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2021/04/24 11:00

ザ・ウィークエンドとアリアナがタッグ、バッド・バニーのツアーチケットが1週間で48万枚、AL首位のテイラーは次回作レコ中:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、ザ・ウィークエンドに関する話題から。ザ・ウィークエンドが、アリアナ・グランデを迎えた「セイヴ・ユア・ティアーズ」の公式リミックスを現地時間2021年4月22日午後9時にリリースした。ザ・ウィークエンドとアリアナは、『アフター・アワーズ』でザ・ウィークエンドが扮したキャラクターのサングラスにアリアナが映っている、アニメーション風の同曲のアートワークをTwitterで投稿し、リリースを明らかにした。この発表の2日前、2人は「セイヴ・ユア・ティアーズ」の歌詞「I don't know why I run away」を息の合ったハーモニーで歌う、8秒間の音源を公開していた。「セイヴ・ユア・ティアーズ」は4月24日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で5位にランクインしている。今回のコラボレーションで、ザ・ウィークエンドとアリアナはこの7年間で3度目のタッグを組むことになる。ザ・ウィークエンドは、『アフター・アワーズ』収録曲のリミックスに、様々なアーティストを起用してきた。「ブラインディング・ライツ」ではロザリア、「イン・ユア・アイズ」の2つの異なるバージョンではケニー・Gやドージャ・キャット、「ハートレス」ではリル・ウージ・ヴァートが参加している。

ザ・ウィークエンド、アリアナ・グランデ参加の「セイヴ・ユア・ティアーズ」リミックスを今週リリース

 米科学者のビル・ナイが、気候変動への意識を高めるためアース・デイに開催するFacebook Watchのスペシャル番組にジャスティン・ビーバー、イディナ・メンゼル、マルーマなどの参加を呼びかけていることが米ビルボードの取材で明らかになった。FacebookとEARTH.orgの提携による【Earth Day! The Musical】は、科学教育者のナイがジャスティンや他の出演者とチームを組み、地球を修復するために自分たちができることをファンと共有する内容になる。音楽ゲストとして、ベン・プラット、TikTokのNo.1姉妹チャーリー&ディクシー・ダミリオ、CNCO、コーディー・シンプソン、イディナ・メンゼル、ジャック・ハーロウ、スティーヴ・アオキ、トリー・ケリーらが登場する。また、ザック・エフロン、デサス・ナイスとザ・キッド・メロ、ジャスミン・シーファス・ジョーンズ、カラモ・ブラウン、ニック・クロールなどが出演を予定している。

ジャスティン・ビーバー/イディナ・メンゼルなど、アース・デイに開催される【Earth Day! The Musical】に参加

 プエルトリコの大スター、バッド・バニーが2022年に開催する【El Último Tour del Mundo 2022】のチケットが、1週間足らずで48万枚売れたことにより、2018年以降に開催されたどのツアーより早く完売したことが分かった。TicketmasterとCardenas Marketing Networkによると、2021年4月15日にプレ・セールが開始されたバッド・バニーのツアーは、2018年に開催されたビヨンセとジェイ・Zの【オン・ザ・ラン・ツアー2】の発売日以来となるトップ・セールスを記録した。米ビルボードが入手できたデータに基づいた予測では、35公演が行われる予定の【El Último Tour del Mundo 2022】の興行収入は、6,300万ドルから8,400万ドルの間になるとみられる(約68億円~90億円)。TicketmasterのMark Yovich社長は声明で、「一つだけ明らかなことがある。それは世界がバッド・バニーをステージで見たがっているということだ。彼のツアーに対する需要は複数の記録を塗り替えた。Ticketmaster史上最も活発なオン・セール期間もその一つだ。このグローバルなブレイクスルー・アーティストを見るためのチケットを通じ、ファンがライブに一歩近づける手助けをすることができて光栄だ」とコメントしている。

バッド・バニー、来年開催のツアーがTicketmasterで2018年以来の最速セールスを記録

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、米イリノイ州シカゴ出身のラッパー=ポロ・Gの新曲「Rapstar」がNo.1デビューした。2021年4月9日にリリースされた「Rapstar」は、初週5,360万再生を記録してストリーミング・ソング・チャートでも同1位を獲得。また、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでも自身初のNo.1に輝いた。2021年の週間ストリーミングとしては、オリヴィア・ロドリゴの「drivers license」が記録した7,610万回(1月23日)、5,970万回(1月30日)に次ぐ3番目に高い再生数となる。7位には、ドージャ・キャットの新曲「キス・ミー・モアfeat.シザ」が初登場。初週2,330万再生を記録してストリーミング・ソング・チャートで4位、7,600を売り上げてデジタル・ソング・セールス・チャートでは11位にそれぞれデビューした。エアプレイは1,260万回を記録している。ドージャ・キャットは、2020年の5月16日付チャートで自身初のNo.1を記録した「セイ・ソーfeat.ニッキー・ミナージュ」以来1年ぶり、2曲目のTOP10入りで、TOP10にデビューしたのは初のタイトルとなる。

【米ビルボード・ソング・チャート】ポロ・G「Rapstar」初登場1位、ドージャ・キャット&シザのコラボ曲TOP10デビュー

 そしてアルバム・チャートでは、テイラー・スウィフトの『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』が1位に初登場した。本作は、2008年にリリースした2ndアルバム『フィアレス』とそのプラチナム・エディション(2009年)、2010年のシングル「トゥデイ・ワズ・ア・フェアリーテール」を全曲再録音した「テイラーズ・バージョン」と、未発表曲6タイトルによる「フロム・ザ・ヴォルト」の計26曲を収録したアルバムで、原盤とは別にカウントされるため、テイラーはこれで通算9作目の首位を獲得したことになる。そんなテイラー・スウィフトは、すでに次のアルバムのレコーディングに取り掛かっているようだ。2021年4月18日に彼女は、「次のやつのレコーディングで1日中スタジオにいたよ。みんながしてくれたことは本当にアメイジング」と、米ビルボードのチャートをリツイートしながらファンに感謝した。テイラーが現在何をレコーディングしているのかについて詳細は明かされていないものの、先日出演した『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』で彼女がほのめかしたさまざまなヒントから、目敏いスウィフティーズは次の再録アルバムは『1989』なのではと推測している。

【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』堂々の1位、故DMXベスト盤2位に
テイラー・スウィフト、『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』が全米No. 1獲得するも、すでに次回作をレコーディング中

 

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