2026/01/26 10:30
今週(2026年1月31日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、約8年ぶりとなるエイサップ・ロッキーのニュー・アルバム『ドント・ビー・ダム』がNo.1デビューを飾り、通算3作目の首位を獲得した。TOP10には、ENHYPENの『THE SIN : VANISH』が2位、ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの『スライム・クライ』が6位、マディソン・ビアーの『ロケット』は10位にそれぞれ初登場。バッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』は、Amazon限定の新たなアナログ盤のリリース効果により、先週の12位から3位へTOP3復帰した。
1月16日にリリースされたエイサップ・ロッキーの最新作『ドント・ビー・ダム』は、前作『テスティング』(2018年/最高4位)から約8年ぶり、通算4作目のスタジオ・アルバムで、2ndアルバム『アット・ロング・ラスト・エイサップ』(2015年6月)以来約10年半ぶり、デビュー作『ロング・リヴ・エイサップ』(2013年2月)を含めて通算3作目の首位を獲得した。
『ドント・ビー・ダム』が初週(2026年1月16日~1月22日)で記録した123,000ユニットの内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が76,000、アルバム・セールスが47,000で、収録曲のオンデマンド公式ストリーミング再生数は自己最高記録となる7,802万回を叩き出し、ストリーミング・アルバム・チャートでも1位に初登場。アルバム・セールス・チャートでは3位にデビューした。
本作のフィジカルは、一般販売された15曲収録のアナログ盤(通常版)のほか、公式ウェブサイト限定でリリースされた15曲収録のCDとカセットテープがリリースされている。デジタル・ダウンロード・アルバムとストリーミング・アルバムには、フィジカルに収録された15曲に加えて2曲が追加され、1月21日にはさらに2曲が追加収録された。アナログ盤は全10種類以上のバリエーションでリリースされていて、今週記録した総セールス47,000枚のうち40,000枚をアナログ盤の売上が占めた。この記録は、エイサップ・ロッキーにとってのアナログ盤による週間最高売上枚数となる。アナログ盤に加えて、オンラインストアで販売された複数のデラックス・ボックスセット(CDとブランドグッズを同梱)も初週の売上を後押しした。
『ドント・ビー・ダム』からリード・シングルとしてリリースされた「パンク・ロッキー」は、1月24日付のソング・チャート“Hot 100”で64位にランクインしている。
続いて今週2位には、韓国のボーイズ・グループ=ENHYPENの『THE SIN :
VANISH』がデビューして、通算6作目のTOP10入りを果たした。ENHYPENは、2022年に『MANIFESTO : DAY 1』(最高6位)で初のTOP10入りして以来、その後リリースされた全5作がいずれもTOP5に初登場している。
初週で記録した『THE SIN : VANISH』のアルバム換算ユニットは122,000で、その内訳は113,000がアルバム・セールス、ストリーミングによるアルバム換算ユニットは9,000だった。アルバム・セールス・チャートでは初登場1位を記録して、通算4作目の首位を獲得。初週のオンデマンド公式ストリーミング再生数は自己最高の951万回を記録した。
『THE SIN : VANISH』の初週の売上は、サイン入りを含む20種類以上のCDによって後押しされた。これらすべてには、フォトカード、ポスター、ステッカーなどが封入されていて、一部のアイテムはランダムに同梱されている。
昨年のチャートで通算4週間1位を記録したバッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS
FOToS』は、1月16日にAmazon限定のレッド・カラー・アナログ盤がリリースされたことで売上が上昇し、前週の12位から今週3位へとジャンプアップした。バッド・バニーは、昨年9月にAmazonと提携し、9月20日にプエルトリコで行われたレジデンシーの最終公演を、Amazon Music、Prime Video、Twitchでライブ配信している。
『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』が今週の集計期間に記録した119,000ユニット(前週比270%増加)のうち、アルバム・セールスが85,000(前週比4,909%増加)で、そのほとんどをアナログ盤による売上枚数が占めた。これは、本作が初めてアナログ盤でリリースされた際のチャート(2025年5月17日付)で記録した48,000枚を上回り、バッド・バニーにとってアナログ盤の週間売上最高記録となる。また、ルミネイトが集計を開始した1991年以降、スペイン語のアルバムとしてもLPの週間最高売上枚数を達成した。
バッド・バニーは、現地時間2月8日に開催される【第60回スーパーボウル】のハーフタイム・ショーでヘッドライナーを務めることが発表されていて、その2日前には本作の新たなアナログ盤(ホワイト・カラー)が全ての小売店で購入が可能リリースされる予定。
先週2位にランクインしていたモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(75,000ユニット/前週比9%減少)は4位に、先週1に初登場したザック・ブライアンの『ウィズ・ヘブン・オン・トップ』(70,000ユニット/前週比48%減少)は5位にそれぞれ順位を下げた。
今週6位には、米ルイジアナ州出身のラッパー=ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの新作『スライム・クライ』がデビューして、TOP10のランクイン総数を通算17作目に更新した。この記録は、ラッパー(ヒップホップ・アーティスト)によるTOP10獲得数においてドレイクと並ぶ2位タイの記録で、最多18作をランクインさせたフューチャーの記録に1作まで迫った。
『スライム・クライ』が記録した初週のアルバム換算ユニット70,000のうち、69,000がストリーミングによるアルバム換算ユニットで、そのほとんどをストリーミングが占めた。アルバムの公式オンデマンド再生数は7,260万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは4位に初登場している。
先週3位にランクインしていたオリヴィア・ディーンの『ジ・アート・オブ・ラヴィング』(56,000ユニット/前週比13%減少)は今週7位に、テイラー・スウィフトの『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』(53,000ユニット/前週比15%減少)は4位から8位、『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラック(47,000ユニット/前週比16%減少)は5位から9位に、それぞれ順位を下げた。
今週のTOP10を締めくくるのは、米ニューヨーク出身の女性シンガー=マディソン・ビアーのニュー・アルバム『ロケット』で、初週43,000ユニットを記録して10位に初登場した。マディソン・ビアーは、過去にアルバム・チャート“Billboard
200”で3作がチャートインし、これまでの最高位は2021年に『ライフ・サポート』が記録した65位だったが、本作で最高位更新と自身初のTOP10入り(及びTOP40入り)を果たした。
『ロケット』からのリード・シングル「ビタースイート」は、1月10日付のソング・チャート“Hot 100”で98位に初登場し、同チャートにおける自身初のランクインを達成した。今週のポップ・エアプレイ・チャートでは、自己最高位となる23位に順位を上げている。
『ロケット』が初週で記録したアルバム換算ユニットは43,000ユニットで、マディソン・ビアーにとって自己最高の週間ユニット数を更新した。その内訳はアルバム・セールスが24,000(自己最高の週間売上枚数を更新、アルバム・セールス・チャートでは4位に初登場)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが18,000(公式オンデマンド再生数は自己最高の1,889万回を記録、ストリーミング・アルバム・チャートでは33位に初登場)となっている。
本作は、サイン入りを含む8種類のアナログ盤、サイン入りを含む3種類のCD、カセットテープ、デジタル・ダウンロード・アルバムがリリースされていて、公式ウェブサイトでは、CDとブランドグッズを同梱したデラックス・ボックス・セットも販売された。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月29日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ドント・ビー・ダム』エイサップ・ロッキー
2位『THE SIN : VANISH』ENHYPEN
3位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
4位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
5位『ウィズ・ヘブン・オン・トップ』ザック・ブライアン
6位『スライム・クライ』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
7位『ジ・アート・オブ・ラヴィング』オリヴィア・ディーン
8位『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』テイラー・スウィフト
9位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
10位『ロケット』マディソン・ビアー
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