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fuzzy knot(シド・Shinji×Rayflower・田澤孝介)1stアルバム『fuzzy knot』発売記念インタビュー



fuzzy knot(シド・Shinji×Rayflower・田澤孝介)1stアルバム『fuzzy knot』発売記念インタビュー

 90年代に影響を受けたビッグアーティストや大ヒット曲によって培われた血肉を音楽化し、原点回帰≒最大の攻めを体現していくべく「こころさがし」で2021年4月にデビューしたばかりのfuzzy knot(シド・Shinji×Rayflower・田澤孝介)。

 前回のインタビューで「ひとりベストテンですよ(笑)。厳密には2人ベストテンですけど」と語っていた1stアルバム『fuzzy knot』が遂にリリース。振り幅が凄まじい多種多様な楽曲群ながら、多くの人がシンプルに「うれしい、これが聴きたかった」という気持ちに気付くであろう名盤について。その制作過程で巻き起こった2人のシンクロニシティについて。そして、fuzzy knotの未来についても言及してくれたこのインタビュー、音楽の面白さに改めて気付く内容にもなっているので、ぜひご覧頂きたい。

結果を残している人だけが美しいかと言ったらそうじゃない

--「僕らが育った90年代付近の音楽を奏でたいと思った」と語ってくれた前回の結成記念インタビューから2か月。お2人による新ユニットやデビュー曲「こころさがし」に対して様々な反応があったと思うんですけど、どんな印象を受けました?

■fuzzy knot「こころさがし」Music Video
田澤孝介:音楽関係者や仲間のバンドマンたちにはとにかく「めちゃくちゃ良いねぇ」と言って頂いているので、うれしい限りですね。今までとは明らかに違うことをやっているので、ファンの方達からは「もしかしたら否定的な意見もあったりするのかな」と覚悟はしていたんですけど、全然そんなことはなく受け入れて頂けているような気がしているので、今のところ好感触だなという印象ですね。ホッとしています(笑)。

Shinji:ただ、売り出し文句として「90年代の音楽をこの時代にやる」みたいなことを打ち出した結果だと思うんですけど、その先入観ありきで感想を述べているんだろうなと感じることも多くて。ソレなしで聴いてほしかったなと後から思ったところは正直ありますね。こちらから何も言わずに「90年代を感じる」と思ってもらえたら本物な感じがするじゃないですか。なので、今回のアルバム『fuzzy knot』をフル尺でちゃんと聴いてもらった上での一般の人の声を聞いてみたいですね。

--そのアルバムでfuzzy knotの全貌が明らかになるわけですが、どんな作品に仕上がったなと感じていますか?

Shinji:完成させるまでのあいだに僕たちは何回も聴くわけじゃないですか。でも、それでも飽きることなく完成後も結構聴いているんですよね。もちろん初のプロジェクトで「うれしい」という気持ちもあると思うんですけど、飽きずに何回も聴いています。なぜこんなに飽きないのかは、生みの親だから客観視できずよく分からないんですけど……

田澤孝介:良い曲だからだよ! 自分的にも今やれることは全部出来たし、とても良いモノになったなと自画自賛しています。僕もよく聴いているんですけど、こんなに自分の作品を何回も聴くことってないんで、それはビックリしていますね。もちろんそれは良い作品だからだと思うんですけど、長さもちょうど良かったのかもしれない。「もうちょい聴きたい」と思っているうちに終わっちゃうから、普通に2,3周聴けちゃうというか。無駄がない感じ。絶対に必要なモノしか入ってないんですよね。なので、とにかく手応えしかないアルバム。自信を持って「聴いてください」と言える作品になりました。

--では、そのアルバムの収録曲をひとつずつ紐解いていきたいのですが、まず1曲目の「深き追憶の残火」。こちらはどんなイメージや想いから生み出された楽曲なんでしょう?

■fuzzy knot 1stアルバム『fuzzy knot』全曲トレーラー
Shinji:基本的に切ない系の曲が好きなんですけど、こういう重たいドロッとした感じの雰囲気がアルバムやライブの一発目に来るのって良いなと思って。迫ってくる感じがあるじゃないですか。なので、この曲をアルバムの1曲目にしたいという想いは当初からあって。何回も作り直しているので、そういう意味でもいちばん思い入れのある楽曲ですね。

田澤孝介:これは「2人でやっていこう」と決まってから1曲目にShinjiくんが持ってきてくれた楽曲で、まさかこういう方向で来るとは思わなかったから最初は「重っ!」と感じたんですけど(笑)、メロディーがとにかく良かったから「素直に聴いて浮かんでくる情景を落とし込んでいこう」と思いながら歌詞を書きました、あと、キー的にもすごく良いところを突いているんですよ。「ちょっと頑張らなキツい。決して余裕ではない」みたいなところに上手いこと持ってきてくれているんで、シンガーとしての田澤もすごく生かしてもらえている。すごく田澤のことを研究してくれているなと感じました。参りましたね。

Shinji:田澤さんが歌っている過去の作品もすごく聴き漁ったし、その歌メロのメロディーラインをピアノでなぞってみたりとかして。で、なんとなく「この辺だと張り気味になるのかな」とか自分の頭の中に入れて、さっき田澤さんが「ちょっと頑張らなキツい。決して余裕ではない」と言っていたように、GLAYとかってもの凄く高いところを情熱で出しているようなパワーを感じるじゃないですか。

--「HOWEVER」などが顕著ですよね。

Shinji:聴く側からすると、あの感じが気持ち良いわけじゃないですか。それをこの曲で出したかったので、今回のアルバムの中でいちばんキー感を意識した曲だと思います。

田澤孝介:僕もそのキーが高いところの歌詞もわざと歌いづらい語感にしているんです。その歌いづらさと対峙して頑張って歌っている感じが良いんじゃないかと僕も思ったんですよ。特にShinjiくんと話し合ってそうしたわけではないから、そこはちょっと運命を感じましたよね。この2人ってそういうことが多いんですよね。蓋を開けてみたら「やっぱりそうだった!」みたいな。

--続いて、2曲目「ダンサー・イン・ザ・スワンプ」。

Shinji:このアルバムの曲順はほとんど作った順番通りなんですけど、重い曲からの少しノリの良い感じの流れはライブを意識して作りましたね。

田澤孝介:これも「深き追憶の残火」ほどではないにしろ、ちょっと頑張らないと歌えない曲なんですよ。最後に半音上がるし。かと言って、ずっと高いわけではないんです。そういう意味では、自分のすべてを賭して表現することができる、そういう喜びはありました。妖艶な感じを持ちながらも、少し悲しい歌にしたかったので。テンポもあってキレも良いし、高さもあるから張るけれども「なんか悲しいなぁ」という雰囲気にはしたかったんで、その辺も踏まえて歌詞は書きました。ダンサーが踊ってるんじゃなくて踊らされている感じを出したかったんですよね。

--続いて、3曲目「ダイナマイトドリーム」。

Shinji:僕は明るい曲のほうが比較的苦手なんですけど、今回のアルバムで10曲作る計画があったので、早いうちに明るい曲を放出しておこうと(笑)。あと、ライブのセットリスト的に考えると2,3曲目からどーんと盛り上げていきたいなって。で、まずギターのフレーズを作り始めたら民族的なスケールになって、そこからメロディーがどんどん湧いてきた感じですね。

田澤孝介:この曲はわりと聴いたままの印象をストレートに表現しようと思って、そのまま前向きな歌詞を入れ込んだんですけど、その内容としては、夢って叶おうが叶うまいが「何かをやりたい、成し遂げたい」と思うこと自体がもうキレイやんっていう。「結果を残さないと、結果がすべてだ」という考え方もあるんですけど、結果を残している人だけが美しいかと言ったらそうじゃない。夢を持って何かに励んでいる姿が美しいし、それで毎日が潤ったりするわけで。で、あわよくばその気持ちを爆発させて、せっかくなら「夢を叶えていこうぜ」っていう。ただ、最初は「ダイナマイトドリーム」というタイトルではなかったんです。というか、これはShinjiくんが音データに付けてくる仮タイトルだったんですよ。それで、最後までタイトルが思いつかなくって「いや、待てよ。ダイナマイトドリームのままで良くない? 歌詞の内容もダイナマイトドリームやし!」と。

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  1. TK(小室哲哉)が築いた転調マジック──今回やってみたかった
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TK(小室哲哉)が築いた転調マジック──今回やってみたかった

--前回のインタビューで語っていた「変に格好つけない」という意識とも通ずるタイトルですよね。

田澤孝介:そうですね! 敢えてカタカナ表記にしている感じとかね! 格好つけていると思われるのがいちばん格好悪いから(笑)。

--4曲目「愛と執着とシアノス」もそうですよね。それこそGLAYのインディーズアルバムとかに入っていそうなタイトル(笑)。

田澤孝介:「シアノス」も敢えてカタカナでいってみました!

Shinji:この曲は、昨今ブルースって進化を遂げていろんな新しいカタチのモノが多いと思うんですけど、ここまでブルースらしい古めかしいブルースって最近ないし、自分の作曲家人生の中でも作ったことがないなと思って。で、昔はそういうのもちょっと恥ずかしいなと思っていたんですけど、でも「やったことないからやりたいじゃん!」って。これは憧れでもあるんですけど、ちょっと小汚いバーとかで、そこに小さなステージとアンプがあって、呑んだついでにスッとシールドを差して弾き始めたギターみたいな……そういう曲を作ってみたかったんですよね。で、それを聴いて酔っ払いがざわざわしているイメージ。出だしから歌が凄く迫力あるじゃないですか。だから呑んでる人たちが「えっ、めちゃくちゃうまくね?」って振り返るんですよ(笑)。これもライブでやるのが凄く楽しみ。

fuzzy knot(シド・Shinji×Rayflower・田澤孝介)1stアルバム『fuzzy knot』発売記念インタビュー
Shinji

田澤孝介:何度か打ち合わせを繰り返しながら呑んでいたときに「どんな曲を入れられたらいいかね?」みたいな話をしていて、そこで何の気もなしに「俺、ブルースとかも歌いたいですね」って言ったんですよ。歌えるかどうか知らんのに!

Shinji:「歌えるで!」って言ってたよ(笑)。

田澤孝介:それもあって作ってくれたと思うんですけど、だからこの曲は僕にとって初ブルースだったんです。ただ、ホンマもんのブルースを自分の中にしっかり落とし込んできたわけではないから「参ったなぁ」みたいな(笑)。でも声質とかその辺はどう足掻いても田澤だから、僕の想う精神的なブルースをぶち込んでみました。とは言え、酒焼けしている人っぽい感じを出してみたりとか、巻き舌したくて意図的に歌詞に「らりるれろ」を多めに入れたりはしているんです! 巻き舌チャンスを自ら増やしている(笑)。

--続いて、5曲目「トリックスター・シンドローム」。

Shinji:この歌詞は凄いですよね。頭良い人なんだろうなって。

田澤孝介:頭良くないよ(笑)。でもこの歌詞は英語に逃げたくなりがちなところをグッと堪えて、日本語に拘って書いてはいるんですよ。僕は辞書を近くに置いた状態で歌詞を書くんですけど、その手法が功を奏した歌詞ですね。意味合いは他の部分で落とし込んでいって、まず響き優先で「愛情」の韻を踏んでいる他の言葉を探したりして。

--なぜトリックスターについて書こうと思ったんでしょう?

田澤孝介:トリックスターって詐欺師ですよね。書いていたときになんかちょっと怒っていたんじゃないですかね。「どいつもこいつも」みたいな感じで。ただ、これは詐欺師そのものに怒っているんじゃなくて、正直者がバカを見る風潮に対してムカついていて。そういう今の社会に対するメッセージ。幅を利かしている奴ってやっぱりどこか卑怯な奴だったりするし、そういうちょっとした怒りをぶつけてみました。

Shinji:この曲は作り始めたときから「転調はしたいな」と思っていて。それで如何に自然に戻るか、みたいな。そういう転調マジックみたいなモノってTK(小室哲哉)が築いたところあるじゃないですか。それを今回やってみたかったんです。結果的にわりとすんなり戻れる転調を作れたんですけど、それに対して「トリックスター」という名前が付いてきたんで「おぉ」と思いました。

--そこにもシンクロニシティが起きたんですね。

田澤孝介:起こりまくってますよね! とんでもねぇな! なんでそんなにシンクロニシティが起きるかと言ったら、それはShinjiくんの想いの強さに起因していると思うんですよ。Shinjiくんって計算ずくでいろんなことを動かしていくというよりは、何に対しても自分の信念と想いを持って打ち出していく。そこに共鳴した人たちがそのように動いていくところってあると思うんですね。その曲に込められている強めの引力を持ったコアによってシンクロニシティが起きていく。だから引っ張られているんだと思います。それって面白いし、ロマンを感じますよね。

fuzzy knot(シド・Shinji×Rayflower・田澤孝介)1stアルバム『fuzzy knot』発売記念インタビュー
田澤孝介

Shinji:でもそれは田澤さんの順応性の高さありきだと思います。ここまでパフォーマンスができる人って「あ、俺はそれやらないよ。絶対に俺はこれだ!」みたいなタイプが多い印象だったんですけど、歌録りに参加してみたら、しっかりと僕の意見も感覚的に取り入れてくれる。それが楽しいんですよね。

田澤孝介:信頼してるからやで? 誰に対してもそうじゃないよ。信頼している人が「こっちが良い」と言うなら「それでいこう」と預けられるし、預けている自分の責任も取れる。仮に良くない形になったとしても「Shinjiくんがこっちが良いって言ったから、Shinjiくんのせいやわ!」じゃなくて「それでいこう」と言ったのは自分だから、その責任は自分で取れるわけですよ。それぐらい信頼しているから。

--続いて、6曲目「Sunny Days」。

Shinji:いわゆるUKロックみたいな気だるい曲も好んでよく聴いているんですけど、そういう気だるさがありながらも明るめな、ライブでもハンドクラップできちゃうような、ちょっと洋楽的なアレンジ要素の入った曲を作りたかったんですよね。でもやっぱり僕が最初にコンセプトとして掲げた90年代のジャパニーズ感もある、ちゃんと日本人の心にも響くようなメロディーラインになっている。

田澤孝介:UKっぽい気だるさの中にある温かさ。それをそのまんま言葉にしていきたいなと思って、一応ラブソングなんですけど、ガッツリしたラブソングじゃなくてやんわりラブソング……ちょっと細かい話になるんですけど、恋人同士の云々だけを描きたかったわけじゃなくて、太陽みたいにまぶしい人っているじゃないですか。いつもニコニコしていて、みんなに元気を与えて、何に対しても「良いよね!」って言ってくれるような人。そういう人であればあるほど実は寂しいんじゃないかなと思って。太陽って熱くて誰も触れられないじゃないですか。その寂しさは絶対にあるんですよね。で、そういう独りですごく頑張っている人の影に気付いたのであれば「じゃあ、せめて支えになりたいな。ちょっと横に添えてもらっていいかな?」みたいな温度感。なので「何が何でも一緒にいてね!」ということじゃなくて「結果的に最後の最後まで並んでいられたらいいですね」とか「せめて自分には頼ってもらっていいですか?」っていう。そういう愛の歌ですね。

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単純に「聴きたかった」んですよね。こういうアルバムが欲しかった

--7曲目「こころさがし」は前回のインタビューを読んで頂くとして、8曲目「Joker & Joker」。こちらはどんなイメージや想いから生み出された楽曲なんでしょう?

■fuzzy knot「Joker & Joker」Music Video
Shinji:最初のギターリフをなんとなく弾いていたら、そこからメロディーが15分ぐらいの最速で出来上がったんですけど、すごく自分らしさが出ている曲だなと思って。アレンジも1日、2日ぐらいで終わりましたし、やっぱり自分らしい曲って速く出来上がるんだなと思いましたね。あと、あんまり他でこういう曲を作る人はいないんじゃないかな。特に今の音楽シーンの中では上手く浮いてくれるんじゃないかなって思います。

田澤孝介:いわゆるShinji節が利いてる曲ですよね。懐かしい感じもあるんだけど、古くないし。独特。これをやっている人は他にいないと思います。ゆえのアルバムリード曲なのかなって。タイトルになっている「Joker」はいわゆるイメージされやすいピエロ的なジョーカーでありつつ、切り札という意味もあって。「信じたいから疑ってしまう」そういう人間的な憂いというか、誰もが1回は抱いたことがあるであろう心境を描いています。

--続いて、9曲目「#109」。

Shinji:ライブを意識しながら制作していく中で「やっぱりこれぐらい振り切ったモノも作りたいな」と思いまして。わりとハードロックの要素が強いんですけど、僕の作曲人生の中でちょっと分かっていることがあって。ハードロックにメロディーをしっかり乗せていくとどんどんダサくなっていくイメージがあるんですよね。そういうこともよく理解した上で「それでも僕はメロディーを捨てたくない」という想いがあるんですよ。ゆえに「ダサい」って言われない、格好良いハードロックになるように心掛けて。でも日本人の心にちゃんと響くような曲が作りたかったんですよね。絶妙なラインというか。メロディーを無くして叫んでいる感じのほうがオシャレなのかもしれないんですけど、やっぱり良いメロディーは存在しながらも成立するカタチを目指しました。

田澤孝介:この曲でまた幅の広さを見せつけられましたね。振り幅が広すぎて「さて、どうしたものか」と正直思ったんですけど(笑)ゆえに作詞も歌もいちばん遊んだかもしれないですね。サビがちゃんとしているから、何をどう遊んでも成立する感じもあって。あと、さっき「メロディーを無くして叫んでいる感じのほうがオシャレなのかも」という話がありましたけど、僕は「なんでもやる」と言いながらシャウトとかあんまり出来ないんですよ。だからメロディー重視にしてくれて助かったところもあります(笑)。

Shinji:Bメロ、よく噛まずに歌えるなと思いました。

田澤孝介:めっちゃ練習したもん! スタジオに入って個人練習しまくって。僕は仮歌録る前も時間があれば練習したい人なんで。よく「パッと一発で出来ましたよ」とか言いますけど、そこに至るまでめっちゃ練習しとんねん! 見えないところで努力しとんねん(笑)!

--だとしたら、あんまり言わないほうがいいんじゃ(笑)?

田澤孝介:あ、そうか!

一同:(笑)

--続いて、10曲目の王道バラード「キミに降る雨」。

Shinji:90年代の感じがいちばん強い曲かもしれないですね。Aメロのコード進行からして90年代。

--最後のギターソロとかもそうですよね。こういう新曲を待っていましたよ。もう誰も作ってくれなくなっちゃったから。多くの人がシンプルに「うれしい、これが聴きたかった」って気持ちに気付くと思います。

田澤孝介:良い表現! ただ、歌うのは大変だったんですよ(笑)。こういうバラードを90年代にたくさんリスニングはしてきたけど、自分のモノとしては習得していない分野だったから、ぶっちゃけ「結構ムズいの来たな」という感じだったんです。歌をレコーディングするときもShinjiくんは「こんなの、チョチョイと歌えるでしょ?」みたいな感じだったんですけど、「いや、この曲は最終日に録るわ。時間かかるかもしれへんから」って。結果的にはそんなにかからなかったんですけど、結構身を引き締めて新鮮な気持ちで取り組みました。

Shinji:だって「深き追憶の残火」みたいな曲を歌える人だから「え、余裕でしょ?」って思うじゃないですか(笑)。

田澤孝介:逆、逆、逆! 優しく歌わなきゃいけないし、でも優し過ぎてもいけないし、今まで連れてきたことのない人を登場させたんですよ。僕、歌うときにね、その曲に合ったキャラを自分の中に降ろしたりするんですけど、今回は降ろしたことないジャンルの人に初めて出てきてもらいまして、それによってしっかりと歌い上げることが出来ました。あと、これはShinjiくんに褒められたんですけど、最後のサビでメロディーが変わるじゃないですか。そこの歌詞にタイトルをはめ込んだんですよね。それっていわゆる90年代っぽさじゃないですか。

Shinji:「キミに降る雨が~♪」のところで「キター!」ってなりましたもん(笑)。あの瞬間にこの曲は完成しました。

fuzzy knot(シド・Shinji×Rayflower・田澤孝介)1stアルバム『fuzzy knot』発売記念インタビュー

--以上10曲入りの1stアルバム『fuzzy knot』。これぞかつて僕らが「名盤」と呼んでいた類の名盤ですよね。

田澤孝介:冒頭で僕らがこのアルバムを聴き続けられる理由について語ったじゃないですか。でも、このインタビューで言って頂いて気付いたんですけど、もう単純に「聴きたかった」んですよね。こういうアルバムが欲しかったんだなって。だから何回も何回も貪るように聴いているんだと気付きました。

--そんな名盤を完成させたfuzzy knotですが、ここから先はどんな未来を歩んでいきたいなと思いますか?

田澤孝介:作品を生み出していくのは当然苦しいことなんですけど、僕的には「この2人で作品をつくる」ということがすごく楽しかったんですよね。苦しみさえも楽しかった。苦しんだ先にこんな作品が残せるんだったら「またやりたいな」と思いますよね。様々な方法論でもっとたくさんの曲を作っていきたいです。

Shinji:10曲やりたい放題というか(笑)自由に制作できたんですけど、その10曲が完成した上での曲作りの感覚ってまた違っていて。これだけのモノを作ってしまうと、やりたいことってそんなに幾つもある訳ではないから、その次にやりたいことを表現しながら曲を作るのってどうしても壁にぶち当たるんですよ。でもそこすらも「楽しんでいこうよ」ということでfuzzy knotを始めたところもあるし、如何に楽しく音楽が作れるか。そして「多くの人に響く曲を作りたい」という願望を叶えるか。やりたいことを表現するのって意外と難しいし、やりたいことを出来ない人のほうが多いと思うんですけど、それでも何とかそこに辿り着きたい。あとは、第一の目標であるホールライブ。これは実現したいと思います。アルバム『fuzzy knot』の曲たちを早く生で届けたいですね。

Interviewer:平賀哲雄
カメラマン:上原 俊
メイク:青柳正和
スタイリスト:小田優士
衣装クレジット:Karaln, S.O.S fp

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シド「SID TOUR 2017 NOMAD」

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