Billboard JAPAN


Special

「みんなに何と呼ばれようと構わない」― イマジン・ドラゴンズ インタビュー

>イマジン・ドラゴンズ 最新インタビュー

 2012年リリースのデビュー・アルバム『ナイト・ヴィジョンズ』が、全米2位を記録、アメリカ国内で200万枚以上を売上げた、イマジン・ドラゴンズ。米ビルボード・シングル・チャートに87週に渡りチャートインしたリード・トラックの「Radioactive」は、チャートイン最長記録を更新し、グラミー賞を受賞する快挙を成し遂げた。今や、アメリカを代表する新世代ロック・バンドとなった彼らが、2ndアルバム『Smoke + Mirrors』を2015年2月にリリースすることを発表。アルバムからの先行シングルとなる「I Bet My Life」について、バンドのフロントマンを務めるダン・レイノルズが語ってくれた。

僕らが好きなアーティストは、常に変化し、進化している
僕らもそうできればいいな、と思ってる

Album Trailer
▲ 「Smoke + Mirrors」(Album Trailer)

??『ナイト・ヴィジョンズ』でブレイクし、スタジアム・ツアーを行うまでになりましたが、最新作からの1stシングルとなる「I Bet My Life」を書くにあたりソングライティングへのアプローチに変化はありましたか?

ダン・レイノルズ:最新作に収録される曲は、ここ2年間で書かれたものなんだ。2年前は、まだそれほどクレイジーじゃなかったからね。みんなには、一晩で売れたと思われてるけれど、僕らにとっては毎日少しづつビッグになっていった感じなんだ。このシングルを含め、多くの曲は、その過程で書かれたもので、2ndアルバムにも、1stアルバムとほぼ同じプロセスが用いられた。1日の終りだったり、ライブが終わった後に、ホテルの部屋へ戻る。僕は1人が好きだから、毎日自分の部屋に戻った後に、曲をレコーディングしたり、アイディアを始めたり、考えていることを記録したり、詞を書いたりしているんだ。「I Bet My Life」もそうやってスタートし、書かれた曲だよ、とても自然にね。

??曲は大体そのように書かれているのですか?あなたが曲の一部を作り、それを他のメンバーの元へ持ち寄る、という具合に。

ダン:そうだよ。大体は、ホテルで自分のラップトップで作業を始めて、曲のベーシックな骨組みを作るんだ。後は、ギタリストのウェインが送ってくれたギター・リフを繋ぎ合わせ、ビートのベースなどを作り上げたり。そしてメンバー全員に聴いてもらって、生で一緒に演奏してみる。その瞬間に、真の意味で曲に息が吹きこまれるんだ。

??この曲は、ご両親との関係性についてのものですよね。

ダン:多くのティーンと同じように、当時は僕も両親と争うことが何度もあった。両親はとても保守的な環境で育ったから、僕がミュージシャンになりたいなんて、聞きたくなかったんだ。これまでずっと僕は家族にとって“厄介者”で、しょちゅうトラブルを起こしていた。この曲は両親との関係性について歌ったものだけど、同時にこれまで僕らが経験してきた苦難を祝福しているんだ。相手についての偏見を忘れるように努力し、これまで築き上げ、現在も保っている関係性を称えている。

Gold
▲ 「Gold」(Audio)

??彼らは曲を聴きましたか?そして曲について話し合いましたか?

ダン:曲がリリースされる直前に、2人に聴いてもらったんだ。僕が、ティーンの頃に音楽を始めたのは、自分が言えないようなことを表現するためだった。両親に聴いてもらった時に、多分2人もわかっていたと思うけど…僕がなんとなくほのめかしたんだ。とてもエモーショナルな瞬間だったね。

??サウンド的には、マムフォード&サンズと比較されていますよね。

ダン:1stアルバムをリリースする前に、EPを4枚リリースしたけれど、僕らの音楽は様々なサウンドとテーマを軸に作られている。自分たちはこうだ、と決めつけることはしたくなかった。「I Bet My Life」を、ジャンル分けすることが出来ないんだよね―僕にはイマジン・ドラゴンズにしか聞こえない。変な意味、ジャンルを超越した感じだよ。ゴスペル・クワイアを起用して、それをサンプリングしたり。彼らは、すごくクールなリフを作ってくれたから、それを編集して、サンプルして、ヒップホップ・ビートの上にのせたんだ。後は、エレキ・ギターにリヴァーブをかけたり、ヘンテコなカウボーイ・ギターをヴァースにのせて、後半にはブルースっぽいエレキ・ギターのソロもある。みんなに何と呼ばれようと構わないよ。

??では、ニュー・アルバムについて話せることがあれば、教えてもらえますか?

ダン:ファンたちには、予想できないようなことを期待し続けていて、と言っているんだ。単にクールに見えたいからそう言っているんじゃなくて、それが本当に僕らが作っている音楽なんだ。僕らが好きなアーティスト、それがハリー・ニルソンであれ、ビートルズであれ、常に変化し、進化している。僕らもそうできればいいな、と思っているよ。

Q&A by Elias Leight / 2014年12月9日 Billboard.com掲載

"I Bet My Life" Music Video

イマジン・ドラゴンズ「ナイト・ヴィジョンズ」

ナイト・ヴィジョンズ

2013/07/17 RELEASE
UICS-1268 ¥ 2,075(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.レディオアクティヴ
  2. 02.ティップトー
  3. 03.イッツ・タイム
  4. 04.ディーモンズ
  5. 05.オン・トップ・オブ・ザ・ワールド
  6. 06.アムステルダム
  7. 07.ヒアー・ミー
  8. 08.エヴリ・ナイト
  9. 09.ブリーディング・アウト
  10. 10.アンダードッグ
  11. 11.ナッシング・レフト・トゥ・セイ/ロックス
  12. 12.チャ・チン(ティル・ウィ・グロウ・オールダー) (ボーナス・トラック)
  13. 13.ワーキング・マン (ボーナス・トラック)
  14. 14.マイ・フォールト (ボーナス・トラック)
  15. 15.ラウンド・アンド・ラウンド (ボーナス・トラック)
  16. 16.ザ・リヴァー (ボーナス・トラック)
  17. 17.アメリカ (ボーナス・トラック)
  18. 18.セリーン (ボーナス・トラック)
  19. 19.カヴァー・アップ (ボーナス・トラック)
  20. 20.トーキョー (日本盤のみのボーナス・トラック)

関連キーワード

TAG

関連商品