2011/06/29 00:00
LENNY KRAVITZのこれから発表される『BLACK AND WHITE AMERICA』は実際まったく違うプロジェクト――「すごくファンキーなアルバムで、ほんとに面白くて、いまだに出すつもりでいるんだ」と本人は言っている――としてスタートした。しかし『BLACK AND WHITE AMERICA』は彼にとって無視できない、予想外のワイルド・カードになった。
「別の(アルバム)を仕上げていたとき、こういう歌を書き始めたんだ」とKRAVITZは言う。「それは突然出てきて、それまで自分がやっていたものとはなんの関係もなかった。最初、『今はこれを脇に置いて、あとで取りかかろう』と思っていたんだけど、それが1つ、2つ、3つ、4つと、どんどん出続けてね。ほんとに流れるように出てきたから、ついに『わかったよ、きっとこいつがオレの進んでる方向なんだ』と言わなきゃならなかった。それで『BLACK AND WHITE AMERICA』を作ることにしたのさ」
8/30に発売されるセルフ・プロデュースの16曲入りアルバムは、『IT’S TIME FOR A LOVE REVOLUTION』以来の作品で、ロードランナー/アトランティックからの第一弾となる。KRAVITZの多様な音楽性を示す一枚になっている。
1STシングル「STAND」や「ROCK STAR CITY LIFE」、「COME AND GET IT」(NBAの宣伝で使われた)のようにハードなリフをフィーチャーした曲もあれば、タイトル曲や「SUPER LOVE」のようにオールド・スクールなR&Bもある、「BOONGIE DROP」のようなレゲェ、「I CAN’T BE WITHOUT YOU」のようなアンビエントものもある。
「オレはとっちらかった人間だからね。ほんとに分裂してるんだ。全体がひとつのサウンドっていうレコードを作ろうとしてもできないのさ。左に行ってるのに右に行きたくなっちゃうし、アップしてるのにダウンしたくなっちゃう。自分の中にものすごくたくさんの音楽スタイルがあるんだ。子供の時からあらゆる種類の音楽を聞いていたから、それが自然なんだ。だからアルバムはいつもそんなふうにとっちらかっちゃうのさ」
KRAVITZとギタリストのCRAIG ROSSによってほとんどレコーディングされた『BLACK AND WHITE AMERICA』は数曲でニューオリンズのTROMBONE SHORTY、「BOONGIE DROP」ではJAY-ZとDJ MILITARY、KRAVITZとSWIZZ BEATZが共作した「SUNFLOWER」ではDRAKEをフィーチャーしている。通常よりラップが多いが、それもあらかじめ計画していたことではないようだ。
「すべて音楽なんだよ。オレは音楽が連れて行ってくれるところに行くだけさ。『よし、今はこれが流行なんだ』みたいにやったりしない。”BOONGIE DROP”を書いたとき、真ん中でラップが聞こえてね。それが過去にも2度仕事をしたことがあるJAY-Zの声だったんだ。だから、彼に電話して、ニューヨークに行ったときにレコーディングしたのさ。DRAKEも電話で話していたときに、まだ曲も聞いていないのに彼が『やるよ。君の仕事のファンだから、ぜひやらせてくれ』って。だから、クールだったよ」
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