Billboard JAPAN


Daily News

日本の演歌との意外な共通点、映画から学ぶ中東歌謡の魅力

  • ハニ・アブ・アサド「日本の演歌との意外な共通点、映画から学ぶ中東歌謡の魅力」1枚目/3
  • ハニ・アブ・アサド「ムハンマド・アッサーフ」2枚目/3
  • ハニ・アブ・アサド「『歌声にのった少年』」3枚目/3

 9月24日に公開されるハニ・アブ・アサド監督の最新作『歌声にのった少年』。本作は、全米の人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』の中東版「アラブ・アイドル」に出場し、見事2013年の“アラブ・アイドル”に輝いたムハンマド・アッサーフの実話に基づいた感動のサクセス・ストーリーだ。

 本作の見どころは、なんといってもムハンマドが歌う中東歌謡。オーディション番組で勝ち抜くたびに、ムハンマドの歌う中東歌謡が、パレスチナだけでなくアラブ圏全域に響き渡り、人々を勇気づけていく様子に心打たれる。

 日本ではあまり耳慣れない中東の歌謡曲だが、実は日本の演歌に通じる部分があるそう。日本人で唯一「アラブ・アイドル」に出場した経験を持つ子安菜穂によると、アラブ圏の歌は楽譜どおりに歌うパートと、歌う人の個性や技量をアピールする即興パートのマウェールに分かれ、高評価を得るにはこのマウェールがとても重要とのこと。そしてそのマウェールは、三波春夫の浪曲歌謡や八代亜紀の「舟歌」にも通じるところがあり、例えば、「沖のカモメに~」のパートを、八代がその時々によって変化させて歌うように、自由に歌う感覚がマウェールに似ているというのだ。となるとマウウェールは、日本の演歌の“こぶし”に近いのかもしれない。そう思いながら聴いてみると、馴染みがないと思っていた中東歌謡も、ぐっと身近に感じるのではないだろうか。

 また、子安によるとムハンマドが歌っているのは、“アイドル”とはいえ日本の演歌のような古い歌だそう。日本のアイドルとの大きな違いを感じるが、アラブ圏では古くから伝わる伝統の音楽を歌い継ぐのはごく普通のことなんだとか。ムハンマドの歌う中東歌謡が存分に楽しめる本作は、ふだん耳慣れない中東歌謡と出会う良いきっかけになること間違いなしだ。

Special Contentsmore

シュガーヒル・ギャング来日記念特集~長谷川町蔵×大和田俊之が語るヒップホップの姿
シュガーヒル・ギャング来日記念特集~長谷川町蔵×大和田俊之が語るヒップホップの姿
ヒップホップ / ラップを世界に知らしめた伝説的ユニットが遂に来日!
デヴィッド・T.ウォーカー来日記念企画、ファンから集まった質問への返答が到着
デヴィッド・T.ウォーカー来日記念企画、ファンから集まった質問への返答が到着
モータウン黄金期を築いた世界一ソウルフルなギタリストからの返答は読みごたえあり
NOW PLAYING JAPAN~音楽をもっと、みんなのモノへ
NOW PLAYING JAPAN~音楽をもっと、みんなのモノへ
2018年3月19日、東京Zepp DiverCityにてLIVE vol.1開催決定!詳細は1月12日発表。
シェネル 10周年記念オールタイムベスト『10th Anniversary ALL TIME BEST』インタビュー
シェネル 10周年記念オールタイムベスト『10th Anniversary ALL TIME BEST』インタビュー
私の目指すシンガーに、ホイットニー・ヒューストンがいる
和楽器バンド『軌跡 BEST COLLECTION+』全員インタビュー
和楽器バンド『軌跡 BEST COLLECTION+』全員インタビュー
「日本のバンド=和楽器バンド」に辿り着きたい。
ビルボードジャパン 2017年年間チャート発表
ビルボードジャパン 2017年年間チャート発表
【HOT 100】、【HOT ALBUMS】、【TOP ARTIST】年間ランキングを詳しく解説。
ソニー『クロスオーヴァー&フュージョン・コレクション1000』
ソニー『クロスオーヴァー&フュージョン・コレクション1000』
100タイトルの中から音楽ライターの熊谷美広氏が「初心者でも楽しめる作品」、「マニア垂涎の作品」を5枚ずつピックアップ
KISSのフロントマンによる渾身のソウル/R&Bプロジェクト、ポール・スタンレーズ・ソウル・ステーション来日記念特集
KISSのフロントマンによる渾身のソウル/R&Bプロジェクト、ポール・スタンレーズ・ソウル・ステーション来日記念特集
なぜ、いまポールがソウル・クラシックスのカバーに挑むのか? 増田勇一が解説。

Chartsmore