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2021/05/08 11:00

J.コールの新ALリリース日決定、ザ・ウィークエンドの次回作は、マネーバッグ・ヨー自身初の首位:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、J.コールに関する話題から。J.コールが、待望のニュー・アルバム『The Off-Season』を現地時間2021年5月14日にリリースすることを発表した。『The Off-Season』のアートワークをSNSに投稿し、リリース日を明らかにしたJ.コールは、キャプションに「知って欲しいのは、これが何年もかけて作り上げた作品だということだ」と綴っている。インスタグラムでは、投稿から20分以内に2万5千件以上のコメントが書き込まれ、Twitter上では、J.コールが長い活動休止期間を経て新作リリースした際のファンの反応をパロディする映像が拡散されるなど、大きな話題となっている。『The Off-Season』は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を獲得した『KOD』以来、約3年ぶりのアルバムとなる。2020年12月に、彼は“引退前に”リリース予定となっている今作を含む3枚のアルバムのタイトルを明かしており、続く2作は『It's a Boy』と『The Fall-Off』と題されている。後者は、彼が2007年に発表した初のミックステープ『The Come Up』にちなんだタイトルのようだ。

J.コール、ニュー・アルバム『The Off-Season』のリリース日を発表

 2021年11月5日と11月6日に行われるトラヴィス・スコット主催の音楽フェスティバル【Astroworld】のチケット10万枚分が60分以下で完売となったことが現地時間5月5日にわかった。今年で3度目となるフェスは、再び米テキサスのNRGパークにて、今回は初めて2日間にわたって開催される。ヘッドライナーを務めるのは、現在ニュー・アルバム『ユートピア』の制作に着手しているトラヴィス本人だ。他の出演アーティストはまだ解禁されておらず、今年もフル・ラインアップ発表前にチケットが完売したことになる。今年のクリエイティブ・テーマは「Open Your Eyes to A Whole New Universe(全く新しい世界へ目を開こう)」で、トラヴィスは地元のヒューストンで複数のステージからなるフェス体験を提供するとともに、惜しまれながら閉園となった地元の人気遊園地アストロワールドの精神やノスタルジアを演出する。イベントの収益の一部は、公式チャリティー・パートナーのカクタス・ジャック財団へ寄付される。トラヴィスが設立したこの団体は、教育を受ける機会やクリエイティブ面における資源を提供することで、若者をエンパワーし、その生活を豊かにするとともに、彼らの長期的な成功を確実にする取り組みを行っている。

トラヴィス・スコット、主催フェスのチケット10万枚分が60分以下で完売

 ザ・ウィークエンドが、記録ずくめの大ヒット・アルバム『アフター・アワーズ』をリリースしてから約1年が経つが、すでに新作に取り掛かっていることを、本人が米ヴァラエティー誌との最新インタビューで明かしている。ここ数週間にわたり、「隔離された小さな部屋でたくさんの魔法を作り上げた……今はそれをつなぎ合わせている……なんて美しいんだ」などと新作に着手していることをツイートしていたザ・ウィークエンドは、このインタビューの中で「もし前作が夜の“アフター・アワーズ”(就業時間後、営業時間後)だとしたら、夜明けがやってくる」とこれらの投稿について言及している。作品の具体的な内容についてはインタビューで明かさなかったものの、彼の今回の発言によると、レトロなサングラス姿や血のついた包帯を顔に巻き、米ラスベガスを徘徊したり、まるで整形手術が失敗したかのような特殊メイクなど、『アフター・アワーズ』のダークな世界観とは一変した内容になるようだ。なお、ザ・ウィークエンドは、現地時間5月11日に開催される【ブリット・アワード】にてパフォーマンスを行うことが明らかになっている。

ザ・ウィークエンド、新作について示唆「夜明けがやってくる」

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、そんなザ・ウィークエンドとアリアナ・グランデによる「セイヴ・ユア・ティアーズ」が首位を獲得した。アルバム『アフター・アワーズ』から4曲目のシングルとして2020年8月にカットされた「セイヴ・ユア・ティアーズ」は、今年1月に公開されたミュージック・ビデオと、翌2月に開催された【第55回スーパーボウル】のパフォーマンス効果を受け、2月13日付チャートでTOP10入りした後、約3か月を経て登場20週目で首位に到達した。今週各ポイントが急増したのは、クレジットにもあるアリアナ・グランデをフィーチャーしたリミックスが4月22日にリリースされたため。前週から265%増加の18,000を売り上げ、デジタル・ソング・セールス・チャートでも先週の19位からジャンプアップして1位を獲得した。セールス・チャートでの首位獲得は、ザ・ウィークエンドにとって6曲目、アリアナ・グランデは8曲目のタイトル。週間再生数は111%増加の3,040万回まで上昇し、ストリーミング・ソング・チャートでも17位から2位に急上昇。エアプレイ・チャートでも先週に続き同2位をキープした(6,730万回)。

【米ビルボード・ソング・チャート】ザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデ首位獲得、両者にとって6曲目のNo.1

 そしてアルバム・チャートでは、米テネシー州メンフィス出身のラッパー、マネーバッグ・ヨー新作『A Gangsta's Pain』が初のNo.1デビューを果たした。本作は、2020年1月にリリースした『Time Served』から1年3か月ぶり、通算4作目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200での首位獲得は初、TOP10入りは以下のタイトルに続く5作目のランクイン。なお、チャートインした作品は通算11作目で、そのうち9作はTOP25入りしている。『A Gangsta's Pain』の初動ユニットは110,000で、そのうち106,000がアルバム・ストリーミング(SEA)、アルバム・セールスはわずか4,000程度だった。週間再生数は1億4,740万回で、今週最大のアルバム・ストリーミングを記録している。4位に初登場したのは、米テネシー州ナッシュビルのカントリー・シンガー=エリック・チャーチの新作『ソウル』。初動ユニットは53,000で、そのうち42,000がアルバム・セールス、10,000がアルバム・ストリーミング(SEA)、1,000がトラックによるユニット(TEA)だった。ストリーミングを除く週間セールスとしては、今週最大の売り上げを記録している。

【米ビルボード・アルバム・チャート】マネーバッグ・ヨー自身初の首位、エリック・チャーチ2週連続TOP10デビュー

 

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