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2021/12/04

【第3回Apple Music Awards】発表、ヴァージル・アブロー逝去にBTSら追悼、アデル『30』が今年最大の週間ユニット:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、【Apple Music Awards】に関する話題から。Appleが、【第3回Apple Music Awards】の受賞者を発表した。2021年に最も輝いたアーティストと、彼らがグローバルなカルチャーに与えた影響力に対して贈られる【Apple Music Awards】は、<アーティスト・オブ・ザ・イヤー>、<ソングライター・オブ・ザ・イヤー>、<ブレイクスルー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー>、<トップソング・オブ・ザ・イヤー>、そして、<トップアルバム・オブ・ザ・イヤー>という5つの異なるカテゴリーにおいて音楽に功績を残したアーティストをたたえる賞だ。受賞者はApple Musicのエディトリアルの観点と、世界中のユーザーが最も多く聴いている音楽を反映して選ばれる。<グローバル・アーティスト・オブ・ザ・イヤー>に輝いたのはザ・ウィークエンド。彼の2020年のアルバム『アフター・アワーズ』はApple Musicでの先行追加が瞬く間に100万件を超え、男性アーティストとしてこれまでで最も多く先行追加されたアルバムとなった。

【第3回Apple Music Awards】発表、ザ・ウィークエンド/Official髭男dismらが受賞

 ファッション・デザイナーのヴァージル・アブローの死を悼み、多くのアーティストたちが追悼文をSNSに投稿している。アブローは自身のブランドである“オフ-ホワイトc/oヴァージル アブロー”の創業者で、ルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・デザイナーも務めていた。彼の死去はインスタグラムの公式アカウントで発表され、希少で侵襲性の強い形態のがんである心筋血管肉腫と2年以上闘っていたと説明されている。享年41歳だった。ファッションでの貢献に加え、DJとしても活躍し、カニエ・ウエストのクリエイティブ・ディレクターを長年務めた。また、カニエをはじめ、エイサップ・ロッキー、リル・ウージー・ヴァート、ポップ・スモークなどを代表するアルバム・ジャケットのデザインにも携わっていた。ドレイクは、アブローと一緒に撮影した写真と共に、「俺はお前のためにあと1,000回空に触れるつもりだ……永遠に愛しているよブラザー、いろいろとありがとうな」と投稿した。BTSも、「RIPヴァージル・アブロー、あなたがいなくなると寂しくなります。一緒に仕事ができて光栄でした。真の天才クリエイターでした」とツイートした。

ヴァージル・アブローが41歳で逝去、BTS/ドレイク/ファレルがSNSで死を悼む

 現地時間2021年11月30日、アデルが自身初となる米ラスベガスでの常設公演を発表した。2022年1月21日にキックオフし4月16日まで続く常設公演は、米ラスベガスにあるシーザーズ・パレス・ホテル内のザ・コロシアムで週に2回、合計24公演が行われる。【Weekends With Adele】と題された常設公演では、アデルが金曜日と土曜日の週2回、パフォーマンスを行う。先行予約には本日から日本時間12月3日午後4時59分までにチケットマスターで登録が必要となる。抽選で選ばれたファンのみ日本時間12月8日午前3時に開始する先行予約販売に参加することができ、先着順でチケットを購入することができる。今回の公演は、ニュー・アルバム『30』を引っさげた、これまでに発表されている米国内でのアデルの唯一のコンサート日程となる。

アデル、米ラスベガス常設公演を2022年に行うことを発表

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、アデルの「イージー・オン・ミー」が返り咲き、通算5週目の首位を獲得した。10月30日から11月20日付チャートまで4週首位をキープした後、先週No.1デビューしたテイラー・スウィフトの「オール・トゥー・ウェル(テイラーズ・ヴァージョン)」にその座を奪われた「イージー・オン・ミー」だが、新作アルバム『30』のリリース効果により、各ポイントが上昇。再びトップの座につき、通算5週目の記録を更新した。アルバム『30』からは、11月29日にリリースされた「オー・マイ・ゴッド」も今週5位に初登場していて、TOP5に2曲をランクインさせている。TOP5に2曲を送り込んだのは、【グラミー賞】の効果を受けて上昇した「セット・ファイヤー・トゥ・ザ・レイン」 (2位)と「ローリング・イン・ザ・ディープ」(5位)がランクインした2012年3月3日付チャート以来約9年半ぶりで、TOP10入りしたタイトルとしては、5曲のNo.1タイトルといずれも最高8位を記録した「スカイフォール」(2012年10月)、「センド・マイ・ラヴ(トゥ・ユア・ニュー・ラヴァー)」(2016年9月)を含む通算8曲目の記録更新となる。

【米ビルボード・ソング・チャート】アデル「イージー・オン・ミー」首位返り咲き、「オー・マイ・ゴッド」が初登場5位

 そしてアルバム・チャートでも、アデルの新作『30』が1位に初登場した。Billboard 200での首位獲得は2011年リリースの2ndアルバム『21』から3作連続の快挙となる。『25』は2015年から2016年にかけて10週、『21』は2011年から2012年にかけて24週にわたり、それぞれ1位を記録。前者は2016年、後者は2011年と2012年の2年連続で年間1位を獲得した。『30』の初動ユニットは839,000で、そのうちアルバム・セールスが692,000、アルバム・ストリーミング(SEA)が141,000、楽曲ごとのアルバム・ユニット(TEA)は6,000だった。週間セールスとしては、先週1位に初登場したテイラー・スウィフトの『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』(今週2位)が記録した369,000を2倍近く上回り、1週目の売上だけで2021年最大のセールスを更新した。なお、これまで最高売上を死守していたのは、昨年12月にリリースされたテイラー・スウィフトの『エヴァーモア』で、現時点で累計471,000枚を売り上げている。

【米ビルボード・アルバム・チャート】アデル『30』が2021年最大の週間ユニットで首位、ロバート・プラント&アリソン・クラウス新作TOP10デビュー

 

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