2010/05/18 00:00
アリゾナの厳しい新移民強制法は7月下旬まで発効されないことになっている。しかし、その法律によって巻き起こる恐怖と怒りはすでに州のコンサート、ことに地元のメキシコ人アーティストをフィーチャーしたイベントに被害をもたらし始めている。
ヒップホップのアーティストのPITBULLやCYPRESS HILLは、法律に抗議するためにアリゾナで行なわれる予定だったショーをキャンセルした。この法律は、地元当局が認可を受けていない疑いがあるかどうかで個人の入国状況を判断するようになっている。地元のメキシコ人ミュージシャン、CONJUNTO PRIMAVERAとESPINOZA PAZはすでに発表されていたフェニックスのコンサートをキャンセルした。一方、彼らの仲間のラテン・ミュージシャン、JENNI RIVERAとWISIN & YANDELもAEGライブがプロモートする夏のツアーからこの州を外すことにした。
PITBULLの5/31のフェニックス公演がキャンセルされたのは、AEGライブにとって初めての動きだった。
「個人的には、あの法律は憲法違反であり、多くの法的申し立てに勝ち残れないと思っている」とAEGライブの社長RANDY PHILLIPSは言う。「いくつかのツアーが来ないだけでも州にとっての経済的打撃は相当なものだから、多数意見の横暴と呼ばれる政治的概念が私たちの民主主義にとって違法入国と同じくらい危険なのだと政府は気づくことになるだろう」
アリゾナの移民法は今のところいくつかのコンサートに影響を及ぼしているだけだが、地元のメキシコ系産業にとって状況はもっと不安定だ。
トゥーソンのLA CALIENTE 102.1FMは恒例のTUSAフェスティバルをキャンセルした。6/6のショーには地元メキシコ音楽の大物、LA ARROLLADORA BANDA EL LIMON、BANDA MS、K-PAZ DE LA SIERRA、JULION ALVAREZらが出演の予定だった。
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