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2022/07/22

ビリー・アイリッシュ、新曲2曲をサプライズ・リリース「私にとってとても意味がある」

 現地時間2022年7月21日、ビリー・アイリッシュが「TV」と「The 30th」という2曲の新曲をサプライズ・リリースした。この2曲は、『Guitar Songs』という作品の収録曲として発表された。

 ビリーは、「みなさんに、ちょっとしたサプライズです……」とSNSに綴り、「この2曲は私にとってとても意味があります。この曲がみなさんのものとなるのが、とても嬉しいです」と続けた。

 彼女は、リリースに際したApple Music 1のゼイン・ロウとのインタビューで、「人気アーティストになると、すべてのリリースが大きく扱われる」ため、現状のキャリアにおいて音楽をリリースすることへのフラストレーションを説明した。「最終版の準備や日程の設定、ビデオの撮影、プレスの準備……あれもこれもやらなければならないので、リリースする5か月前には(音楽を)提出しなければなりません」と彼女は説明し、「それはいいのですが、作った音楽が世に出るまで大変長い期間になるのです」とイライラを表現した。

 今回の新曲は、フィニアスのアコースティック・ギターとビリーのソフトなボーカルが特徴的で、初期の音源を彷彿させる。ビリーによると、先に書いたのは「The 30th」で、「11月30日にあることが起こり、それを目撃し経験したことが、これまでで最も言葉では言い表せなかったから」だと述べた。「TV」は、ハリー・スタイルズが正式なリリース前に「ボーイフレンズ」を【コーチェラ】で披露したことにインスピレーションを受けたそうで、この夏のヨーロッパ・ツアーでビリーは同楽曲をパフォーマンスしていた。「リリースされていない曲を演奏するのは本当に無防備で、それをやりたかったのです。そういったことが恋しかったんです」と語った。

 とりわけ、「TV」は激動する現在の政治に言及している。「The internet's gone wild watching movie stars on trial / While they're overturning Roe v. Wade」という歌詞は、俳優ジョニー・デップの裁判と人工妊娠中絶を憲法上の中絶の権利と認める「ロー対ウェイド判決」を米連邦最高裁が覆したことに触れている。ビリーは、「この歌詞は正式に覆される数週間前に書きました。それは破滅の代用語でした」と説明した。

 新曲2曲は、ビリーにとって2021年7月のアルバム『ハピアー・ザン・エヴァー』以来初めてリリースする楽曲となる。同アルバムからは、「マイ・フューチャー」(6位)、「ユア・パワー」(10位)、「ハピアー・ザン・エヴァー」(11位)が、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”の上位にランクインした。

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