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<インタビュー>ソロデビュー40周年を迎えた未唯mieが贈る、年明け恒例の豪華絢爛ライブ“新春Pink Lady Night”

インタビューバナー

 昨年にはソロ・デビュー40周年を迎えた未唯mieが、はにわオールスターズで知られる仙波清彦が率いる和楽器を含めた大所帯バンドと久米大作による奇想天外なアレンジとともにピンク・レディーの名曲の数々を歌う「仙波清彦 Produce 未唯mie Sings 新春 ”Pink Lady Night”」。12月7日には2CD+DVDでその全貌を記録した初のアルバムがリリースされ、2023年も年明け早々に新春恒例となったライブが1月6日(金)にビルボードライブ横浜、1月8日(日)にビルボードライブ大阪で行われる。日本の音楽界を代表する凄腕ミュージシャンたちが集結し、痛快にしてゴージャス、そしてお目出度いことこの上ないステージを繰り広げる〝ピンク・レディー・ナイト〟について、未唯mieに語ってもらった。(Interview:吉本秀純 l Photo:Kenju Uyama)

――和楽器を交えた大所帯バンドで繰り広げる「仙波清彦 Produce 未唯mie Sings 新春 ”Pink Lady Night”」は、 すでにビルボードライブにおける新春恒例のライブとして定着していますが。

未唯mie:そうなんです。毎年恒例にさせていただいて、嬉しいです。特に大阪はちょうど〝えべっさん〟の日と重なることが多いので、すごく縁起のいい日にさせていただいています。


――そもそも未唯さんは、仙波さんが率いる〝はにわオールスターズ〟のどこに惹かれたのですか?

未唯mie:最初は存じ上げなくてDVDで観せていただいた時に〝えっ、こんな世界があるんだ〟って。和楽器と洋楽器の融合というのもありますし、サウンド自体も(様々な要素が)融合しているわけですよね。ワールドワイドでボーダーレスな感じもすごく良かったし、超一流なミュージシャンたちがごそっと集まって〝大人の遊び音楽〟でしているわけですよね。これが何とも贅沢で、すごいと思ったんです。


――ここまでボーダーレスな音楽というのも、他にはあまりないでしょうね。

未唯mie:仙波さんご自身がもともと鼓(つづみ)の方でしょ? だからもう本物が集まってやっているんですよね。なんちゃっての人たちがそれなりにやっているわけじゃなくて。だから、こういう音楽の遊びをしても、すごいことになるんですよね。最初は2010年に6か月マンスリーで、70’sナイトとかディスコ・ソウル・ナイトとか、プロデューサーも入れ替えてまったく違う6つのテーマのものを観てもらおうとした時に、丸ごとピンク・レディーで何かをしたら面白いなと思って。そのためには、ホントの変化球が絶対に面白いよなと思っていた時に、はにわを観ちゃったものですから(笑)。ライブに伺って、ご挨拶をした後に実はこういうことを考えているんですがお願いできませんか?と直訴して。


――なるほど。仙波さんも驚いたでしょうね。

未唯mie:そしたら仙波さんは、いや、いいけどもピンク・レディーってやっぱり確立された世界観があるから、はにわのような僕が弄って怒られない?と心配されて。いやいや、だからこそ面白いんですよと言いましたし、ケイと2人で揃ってするピンク・レディーの表現は違って、ソロだからこそやれることを見つけたいと思っていたし、それを表現したかったんですよね。


――そして、12月7日には10周年を迎えた2010年1月に行われたライブを2CD+DVDで収録したアルバム『新春〝Pink Lady Night〟10th Anniversary Special Live』が発表されました。アルバムとしてリリースされるのは今回が初ですよね?

未唯mie:アルバムは初めてですね。初回のライブを自社レーベルでDVDにしたことはあったんですけど、やっぱり10年経って熟成された感じがしますね。最初は10年続けられるとも思ってなかったですけど、ホントに参加しているミュージシャンの方々が誰も辞めたくないというか、たまにトラ(代役)に入っていただく方がいらっしゃったりもするんですけど、一度参加してしまうとまた出たいと。なので、どんどんとメンバーが増えてしまうんですよね。最初はゲスト・ミュージシャンとして考えていた村田陽一さんも〝絶対に呼んで!〟と言われて、いつの間にかレギュラーになっていますし。


――アルバムを聴いていても、なんだかその気持ちはわかります。演奏している側も、これは絶対に楽しいでしょうね(笑)。

未唯mie:そうなんですよね。同じアレンジでずっと続けているんですけど、10年経った時にメンバーからも今の音を録ってほしいという要望もあって。10年経った分の成長というか、奥行きや膨らみがあるなぁと思います。ある意味で難しいことを遊びでやっている感じもあるので、熟成されることでもっと洗練されたものになってきていますし、邦楽器が入っているためにクリックとかも使っていないので、その時その時で毎回変わるんですよね。息一つで。その息も重ねるごとにどんどん合ってきますよね。


――それにしても、ロック、プログレ、雅楽、ディスコ/ファンク、ラテン、レゲエ、音頭にインド音楽やインドネシアの竹製打楽器のアンクルンまで。あらゆる要素が入り乱れる上に、キング・クリムゾン、ディープ・パープル、マイケル・ジャクソン、ビーチ・ボーイズ、クール&ザ・ギャングなどの名曲も引用された奇想天外なアレンジで展開されるサウンドは、強烈の一言です。

未唯mie:うん、美味しいところがたくさん入っていますので(笑)。ホントにピンク・レディーのファンじゃなくても、逆に知らない方とか〝ピンク・レディーはちょっとね…〟という方にこそ楽しんでもらいたいような。そういうライブ作品でもありますね。


――また、2021年に惜しまれつつ亡くなったドラマーの村上〝ポンタ″秀一さんのプレイが楽しめるという点でも、貴重な音源/映像になっています。

未唯mie:そう。ポンタさんはご存命だった頃の最後の演奏だと思います。PONTA BOXにもゲスト・ボーカルに呼んでいだいて何度も一緒にツアーをしたんですけど、ポンタさんはホントにこのピンク・レディー・ナイト作品が好きでPONTA BOXのライブでも毎回、ホントに面白いからみんな観に来いよ、とお客様に言ってくださって。海外のリスナーにも聴いて欲しいんだよなぁ、といつも仰ってくれていましたね。海外のフェスにも行きたいけど、この人数で行くのは大変だよねーって。


――そんなピンク・レディー・ナイトの全貌が楽しめるアルバムの発売を経て、年明けの1月6日(金)にはビルボードライブ横浜、8日(日)にはビルボードライブ大阪にて新春恒例のライブが行われます!

未唯mie:最初から同じアレンジ/セット・リストでやっていますので、変わりないっちゃ変わらないんですけどもね。でも、みんなそれぞれに進化していて、私のことで言ったら、このピンク・レディー・ナイトを始めてからキチンと着物の所作をできるようになりたいと思って3年目くらいから日舞を習い始めて。このコロナ禍でせっかくの時間があるうちに頑張ってみようと思って、去年に花柳流の名取(なとり)になりました。そういう風にそれぞれの進化があると思うんですよね。で、これだけ大勢いると、その進化が加味されてどんどん違ったものに変化していっているところがあると思います。


――また、ファッション・デザイナーの桂由美さんが毎回手がけている衣装の方も楽しみです。

未唯mie:そうですね。ある時から桂由美先生のパリ・コレクションの中から衣装をお借りして、それをサウンドと同じように洋風のアレンジをした着物の着方をさせてもらっています。履物はブーツを履いておりますし、合わせはスリット・ドレスのように足元がパッと見えるようにもして、他にもスパンコールとかダイヤ・ストーンとかいっぱい付けてキラキラにしています。


――ピンク・レディーの楽曲の良さ自体にも、改めて予想外の角度から気付かされます。

未唯mie:はい。こうしたアレンジになることで見えなかった世界が見えてきたりとか、こんなに深い意味があったのかとか、メロディの良さも違うところが際立ったりとか。ホントに面白い発見がたくさんあります。ファンの方たちは「ペッパー警部」が5拍子になろうが踊ってくれていますけどね(笑)。


未唯mie「新春“Pink Lady Night” 10th Anniversary Special Live」

新春“Pink Lady Night” 10th Anniversary Special Live

2022/12/07 RELEASE
MHCL-2997/9 ¥ 5,500(税込)

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Disc01
  1. 01.音開き
  2. 02.三番叟
  3. 03.S・O・S
  4. 04.TALK 1
  5. 05.カメレオン・アーミー
  6. 06.透明人間
  7. 07.TALK 2
  8. 08.モンスター
  9. 09.UFO
  10. 10.サウスポー
  11. 11.TALK 3
  12. 12.STRANGERS WHEN WE KISS
  13. 13.ジパング
  14. 14.TALK 4
  15. 15.ANGKLUNG(竹豊で東京バンブーボーイズ)
  16. 16.渚のシンドバッド
  17. 17.ウォンテッド(指名手配)

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