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<インタビュー>“エレクトロ・スウィングの先駆者” FAKE TYPE.が追及した最先端のエレクトロ・スウィングとまだ見ぬ可能性



FAKE TYPE.インタビュー

Interview & Text: ノイ村

 2023年11月22日、TOPHAMHAT-KYO(MC)とDYES IWASAKI(トラックメイカー)による音楽ユニット、FAKE TYPE.のニューアルバム『FAKE SWING 2』がリリースされた。

 昨年の『FAKE SWING』以来、メジャー2作目のアルバムとなる本作は、ナンバリングを冠したタイトルが象徴するように、FAKE TYPE.の代名詞ともいえるエレクトロ・スウィングをさらに追求した作品となっており、花譜やnqrse、缶缶といったさまざまなゲスト・アーティストが、高速ラップの興奮とスウィングの高揚感に満ちたユニークな世界に鮮やかな彩りを添えている。従来のファンやエレクトロ・スウィング好きはもちろん、TOPHAMHAT-KYOがリリックを手掛けたAdo「唱」や、映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌「ウタカタララバイ」で関心を持った方も、きっとすぐに病みつきになる快作だ。

 今年で結成10周年を迎え、7月には初の海外公演となるアメリカでのライブも大成功に収めるなど、その勢力を拡大していくFAKE TYPE.に、今作についてじっくりと話を伺った。

FAKE TYPE.初のアメリカ公演

――まずは、今年の7月に米ロサンゼルスのEL Rey Theatreで実施されたライブについてお伺いできればと思います。

TOPHAMHAT-KYO:FAKE TYPE.として海外でライブするのは初めてだったので、少なからず不安はありました。でも、幕が開いた段階でオーディエンスの皆さんがワーッて盛り上がってくれたんですよ。それで、ちゃんとFAKE TYPE.を受け入れてくれていることがわかったので、あとはいつもの自分たちのスタイルでやるだけでした。もう、本当に楽しい時間でしかなかったですね。

DYES IWASAKI:僕は海外に行ったことがなかったので、それも含めてめちゃめちゃ不安が大きかったんですよ。でも、実際にステージが立ってみたら本当にお客さんが温かくて、日本と違うタイプの盛り上がり方といいますか、僕らが煽らなくても自然にコールが入ったり、今までに経験したことのないような歓声を浴びたり、すごく心地の良い体験をしました(笑)。あれを経験したことによって、またアメリカや海外の公演に行きたいなっていう気持ちがすごく強くなりましたね。

今まではネット上の情報やコメントしかなかったので、現地に行って、実際に僕たちのことを知ってくれている人と会うことができたのは大きかったです。FAKE TYPE.には「ハム男爵とイワサケちゃん」というキャラクターがいるんですけど、そのコスプレをされている方もいらっしゃって。本当にFAKE TYPE.のことを好きでいてくれているんだなというのを直に感じることができましたね。

――アルバムの初回限定盤と完全生産限定盤にはそんなアメリカ公演の模様が収録された特典映像(『FAKE TYPE. Live in LA』)が付いてますよね。やっぱりこれは日本のファンの方にもその光景を見てほしいという思いからでしょうか?

TOPHAMHAT-KYO:もちろんそうです。なかなか海外って行けないじゃないですか? 今回、僕たちはありがたいことに行くことができたので、日本の方にも「FAKE TYPE.が頑張ってきたよ!」っていうのを見せたいですね。「ちゃんとやってきたよ!」って(笑)。

DYES IWASAKI:「好きなことをやっていたら海外に行けたよ!」ってね(笑)。

新たな制作スタイルを得たFAKE TYPE.
さらに追求するエレクトロ・スウィング

――今作で2021年の『FAKE LAND』から3年連続のリリースで、その間にお二人ともたくさんの楽曲提供をされていることを踏まえると、活動再開以降、かなりハイペースに動かれていませんか?

DYES IWASAKI:たぶん単純にお互いの作業スピードが(以前よりも)めちゃくちゃ早くなったからだと思います。活動休止前はエレクトロ・スウィングを作るのが苦痛になっていた時期があって……というのも、当時は打ち込みではなくサンプリングを中心に作っていて、徐々に「ネタが無いな」と困るようになっていったんですよ。活動休止期間中に、ちゃんとエレクトロ・スウィングを打ち込みで作れるように頑張って、今はほとんどサンプリングせずに、自分で打ち込んだものをミュージシャンに演奏してもらう形になったので、すごくスムーズに作れるようになりました。

――タイトルは『FAKE SWING 2』で、これまでの作品で初めてナンバリングがついたものですよね。これはエレクトロ・スウィングを追求した前作『FAKE SWING』の続編という認識で合っていますか?

DYES IWASAKI:そうです。『FAKE SWING』を作った時点で、これをシリーズ化することを決めていました。実はFAKE TYPE.って色々なジャンルをやっているんですけど、「FAKE TYPE.=エレクトロ・スウィング」という認識が強いと思うんです。いっそエレクトロ・スウィングと、それ以外の音楽性を分けてしまったほうが手に取ってもらいやすいんじゃないかなと思って、シリーズ化することにしました。

実はエレクトロ・スウィングでやれていないことってまだまだたくさんあって、ものすごく可能性を感じています。『FAKE SWING』も今後「3」へと続いていくと思うので、楽しみにしていてほしいですね。


――最近では若いアーティストがエレクトロ・スウィングの楽曲を制作するなど、国内のシーン自体が盛り上がりを見せていますよね。気になっているクリエイターはいますか?

DYES IWASAKI:いますよ! zensenさんは、まだ若くて、エレクトロ・スウィングを始めたくらいなんですけど、クオリティがどんどん高くなってきていて、今後に注目していますね。あとは、ど~ぱみんさんもエレクトロ・スウィングを作るのがすごく上手くて、カッコいいんですよね。

TOPHAMHAT-KYO:ラップで言うと、フウマノコタロウ君はすごくアグレッシヴで上手いですよね。あとは、STACK THE PINKも、めちゃくちゃラップが早くてすごくカッコいいと思っています。

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FAKE TYPE.の世界を広げる
豪華ゲスト・アーティスト

――前作はお二人のみで作品が完結していたのが、今回はさまざまなゲストが参加されているのが『FAKE SWING 2』の大きな特徴です。「Toon Bangers」に参加しているDEMONDICEは、アメリカ公演で共演されていて、ファンにとっては特に馴染み深い方ですよね。

TOPHAMHAT-KYO:FAKE TYPE.のリスナーだったDEMONDICEは、自身でクリエイトもしていて、ミュージック・ビデオを作ってもらったんですよ(「FAKE!FAKE!FAKE!」、「Tandemoon Rendezvous」、TOPHAMHAT-KYOのソロ「Princess♂」など)。リスナーの間でも「いつFAKE TYPE.と一緒に曲を作るんだろう?」ってなっていたと思うんですけど、何か大きなタイミングのときに、ちゃんと良い曲で一緒にやりたいと思っていて、ダイスがこのめちゃくちゃカッコいいトラックを作ってくれたので、「呼ぶならこれしかないよね」と。

――「BARBER SHOP」には歌い手として活動されている青妃らめが参加しています。

TOPHAMHAT-KYO:青妃らめさんは「Mister Jewel Box」(OPHAMHAT-KYOのソロ曲)をカバーしてくれていて、二人で「やばいよね!」っていう話で盛り上がったんですよ。いつか一緒にやりたいと思っていたので、「BARBER SHOP」ができたときに、この曲と合うんじゃないかなと思い、お声がけしました。もう、本当に素晴らしいテイクをいただきまして、カッコよかったですね。

――「アングラ劇場」に参加しているnqrseには、以前からダイスさんが楽曲提供されていましたよね。

DYES IWASAKI:僕が上京してから少し後くらいに、nqrseちゃんから楽曲提供のお願いが来るようになって、それからずっと楽曲提供を続けていたんですよ。いつかFAKE TYPE.にも呼びたい気持ちはあったんですけど、勝手に「受けてくれないんじゃないかな」と思い込んでいまして(笑)。そうしていたら、去年、nqrseちゃんから「CR ANTHEM」(Crazy Raccoonの楽曲、nqrseとFAKE TYPE.が制作)に誘ってくれたんですよ。「あ、やってくれるんだ!」と思って(笑)。「次やるなら絶対に呼ぼう」と、今回お声がけしました。

――「Honky Tonky Night」に参加している缶缶も、以前から親交のあるアーティストという印象です。つい先日も、缶缶の「不夜城」に参加されていましたよね。

TOPHAMHAT-KYO:いつも缶缶さんから誘っていただいていたので、今回はFAKE TYPE.側から声をかけたいなと。今までは(缶缶さんの)ハイトーンの歌声が目立つような激しい楽曲が多かったんですけど、今回はちょっとメロウな感じで、違った缶缶さんを見せられたらと思って、「Honky Tonky Night」にお呼びしました。


――そして、アルバムの最後(ボーナストラックを除く)を飾る「マンネリウィークエンド」には花譜が参加しています。個人的には結構なサプライズだと感じたのですが、花譜さんとは以前から交流があったのでしょうか?

DYES IWASAKI:これまで交流があったわけではないんですよ。楽曲が出来上がったときに、花譜さんのようなシルキーで美しい、独特の歌声の方が合うんじゃないかなと、ダメ元でお声がけしたところ、なんとOKをいただきました。もう、本当に素晴らしい歌声を送っていただいて、すごく良い曲になったなと思いますね。

ネット社会から緩い日常の肯定まで
収録楽曲に込められた思い

――オープニングを飾るのは、アルバムの中でも特に強烈なインパクトを誇る「Toon Bangers」ですね。

DYES IWASAKI:新しいエレクトロ・スウィングの形、「ジャパニーズ・エレクトロ・スウィングはこれだ!」っていうのを一発目に持ってきたかったんです。和楽器を入れたエレクトロ・スウィングをやっている方はあまりいないと思うので、一番インパクトがあるんじゃないかなと。

――まさに日本代表!という印象を強く感じる仕上がりで、リリックの内容や英詞の多さからも、特に海外のリスナーに届けたいという思いを強く感じました。DEMONDICEのヴァースもよくて、個人的には〈Get “rich and famous” not what my aim is / Create to break your mind’s forecast cage(「金持ちになって有名になる」なんてどうでもいい。君の想像の檻を壊すために創造するんだ)」というラインがめちゃくちゃカッコよくて、FAKE TYPE.からの影響を感じる言葉でもあるなと思いました。

TOPHAMHAT-KYO:やっぱりFAKE TYPE.を見て音楽をやりたいって思ってくれた方なので、(僕たちと)似た精神を持っていると思いますよ。

DYES IWASAKI:こういうガッツリ和モノのトラックにアメリカのアーティストを呼んで英語でラップしてもらうっていうのが、また良いですよね。

――そして2曲目が「FAKE SOUL」。「FAKE」を掲げたタイトルといい、王道のエレクトロ・スウィング・サウンドといい、とんでもなくキャッチーなサビといい、まさにFAKE TYPE.そのものを改めて定義するキラーチューンという印象を受けました。

DYES IWASAKI:おっしゃる通りですね。この曲は「FAKE TYPE.のテーマソングにしたい」という思いを込めて作っていて、「FAKE SOUL」という名前も仮タイトルとして僕が最初から付けていたんですよ。そういうことを一切言わずにアオ(TOPHAMHAT-KYO)にトラックを送ったら、ちゃんとテーマソングになっていたんです。すごく音楽でコミュニケーションをした感じ。コミュ力の高さを感じましたね(笑)。

TOPHAMHAT-KYO:(笑)。最初のヴァースは自分自身のことを言っていて、二つ目のヴァースは僕が勝手に「DYES IWASAKIはこう思っているだろうな」と予想しながら書いたんです。トラックから色々とキャッチするので、そこが本当にうまく繋がったんだと思いますね。

――全体的にものすごくアッパーで、一気に駆け抜けていくような楽曲だと思うのですが、後半の〈自分に自信がないと嘆いてしまうこともあるだろう〉からのパートは、しっかりと言葉が響くというか、このメッセージは特にちゃんと伝えたいという強い思いを感じました。

TOPHAMHAT-KYO:FAKE TYPE.ってお互い自分のことが好きで、やりたいことをやっているんですよ。でも、中にはそういうことができない人もいて、自分に嫌気が差している人もいるんじゃないかと思っていて。でも、それだと楽しくないじゃないですか? せっかくの人生、楽しく生きたいなら、まずは自分が好きになるような自分を目指してみるのがいいということを、お節介かもしれないですけど、あまり説教臭くならないように簡潔にまとめたのがあのパートですね。

――続く「BARBER SHOP」は、まさにアオさんのストーリーテラーとしての本領発揮と言いますか、現代のSNSを巡る寓話のような、切れ味の鋭い楽曲ですよね。

TOPHAMHAT-KYO:今のネット社会って、一部分だけ切り取られて、そこだけが拡散されて、変な誤解を招いて炎上する流れがあるじゃないですか? そういう状況に警鐘を鳴らしたり、おちょくったりする曲は少なくないと思うんですけれど、何かもう一つエッセンスを加えたいなと思いまして。床屋や美容室って「切り取る」ところでありつつ、髪型のトレンドを発信する場所でもありますよね? そこから、表ではトレンドや流行を発信しているバーバーショップが、裏ではネットの嫌な情報を作為的に作っているという物語が浮かんだんですよ。

DYES IWASAKI:どういうものを食べたらこんなのが作れるんだろう(笑)。着眼点が素晴らしい。

――ここから「ヨソモノ」への流れが、アルバムの中でも特に、FAKE TYPE.らしく皮肉とユーモアを効かせながらリアルに描いている印象を受けました。

DYES IWASAKI:「ヨソモノ」はそもそもトラックが異国情緒溢れるというか、エレクトロ・スウィングとケルト音楽をミックスしたものになっているんです。ケルト音楽の演奏者のぱとりさんが以前、僕らの「RAT A TAT WRITER」という曲にケルト音楽の楽器(ティンホイッスル)を載せてみたという動画を上げてくれて、それを見ていつか一緒に曲を作れないかなと思っていました。今回、フィドルとアイリッシュ・フルート、ティンホイッスルのパートを制作、演奏していただいて生まれたのがこの曲なんです。

TOPHAMHAT-KYO:そういう背景の楽曲だったので、「異国」というところからリンクするものを考えながら、リリックを書き記しました。


――「アングラ劇場 feat. nqrse」はエレクトロ・スウィングではありつつも、すごくオールドスクールなヒップホップの要素を感じられるカッコいい仕上がりですよね。ギターの音色が印象的な「Dryad」へと続く流れは、エレクトロ・スウィングの持つ音楽性の幅広さを強く感じました。

DYES IWASAKI:エレクトロ・スウィングとヒップホップを混ぜるカルチャーがあって、Smokey Joe & The Kidっていうめちゃくちゃカッコいいエレクトロ・スウィングのヒップホップをやっている人たちから影響を受けて「アングラ劇場」を作りました。「Dryad」ではサポートギタリストのJohngarabushi(じょんがら武士)さんにギターのパートをすべてお任せして、それ以外のパートを僕が担当する手法で作っていきました。

TOPHAMHAT-KYO:ギターって木からできているじゃないですか? 「Dryad」はギターがメインのトラックで、木とリンクするものを探していたら、ドライアドという木の精霊を知りまして。それを題材に、ちょっとダークファンタジーっぽい話を作ろうと思ってできたのがこの曲です。以前、同じようにJohngarabushiさんがギターを弾いた曲で「Devil’s Wedding」(『FAKE BOOK』)という曲があって、そのパート2ではないにしても、現在のバージョンということも意識しています。

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我々にとってもFAKE TYPE.は欠かせない存在(DYES IWASAKI)

――そして、最後を飾るのが「マンネリウィークエンド」です。

DYES IWASAKI:「ハッピーな感じで終わらせたい」という思いが今回はあったんですよね。元々、「La Primavera (feat. REMAH)」(2015年『FAKE BOX』収録)という曲があって、その続編という位置付けとして作ったのが前作の「At Atelier」で、これはその続編です。あと、花澤香菜さんの「恋愛サーキュレーション」という曲の雰囲気を取り入れられないかなというのもあって、色々試しながら完成したのが「マンネリウィークエンド」ですね。


――なるほど! この曲は、やっぱりリリックの内容が気になるんですよね。個人的にはすごく共感できるなぁと思いながら聴いていたのですが。

TOPHAMHAT-KYO:自分自身、結構いい歳までフラフラ遊んでいたんですよ。そういう人たちって白い目で見られるじゃないですか? でも、「それでもいいじゃん、遊べるうちに遊んでおくことは全く悪くない」っていう、すごく無責任な応援ソングを意識して作りました。これ、「めっちゃわかるわ」っていう人と、「いや、こんなヤツ嫌だ」っていう人に二極化すると思うんですよね。真面目に生きていた人はもしかしたらこんな気持ちになったことがないかもしれないけれど、僕らみたいなちゃらんぽらんは間違いなく前者で(笑)。

――でも、それこそ「BARBER SHOP」で描かれているような、日常の中にある生きづらさが語られているからこそ、ダラっとしたいつも通りの日常を祝う「マンネリウィークエンド」がより真に迫って響くと思うんですよね。その中で歌われる〈ライツ・カメラ・アクション〉というフレーズもすごく印象に残っています。

TOPHAMHAT-KYO:これはヒップホップにおける定番フレーズを引用したものではありつつ、まさに自分がそうなんですけど、そのフラフラしていた時期の写真があまり無かったりするんですよ。本当に瞬間、瞬間で生きてしまって、実は記録がないという。だから、そういう時期でもちゃんと記録というか、記憶に残してほしいなと。それがあったから今の自分があるんだってことを振り返るきっかけになれば、という思いを込めています。

これまでとこれからのFAKE TYPE.

――12月1日からは全国5か所でのツアー(【FAKE SWING 2 Release tour】)が開催されますが、どのようなライブになりそうでしょうか?

DYES IWASAKI:いつも通りのFAKE TYPE.のライブではあるんですけど、やっぱりコロナ禍が終わって、前回のツアーとは違って、本当に久しぶりにライブハウスで声出しができるので、より一体感のある、パワフルなライブが作れると思っています。

TOPHAMHAT-KYO:あと、客演の皆さんも呼べたらいいですよね。

――活動休止期間を挟んでいるとはいえ、今年でFAKE TYPE.は結成10周年なんですよね。この10年という長い年月を経験されたお二人にとって、FAKE TYPE.というユニットはどのような存在なのでしょうか?

TOPHAMHAT-KYO:僕はFAKE TYPE.が無かったら、確実に音楽を辞めていたと思います。FAKE TYPE.があったからこそ今の自分がいるのは間違いないと思います。

DYES IWASAKI:同じく(笑)! FAKE TYPE.のおかげで色々うまくやってこれたと思いますね。一度、活動休止期間を経てはいるんですけど、それでもFAKE TYPE.をやってきたからこそ、今のこの景色が見えているのかなと。(TOPHAMHAT-KYOに対して)やってなかったら、どうなっていたかわからないもんね?

TOPHAMHAT-KYO:僕はたぶん、電気工事屋さんになってたと思う(笑)。ダイスには「俺、働くわ」って言っていたので。

DYES IWASAKI:音楽を辞めて、地元に帰って、就職先も決まっていたところを「いやいや待ってくれ」と(笑)。

TOPHAMHAT-KYO:そのときは、音楽でお金を稼いだことがなかったんですよ。それで、「最後に音楽でお金を稼ぐことをしてみようよ」と言ってやり始めたのがFAKE TYPE.なんです。運良くレコード会社の目に留まって、インディーズから始めて、今に至るという。

DYES IWASAKI:もう、今では我々にとってもFAKE TYPE.は欠かせない存在ですね。

――この10年を経て、お二人が今後のFAKE TYPE.の活動に期待していることを教えてください。

DYES IWASAKI:ずっと変わらないんですけど、YouTubeのチャンネル登録者数100万人を突破したいです。あとはライブの規模を増やしていけたら嬉しいですね。いつかは武道館だったり、ドームだったり、ステップを踏んで大きくしていきたいですね。

TOPHAMHAT-KYO:それこそ「ウタカタララバイ」をきっかけに、FAKE TYPE.の名前を聞いたことがある人は増えたと思うんですよ。そんな「名前だけは知ってるよ」という人たちに、実際に曲を聴いてもらえるようになったら嬉しいです。今後は規模を拡大していくとかになるとは思うんですけど、やっぱりFAKE TYPE.の持つ独特のカラーは変えずに、ブレずに作り続けていきたいです。

DYES IWASAKI:あと、僕の大きな夢としては「Caravan Palaceを超えたい」という思いがめちゃめちゃあるんですよ。僕らはCaravan Palaceに影響を受けて、見よう見まねでエレクトロ・スウィングを始めました。そんな偽物の僕らがいつか本物に追いつくことができたら、すごく良いですよね。それこそ、向こうのYouTubeのチャンネル登録者数は170万人くらいいるのでまだまだ遠い(笑)。でも、やり続けていればいつか叶うかもしれないですよね。


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