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2022/12/10 11:00

ネトフリきっかけで楽曲に再注目、マライア即興でトラブル乗り切る、カニエの刺青は無料で除去:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、レディー・ガガとザ・クランプスに関する話題から。2022年11月23日に配信されたNetflixシリーズ『ウェンズデー』が世界中でヒットを記録する中、レディー・ガガの「Bloody Mary」とザ・クランプスの「Goo Goo Muck」が注目されている。

 『アダムス・ファミリー』の長女ウェンズデーを主役にしたドラマ『ウェンズデー』。劇中でウェンズデーを演じるジェナ・オルテガが自ら振り付けしたクセが強いダンスが話題となり、そのダンスで使用されているザ・クランプスの「Goo Goo Muck」の北米でのストリーミングがドラマ配信後に週平均で8,650%以上増加している。

 さらには、このダンス・シーンにレディー・ガガが2011年に発売したアルバム『ボーン・ディス・ウェイ』収録曲の「Bloody Mary」の早回し音源を使用した映像がネット上で大きなバズとなり、12月7日付けのSpotify Globalチャートでは25位まで上昇、ShazamチャートではGlobalで1位となっている。

レディー・ガガ/ザ・クランプス、Netflixシリーズ『ウェンズデー』のヒットを受けて楽曲が話題に


 現地時間2022年12月5日、米NYでイベントに出席したマライア・キャリーが衣装トラブルに見舞われるハプニングがあったが、見事にリカバリーした。

 マライアは、着用していた華やかなドレスの肩に手をやりながら、ストラップが“ほどけてしまった”とステージを中断した理由を説明し、「その後、修復することができました」と彼女は続け、「皆さん、とってもプロフェッショナルで、(首元のネックレスに触れながら)この輝かしいジュエリーをつけて、ステージに立つことができた。私はよくわからない曲を即興で作って、ちょっとしたフリースタイルを披露することになったけれど、起こってしまったことは仕方ない。どうってことないけれど、ただ言えるのは、やり遂げたということ」と話した。

マライア・キャリー、ステージ上での衣装トラブルを即興フリースタイルでしのぐ


 ここ数か月におけるカニエ・ウェストことイェーによる反ユダヤ主義的な発言を受けて、彼にインスパイアされたタトゥーを後悔しているファンに向け、イギリスにあるスタジオが彼にちなんだタトゥーを無料で除去するサービスを提供しているようだ。

 先月英ロンドンに拠点を置くNaama Studiosは、カニエの愛称にかけて「Yeezy come, yeezy go(簡単に得たものは、簡単に失える)」という広告をSNSに投稿し、「あなたのカニエのタトゥーを無料で除去します」とキャプションに綴った。

 その後、同スタジオはカニエのタトゥーを実際に除去する動画を公開し、その映像にキャプションで「あなたが尊敬する人物からインスピレーションを受けたタトゥーを入れたものの、その人物が不適切な理由で(ニュースの)見出しを飾ることになったら……NAAMAは、あなたに自信を与え、親身になり、ハイテクなタトゥー・クリアリングの体験を提供します。修正を望むようでしたら、私たちがお手伝いします」と述べた。

カニエ・ウェストのタトゥー除去を英ロンドンのスタジオが無料で提供


 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、テイラー・スウィフトの「アンチ・ヒーロー」が6週目の首位をキープした。Hot 100で初登場1位を獲得したのは「アンチ・ヒーロー」が史上64曲目で、そのうち6週連続で首位をマークしたのは10曲目の快挙となる。

 今週2位には、先週5位に再浮上したマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が上昇し、今シーズンでの最高位を更新した。

 「恋人たちのクリスマス」がリリースされたのは1994年10月だが、ストリーミングが集計に加算されるようになった2014年以降年々最高位を更新して、2017年の12月に初めて9位にTOP10入りし、翌18年には3位まで上昇。2019年12月21日付チャートでは、発売25週年目で通算19曲目の首位に輝き、ザ・ビートルズがもつ20曲に次ぐ歴代2番目の記録に浮上した。ホリデー・ソングとしては、1958年12月22日から1959年1月12日付までの4週1位をキープした、デヴィッド・セヴィル&ザ・チップマンクスの「ザ・チップマンク・ソング」以来61年ぶり、2曲目の首位獲得で、その「ザ・チップマンク・ソング」がもつ4週を上回るホリデー・ソングの歴代最長記録(通算8週)を更新している。

【米ビルボード・ソング・チャート】テイラー・スウィフト「アンチ・ヒーロー」6週連続No.1、「恋人たちのクリスマス」が2位に上昇


 そして、アルバム・チャートでもテイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』が通算5週目の首位を獲得した。1位に初登場した11月5日付から今週で登場6週目を迎えた『ミッドナイツ』は、前週から15%減少したものの、今週も10万超えの151,000ユニットを記録して通算5週目の首位を獲得した。

 また、今週は4位にマイケル・ブーブレの『クリスマス』、8位にナット・キング・コールの『ザ・クリスマス・ソング』、そして10位にヴィンス・ガラルディ・トリオの『スヌーピーのメリークリスマス』が登場していて、TOP10に3作のホリデー・アルバムがランクインを果たしている。

【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト『ミッドナイツ』通算5週目の首位、ホリデー・アルバム3作がTOP10入り


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