2026/10/13 17:05
沖仁が、【第2回カハソル国際フラメンコシンフォニー作曲コンクール】にて、〈特別顕賞(Mencion Extraordinaria)〉を受賞したことがわかった。
本コンクールは、スペインのカハソル財団(Fundacion Cajasol)が主催する、世界で唯一の「フラメンコ交響曲(シンフォニック・フラメンコ)」 に特化した国際作曲コンクール。単に 「スペイン風」 「アンダルシア風」 の雰囲気を持つ楽曲ではなく、厳格なフラメンコの形式と伝統に根ざしていることが応募の絶対条件として課される。
さらに、編成においてもフルオーケストラに加え、フラメンコ歌手(1名以上)とフラメンコギター2名を含むことが必須とされる。フラメンコの深い専門性とクラシックの高度な管弦楽法の両立が求められ、世界中の作曲家にとって難易度の高いコンテストだという。審査員は、フラメンコ・オーケストレーションの博士号を持ち、シンフォニック・フラメンコ国際講座を率いるカルロス・パチェコ・トーレス、フラメンコ交響楽団の音楽監督ルシア・モレノ・サンス、コルドバ高等音楽院の院長マヌエル・ウレーニャ・デルガドの3名の教授で構成。応募作品は世界各国から16作品が応募され、そのうち6作品が決勝にノミネートされた。
今回受賞したのは、全3楽章から成る『Circulos[シルクロ]~円~』。審査員は、この作品の巧みな自伝的構想を高く評価したとのこと。
◎沖仁 コメント
この作品は、フラメンコをめぐる終わりのない旅がテーマになっています。
母国である日本を出発し、スペインのグラナダでフラメンコの歌に出会い、ヘレスの地で繰り広げられるロマの人々の宴の中に、幼少期に親しんだ和楽器に通じる要素を感じ取り、それを再びフラメンコへと還元していく。
人生の旅は、真っ直ぐに進んでいくようでいて、実際には「円」を描いているのかもしれません。
道のりの中で、さまざまな人と出会い、生まれた場所へ戻り、そして再び新たな旅に出る。
その旅は決して完結するものではありません。新たな縁を結びながら、円を、螺旋を描くように続いていく。
この作品を通じて、フラメンコギタリストとしてだけでなく、作曲家としても新たな出発点に立つことができたと感じています。
今後、公演やレコーディングを通じて、皆さまにこの作品をお聴きいただける機会を持てることを願っております。
本作の制作にあたり、管弦楽法に基づくアレンジ補正、スコアリングに多大なるご尽力をいただきました川崎龍さんに、心より感謝申し上げます。川崎さんのお力添えなくして、本作は完成しませんでした。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
◎受賞作品
フラメンコ・シンフォニー作品『Circulos [シルクロ] ~円~』
作曲・作詞・オーケストレーション:沖仁
アレンジ補正・スコアリング:川崎龍
第1楽章:Acordes aborde~路上と船上~(アレグリアス)
第2楽章:Con tu sombra コン・トゥ・ソンブラ(メディア・グラナイーナ)
第3楽章:Fantasium ファンタシウム(ブレリア)
※Mencion、Fundacionの「o」、Circulosの「i」は、アクセント付きが正式表記。
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