現地時間2021年10月9日、突如アデルがファンのために新曲「Easy On Me」の音源を40秒ほどプレイした。

　予定していたインタビューまでに1時間ほどの時間があったアデルは、インスタグラム・ライブを行い、ファンとのやり取りを楽しんだ後、同曲の歌唱部分を含む音源を視聴者にプレビューした。

　著名人を含む何千人ものフォロワーが参加した配信のチャットでは、アリシア・キーズが“予告の雰囲気”とコメントし、ベン・プラットは参加者たちが感じていた興奮について「やっと、その時がきた」と表現した。

　アデルは、飼い始めたばかりの2匹の犬に気を取られ、このライブ・セッションに他のインスタグラム・ユーザーを追加するのに悪戦苦闘していた。また、10月15日にリリースされる新曲「Easy On Me」を流す前、次々と寄せられる質問にあぜんとしていた。同曲は、彼女の約6年ぶりの新曲で、次のアルバムに収録される予定だ。世界各地に出現した謎の広告看板により、ファンはアルバム・タイトルが『30』になるのではないかと予想している。

　「Easy On Me」を一部公開した以外にも、アデルはファンからの質問に回答した。その多くはニュー・アルバムに集中していたが、アデルは“あまり多くを語りたくない”といった様子だった。それでも、「ニュー・アルバムでお気に入りの曲はある」と彼女はもったいぶると、「でも、それがどの曲か教えないわ。だって、みんなトラックリストすら知らないでしょ」と続けた。「ようやく世に出せると思うとワクワクする」と彼女は付け加えた。

　また、アルバムは「もうすぐリリースされる。心配しないで」と具体的な発売日については触れなかった。以前、彼女はニュー・アルバムは必ずしも“離婚アルバム”ではないと言っていたが、今回のインスタグラム・ライブでは、アルバムのベースになっているのは「離婚よ、ベイビー。離婚」と説明した。

　さらに、アデルはブリトニー・スピアーズに優しい言葉をかけた。「当然、私は#FreeBritney運動を支持します。ブリトニーが大好きです。何度か彼女に会ったことがあり、尊敬しています。本当に良かったと思っています」と述べた。また、2021年に発売されたアルバムの中では、今のところドレイクのアルバム（『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』）が一番のお気に入りであると明かした。

　2015年にリリースされたアデルの前作『25』は、米国での発売から1週間で338万枚を売り上げた。ニールセン（現MRCデータ）が1991年に店頭での音楽購入を追跡し始めて以来、1週間でのアルバム売上枚数が過去最多となる記録的な大ヒットとなった。米国では、発売された初週に1分間で335枚が販売される驚異的なペースだった。