GAMEのニュー・アルバム『THE R.E.D.』は何度も発売延期され、いまだに発売日が決まっていないが、カリフォルニアのラッパーは自分の熱意は失せていないという。実際、自分は「本当にヒップホップのことを大切にしている最後のアーティストのひとり」だと思っているという。

「ときどき考えるんだ――ヒップホップには不毛の空間があるから、オレたちには中身のあるものが必要なんだ。オレは自分がヒップホップを心から大切にしている最後のアーティストのひとりかもしれないと思うんだ。ラップじゃなく、カルチャーじゃなく、酒を空けることじゃなく、車やチェーンじゃなくてね。オレは自分が育ったこういう土台に恩返しをしたいと思ってる。その土台こそ真のヒップホップなんだ」

レコード会社がアルバムの発売日を検討している間、GAMEはインターネットを通じて音楽を発表し続けている。最近は44曲がまとめられたミックステープ『PURP & PATRON』と『THE HANGOVER』をリリースした。「『PURP & PATRON』はファンを鎮めるのに役立ったと思う。みんなすでに『R.E.D.』を待っている。だけど、これはオレがいい音楽を作るってことをみんなに改めて思い出してもらうためのものなんだ」

「REDEDICATION」（ふたたび捧げる）という意味の『R.E.D.』についてGAMEは「ミックステープの20倍すばらしいよ。過去一年半、自分の時間を注ぎ込んだんだ。『R.E.D.』はある意味オレの赤ん坊、種にちゃんと水をやって、『R.E.D.』のための土壌をミックステープできちんと作っておきたいんだ」

アルバムは、エグゼクティブ・プロデューサーであるPHARRELLの他、DR.DRE、JUSTIN TIMBERLAKE、NELLY FURTADO、LUPE FIASCO、SNOOP DOGG、ROBIN THICKE、BEANIE SIGEL、RICK ROSS、JAY ELECTRONICAらがこれまでのところゲスト参加している。

「アルバム『R.E.D.』はヒップホップが本来どういうものかを人々に思い出させるだろう」とGAMEは言う。「このアルバムは間違いなく今年最高のアルバムになるだろう。誰も今年スキル面でこれに勝るアルバムは出せないだろう。このアルバムが出たら水準はぐっと高くなるだろう。このことは徹頭徹尾保証するよ」