Billboard JAPAN


Special

japan(finds) vol.12:Livingston Taylor

japn(finds)livingston taylor

 来日アーティストに様々なものを日本で探求、発見してもらう企画、japan(finds)! 今回、約10年ぶりの来日を果たしたシンガーソングライター、リヴィングストン・テイラーにお気に入りのCDを選んでもらった。

japan(finds)一覧はこちら>

 音楽一家テイラー家の5兄弟の三男として生まれたリヴィングストン・テイラー(愛称リヴ)。2016年9月3日&5日に、ビルボードライブ東京で約10年ぶりの来日公演を行ったのだが、中日の4日に、彼の2度目の来日公演を主催し、かねてから親交が深かった南青山のレコードショップ“パイドパイパーハウス”店長/オーナーの長門芳郎氏に誘われ、タワーレコード渋谷店内の期間限定ショップ“パイドパイパーハウス”でインストア・ライブを行った。そんな彼にBillboard JAPANが同行し、“日本人に聴かせたいお気に入りの作品”を選んでもらった。日本語のCD帯に苦闘しながらも、妻のゲイルと長門氏の助けを借りアルバムをピックアップしたリヴが、作品について語ってくれた。

livingston taylor livingston taylor

日本人に聴かせたいお気に入りの作品


『Song Books Vol.1』

『Song Books Vol.1』

エラ・フィッツジェラルド

 自分の教え子からどうやったら完璧に歌えるのか聞かれたら、いつも彼女の作品を参考にするよう薦めている(※リヴはバークレー音楽院にて教授を務めている)。私のボイス・トレーナーも、自分の声の調整(regroove)をするときには、彼女の歌に合わせて歌っていると言っているよ。




『ファイヴ・オリジナル・アルバムズ』

『ファイヴ・オリジナル・アルバムズ』

レイ・チャールズ

 彼が持つテンポとリズム感覚はみんなのお手本だ。あの感覚は、聴く者に、限りなく確実に表現者の情熱を感じさせることが出来るんだ。鍛錬によって身に付けられるこの感覚がないと、表現者の情熱は決してリスナーには届かないが、レイ・チャールズの鍛錬は他の人とは比べ物にならない。私が選んだのはボックスセットだが、『ザ・ジーニアス・オブ・レイ・チャールズ』の「イット・ハッド・トゥ・ビー・ユー」が好きだな。その他にもいっぱいあるけど、どれも最高の作品だよ。




『Beethoven: Symphony No.9, Egmont Overture』

『Beethoven: Symphony No.9, Egmont Overture』

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 バッハも好きだが、ベートーヴェンには魂が感じられる。心が締め付けられるようなね。それに第4楽章のメロディを聴くといつも涙が出そうになるよ。ドイツ人のベートーヴェンだからこそ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるこのCDを選ばずにはいられなかったね。




『マイ・フェア・レディ』

『マイ・フェア・レディ』

オリジナル・サウンドトラック

 アラン・ジェイ・ラーナー、フレデリック・ロウが手掛けたこの作品は、『オクラホマ!』と同じく、ベスト・ミュージカル作品だと思う。見事な作詞作曲で、今でも最高傑作だ。個人的にも、いつかミュージカル音楽を手掛けてみたいと思うね。




『ブルー』

『ブルー』

ジョニ・ミッチェル

 ジョニの初期作品は、もちろん素晴らしいんだけど、なんとなくまとまりに欠けた出来だった。この作品で、ようやく彼女はスタジオ・プレーヤー達をまとめあげたね。このアルバムを境に、彼女の最高傑作が続々と生まれたんだ。「ア・ケイス・オブ・ユー」、「カリフォルニア」、「ケアリー」の3曲が特に好きだな。




『魔法を信じるかい?』

『魔法を信じるかい?』

ラヴィン・スプーンフル

 ラヴィン・スプーンフルは、ポップ・ミュージックの王道だ。「魔法を信じるかい?(Do You Believe In Magic)」や「ヤンガー・ガール」なんて簡単そうに聴こえて、実は計算し尽くされたものなんだ。素晴らしい作品だよ。このアルバムは何度も何度も聴いたね。




『イーライと13番目の懺悔』

『イーライと13番目の懺悔』

ローラ・ニーロ

 このアルバムのデモを聴いたことがあるんだけど、デモの時点で完璧だったね。まさにこのアルバムと同じ出来だったんだよ。音楽の天才が作った音楽がここに詰まっている。ベスト作品だね!





『スウィート・ベイビー・ジェイムス』

『スウィート・ベイビー・ジェイムス』

ジェイムス・テイラー

 兄のジェイムスが私に初めてこの作品を聞かせてくれた時に、これはヒット作になるって確信したのを覚えているよ。





『スウィート・ベイビー・ジェイムス』

『つづれおり』

キャロル・キング

 ジェイムスは、キャロルの「君の友だち(You’ve Got A Friend)」を制作するため、キャロルと一緒に暮らしていたんだ。そして、この曲はジェイムスにとって唯一のNo.1シングルになった。キャロルの『つづれおり(Tapestry)』とジェイムスの『スウィート・ベイビー・ジェイムス』は切っても切り離せない作品で、彼らのシンガーソングライターとしての地位を確立させた作品だ。彼らは互いのことを理解した親友同士で、私もキャロルと親交が深いんだよ。



NEXT PAGE
  1. < Prev
  2. 自分の為に購入したCD
  3. Next >
livingston taylor livingston taylor

 また、オフ日にも関わらず、インストア・ライブと企画のオファーを快く受けてくれたリヴに御礼として、Billboard JAPANからCDをプレゼント。数多くあるCDの中から自分の為に選んだ1枚がこちら。


自分の為に購入したCD



『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ』

『ベスト・オブ・パイド・パイパー・デイズ』

オムニバス

 この作品は初めて見たけど、私が好きなシンガー達の歌がいっぱい収録されているから、ピックアップしたよ。でも、これは妻のゲイルにプレゼントするね。






【Pied Piper House Presents Livingston Taylor+長門芳郎 ミニライブ】ミニレポート
livingston taylor livingston taylor livingston taylor
livingston taylor livingston taylor

 2016年9月4日、タワーレコード渋谷店にて、リヴィングストン・テイラーのミニライブ&サイン会が行われた。ライブ前の楽屋では、リヴと長門芳郎氏が約10年ぶりに再会。長年のブランクを埋めるかのように、互いの家族の話や、前回の来日時の思い出話に花を咲かせていた。
 パイドパイパーハウスのライブスペースには、今かと待ちわびるファン約50人がリヴを歓迎。予想以上の数に、前方の観客には体育座りをしてもらったほどだ。多くのお客を目にしたリヴも感心し、「もう少しだけ」と、当初予定していた2曲よりも多く歌を披露。ファンサービス旺盛なリヴにファンも満面の笑みを見せていた。
 ライブ後に行われたCD購入者限定のサイン会では、自ら「オナマエハ?」と聞くリヴ。ツーショット写真も大歓迎で、ファンのメッセージひとつひとつに耳を傾けていた。(ちなみに、サイン会の列の中には、カジヒデキ氏の姿も見られた。)サインし続けること約1時間。さすがに疲れを見せるかと思ったが、そんな表情は全く見せず終始笑顔だった。帰りのタクシーでは「本当に楽しかった、ありがとう!」と何度も言い、ファンだけでなく本人も十分楽しんだようだ。

【Present】リヴィングストン・テイラーが選んだCD9枚を抽選で1名にプレゼント!

VDP


 リヴが選んだ“日本人に聴かせたいお気に入りの作品”のCD9枚をまとめて1名にプレゼント! 少し肌寒くなり、秋の訪れを感じる今日この頃、リヴが選んだ珠玉の作品を家でじっくりと聴いてみてはいかが?

<応募方法>
1. ビルボードジャパン公式ツイッターアカウント“@Billboard_JAPAN”をフォロー
2. ハッシュタグ #リヴが選んだ珠玉の9枚 をツイート
※当選者様にはビルボードジャパン公式アカウントよりDMでご連絡後、お名前とご住所をお伺いさせていただきます。いただいたご住所宛に商品をお送りさせていただきます。
※当選時にビルボードジャパン公式アカウントをフォローしていない場合は、商品をお送りできず無効となりますのでご注意ください。

<受付期間>
2016年9月20日(火)18:00まで

・プレゼント当選者発表は、発送をもってかえさせていただきます。

リヴィングストン・テイラー「リヴィングストン・テイラー」

リヴィングストン・テイラー

2006/11/22 RELEASE
UICY-93176 ¥ 2,202(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.シット・オン・バック
  2. 02.ドクター・マン
  3. 03.シックス・デイズ・オン・ザ・ロード
  4. 04.パケット・オブ・グッド・タイムズ
  5. 05.ハッシャ・バイ
  6. 06.キャロライナ・デイ
  7. 07.キャント・ゲット・バック・ホーム
  8. 08.イン・マイ・リプライ
  9. 09.ロスト・イン・ザ・ラヴ・オブ・ユー
  10. 10.グッド・フレンズ
  11. 11.サンキュー・ソング

関連キーワード

TAG

関連商品

三面鏡
リヴィングストン・テイラー「三面鏡」

2016/07/27

[CD]

¥1,100(税込)

マンズ・ベスト・フレンド
リヴィングストン・テイラー「マンズ・ベスト・フレンド」

2016/07/27

[CD]

¥1,100(税込)

ブルー・スカイ
リヴィングストン・テイラー「ブルー・スカイ」

2014/08/13

[CD]

¥2,750(税込)

虹の彼方に
リヴィングストン・テイラー「虹の彼方に」

2006/11/22

[CD]

¥2,202(税込)

LIV
リヴィングストン・テイラー「LIV」

2006/11/22

[CD]

¥2,202(税込)

リヴィングストン・テイラー
リヴィングストン・テイラー「リヴィングストン・テイラー」

2006/11/22

[CD]

¥2,202(税込)

ライフ・イズ・グッド
リヴィングストン・テイラー「ライフ・イズ・グッド」

2006/11/22

[CD]

¥1,980(税込)

自転車と僕
リヴィングストン・テイラー「自転車と僕」

2006/11/22

[CD]

¥1,980(税込)

持込音源
リヴィングストン・テイラー「持込音源」

2006/11/22

[CD]

¥1,980(税込)

ベスト・フレンド
リヴィングストン・テイラー「ベスト・フレンド」

2006/11/22

[CD]

¥1,980(税込)

三面鏡
リヴィングストン・テイラー「三面鏡」

2006/11/22

[CD]

¥1,980(税込)

ゼア・ユー・アー・アゲイン
リヴィングストン・テイラー「ゼア・ユー・アー・アゲイン」

2006/04/05

[CD]

¥2,621(税込)

アワ・ターン・トゥ・ダンス
リヴィングストン・テイラー「アワ・ターン・トゥ・ダンス」

1996/02/21

[CD]

¥1,835(税込)

三面鏡
リヴィングストン・テイラー「三面鏡」

2016/07/27

[CD]

¥1,100(税込)

マンズ・ベスト・フレンド
リヴィングストン・テイラー「マンズ・ベスト・フレンド」

2016/07/27

[CD]

¥1,100(税込)

ブルー・スカイ
リヴィングストン・テイラー「ブルー・スカイ」

2014/08/13

[CD]

¥2,750(税込)

虹の彼方に
リヴィングストン・テイラー「虹の彼方に」

2006/11/22

[CD]

¥2,202(税込)

LIV
リヴィングストン・テイラー「LIV」

2006/11/22

[CD]

¥2,202(税込)

リヴィングストン・テイラー
リヴィングストン・テイラー「リヴィングストン・テイラー」

2006/11/22

[CD]

¥2,202(税込)

ライフ・イズ・グッド
リヴィングストン・テイラー「ライフ・イズ・グッド」

2006/11/22

[CD]

¥1,980(税込)

自転車と僕
リヴィングストン・テイラー「自転車と僕」

2006/11/22

[CD]

¥1,980(税込)

持込音源
リヴィングストン・テイラー「持込音源」

2006/11/22

[CD]

¥1,980(税込)

ベスト・フレンド
リヴィングストン・テイラー「ベスト・フレンド」

2006/11/22

[CD]

¥1,980(税込)

三面鏡
リヴィングストン・テイラー「三面鏡」

2006/11/22

[CD]

¥1,980(税込)

ゼア・ユー・アー・アゲイン
リヴィングストン・テイラー「ゼア・ユー・アー・アゲイン」

2006/04/05

[CD]

¥2,621(税込)

アワ・ターン・トゥ・ダンス
リヴィングストン・テイラー「アワ・ターン・トゥ・ダンス」

1996/02/21

[CD]

¥1,835(税込)