今週の洋楽まとめニュースは、カニエ・ウェストに関する話題から。カニエ・ウェスト改めイェーが、最新スタジオ・アルバム『Donda 2』の一部を2022年2月22日に米マイアミのLoanDepot Parkで開催された一夜限りのリスニング・イベントで公開した。全米の一部のIMAXシアターと、カニエのStem Playerのウェブサイトで同時中継されたこのコンサートでは、音楽、アート、ファッションの組み合わせに加え、ジャック・ハーロウ、ミーゴス、アリシア・キーズ、マリリン・マンソンといったスペシャル・ゲストが登場した。約2時間のイベントでカニエは、「Eazy」や「Pablo」などのファンに人気のある曲を披露しながら、新曲「City of Gods」なども披露したが、そのほとんどが別居中の妻キム・カーダシアンとのけんかにスポットを当てたものだった。また、未発表曲に収録されている「冷蔵庫から家族写真を絶対に外すな/男と彼の子どもたちの間に立ちはだかるな/どれだけ警備しようとも足りないぞ」などの歌詞で、カニエは自身の家庭環境について明かしている。

カニエ・ウェスト、米マイアミの『Donda 2』リスニング・イベントの様子を米ビルボードがレポート

　BTSが、今年4月に米ラスベガスで対面コンサートを開催することを発表した。2月23日午前、BTSはファン・コミュニティ・プラットフォームWeverseで「【BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LAS VEGAS】がオフライン公演とライブプレイで開催される」と伝えている。【BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LAS VEGAS】は、現地時間4月8～9日と15～16日に米ラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われる。4回の公演すべてで、近隣のMGMグランド・ガーデン・アリーナで大型スクリーンを通じてリアルタイムで生中継で公演を視聴できる“ライブプレイ”イベントが用意され、4月16日の最終日の模様はオンラインでライブ・ストリーミングされる予定だ。BTSが米国でオフライン・コンサートを行うのは、昨年11月末～12月初めにロサンゼルスで開催した【BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - LA】以来、約4か月ぶり。

BTS、米ラスベガスで対面コンサート開催決定

　2月21日、ザ・ウィークエンドの最新アルバム『ドーンFM』の音楽特番がAmazon独占で配信されることが明らかになった。『The Weeknd x DAWN FM Experience』と題されたこの番組は、26日にPrime Video独占で初公開される。ザ・ウィークエンドは声明で、「Amazonと提携し、自分がこれまでやってきた中で一番手の込んだライブTVスペシャルを初公開することができて心からうれしく思っている。“ドーンFM”の次のフェーズへようこそ。ライブ・パフォーマンス、演劇、パフォーマンス・アートが、クラブで楽しく過ごす夜のために衝突する煉獄のような異世界だ」と内容を説明している。ミカ・ビッカム（Micah Bickham）監督による『DAWN FM Experience』のティーザーでは、サイレンの音が響く中、年老いたザ・ウィークエンドが誰もいない暗い通りをよろよろと歩き回っている。そんな彼がとある廃ビルに侵入すると、微かに音楽が聞こえる中、突然明るい光に照らされる。彼は驚愕した表情で目を見開き、その場に倒れ込む。『The Weeknd x DAWN FM Experience』の音楽は、8曲入りのライブEPとしてAmazon Music独占で配信される。

ザ・ウィークエンド、最新AL『ドーンFM』の音楽特番をAmazon独占配信

　さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックから、カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティーリョ、アダーサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレーロ、ステファニー・ベアトリス、エンカント・キャストによる「秘密のブルーノ」が4週目の首位をキープした。これまで、ディズニー・アニメーション、実写映画のサウンドトラックから首位を獲得したタイトルは、ピーボ・ブライソン＆レジーナ・ベルの「ホール・ニュー・ワールド」（1週）、ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート＆スティングの「オール・フォー・ラブ」（3週）、そして「秘密のブルーノ」の3曲のみで、最長記録を保持していた「オール・フォー・ラブ」を今週「秘密のブルーノ」が上回り、単独トップに浮上した。続いて、今週2位にはグラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」が先週の4位から上昇し、これまでの最高位を更新した。

【米ビルボード・ソング・チャート】映画『ミラベルと魔法だらけの家』から「秘密のブルーノ」4週目の首位、グラス・アニマルズ2位へ上昇

　そしてアルバム・チャートでも、『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックが通算6週目の1位をキープした。映画の反響と「秘密のブルーノ」の大ヒットにより、首位獲得総週を6週に更新した『ミラベルと魔法だらけの家』。過去5年間での最長記録は、昨年の1月から3月にかけて10週を記録したモーガン・ウォレンの『デンジャラス：ザ・ダブル・アルバム』（今週3位）で、2020年に通算8週をマークしたテイラー・スウィフトの『フォークロア』に続く、3番目の記録更新となる。次週7週目の首位を獲得すれば、同6週で並んでいるアデルの『30』（今週7位）を上回り、単独3位に浮上する。今週8位には、先週の126位からジャンプアップしたエミネムの『カーテン・コール～ザ・ヒッツ』が、108位から9位にドクター・ドレーの『2001』が、それぞれ現地時間2月13日に開催された【第56回NFLスーパーボウル】ハーフタイム・ショーの反響を受け、再びTOP10入りを果たした。『カーテン・コール～ザ・ヒッツ』のTOP10入りは、2006年3月11日付の8位以来約16年ぶり。『2001』は2000年5月13日付の9位を最後にTOP10からは遠ざかっていたが、今週約22年ぶりの再ランクインを果たした。

【米ビルボード・アルバム・チャート】『ミラベルと魔法だらけの家』サントラ6週目の首位、ハーフタイム・ショー効果でエミネム/ドクター・ドレー再びTOP10入り

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