記念メドレー”を披露。

 着物風の可愛らしいドレスを観に纏い、お神輿風トロッコに乗り込んで巨大な会場をぐるっと周りながら、Berryz工房、Buono!、カントリー・ガールズと在籍してきたグループの名曲が入り乱れたノンストップメドレーを畳み掛けていく。曲順の詳細はセットリストをご覧頂ければと思うが、Buono!のラストライブでは聴けなかった「ソラシド~ねえねえ~」を改めて歌唱力の高さを感じさせる伸びやかな歌声で響かせたり、Berryz工房の「ジンギスカン」で大ボリュームのシンガロングを生んでみせたり、あの「スッペシャル ジェネレ~ション」を「スッペシャル ジェネレ~ション!」とみんなに叫ばせるだけで次の曲へ進んで笑いを生んだり、最後はももちのアイドル人生が始まったきっかけ「恋をしちゃいました!」で締め括ったりと、すべての楽曲に誰もが笑顔ではしゃがずにはいられない、何ともももちらしい15周年記念メドレーだった。

 そんなお祭り騒ぎの後は、純白のドレス姿で夕暮れに似合いすぎるバラードを2曲。まずはドラマティックなピアノの生演奏と共に、Berryz工房のファン投票で1位を獲得したこともある名曲「VERY BEAUTY」を披露し、風に吹かれながら「ステキな人生見つめてる 大人に近づくから 毎日元気で美しく それが魅力よ それが女よ」と真っ直ぐに歌い届けてくれたのだが、アイドルという特殊な女道を15年にもわたって歩み、その中で自分を好きになることが大事だと、アイドルという多くの人を幸せにする人生を選んだのだから、自分をもっともっと好きになって自信を持とうと信念を曲げずに生きてきたももちが歌うそれは、深く深く突き刺さる。そこに続けて披露されるBuono!「I NEED YOU」。冒頭から「夕陽がやけにまぶしかった 泣きたい気持ちこらえてた 君のいない世界は ねえ どんな世界」「「さよなら」なんて苦手だよ 「またね」って言葉だけが好き ほんとは2度と会えないくせに」と完全にこの日この瞬間の為に生み落とされたかのようなフレーズである。当然ながら会場中に涙が溢れ出す。

 あまりのプロフェッショナルさから「鉄の女」と称されることもあったももちだが、この日のステージに立っていた彼女は正真正銘プロのアイドルでありながら、いまだかつてないほど人間らしくエモーショナルでもあり、声が詰まるような瞬間は一度たりともなかったが、その瞳を潤ませながらひとつひとつのフレーズに愛を込めて丁寧に歌い届けていく姿はとても美しかった。

<3年ぶりにももち結び復活! カントリー・ガールズ現体制最後のアクトへ>

 ここまではももちの完全ワンマンショーだった同公演だが、この日スクリーンに映し出された2本目の映像では、彼女の代表曲とも言える「ギャグ100回分愛してください」のプロモーションビデオ風なムービーが流れ出す。あらゆる手法でアイドルの限りを尽くすももちと、そのバックで賑やかに立ち回るネコとウサギ。途中、その映像の中から「ちょっとちょっと皆さん! ももちアイドル15周年ですよ! もっと大きい声出せますよね? いきますよー!」と煽り「のにゅ! のにゅ!」のコール&レスポンスを繰り広げるのだが、まだまだ照れのある観客に対してネコが「もう我慢でけへん!」と着ぐるみを脱ぎ去ると船木結が、それに対してウサギが「あらあら船ちゃん お下品ですわ」と着ぐるみを脱ぎ去ると梁川奈々美がそれぞれ姿を現し、会場は大歓喜! この映像をきっかけにライブはももちのワンマンショーからカントリー・ガールズの現体制最後のアクトへ移行する。

 まずはももちが久しぶりのももち結び(本人曰く「天使の羽」)仕様で現れ、愛すべき5人の後輩たちと「悔いだけは残さない!」「恥はとっとと捨てる!」と煽りながら、会場中のみんなと最後の「ももち!許してにゃん体操」で準備運動。そして「ということで、皆さん、なんと約3年ぶりにももち結び復活でーす! おそらく私の人生の中でも、この髪型になるのは最後になることでしょう。もうしばらくお付き合いください!」とランウェイを歩みながら、つんく♂がももちの為に最後に書いてくれた新曲「ももち!ずっとおとももち」を熱唱、最後に「ももちのこと 忘れないで 忘れたなら 許さない!」と怒った仕草を見せ、その後にニッコリ笑ってみせた姿も含めて完璧なももちソングだった。しかしライブはそんな感傷に浸らせる間も与えず、かつてBerryz工房が幾度となく熱狂の渦を巻き起こしてきた「cha cha SING」へ。ハロプロ史最高峰のパーティーチューンを今一度ももちが、しかもアイドル人生の最後を共にしてきたカントリー・ガールズの面々と共に披露する流れ、ハロヲタが踊る阿呆にならない訳がなく、この日最大のお祭り騒ぎが巻き起こる。

<ももちとカントリー・ガールズの絆に涙するも……かつてない伝説の形>

 「今日は私たち5人にとってもももち先輩と最後のパフォーマンスということで、寂しい気持ちでいっぱいなんですけれども、やっぱりこうしてるとさ……思い出すよね」と何か感動的な話になるのかと思ったら突如寸劇を始める山木梨沙。そして船木が加入当初の思い出話を語っていると、ももちが「なんか……思い返すと、みんな本当にすごい成長したなぁって……しみじみしてきちゃった」と俯き出し、それに対して露骨に「やめてください!」「泣いちゃうから!」と目を覆い始める後輩たち。そして「私ももうダメだ!」とステージ袖に消えてしまったももちに対し、手を伸ばして「ももち先輩……ももちせんぱーい!」と声を揃えて叫ぶのだが、そこまでやり終えると「はい! ということで……」と素に戻るというベッタベタな展開で笑いを生んでいた彼女たち。しかし5人だけになると本当に楽しそうにももち先輩との思い出話を繰り広げていて、改めて「ももちとカントリー・ガールズが大好きなんだな」としみじみ感じてしまった。

 後輩が生意気に見られるのはマイナスだろうからと、硬過ぎる「嗣永さん」でもなく、周囲が不快に思うかもしれない「ももち」でもなく「ももち先輩」と呼ぶ形を提案したり、後輩が加入したときに「1期生、2期生」と呼ばず、みんながメンバーを「ちゃん」付けで呼んでもいいシステムを採用したり、それまでのハロプロの伝統も大事にしながらメンバー全員が伸び伸びと活動できるよう働きかけてきたももちへの愛情。それはこの後に5人で歌い届けた「明日からはおもかげ」からも十二分に感じ取れた。「せんぱい」というフレーズをきっかけに5人それぞれにももち先輩へのメッセージを伝えていくナンバーなのだが、これから幼児教育の道へ進んでいく先輩に対して「私たちは、ももち先輩の教え子 第1期生です。教えてもらったことも、怒られたことも、褒められたことも、ずっとずっと忘れません」と歌ったり、その上で「なだれ始めた時代にのって 明日からはもうおもかげ」と先輩のいない未来へしっかり歩んでいこうとする健気さは、ありふれた卒業ソングなんかよりも強く胸を打つ。

 しかし、このとき、我々はももちとカントリー・ガールズの真骨頂が何なのかすっかり忘れていた。ここまでの流れで大いに涙を流しまくったファンも多かったことと思うが、本編クライマックスより、この6人組が如何にハロプロ内で特異なグループであったかを思い知ることになる。

 「明日からはおもかげ」に続いて聴こえてきたデビュー曲「愛おしくってごめんね」のイントロダクション。キュートに踊り出す5人、その中心にステージ下からせり上がってくる形で再登場したももちは、梁川の見せ場である冒頭の語りパート「君のこと好きになってから自分じゃないみたい…うまく言えなくて、ごめんね」を丸々強奪! 憎たらしいほどの笑顔で「ごめんね!」とポーズを決めるももちと、その背中をアイドル史上最も切なげな表情で見つめたまま踊り続ける梁川の姿がどアップでスクリーンに抜かれ、会場は爆笑の渦に包まれる。その後も、船木がやる気満々でいた「ごめんなさいね!」も、小関の見せ場である語りパート「ちゃんと会って、同じ時間を過ごしたいの…。ちょっとめんどくさくって、ごめんね」も片っ端から強奪していくももち。この見せ場泥棒に対して後輩たちは抵抗せず「ごめんなさいね」を明け渡すようになるのだが、最後の最後の「ごめんなさいね」は5人がかりでももちから奪い返すオチに至るまで全部が楽しく、一度たりとも会場から笑顔が消えることはなかった。感動の涙を誘うライブで伝説となったアイドルはいても、爆笑の渦を生んで伝説になれるアイドルはカントリー・ガールズぐらいだろう。

<「私は見ての通りビジュアルも良いし、愛嬌もあるし、それでもって運まで持ってるから……大丈夫です!」>

 その後も、結成当初から一貫してきた、何があろうと“ニガさを感じさせない”笑顔で溢れ返るライブを繰り広げ、過去最高の多幸感とトキメキを届けてくれたカントリー。ももちも「カントリー、最高!」と大歓喜の様子だったが、そんなメンバーとファンとの時間を慈しむように「BYE BYE 私の 贅沢な あなたとの時間」と何度も手を振りながら歌い上げた彼女は、笑顔のままステージを後にした。そしてライブはアンコールへ。いよいよ卒業セレモニーの時間を迎えることとなる。

 「2002年6月30日にアイドルになってちょうど今日で15年。私、嗣永桃子は、本日をもちましてアイドルを卒業します! 今日は6月、梅雨の時期というのに、こうやってこんなにもたくさんの方が会場に集まってきてくれて、本当に嬉しく思います。どうもありがとうございます! そして全国のライブビューイングで観てくれている方、ニコニコ生放送で観てくれている方、そして今日は残念ながら都合が合わなくてこの会場で観ることは出来なかったけれども、でもエールを贈ってくれている方。たくさんの方に見守られながら卒業できること、本当に嬉しく思います! 15年前の私は、全然こうなるとは思っていなくて、つんく♂さんに「あなたはアイドルです」と合格を頂いて、そのときには全くこうなるとは想像していませんでした。私をアイドルにしてくれたつんく♂さん、どうもありがとうございます! 多分だよ、多分だけど、つんく♂さんにとって私は相当厄介な子だったと思うの(笑)。だってさ、自分を「こういう風に観てほしい」とか「こういう自分がいちばん可愛いからこれがいい!」みたいな、自分が好き過ぎるあまり拘りが強すぎて、頭を悩ませてしまったこともたくさんあったんじゃないかなって思います。ごめんなさい。許してにゃん(笑)。

 だけど、そうやって「こうなりたい」っていう自分の目指してるアイドル像を貫くことが出来て、私は今、すごい達成感に満ち溢れています! でもこうやって自分を貫くことが出来たのは、こんな私を許して受け入れてくれたファンの皆さん、そしてメンバーのみんなの優しさがあったからだと思います。Berryz工房のメンバーは、ちっちゃいときから楽しかったこともちょっと大変だったことも一緒にすべてを共有してきました。今日1日限りのももち結び、魔法が復活したんだけど、世間からはすごく強烈だと言われた私のあのキャラクターが1ミリも浮かない個性的なグループ(笑)、なかなかないと思うんですよ! ねっ! 「なんかバラバラだけど一体感があるよね」とかそういう風に言ってもらえるグループにいれて本当に嬉しかったし、Berryz工房がなかったら今の私はいません。ありがとう!

 そして、Buono!。いわゆるメインとして活動してるグループがある中で派生ユニットとしてやっていたにも関わらず、本当にたくさんの方が愛してくれた、そんなグループになりました。私は「可愛いだけが武器だ」ってずっと生きていたんですけど、でもロックな楽曲というものに巡り合って、今まで自分が全然知らなかった“格好良い自分”に出逢えて、そんな私を「好き」と言ってくれる人もたくさんいて、すごく嬉しかったです。私は3人組の中でいちばん年上でリーダーということもあったんですけど、パフォーマンスの面では2人に完全に頼りっぱなしで、特にハモり。メインがハモにつられるという現象、そんな珍現象知ってますか? あったんです! 実際! でもそんなときでも、私がハモにつられないように「ちょっとももが歌いやすいようにマイク調整するね」とかプロの技を見せてくれたりとか、たくさん優しく練習に付き合ってくれて、本当に恵まれた環境だったなって思います。どうもありがとう!

 カントリー・ガールズは「2,3年かけてやる」と初めから言ってたから、2,3年ということもあるし、もちろん全力でやるし、精一杯やるんだけど……まさかここまでこのグループを好きになるとは思いませんでした……(涙ぐみながら)初めはBerryz工房の活動停止が決まってカントリー・ガールズってなったから、兼任期間というのかな。「Berryz工房もやりながらカントリー・ガールズもやって」っていう感じで。で、3月3日、Berryz工房が活動停止になって、本格的に「カントリー・ガールズになります!」ってなったときに、なんとなく私以外のメンバーでグループの雰囲気とかが出来上がってて、ファンの皆さんもだし、それこそ事務所の方もだし「あれ? これ、マジでももち要らねーんじゃね?」みたいな空気があって、「どうしよう? 私、居場所ないかも!」って思ったんですけど、そんなとき、誰よりも優しく手を差し伸べてくれたのは、メンバーのみんなでした! カントリー・ガールズはすごく居心地が良くて、それは「私の年下と溶け込む能力が高いから」とか「適応能力が凄いから」とかそういうことじゃなくて、多分メンバーのみんなが私の居場所を作ってくれたんだなって思っています。これからカントリー・ガールズは新しい体制で活動していくことになりますが、カントリー・ガールズが無くなる訳ではありません。新曲がリリースになったらしっかり歌詞を覚えるぐらい聴くと思うし、ライブも単独ライブとかあったらこっそり観に行きたいなと思っています。こっそりね。でもメンバーのみんなと約束したんですよ。素晴らしい出来だったら、ももちの奢りで高級焼肉へ行こうと。で、「まぁまぁまぁ……うんうん」ぐらいの出来だったらファミレス? チェーン店? みたいな感じで話したので、私は「早くみんなで高級焼肉が食べたいな」っていう風に思います! 今までのように私はメンバーの近くで見守ることは出来ないから、ファンの皆さん、どうか、5人をよろしくお願いします!

 同期や後輩が自分たちの道へ進んでいく中、次は私の番です。卒業を決めたとき「頑張ってね。次の道、応援してるよ」って声をかけてくれた、応援してくれたファンの皆さん。どうもありがとう。その言葉に後押しされて、背中を押されて「よし、これは絶対に成功してみせる」と、より気が引き締まりました。そして「やだぁー、ももち卒業しないでー」「やだよ、生きていけないよー」って引退、卒業を引き止めてくれた皆さん。どうもありがとう。「こんなにも私は愛されてるんだ」って改めて実感しました。私は本当に自分が大好きです!(笑いが起きる)ステージで歌って踊って、こうやってMCしたりとか、バラエティでにゃんにゃん頑張って、後輩と張り合って、同期にイジられて……どんな私も大好きです! だけど、こんな風に自分を好きになれたのは、間違いなくファンの皆さんのおかげです。ファンの皆さんが「ももち、好きだよ」とか「ももち、さすがだぞ!」ってチヤホヤ褒めてくれるから、自分により自信を持つことが出来て、さらに自分を好きになることができました!

 (涙を堪えながら)……フフフフフ! はい! 最後になりますが、私に出逢ってくれてどうもありがとうございます。「ももち、幸せになってね」って言ってくれて本当に嬉しかったです! でも私は見ての通りビジュアルも良いし、愛嬌もあるし、それでもって運まで持ってるから……大丈夫です! 皆さん! 皆さんのほうが絶対に幸せになってください! この15年間、たくさんの愛をどうもありがとうございましたぁ!」

<ももちを世界一しあわせなアイドルにしてくれて……ありがとう>

 ももちの言葉に必死に涙を堪えながらステージに現れた山木梨沙、森戸知沙希、小関舞、梁川奈々美、船木結。そして、ハロコンのMCでもお馴染みのまことが「アイドルを卒業する嗣永さん、子供の頃からアイドルの嗣永さんには、今後、注意して欲しいことがたくさんあります。本音で言うので多少厳しいことも言いますが、大事なことですので、謹んで聞くように!」とももちに告げ、カントリーの後輩たちが愛のある注意事項をひとりずつ伝えていく。周りはみんな普通の人だからオチのないトークに怒ってはいけません。変な男だけには絶対捕まらないでください。等々、今後のももちの人生に起こり得る出来事に触れていき、結婚式やお葬式の話にまで発展していくのだが(詳しくは『嗣永桃子 アイドル15周年記念アルバム ありがとう おとももち』収録曲「アイドル卒業注意事項」をチェックしてみて下さい)、最後に「卒業はサヨナラと違うものさ 10年後笑って また会いましょう」と大好きな先輩を見つめながら歌う5人と、その姿をしっかり見つめ返して笑いながら涙を浮かべていたももちの絆、これだけは何があっても守られる。そう確信させる1曲であった。そして、6人のカントリー・ガールズで届けるラストナンバーは「VIVA!!薔薇色の人生」、数々の「ごめん」ソングを歌ってきた彼女たちが放つ「未来しかなくてごめんね!」の痛快さは、ここに居合わせたみんなの心を一気に軽くし、6人の未来への視界を笑っちゃうぐらい明るくしたことだろう。

 こうしてももち含む6人のカントリー・ガールズによる最後のアクトは閉幕。しかし桃色のサイリウムと「ももち!」コールはいつまでも消えることはなく、ももちはもう一度だけステージへ戻ってくる。そして「それでは、本当に、本当に、最後の曲になります。15年分の感謝の気持ちを込めて「ありがとう!おともだち」!」と、最後の最後までアイドル以外の何者でもない笑顔を浮かべ、可愛らしい歌声を響かせ、ひとりひとりのファンへ愛と感謝を届けていく。歌い終えても「15年間、本当にどうもありがとうございました! 嗣永桃子でした!」と涙を拭いながら手を振り続ける。もちろん泣いてしまっても笑顔は絶やさない。その姿はアイドルが多様化されるずっと前、今のように日本中がアイドルで溢れ返るずっとずっと前、子供の頃にテレビで観ていた選ばれしアイドルのソレだった。生まれて初めて「アイドルとはこういうもの」と認識したときのままのアイドルが、2017年6月30日にそこにいた事実。気が付くとももちはメインステージの階段を一歩一歩上っていき、その頂上で僕らのほうへ振り返ると、小指を立てた右腕を真っ直ぐに高く掲げてみせる。そして、客席を見渡してから今一度笑顔を覗かせると、そのままゆっくりとステージ下へと下降しておき、やがて突き立てたままの小指しか見えなくなるのだが、ももちは最後の瞬間、自身のトレードマークであるその小指を折り畳んで消えていった。それは、ももちにとってアイドル人生からの卒業を意味する。

 2002年6月30日から
 『5479日』
 毎日が私の宝物です。

 ももちを世界一しあわせなアイドルにしてくれて
 ありがとう おとももち。

 2017.6.30 嗣永桃子

<受け継がれていく“ももちイズム”>

 あれから半月。当然だが、ももちをステージやテレビで観ることはなくなった。それでもまだ、彼女がハロプロを卒業し、芸能界を引退した実感が湧かない人も少なくないかもしれない。もしかしたらももちに会えない日常を受け入れられず、新体制のハロプロにアンテナが反応しない人もいるかもしれない。そりゃそうだ。あんなアイドル、他にいないもの。本人も公言していた通り、ももちの代わりになるアイドルなんている訳がない。でも、6月30日のカントリー・ガールズが明らかにそうであったように、ももちが卒業したハロプロにも“ももちイズム”は確実に受け継がれている。

 7月15日、新体制のお披露目となった【Hello! Project 2017 SUMMER】初日公演。モーニング娘。'17での活動がスタートした森戸知沙希は「カントリーは可愛いイメージ。モーニング娘。はフォーメーションダンスやキレキレのダンスで格好良くて、真逆のグループ。多少心配はあるけれど、新たな一面を見せられるように両方のグループで頑張りたい」と意気込み、アンジュルムに加入した船木は、スタイルの良いメンバーと比べて「私は脚に自信がない」と自虐ネタで笑いを誘いつつ、ピザーラのCMに出演していることや自身初の写真集『結 MUSUBU』に触れながら「すごく勢いに乗っている。この勢いを皆さんに“お届け”できたら!」と猛アピールしたそうだ。また、Juice=Juiceに加入した梁川も「嗣永さんはアイドルとしての姿勢を背中で語る人で、いろいろ吸収できた。「他のグループに入ったからにはそのグループの1番になって」とエールも送っていただいた。ぜひ達成できたら」と力強く語り、山木梨沙は今後のカントリー・ガールズを不安視するムードを一蹴するように「カントリー・ガールズがなくなっちゃうんじゃないかって勘違いされている人がいるけれど、そんなことは一切ない。5人で頑張っている最中」と説明したという。

 メンバーの脱退や休養を受け、現在6人で活動しているこぶしファクトリーのリーダー・広瀬彩海も「私たちは前向きに「よし頑張ろう」と気を引き締めている。8人のときに負けない元気なパフォーマンスをお見せできたら」とコメント。誰もが大きく変動していく状況に翻弄さながらも、それでも前へ前へと突き進もうとしている。そこには、当然のことながら「新体制のハロプロも凄いんだ」とファンに思わせたい気持ちもあるだろうし、やっぱりあれだけのアイドル道を見せつけてくれたももちや℃-uteの影響も大きいだろう。前述した通り、ハロプロのメンバーはいつの時代も純粋だ。それ故に人一倍傷ついたり、落ち込んだり、もしかしたら心が折れてしまいそうになる瞬間もあるかもしれないが、同時にそれを乗り越えたときの馬鹿力は尋常じゃないし、その繰り返しによって先輩たちがあれだけの輝きを放つようになったこともよく知っている。

<アイドル=「素晴らしい文化」>

 ももちは、アイドルを「素晴らしい文化」と言っていた。これだけアイドル人口が増えていくとネガティブな印象を与える出来事も次々起きてくるし、残念ながらアイドルを忌み嫌ったり素晴らしくないものとして捉える人もたくさんいる。昨日までアイドル大好きだった人が翌日に大嫌いになってるようなことだって少なくないだろう。ももちだってそんなことは分かっているはずだ。それでも彼女はアイドルを「素晴らしい文化」と言い、それがいつまでも続いていってほしいと願っていた。何故なら、「私は本当に自分が大好きです!」とラストライブで笑いを誘っていたが、彼女をそう思わせたのはファンの存在であり、それも含めてのアイドルという文化なのだから。

 そんな彼女の背中を間近で見続けてきたのがカントリー・ガールズであり、ハロー!プロジェクトの面々。言うならば、新体制のハロー!プロジェクトである。この先に「ももちを世界一しあわせなアイドルにしてくれてありがとう おとももち。」そんな風にメンバーもファンも思える瞬間がいくつもある未来を期待して、今後のハロプロにも注目してもらいたいと切に思う。

取材&テキスト:平賀哲雄

◎ライブ【嗣永桃子ラストライブ ■ありがとう おとももち■】※■=ハート
2017年06月30日(金)青海野外特設会場(青海南臨時駐車場)セットリスト:
オープニングアクト:
01.次々続々(アンジュルム)
02.初恋サンライズ(つばきファクトリー)
03.シャララ!やれるはずさ(こぶしファクトリー)
04.Wonderful World(Juice=Juice)
05.青空がいつまでも続くような未来であれ!(モーニング娘。'17)
本編(嗣永桃子):
00.OP SE
01.恋はひっぱりだこ(Berryz工房)
02.もしも…(ハロー!プロジェクト モベキマス)
03.愛のスキスキ指数 上昇中(Berryz工房)
04.マジ グッドチャンス サマー(Berryz工房)
05.世の中薔薇色(Berryz工房)
06.ライバル(Berryz工房)
07.ももちアイドル15周年記念メドレー
ピーナッツバタージェリーラブ(カントリー・ガールズ)
ソラシド~ねえねえ~(Buono!)
恋泥棒(カントリー・ガールズ)
大人なのよ!(Berryz工房)
アジアン セレブレイション(Berryz工房)
初恋サイダー(Buono!)
一丁目ロック!(Berryz工房)
本気ボンバー!!(Berryz工房)
Bravo☆Bravo(Buono!)
ジンギスカン(Berryz工房)
ホントのじぶん(Buono!)
素肌ピチピチ(Berryz工房)
スッペシャル ジェネレ~ション(Berryz工房)
あなたなしでは生きてゆけない(Berryz工房)
白いTOKYO(ZYX)
恋をしちゃいました!(タンポポ)
08.VERY BEAUTY(Berryz工房)
09.I NEED YOU(Buono!)
10.ももち!許してにゃん体操(嗣永桃子)※嗣永+カントリー・ガールズ5人
11.ももち!ずっとおとももち(嗣永桃子)※嗣永+カントリー・ガールズ5人
12.cha cha SING(Berryz工房)※嗣永+カントリー・ガールズ5人
13.明日からはおもかげ(カントリー・ガールズ)※カントリー・ガールズ5人
14.愛おしくってごめんね(カントリー・ガールズ)※カントリー・ガールズ
15.浮気なハニーパイ'15(カントリー・ガールズ)※カントリー・ガールズ
16.革命チックKISS(カントリー・ガールズ)※カントリー・ガールズ
17.リズムが呼んでるぞ!(カントリー・ガールズ)※カントリー・ガールズ
18.Bye Bye またね(Berryz工房)
《セレモニー》
En1.アイドル卒業注意事項(カントリー・ガールズ)※カントリー・ガールズ+まこと
En2.VIVA!!薔薇色の人生(カントリー・ガールズ)※カントリー・ガールズ
WEn1.ありがとう!おともだち。(Berryz工房)

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