コールドプレイ、初の東京ドームで45,000人を魅了　新曲の初パフォーマンスも

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2017/04/20

　UK発、世界を代表する4人組バンド、コールドプレイが4月19日、3年ぶりとなる来日公演をキャリア初の東京ドームにて開催。昨年3月のアルゼンチン公演を皮切りに、現在まで南米、北米、ヨーロッパ合わせて約250万人を動員しているツアーの一環となるものだ。

　鮮やかなスクリーン、照明、バルーン、紙ふぶきなどに彩られ、希望に満ち溢れた世界観が描かれる『グローバル・インクルージョン（世界の調和・一体化などの意）』と『ポジティヴ』をテーマとしたステージが、ついにアジアに上陸。シンガポール、フィリピン、タイ、台湾、韓国に続き、アジア・ツアー最終の地となるここ日本で、会場に集まった約45,000人のファンを壮大なスケールで魅了した。

　18時にゲスト・アクトとして登場したRADWIMPSが会場を盛り上げると、いよいよコールドプレイが登場。ステージのLEDモニターにロゴが映し出されると、会場からは割れんばかりの大歓声が。炎とともにメンバーが登場すると、最新アルバムの表題曲であり、ツアー・タイトルにもなっている「ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ」からライブはスタート。ヴォーカルのクリス・マーティンは弾けんばかりの笑顔を浮かべながら花道を走り、会場はLEDリストバンドが放つ赤い光に包み込まれる。このLEDリストバンドは、入場時に全ての観客に配布された自動制御式のもので、楽曲のリズムに合わせて様々な色の光が放たれる仕組みとなっている。このツアーは観客がステージ演出の一部を担う参加型のステージ構成になっているのが特徴だ。約45,000人もの人たちから放たれる無数の光が、息を飲むほどに幻想的な光景を作り出していく。

　クリスが「ミナサン、コンバンワ！」と流暢な日本語で挨拶したのち、LEDリストバンドが黄色に変わり「イエロー」へと続く。会場も大合唱で応えると、クリスは再び「アリガトウゴザイマス！ミナサン、コンバンワ！」と日本語で叫ぶ。続けて「美しい景色をありがとう！日本に来れてとても嬉しいよ！今日は今までで一番いいショーになるよ！さぁみんな、大きな声出して！！」と煽ると、グラミー賞にもノミネートされた「ウォーターフォール～一粒の涙は滝のごとく」を披露する。

　「エヴァーグロウ」ではクリスがセンターステージでピアノを弾きながらしっとりと歌い上げ、「チャーリー・ブラウン」や「ヒム・フォー・ザ・ウィークエンド」といったアップテンポな曲ではジャンプしたりステージを縦横無尽に駆け巡るなどして会場を盛り上げる。誰もが知るヒットソングたちが、カラフルなバルーンや紙吹雪、LEDライトといったステージ演出と高次元で調和し、見るもの全てをコールドプレイの世界に引き込んでいく。

　終盤には「初めて披露するよ」と紹介した新曲「オール・アイ・キャン・シンク・アバウト・イズ・ユー」をパフォーマンス。イントロ部分で少し失敗してしまい、演奏を止めたクリスは、「今のは見なかったことにして！ YouTubeにもあげないでね！みんなお願い！忘れて！！」とおどけてみせる場面も。この曲は6月にリリースされる新作『Kaleidoscope EP』に収録される予定だ。

　あっという間に2時間ほどが過ぎていき、最後はアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』のラストに収録されている「アップ＆アップ」で締めくくられた。「また必ず戻ってくるよ！」と言って、4人は肩を組み深く2回おじぎ。クリスは日本の国旗と「LOVE」と書かれた紙にキスをしてステージを後にした。

　ツアー・タイトル通り、ライブ全編を通してアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』の世界観を見事に表現したコールドプレイ。彼らは6月2日に『Kaleidoscope EP』をリリースし、その後6日からはヨーロッパ・ツアーを再開、8月～10月にかけては北米でのツアーが決まっている。

Photo：Teppei

＜セットリスト＞
01. ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ / A Head Full Of Dreams
02. イエロー / Yellow
03. ウォーターフォール～一粒の涙は滝のごとく / Every Teardrop Is A Waterfall
04. サイエンティスト / The Scientist
05. バーズ / Birds
06. パラダイス（リミックス） / Paradise “Remix”
07. オールウェイズ・イン・マイ・ヘッド / Always In My Head
08. マジック / Magic
09. エヴァーグロウ / Everglow
10. クロックス / Clocks
11. ミッドナイト / Midnight
12. チャーリー・ブラウン / Charlie Brown
13. ヒム・フォー・ザ・ウィークエンド / Hymn For The Weekend
14. フィックス・ユー / Fix You
15. 美しき生命 / Viva La Vida
16. アドヴェンチャー・オブ・ア・ライフタイム / Adventure Of A Lifetime
17. カレイドスコープ　/ Kaleidoscope
18. イン・マイ・プレイス / In My Place
19. ドント・パニック / Don’t Panic
20. ティル・キングダム・カム / Til Kingdom Come
21. オール・アイ・キャン・シンク・アバウト・イズ・ユー / All I Can Think About is You
22. サムシング・ジャスト・ライク・ディス / Something Just Like This
23. ア・スカイ・フル・オブ・スターズ / A Sky Full Of Stars
24. アップ& アップ / Up&Up