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japan(finds) vol.13 「カマシ・ワシントンに聴かせたい日本の楽曲」 カマシ本人からの感想が到着

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 2016年12月5~8日の4日間に渡り、本人名義での来日ツアーを東京と大阪のビルボードライブで開催した“新世代ジャズ・ジャイアント”、カマシ・ワシントン。そんな彼に、来日アーティストに日本の様々なものを探求、発見してもらう企画『japan(finds)』を来日時に敢行! ファンからの公募などで集まった「カマシ・ワシントンに聴かせたい日本の楽曲」10曲を聞いてもらい、それぞれの曲について感想を述べてもらった。この10曲の中で、カマシ・ワシントンが選ぶ一番印象的だった曲とは…?

それぞれの曲についての説明はBillboard JAPAN編集部によるもの。
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「カマシ・ワシントンに聴かせたい日本の楽曲」
カマシ本人からの感想が到着!一番印象的だった曲は?

01. Real Love (feat. JUA & Shun Ishiwaka) - WONK

この曲からはちょっとヒップホップにも通じる雰囲気を感じるね。フライング・ロータスとかガスランプ・キラーを彷彿とさせる。すごくクールで気に入ったよ。なかなかアヴァンギャルドな、ちょっとぶっ飛んだ感じも良いね!

WONK:2013年結成の4人組エクスペリメンタル・ソウルバンド。
「Real Love (feat. JUA & Shun Ishiwaka)」:2016年リリース。ファースト・アルバム『Sphere』収録曲。『Sphere』はアナログ盤としてもリリースされている。


02. An Owl - BOOM BOOM SATELLITES

このサックスはサンプリングなのかな? 誰が吹いているのか気になるね。あとドラムの音もいい感じ。とてもクールな曲だね。

BOOM BOOM SATELLITES :1997年ヨーロッパでブレイクした中野雅之、川島道行からなるロックユニット。川島道行は2016年10月9日、脳腫瘍のため47歳で逝去。
「An Owl」:1998年リリース。ファースト・アルバム『OUT LOUD』収録曲。このアルバムは全米でもリリースされている。


03. Images - 渋さ知らズ

このバンドはオーケストラで演奏している人もいるんだね。だからオーケストラ調に聞こえるのか。それにサン・ラのバンドメンバーも参加しているんだね。確かに彼らの音がするよ。このバンドは決まったフォーマットがあったりするのかな? 日本のジャズのテイストも感じるね。

渋さ知らズ:不破大輔を中心とする日本のビッグバンド。フリージャズを ベースにした大所帯バンド。オーケストラ編成、中編成、小編成でも活動する。
「Images」:2004年リリース。アルバム『渋星』収録曲。サン・ラ・アーケストラのメンバー3名を迎えてスタジオで録音されたアルバム。大編成ライブでの演奏とは一味違った面を見せる作品。ハードかつアグレッシブなプログレ・ジャズとも呼べる演奏が聴ける。


04. Freight Train Skyrocket - 梅津和時 KIKI BAND

サックスの音が強烈だね。本気で吹いているのがわかるし、すごくいいね。この曲はフュージョンっぽいというか、色んな要素が入っているように聴こえるよ。それにダンサブルな感じもする。いつか日本のジャズの作曲家と何か出来たら面白そうだね。この曲もだけど、アメリカでダウンロード出来ない日本の曲って多いから、こういう音楽をもっと聞けたらいいなと思うよ。

梅津和時 KIKI BAND:日本のジャズ・ロック界の先駆的サックス奏者、 梅津和時が20世紀最後に立ち上げた、究極のグルーヴ・ジャズ・ユニット。
「Freight Train Skyrocket」:2010年リリース。『A Chrysalis' Dream』収録曲。魂をリアルに突き揺るがす、ヘヴィでダートなサヴァイバル・パワージャズ。


05. ダンシング・ミスト - 菊地雅章

ハービー・ハンコックとか、後年のマイルス・デイヴィスみたいな感じに聞こえるね。すごく好きな曲調だよ。他の曲とは違う感じで、とてもクールだね。サックスは誰なんだろう? ウェイン・ショーターみたいな音を出してるね。曲の構成の仕方もだけど、ジャズをベースに日本のテイストが入った感じに聞こえるよ。

菊地雅章:日本のジャズ・ピアニスト、キーボード奏者。6歳でピアノを始め、18歳でプロとして活動開始。
「ダンシング・ミスト」:1970年リリースのアルバム『POO-SUN』収録曲。このアルバムでは、マイルス・デイヴィスが推し進めていたエレクトリック・ジャズの手法を、日本ではいち早く体現したと言われている。


06. Ghana - D.A.N.

彼らはまだ若いバンドなんだね? でもクラッシックな感じがするよ。昔の映画に出てきそうな音楽だよね。エディ・マーフィとかが出てくる、『サタデー・ナイト・フィーバー』みたいな感じもするね(笑)

D.A.N. :1993年生まれの3人、櫻木大悟、市川仁也、川上輝によるバンド。ダンス・ミュージックのグルーヴを核にした、クールでメロウなロックを奏でる。
「Ghana」:2016年リリース。アルバム『D.A.N.』収録曲。D.A.N.の音楽性(ストイックさ)が一面にでた彼らの代表曲。


07. Main Title (from the Movie "Godzilla") - 伊福部昭

この曲はもちろん知ってるし、お気に入りだよ!これ誰が選んでくれたのかな? ありがとうって伝えておいて(笑)

伊福部昭:日本を代表する作曲家の一人。日本の音楽らしさを追求した民族主義的な力強さが特徴の数多くのオーケストラ曲のほか、『ゴジラ』を初めとする映画音楽の作曲家として、また音楽教育者としても知られる。
「Main Title (from the Movie "Godzilla")」:映画『ゴジラ』のテーマ曲。初期のゴジラ作品から平成のゴジラシリーズにも受け継がれている一曲。


08. ロカビリー剣法 - 美空ひばり

この曲はすごく面白いチョイスだと思ったよ。これを聞いているとアニメを見ているような気分にもなる(笑) ブギウギな感じもいいね! この曲、Apple Musicを聴いていたから2008年のものかと思っていたけど、1958年に作られた曲なんだね!? 最近の曲にしてはすごく興味深い曲調な気がしたけど、そう考えるとまた違って聴こえてくるよ。確かに映画のテーマ曲にはぴったりな曲だと思うよ。俺も映画が大好きだから機会があれば映画の音楽もやってみたいね。どんなジャンルでもいいけど、サイファイ(Sci-Fi)作品とかいいかもね。

美空ひばり:12歳でデビューし「天才少女歌手」と謳われる。以後、歌謡曲・映画・舞台などで活躍し自他共に「歌謡界の女王」と認める存在となった。
「ロカビリー剣法」:1958年リリース。作曲、米山正夫。映画主題歌で一種のコミックソング。


09. あはがり - 朝崎郁恵

この曲も本当に興味深いと思ったね。だってこの音…。音符と音符の間の音を出してるんだよ(微分音)。これって古い曲なんだよね? 何の楽器を使っているのか不思議に思ったよ。これって…ああ、沖縄の音楽なんだね。この曲は最近作られたみたいけど、歌っている彼女はもう年配の方なんだね。80代かな? なのにまだ現役ってすごいね。曲のタイトルは “あかるい” という意味なんだね! 「80歳でもまだ失恋したときのような気持ちになるのかな?」って思ったけど、想像と違ったよ(笑)。

朝崎郁恵:鹿児島県大島郡瀬戸内町花富生まれ。奄美島唄伝承の第一人者と言われる。 島唄の研究に情熱を傾けた父辰恕の影響を受け、10代で天才唄者として活躍。
「あはがり」:新日本風土記(NHK BSプレミアム)のテーマ曲。朝崎郁恵が唄と詞を担当し、朝崎と親交のある吉俣良が編曲を手がけた、島唄をベースにしたオリジナル曲。 「あはがり」とは奄美の島言葉で「すべてがあかるい」という意味。


10. ジャングルの朝 - 冨田勲

『ジャングル大帝レオ』は見たことがないから、この曲も聞いたことがなかったよ。俺は最近のアニメが特に好きで、近頃は『ワンパンマン』にハマってるよ!あとは『キルラキル』とか。新しいアニメは、友達からオススメを聞いたり、あとは、アミーバ・ミュージック(LAにある有名なレコード屋)に行って、ジャケ買いもするね。「これは面白いと思う!」と自分の直観を信じてね。『キルラキル』はアメリカでは人気なんだけど、日本じゃあんまりなのかな?(笑) 『進撃の巨人』は、さすがに人気だよね?日本ではまだアニメショップに行けてないけど、時間があれば行きたいね。それと、洋服の生地も買いに行きたいと思ってるんだけど…どこかいいところ知らない?(笑)

冨田勲:日本の作曲家、編曲家、シンセサイザー奏者。
「ジャングルの朝」:手塚治虫の漫画およびそれを原作とした一連のアニメ作品『ジャングル大帝』からの曲。



写真
▲2016/12/06@Billboard Live TOKYO, photo by Masanori Naruse


−−10曲全て聞いてみて、どの曲が一番印象的でしたか?

カマシ・ワシントン:どれも違うタイプの曲だから、どれか一つを選ぶのは難しいね。でも1曲目のWONK「Real Love」が気に入ったよ!

−−今年の自分にとってのハイライトは何でしたか?

カマシ:今夜!まだ始まってないけど、想像できるよ(笑)(※インタビューはライブの直前に行われた) 今年は、新しい曲も作ったよ。来年に新作をリリースできるんじゃないかな。あとは、フジロックもすごく印象的だったね。夜のライトがすごくキレイだったのを覚えてるよ。でも広すぎて全部まわれなかったけどね。それにトイレの列が…(笑) あと、フジロックっていう名前だから富士山が見えると思ってたんだけど見えなくてショックだったよ(笑) でもすごく素敵な場所だったね。ゴンドラに乗りたかったけど、今回は乗れなかったから次に来たときに乗ろうと思ってるよ。会場では他のミュージシャンにも会えて楽しかったね。ロバート・グラスパーにももちろん会ったよ。

−−それでは、最後にカマシ・ワシントンが選ぶ “アルバム・オブ・ザ・イヤー” を教えてください。

カマシ:なんだろうな~。選ぶのがすごく難しいけど…やっぱり俺の身内、テラス・マーティンの『Velvet Portraits』かな!

Billboard JAPANのApple Musicプレイリストはこちらから>>>

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