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2021/08/23

【米ビルボード・アルバム・チャート】ビリー・アイリッシュ3週連続No.1、ダン+シェイ/スーサイドボーイズ/ザ・キラーズがTOP10デビュー

 ビリー・アイリッシュの『ハピアー・ザン・エヴァー』が3週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 初登場から3週連続でトップを維持した『ハピアー・ザン・エヴァー』は、アルバム・ストリーミングが36,000(25%減少 / 4,960万回)、トラックごとのユニットが1,000(27%減少)、アルバム・セールスは今週最大の売上23,000を記録して、計60,000ユニット(29%減少)を獲得した。デビュー週からの獲得ユニット数は以下の通り。

238,000(8月14日)
85,000(8月21日)
60,000(8月28日)

 今週も1位をキープしたが、ユニット数は先週から29%減少、初登場週からは1/4程度まで落ちていて、チャートの全体数が低いことを物語る。なお、60,000ユニットを下回って1位を獲得したのは、2021年1月16日付チャートでテイラー・スウィフトの『エヴァーモア』が獲得した56,000ユニット以来のこと。

 2021年のチャートで初登場から3週以上首位をキープしたのは、1月23日チャートから計10週をマークしたモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(今週5位) に次ぐ2作目で、非連続記録を含むと通算4週をマークしたオリヴィア・ロドリゴの『サワー』(今週3位)に次ぐ3番目の記録。

 女性アーティストのアルバムが初登場から3週以上首位をキープしたのは、2020年8月8日から9月12日付チャートの計6週をマークした、テイラー・スウィフトの『フォークロア』(通算記録は8週)以来約1年ぶりで、2021年度では初の快挙となる。

 2019年の年間チャートを制したデビュー・アルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』も、2019年4月13日、5月4日、6月8日付チャートの同3週を記録したが、連続記録としては本作で自己最長を更新した。

 続いて2位には、先週の5位から3ランクアップしたドージャ・キャットの『プラネット・ハー』が再浮上し、初登場の7月10日付チャートで獲得した同位に最高位復帰した。本作は、デビューから8週間連続でTOP5に居座り、登場8週目にして59,000ユニット(6%増加)と好記録を維持している。

 オリヴィア・ロドリゴの『サワー』(57,000ユニット / 6%減少)は先週の2位から3位にダウンし、ザ・キッド・ラロイの『ファック・ラヴ』(52,000ユニット / 7%減少)は4位をキープ。モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(43,000ユニット / 3%減少)は6位から5位にひとつ順位を上げた。

 6位に初登場したのは、ダン・スマイヤーズとシェイ・ムーニーからなるカントリー・デュオ=ダン+シェイの新作『グッド・シングス』。初動ユニットは33,000で、そのうちアルバム・ストリーミング(SEA)が19,000、トラックごとのユニット(TEA)が1,000、アルバム・セールスが12,000だった。週間ストリーミングは、12曲で2,560万回を記録している。

 本作は、2018年6月にリリースした前作『ダン+シェイ』から約3年ぶり、通算4作目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200でのTOP10入りは4作連続の快挙となる。

6位『ウェア・イット・オール・ビガン』(2014年)
8位『オブセスト』(2016年)
6位『ダン+シェイ』(2018年)
6位『グッド・シングス』(2021年)

 『グッド・シングス』からは、2019年10月にリリースした1stシングル「10,000 アワーズ with ジャスティン・ビーバー」が、ソング・チャート“Hot 100”で4位にグループ初のTOP10入りを果たし、カントリー・ソング・チャートでは通算21週の1位をマークする大ヒットを記録。その他、昨年リリースした2ndシングル「アイ・シュド・プロブラリー・ゴー・トゥ・ベッド」が同カントリー・チャートで4位、3rdシングル「グラッド・ユー・イグジスト」が2位のヒットとなり、アルバムのプロモーションに繋げた。

 続いて7位には、米ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のラップ・デュオ=$uicideboy$ (スーサイドボーイズ)の新作『Long Term Effects of Suffering』がデビュー。初動ユニットはダン+シェイと僅差の32,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが26,000と総ユニットの大半をストリーミングが占めた。週間ストリーミングは、13曲で3,650万回を記録。アルバム・セールスは6,000程度だった。

 本作は、2018年9月にリリースしたデビュー・アルバム『I Want to Die in New Orleans』に続く2作目のスタジオ・アルバムで、前作が記録した9位を上回る自己最高位更新と2作連続のTOP10入りを果たした。Billboard 200でのランクインは、昨年30位をマークしたミックステープ『Stop Staring at the Shadows』含む3作目。

 8位をキープしたリル・ベイビーとリル・ダークのコラボレーション・アルバム『The Voice Of The Heroes』(28,000ユニット / 3%減少)を挟み、9位にはザ・キラーズの『プレッシャー・マシーン』が初登場した。

 本作『プレッシャー・マシーン』は、昨年8月にリリースした『インプローディング・ザ・ミラージュ』に続く通算7作目のスタジオ・アルバムで、1stアルバム『ホット・ファス』(2004年)から7作連続のTOP10入りを果たしている。

7位『ホット・ファス』(2004年)
2位『サムズ・タウン』(2006年)
6位『デイ&エイジ』(2008年)
3位『バトル・ボーン』(2012年)
1位『ワンダフル・ワンダフル』(2017年)
8位『インプローディング・ザ・ミラージュ』(2020年)
9位『プレッシャー・マシーン』(2021年)

 なお、UKアルバム・チャートではデビュー作から本作までの7枚全てが1位を獲得した。

 『プレッシャー・マシーン』の初動ユニットは26,000で、そのうちアルバム・セールスが22,000とセールスがユニット数のほとんどを占めた。アルバム・ストリーミングはわずか4,000、週間ストリーミングは11曲で500万回程度にとどまっている。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月27日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ハピアー・ザン・エヴァー』ビリー・アイリッシュ
2位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット
3位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
4位『ファック・ラヴ』ザ・キッド・ラロイ
5位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
6位『グッド・シングス』ダン+シェイ
7位『Long Term Effects of Suffering』スーサイドボーイズ
8位『The Voice Of The Heroes』リル・ベイビー&リル・ダーク
9位『プレッシャー・マシーン』ザ・キラーズ
10位『フューチャー・ノスタルジア』デュア・リパ

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