2015/07/17 18:30
いま、何かにつまづいていませんか?そんな時は、レイチェル・プラッテンの「ファイト・ソング」をお聴きいただきたい。
レイチェル・プラッテンは、マサチューセッツ州ニュートン出身の、シンガー・ソングライター。幼少期からピアノにギター、バンド活動と、音楽に携わった学生時代を経て、2003年にデビュー・アルバム『トラスト・イン・ミー』でデビュー。その後、8年のブランクを経て2ndアルバム『ビー・ヒア』をリリースするが、アダルト・トップ40で注目されるも、セールス自体は不振が続く。
もう、ダメかもしれない…。
そんな長い低迷期を経て、2015年初頭、起死回生を賭けてリリースしたのが、この「ファイト・ソング」。歌詞の中にもあるように、“失くしてしまった人生をとり戻す”と、自らの人生と照らし合わせた、タイトルまんまの応援歌が、オーストラリアから拡散し、全世界で大ブレイク中。アメリカでは、現時点(2015年7月)で8位まで上昇し、初のTOP10入りを果たす、大躍進を遂げている。“大爆発は起こせるの”、まさに、歌の内容そのままの、展開だ。
刺激的なサウンドは、常にラジオやネットから流れてくる。そんな中、流行を取り入れることなく、典型的なアメリカン・ポップスを忠実に表現したことが、ストレートな歌詞とマッチし、多くのリスナーの心に響いた。音も言葉も、シンプルなものこそ、いつの時代にも必要なのかもしれない。
この曲のブレイクのキッカケとなったのが、現代のポップス界を支配する、女王・テイラー・スウィフト。彼女がこの曲に共感し、お気に入りの1曲として取り上げたことで、レイチェルとのセッションが実現。ケルシー・バレリーニを交えて、女子会風に楽しんで歌う動画が拡散し、ワールド・セールスにまで繋がった。“誰かの一言で心が開いていくよう”ここでも、「ファイト・ソング」のリリックが、再現されている。
“友達も離れていくし、夜もなかなか眠れない。”毎晩、スマホ片手に悩めるSNS世代には、グッとくるシーンも、ちらほら。全世界のぽっちゃり女子へ向けた、メーガン・トレイナーの「オール・アバウト・ザット・ベース」とはちょっと違う、ダニエル・パウターの「バッド・デイ」再来、といったところか。壁にぶち当たった時、明日への糧になる…そんな1曲になるはず。
5月で34歳を迎えたばかりの、レイチェル・プラッテン。その美貌から、予測できなかった実年齢に驚かされるが、下積みが長かっただけに、この「ファイト・ソング」をキッカケに、さらなる邁進を期待したいアーティスト。
Text: 本家 一成
◎「Fight Song」MV
https://youtu.be/xo1VInw-SKc
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