暦が9月に入り気候も秋へと変化するのを受け、スーザン・ボイルが新たな作品を発表する時期が再びやって来たようだ。

ボイルはこれまでに『アイ・ドリームド・ア・ドリーム』と『ザ・ギフト』の2枚のアルバムを秋にリリースしており、このほど3枚目となるフル・アルバム『サムワン・トゥ・ウォッチ・オーバー・ミー』を11/1にSYCO/COLUMBIA RECORDSから発売することを明らかにした。そして発売に先立ち、8/31（水）にはNBCテレビの『AMERICA’S GOT TALENT』で新曲「ユー・ハフ・トゥ・ビー・ゼア」をパフォーマンスした。

この曲は、アバのベニー・アンダーソンとビヨルン・ウルヴァースがスウェーデンのミュージカル『クリスティーナ』のために書き下ろしたナンバーで、“あなたがいなくなってしまい、私は暗く荒れた海を漂っている。少しずつ、私は影の中で自分を失いつつあるの”という歌詞が展開されたダークなバラード曲に仕上がっている。

『AMERICA’S GOT TALENT』でのパフォーマンスは、フル・ストリングスのオーケストラをバックに従え、曲の終盤にはボイルの頭上にわずかな紙吹雪が舞い散る演出がなされていた。

パフォーマンスを終えたボイルは、「オーディエンスが喜んでくれて、とてもうれしく思います。私はあのビッグな曲をパフォーマンスするのが大好きなんです。新曲をご紹介するのはかなり緊張しましたが、デビュー・アルバムを初披露した『AMERICA’S GOT TALENT』で再びパフォーマンスできたのは、本当にうれしい限りです」とコメントしている。

「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーバー・ミー」はボイルにとって3作目のフル・アルバムとなる。彼女は2009年に『BRITAIN’S GOT TALENT』へ出場して審査員の度肝を抜き、同年秋に発表したデビュー作『アイ・ドリームド・ア・ドリーム』と昨年の2作目『ザ・ギフト』が全米だけで合計590万枚を売り上げる大ヒットとなっている。

またボイルの成功劇はミュージカルとして舞台化されることも決まっており、スコットランドの女優エラニー・C・スミスの主演で来年3月にイギリスで上演されることになっている。