Billboard JAPAN


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<インタビュー>ビルボードライブ公演開催間近、浜野謙太とジェントル久保田が語る在日ファンク流エンターテインメント

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Text:高橋梓/Photo:小野正博

 高祖ジェイムス・ブラウンからの系譜を継ぎながら、“新しい時代のディープファンクバンド”を標榜している、在日ファンク。2024年10月には、東京・ビルボードライブ東京で初のビルボードライブ公演を行なった。同公演はスペシャルゲストとして“ラブソングの王様”マーチンこと鈴木雅之を迎え、大盛況で幕を閉じた。それから約7か月、ビルボードライブに早くも在日ファンクが帰ってくる。舞台は、ビルボードライブ横浜。今回も極上のファンクで観客を魅了するのだろう。そこでBillboard JAPANではインタビューを実施。ボーカル・浜野謙太とトロンボーン・ジェントル久保田の2人にじっくり話を聞いた。

ビルボードライブは、かっこいい在日ファンクのエンターテイメントを見せるチャンス

――まずは、昨年10月のビルボードライブ東京公演の振り返りからお聞きできればと思います。


浜野謙太(以下、浜野):去年の公演では、「力抜いてありのままに演奏することで喜んでもらえるんだ」と再発見がありました。鈴木雅之さんにご出演いただきましたが、肩肘張らずにいつもの在日ファンクをやっという感覚が大きくて、箱でこんなにも変わるんだなと思いましたね。お客さんも楽しんでいる様子だったので、「普通の僕らを求めている人が多いんだな」と再認識できたというか。ジェントルはどうだった?


ジェントル久保田(以下、ジェントル):ファンクというと、どうしても“エンターテインメント”に振りがちになっちゃう。在日ファンクはそこに行かないように気をつけているんです。「単純にかっこいい形のエンターテインメントを見せられるようになったほうがいいんじゃないか」と常々思っていたので、ビルボードライブ公演が決まった時に「これはチャンスだな」と思いました。お客さんもかっこいいと思えて、僕らもコミックに振らない、かっこいい在日ファンクのエンターテイメントを見せるチャンスだ、と。


――なるほど。

ジェントル:ライブハウスではなく、座ってゆっくり見るビルボードライブのほうがハマるんですよね。なので、前回は70〜75分のステージでしっかり色濃く、ご飯を食べながら“大人たち”が楽しめるステージを目指して、メドレーもやってみたんです。


浜野:「大人とは?」っていうのはたしかにずっと探っているテーマではあるよね。「大人として物販をどう出すか」とか、「大人としてどうエンターテインメントするか」とか。そういう線引きみたいなものはずっとあって。例えば、これまでロックフェスに誘っていただいて出演してきましたが、「僕らはどこか違う」という感覚があって。ロックの熱狂みたいなものはすごく楽しいのですが、「気持ちの上では、一線を画す何かを僕らは持っていないとダメだね」という話はしてきました。


――それを確立するのにビルボードライブ公演が一役買った、と。


ジェントル:はい。それでビルボードライブ用のメドレーもやって。在日ファンクの往年の楽曲を集めた、みたいなね?


浜野:そうそう。それを一番盛り上がるところじゃなくて、割と前半にやったんですよ。半分見世物、半分熱狂みたいなものができたなと思いましたね。フェスやライブハウスでやると「どう私たち(観客)を乗せてくれるの?」みたいな状態になるのですが、ビルボードライブではもうちょっとある意味ショーケースかのようなテンションでできたと思います。それによって、スタイルが確立できるんじゃないかなという兆しを感じました。


――ビルボードライブならでは、だったのですね。ちなみに、通常のステージよりも客席との距離が近いのも特徴ですが、だからこその化学反応のようなものがあったりも?


ジェントル:どうなんだろう。でも、足元まで見えるというのは大きいんじゃない?


浜野:たしかに。


ジェントル:ライブハウスだとどうしても足元まで見えないのですが、在日ファンクはハマケン(浜野)のダンスの足元まで見えてこそ、みたいな部分があって。ステージングがしっかり伝わりやすいのかな、というのはあります。


浜野:それと、在日ファンクってボーカル&バックバンドじゃないんですよね。僕ら、週に1回リハーサルをやるのですが、1人でも欠けたらリハをやらないんです。それはバックバンドじゃないから。バンドの一員だけどスタープレーヤーみたいな気構えがあるんですよ。そういう意味では、見切れ席がないビルボードライブは僕らにとってすごく有利なステージだなと思います。


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――一つ気になるのは、ビルボードライブは基本着席スタイルなので、通常のライブハウスより盛り上がりづらい部分があるのかなと思うこともあって。お二人は「こういうふうに聴いてほしい」というリクエストのようなものはあるのでしょうか?


ジェントル:ない(笑)! というのも、僕としては在日ファンクのライブってラスベガスでプレスリーがやっているイメージなんです。お客さんが基本座っていて、その中で最高のエンターテインメントを行なっているという。


――あくまで「ショー」。

ジェントル:そうそう、ショーを見せている。なので、僕はお客さんのテンションに引っ張られることはないかな。最高のショーがあって、それをお客さんが自由に楽しむという気持ちでやっています。


浜野:僕はね、ビルボードライブ東京でやる時に、すごく緊張していたんです。それこそ座って見てくださるから、冷静に見られちゃうかもしれない、下手なことできないなって。でもいざステージに立ってみたら、まったく緊張しませんでした。熱気ってちゃんと伝わってくるんですね。ライブ以外だと目も当てられないおじさん7人ですけど(笑)、ライブの時はどこから見られてもいいという意気込みなので、むしろ「もっと見て!」という気持ちでステージに立っていました。


――さすがです。

ジェントル:ビルボードライブだとお客さんの顔も見えるしね。


――なるほど。というのも、お客さんのスタンスが演奏する上で影響があるのかなと思ったりもしていて。


ジェントル:僕らホーン隊はあまりないですけど、ハマケンはあるんじゃない(笑)?


浜野:MCをね、ちょっと頑張らなきゃなって思っちゃうかも(笑)。


ジェントル:ハマケンって親しみやすいから、いろんな掛け声が飛ぶもんね。


浜野:みんないろいろ声かけてくれるから切り捨てたくないし、結果グダグダになっちゃう(笑)。


ジェントル:ずっとそれ言ってるよね。反応しすぎてもダメだし、どうするんだろうなと思って僕は後ろから楽しんで見てます(笑)。


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老舗のバンドにできること

――そして今回の公演ですが、どんな構成にしようというのはすでに見えているのでしょうか。


ジェントル:考えてる?


浜野:考えてるよ、一昨日くらいから……。ライブハウスでやると「で?」となりそうなんだけど、英語歌詞の曲のカバーをやってみようかなと思っていて。


ジェントル:あぁ〜。たしかにビルボードライブじゃないとできないかも。


浜野:あとは不遇な扱いを受けている昔の曲もあるので、それを掘り起こしてみたり、とか。


ジェントル:それもいいね。


浜野:さっき「かっこいい形のエンターテインメント」という話をしましたが、そこに落とし込むまで時間がかかるんですよ。とはいえ、お客さんを煽るような商業的なことをやるバンドではないと思っていたのですが、結局生まれてくる曲はコール&レスポンスを必要としているものが多くて。僕らって自分たちで思っている以上にお客さんと絡みたいのかもしれないですね。SAKEROCKの頃はお客さんと絡むのは恥ずかしいというスタンスでしたが、在日ファンクはもうそれができるバンドになったなと思っているので、コール&レスポンス地獄というコーナーを作ろうかなとも考えています。



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――めちゃくちゃいいですね! いつも以上に楽しそうな内容になりそうです。


浜野:そうなるといいな、と(笑)。でも、実験の意味合いも大きいかもしれません。細部まで見てもらえないライブだと実験の結果がわからないですが、ビルボードライブだったらどういう作用を起こすかがわかるので。2〜3個実験を入れようと思っています。


――当日を楽しみにしています。少しお話の幅を広げて、在日ファンクは主催ライブ、対バン、フェスと様々なステージに立たれています。それぞれの良さをどう感じられていますか?


ジェントル:フェスは時間が短いので、どれだけ一気に空気を掌握できるかが重要かなと思っています。


浜野:それと、どういうフェスで、どういう人たちが来て、どういうアーティストが出るのかを考えた上で、どんなステージをやったらお誂え向きなのか考えるのも好きなんですよね。ロック的に考えると、アーティストとしてあるまじき姿なのかもしれないですけど、需要に応えてすっぽりハマりたい、みたいな。ハマりたいおじさんです(笑)。


――(笑)。


浜野:そういうのが結局好きなんですよ。大ブレイクをかましたわけでもないのに、「キラーチューンでいこうかな」と考えてみたり(笑)。一時期は「求められているであろうことを裏切ってみよう」みたいなことを考えていたこともあったのですが、今はもうやらない。どんな手を尽くしてでも“踊ってもらえる”、安定のクオリティをお届けしようという気持ちでやっていますね。それが老舗のバンドにできることなのかな、と。


ジェントル:対バンライブだと、相手を意識するよね。


浜野:そうね。僕らがやっている【ダチ】というツーマンイベントは逆に自分たちを追い詰めるというか。終わった後に「彼らと俺らは違うから」と言い訳ができないような素敵なバンドを呼ぶようにしているので、とにかく本気でやるしかないという。ある意味、自分たちのポテンシャルを高めるためにやっているところがありますね。


ジェントル:あとは、「ここと組み合わさるとこういう在日ファンクが楽しめるんだ」という新しい見え方を提示している面もありますね。


浜野:【ダチ】、楽しいもんね。カロリー高いけど(笑)。


ジェントル:でも必ずやってよかったなって思う。この人を呼んだら絶対にこういう楽しさが生まれる、というのを重要視しています。


――大小問わず様々なステージに立ってこられましたが、昨今特に印象深かったステージはありますか?


浜野:俺ね、【霞ヶ浦KOHANロック】。「いろんなフェスに出たいです」って言ったらお誘いいただいたフェスだったんですけど、お客さんが酔っ払いしかいなくて(笑)。手作り感がありましたが、そういうところも楽しんでできたと思ったステージでした。


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――そう考えると、在日ファンクは場所を選ばないバンドなんですね。


浜野:そうなんです。だから【霞ヶ浦KOHANロック】のような地域密着型のフェスでも楽しめるし、香取慎吾さんが代々木第一体育館でやった【“Circus Funk” Festival】のようなカチッとしたところでもキマるし。


ジェントル:僕は、やっぱりマーチンさんとコラボしたビルボードライブ公演かなあ。あのコラボは学ぶものが大きかったですね。立ち上がり部分から往年のすごさというのを肌で感じられました。一発でお客さんをグッと持っていく、みたいな。


浜野:あの後、観に来てくれていた友だちと飲んだんですけど、「マーチンは5階席までちゃんと見てくれたよ。目が合った。でもハマケンは合わなかった。」って言われました(笑)。


ジェントル:一緒にステージに立つからこそ、そういう重要なことを一発で学べるんですよね。


浜野:マーチンさんもお客さんに媚び売るフィールドじゃないのに、煽ったりふざけたりするよね。


ジェントル:そうだね。やることにコメディーの要素も入ってるけど、歌を含めそれ以外の部分でしっかり回収するから「お笑い」にならないんですよね。終わった後に「すごい楽しいかっこいいステージだったよね」と見えるのがすごいなって。



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みんな柔らかくなって、いい方向に働いている気がする

――たしかに。ビルボードライブ公演ではそれを直に感じられた、と。「ステージ」という部分に関してなのですが、個人的にお二人がステージングを牽引しているイメージがあるのですが、ご自身たちではどう考えていらっしゃいますか?


ジェントル:最初は引っ張っていっているという自負はありました。在日ファンクを結成したての頃は“浜野謙太とバックバンド”という見られ方をされることが多かったんです。「そうじゃなくて在日ファンクという1つのバンドなんだよ」というのを見せるために、動いていた部分がありました。でも今はただただ自由に楽しんでいます(笑)。


浜野:ホーン隊3人の性格もあって、以前は踊ってもらうことはなかったんです。「えー……」みたいな感じになってしまうし、「それ必要かな?」みたいな空気になっていて。


ジェントル:「やって」って言えない空気だった(笑)。


浜野:それもいい意味で“バンド”だったと思うんですけど、最近意外と積極的にやってくれるんですよ。


ジェントル:(村上)基くんがやってくれるからさ。


――基さんがキーマンだったんですね。


ジェントル:基くんはステージを楽しむようになったと思います。僕、踊らなきゃいけないところをすっかり忘れていた時があったんですけど、横を向いたら基くんが一生懸命ロボットダンスしていて、すごくおもしろかった(笑)。「あ、俺もやらなきゃ」って。


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浜野:柔らかくなったよね。なので、僕が引っ張るというよりもメンバーに支えられているなと感じていますね。


ジェントル:みんな柔らかくなって、いい方向に働いている気がする。


浜野:最近入ってくれた小金丸(慧)くんもだいぶエンターテインメントしてくれるので、すごく楽しいです。今まで在日ファンクにはいなかったタイプかも。気持ちいい!


ジェントル:見た目も人柄も、あまり壁を作らないタイプ。めちゃくちゃ技術も知識もあるけど、みんなが好きになっちゃうような人だし、みんなが話しかけちゃう人なんです。しかも、鎧で魅力を隠さないから、自ずと目が行っちゃう。在日ファンクの新たな人気者です。あとはね、ハマケンの新たなパートナーでもあるよね?


浜野:この間一緒に飲んで、5軒はしごしました(笑)。特に何も話してなかったけど、一緒にはしご酒するだけで楽しいんですよ。すごくないですか!? 音楽のポテンシャルもあって、お酒を飲む時間もあってって。


――たしかに。バンドとしてもいい影響がありそうです。ちなみに、3月に行なわれた【ダチ】ではカンボジアの音楽を演奏するクマイルス(Les Khmers)と共演、4月は浜野さんとキッズ(橋本剛秀)さんがシマファンクのライブにゲスト出演されます。在日ファンクとして海外への興味はお持ちなのでしょうか?


浜野:ウケたらいいなぁとは思っていますけど……。


ジェントル:一度は海外でライブをやってみたいよね。


浜野:喜んでもらえると思うんだけどね。でも、英語じゃないと聴いてくれないみたいな噂を聞くからさ。


ジェントル:そうなの? そんなことないと思うよ。関係ないんじゃない?


浜野:だといいんだけど。英語に似せて歌っているわけではなく、ゴリゴリの日本語だから逆に楽しんでもらえるかな。あ、でも……。


――でも?


浜野:「ヒミッ(Hit me)!」とか言うからなぁ。すごく昔にスチャダラパー先輩に「そういうのも日本語にしてみたら? 『やれ!』とか『六本木!』とか」って言われたことがあるんですよね。


――なるほど。そこまで日本語にすると難しいものなんですか?


浜野:難しいというか、手癖でずっとやってきちゃっていて。ジェームス・ブラウンの響きが好きだからそのままやっちゃっている感じです。だから日本語で発明してもいいのかもしれないですね。「むくみ」とか「ちっちゃい」とかは一応あるけど……。


ジェントル:例えば「踊る」となにかを組み合わせて言葉を作って、実はこういう意味がある、みたいなのを作ってみれば?


浜野:捻ってあるやつね。あー、いいかもね。


――じゃあ、ある日突然浜野さんが新たなワードを曲中に言うかもしれない、と。


浜野:(笑)。いやぁ、結成3年くらいだったらいいけど、今からみんなの前でやると恥ずかしいんだよね。


ジェントル:大丈夫だよ。


浜野:去年脱退した仰木亮彦は「京都」の中で“京都&レスポンス”というコーナーをやっていたのですが、すごく秀逸な言葉遊びだったんです。ラップ的でダジャレ的なものが変化して、その日のライブのテーマにたどり着く、という。それ、今僕が担当しているんですけど、向いていなくて。


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――えぇ!? そう見えないです!


浜野:お客さんの前だと勢いに任せてなんとかなっていますが、リハでやる時にめちゃくちゃ恥ずかしくて(笑)。18年一緒にやってる人たちの前で、拙いものを出すのがすごく嫌なんです。


ジェントル:わかる、わかる(笑)。でも俺らはそんなこと考えてないけどね。仰木のクオリティを求めちゃだめなんだよ。あれは彼の人間性があるからできることなんだから。


浜野:そうだよね……。


ジェントル:ハマケンの後ろには未だに仰木の亡霊がいるんだ(笑)。



「京都」Official Music Video


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――京都&レスポンスを経て、日本語のかっこいい掛け声が生まれるかもしれないですね。もう少し質問を広げて、皆さんはファンクというジャンルにどのような思いで取り組んでいらっしゃるのでしょうか。


ジェントル:僕はね、実は取り組んでいない(笑)。在日ファンクを楽しんでいるというスタンスなので、そこまで傾倒していないんですよ。もちろん、ファンクの帝王と言われるジェームス・ブラウンを見てかっこいいとは思うので、お手本にはしています。「こういうふうに荒く吹いているんだ」とか、ね。ジェームス・ブラウンのファンクってしっかりやっているようで、プレイの仕方、発音の仕方などすごく柔らかい部分があるんですよ。その柔らかさは常に持っていなきゃいけないな、というのを意識しているくらいかな。


浜野:その柔らかさってスイングから8ビート、16ビートに移行する過渡期だったからだと思うんです。


ジェントル:かなりの部分がまだジャズだもんね。


浜野:僕はそういう緩さのファンだし、そこがかっこいいと思っていて。なので、僕らがいいなと思っているのはジェームス・ブラウンが30代の時にやっていたほんの何年間くらいなんですよね。もちろん他の年代もかっこいいですけど、熱狂的に好きなのはそこっていう。


ジェントル:僕もハマケンと同じ。


浜野:最初の頃はジェームス・ブラウンの型に固執していたこともありましたが、固執する必要はないよねとなった部分もすごく多くて。型を守りすぎても、伝統芸能みたいになってしまうんじゃないかなと思ったりもするんですよ。


――在日ファンクは、いわゆる“ファンク”と聞いて想像する王道のファンクをやっている印象があって。軸をぶれさせないようにやられているのかと思っていました。


浜野:今っぽいファンクをやろうと思っても、やれないんですよ(笑)。なので、土着の方向性でなにかあるんじゃないかと思ってやってるからなのかもしれないですね。


ジェントル:在日ファンクって大体ハマケンが曲を作っているのですが、それが在日ファンクのいいところだと思っていて。ハマケンの葛藤というか、「こっちには行きたくないけど、この要素はちょっと欲しい」みたいに常に揺れているんです。だからこそ色んな曲ができるし、キラーチューン的な楽曲にはならないんですよね。他のファンクバンドって、ファンクが好きすぎて「ファンクといえばこのリズム/コード進行だよね」という、楽曲になってしまうんです。でも在日ファンクはそうならない。ハマケンの「これをまんまやったらかっこ悪いんじゃないか」という揺れがあるから、オリジナル曲になっているんですよね。それがいいところだと思っています。


浜野:結成18年にして揺れ動いているのを楽しんでもらえたら嬉しいです(笑)。


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――もうすぐ結成20周年が迫っていますが、この先はどんな活動をしていきたいですか。


ジェントル:俺はもう一度ドンッと行くべきだと思う。その方が在日ファンクらしい。シャンデリアがある大きなステージで、ハマケンがちゃんと踊るっていうのは、在日ファンクだからできることだと思うんですよね。しっかりハマケンが歌いながらダンスをして、その上にシャンデリアがあって、照明があってというステージにもう一度行ったほうがいいな、と。いろいろ経たからこそ、絶対かっこよくなると思います。


浜野:目の前のお客さんを飽きさせないようにしたいよね。だからライブをたくさんやりたいし、自分たちでイベントもやりたいし。あとYouTubeやりたい。なんかないかな、お客さんが楽しんでくれるYouTube。


ジェントル:えー、ステップ説明とか? なにかあれば手伝いますけど(笑)。


――ライブも、新しい取り組みも、楽しみにしております! では最後にビルボードライブ公演への意気込みをお願いします。


ジェントル:ビルボードライブでしか見られない在日ファンクのエンターテイメント、2ステージとも最高に楽しめる形にしていきます!


浜野:前回のビルボードライブ公演で今更のように確信したのですが、音楽ってリラックスしていないとできないんですよね。今回やらせていただく横浜は僕の地元でもありますし、ジェントルの地元にも近いし、家族も大挙して来ると言っているのでいい感じにリラックスしてできるのかな、と。一番いい状態の在日ファンクを楽しんでいただけると思います。そして、この公演が成功したら、いい20周年が迎えられると思うので、ぜひ楽しみにしていてください!


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