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Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー



Maison book girl  『river (cloudy irony)』 インタビュー

 「目標は“闇堕ちしたPerfume”」と掲げていたら本家Perfumeの古巣である徳間ジャパンからメジャーデビューできちゃった件から、4人から見た各メンバーのキャラクター像、和田輪へのイジメ(?)問題、矢川葵の中に棲む魔物、コショージメグミが天才ともバカとも言われてきた真相、井上唯が受けた想定外の衝撃、生半可なアイドルが多い昨今におけるブクガの説得力、エヴァいメジャーデビューシングル、コショージにってのBiSとブクガ、そして発売日が被っている欅坂46へのライバル心(?)等、話題満載で語ってもらいました。ブクガ、相当面白いです。

「え!? マジで闇堕ちしたPerfumeじゃん!」って思って(笑)。

--今春のインタビュー(http://bit.ly/2fDDI65)で「目標は“闇堕ちしたPerfume”」と語っていましたが、その後、まさかのPerfumeの古巣である徳間ジャパンコミュニケーションズからメジャーデビュー決定。どんな気分でした?

Maison book girl / cloudy irony / MV
Maison book girl / cloudy irony / MV

矢川葵:お母さんにすぐ言いました。「Perfumeさんがメジャーデビューしたところだよ!」って。お母さんもそれで「えー!?」ってなってて(笑)。あと、1年前のワンマンライブが終わったあたりで「2年目はまたもうひとつ上へ行けるようになりたい」って思っていたので、それが具体的に何なのかまでは考えてなかったんですけど、こうして2年目で「メジャーデビューします!」ってなったときは「ちょっと大きめな階段上っちゃったな」って(笑)。三段飛ばしぐらいしたような気持ちになりました。でもすごくうれしいです。

コショージメグミ:私は「絶対メジャーデビューする」って思ってたんで、メジャーデビューも普通にアルバムが1枚出来たぐらいの気持ちかもしれないです。葵みたいに「三段飛ばしで嬉しい」とかじゃなく「ここからだな」って。ようやく最初の地点に来れたぐらいの気持ちです。

井上唯:私、Perfumeさんがメジャーデビューしたところって知らなかったんですけど、ファンの人から「Perfumeといっしょだよ!」って言われて「え!? マジで闇堕ちしたPerfumeじゃん!」って思って(笑)。

和田輪:Perfumeさんは、音楽を自発的に聴き始めた時期から聴いてて。小学生ぐらいのときに過去の曲を掘って聴いてたんですけど、そのあとにアーバンギャルドさんとかCAPSULEさんとかテクノポップを聴くようになっていたので、Perfumeさんは自分にとってルーツ的なところもあって。なので、同じところからメジャーデビューできたのはうれしい。

--そもそもなんで“闇堕ちしたPerfume”を目標に掲げていたんですか?

和田輪:あの頃は、自分たちがどういった完成形に向かっていけばいいのか分からない時期だったんですよ。それで例えば「セカオワとかどう?」とか言ってたよね(笑)?

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲左から:矢川葵/井上唯/コショージメグミ/和田輪

コショージメグミ:「セカオワかな?」みたいな。

井上唯:分かりやすいお手本がなかったんですよ。

和田輪:私たちが目指すべきところがどこなのか分からなくて。

井上唯:でも「Perfume」って名前が出たときに、私的にしっくり来て。

--私達は結構Perfumeっぽいんじゃないかと。

一同:(笑)

--笑っちゃいましたね(笑)。そう思ったからしっくり来たんじゃないの?

井上唯:今世に出ている方々の中から探すとしたら「強いて言うならPerfume」って感じでしたね。ボイトレの先生とかに「世界観はセカオワとかじゃない?」って言われてたんですけど、最終的にPerfumeに辿り着きました。

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲左から:コショージメグミ/和田輪

和田輪:ブクガのライブにはPerfumeが好きな人も結構来るので。

コショージメグミ:カナダに結構いました、Perfumeファン。

井上唯:いた!

矢川葵:PerfumeのTシャツを着た人が結構来てくれました。

--徳間ジャパンからのメジャーデビューもそうですし、カナダ遠征もそうですし、ここに来てデカい動きが増えてますよね。カナダはなんで行くことになったんですか?

コショージメグミ:バンドが好きなカナダ人の方がいて、その方はアイドルにあんまり良い印象を持ってなかったんですよ。でも「ブクガを観てハマっちゃった」って言ってくれて、それで呼んでくれました。

和田輪:毎年日本のバンドを呼んでカナダでツアーをやってる人なんですけど。

コショージメグミ:それで10日間ぐらいいました。

矢川葵:カナダ旅行と言っても過言ではないぐらい楽しめました。ライブは4回ぐらいしかなかったんですけど、ずっと「楽しいね」って言ってました(笑)。

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲左から:矢川葵/井上唯

コショージメグミ:「帰りたくなーい」って。

井上唯:それぐらい良いところなんですよ、カナダ。行く前は「海外なんて行ったら死ぬ」と思ってたんですけど、いざ行ってみたら全然楽しかった!

--ブクガのライブはカナダでも評判は良かったんですか?

和田輪:想像していたよりはずっと良かったと思います。

コショージメグミ:カナダの新聞というか、フリーペーパー? にもブクガが載ったんですよ。あれ、なんだったんだろう? すごく大きく載せてくれて。いろんなアーティストと出演したイベントの記事のはずなんですけど、ブクガだけどーん!って。おそらくブクガを呼んでくれた方のプッシュがあったんだと。テレビ取材も来たんですよ。だからカナダのテレビにブクガが流れたんです。でもウチら英語喋れないから、インタビューなしでリハの映像だけだったんですけど(笑)。

--メジャーデビューまでの2年間、ブクガはどんな道程を辿ってきたなと思いますか?

Maison book girl / bath room / MV
Maison book girl / bath room / MV

コショージメグミ:コショージ的には、最初からずっと同じことをやってきた感じ。それが今「ブクガ独自の世界観」って言われるようになった。2年経ってみんなが「ブクガってこういう感じ」と認識し始めた。あと、これは結成当初に思ったんですけど、「コショージが好きなことをしていいんだなぁ」って。「こういう曲を歌いたい」って言ったらそういう曲が出来るし。そこから何も変わりなくここまで来た感じがします。

井上唯:私は、最初は何を目指しているのか全然分からなくて、歌もダンスも未経験だったし、何をどう頑張っていいか……頑張り方も分かんないし、本当に手探りな感じだったんですけど、いろんな方と出会って、ワンマン含めライブも重ねて、時間をかけてやっと私自身がブクガのことを分かったと思っていて、ようやくブクガを作っていける一員になった感じがします。だから最初の頃って写真見ても愛想悪いし「尖ってんなー」って感じなんですよ。それに比べたら丸くなったと思います(笑)。

コショージメグミ:ブクガの始動が決まった頃、私が出演していた舞台を観に来てくれたんですよ。でも挨拶しないんですよ。「しろよ!」と思いました(笑)。

井上唯:全然覚えてない。

コショージメグミ:多分緊張してたんだよね。恥ずかしがり屋さんなんですよ、唯がいちばん。でもそこからは変わったと思う。

--途中加入の和田さんはいかがでしょう?

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲和田輪

和田輪:入った当時は、曲とかはすごく良いけど、このフィールドで、これをやっていくって、これからどうしたらいいのか分からなくて、すごく手探りでした。でも歌とかダンスとかパフォーマンスが、ブクガのことを何も知らない人がパッと見ても「形になってる」と思えるぐらいにやっとなれて、サクライさん(サクライケンタ/Maison book girlプロデューサー)とかコショージのやりたかったことをメンバーも理解して、やっと伝えられる段階になった。そしたらメンバーにやりたいことも出てきたし、やっと腑に落ちた感じがあったんですよね。だから「これからいっぱいやることあるぞ」って感じです。

--和田さんがブクガの新メンバーとして初めて登場したライブ(http://bit.ly/2fmeV8d)を観てるんですけど、結構異様な状況での「はじめまして」だったじゃないですか。

和田輪:(笑)

--みんなで泣きながら脱退するメンバーの衣装を切ってるし、脱退する子も寂しくなって「辞めたくない!」って泣きながら叫んでるし、そこに新メンバーとして「はじめまして、和田輪です」って出て行くのって……

井上唯:カオス!

--この状況の中で受け入れてくれるのか不安にはなりますよね(笑)。

和田輪:ファンの人たちもそうだったんですけど、ここ3人がしきりに「これから大丈夫かな? どうする? どうする?」って言ってるんですよ。「ごめんね、私で!」ってずっと思ってました(笑)。

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▲左から:矢川葵/井上唯/コショージメグミ/和田輪

--そこからどうやって馴染んでいったの?

一同:…………

--まだ馴染んでないの?

一同:(爆笑)

--さすがに馴染んだでしょ?

コショージメグミ:さすがにね(笑)。

和田輪:人見知りだから時間はかかりました。

井上唯:でもオーディションのときに初めて観たときから「歌うめぇ!」とは思ってました。あの中から新メンバーを選ぶなら、私だったら「和田しかいないな」って。キャラクター性も立ってたし。

矢川葵:私も人見知りなんで、これは和田ちゃんじゃなくてもそうだったんですけど、しばらくは「本当に信用して良い人なんだろうか?」っていう壁はあって。コショと唯ちゃんは最初からイジり倒してたんですけど、私は様子を見てましたね。でもだんだんと、面白いし、歌も上手いし、全然良い人だったので「信用してもいい!」ってなりました。

和田輪:コショージと唯ちゃんは「受け入れてくれてる」ということだったとは思うんですけど、入った直後にイジり倒してきてて、当時はすごく怖かったんです。ゴミ呼ばわりされてたんですよ! いじめっ子気質なんです、コショージは。

コショージメグミ:違うよ!「もし自分の体がゴミだったらどうする?」っていう話をしてたんだよ。

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  1. コショージは左脳を使ってないんですよ。右脳ばっかりで生きてきたらしく
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コショージは左脳を使ってないんですよ。右脳ばっかりで生きてきたらしく

--そんな会話ある(笑)?

コショージメグミ:いや、1週間ぐらいみんなで長野で生活してたんですけど、本当にヒマで、話すこともなくって……

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲左から:コショージメグミ/和田輪

井上唯:で、ヒマを極めた結果「もし自分の体がゴミだったらどうする?」っていう話になったんです。

コショージメグミ:「体の一部がゴミのほうがいいか、全部がゴミがいいか、どっちがいい?」って聞いて、そしたら和田は「それは一部がいい」って。みたいな会話を普通にしていただけです。

和田輪:って本人は思ってるんですけど、こういうエピソードがいっぱいあるんですよ。

井上唯:私たちの性格的に誰かをイジるのは普通なんだけど、当時はまだ和田があんまり馴れてなかったんだろうね。

和田輪:それを把握したんでもう大丈夫なんですけど。

井上唯:打たれ強くなりました。

--何を「私たちのおかげです」感出してるんですか(笑)。

和田輪:だから当時は「葵ちゃん、天使!」って思ってました。

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▲左から:矢川葵/井上唯

矢川葵:もし私が和田ちゃんの立場であんなイジられ方したら、多分3日で辞めてる(笑)。

コショージ井上:そんなに!?

和田輪:イジめられてました。

コショージメグミ:思い出補正だ。

井上唯:楽しい思い出。

--無自覚そうな2人ですもんね。決して悪意とか悪気はなくイジってる。ただ、イジられる側からしたらしんどかったという。

和田輪:しんどかったですねー。

井上唯:だって、見るからにイジり甲斐あるじゃん。

一同:(笑)

--そんな当時の和田さんにとって天使だった矢川葵さん。「葵ちゃんこそアイドルだ」「かわいい!」といった声もよく耳にするんですが、自分ではこの2年間でどんなメンバーになれてるなと思いますか?

矢川葵:自分も「アイドル担当でいたい」と思って活動してきたので、そういう評価があるのはすごく嬉しいです。

コショージメグミ:葵の中には魔物が棲んでるんです。それが魅力。多分、葵がブクガじゃなくAKB48系にいたら普通だと思うんですよ。というか「暗い」ってなる。だけど、ブクガにいるから「可愛いアイドル担当」みたいな。

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲左から:矢川葵/井上唯/コショージメグミ/和田輪

井上唯:その魔物がいるからブレない。

--その魔物の説明をもうちょっと具体的に……

コショージメグミ:ハハハハ! 魔物がかぶってるんですよ、矢川葵を。

--では、本性は魔物なの?

コショージメグミ:いや、違うな(笑)。魔物が棲んでる。

和田輪:性格が悪いとかそういうことじゃなくて……

矢川葵:根が暗いんですよ。

コショージメグミ:そういうことじゃない。強ぇ奴がいるんですよ。「倒せなそう」みたいな。大魔王みたいなやつがいて……

--『NARUTO』の九尾的なこと?

コショージメグミ:あー! でも会話はしてない!

--会話してたら本当にヤバい人だよ(笑)。

矢川葵:私はキャピキャピしたアイドルが好きで、本当はキャピキャピしたかったんですけど、実際に自分がアイドルになって、ブクガに入って、キャピキャピした他のアイドルさんを見ると、すごく憧れではあるけど、自分がそれをやったら途中で心折れてそうだなって思うから、ブクガに辿り着いてよかったと思っていて。だからサクライさんは私の魔物を見抜いたのかもしれない。サクライさんも闇を抱えてるから(笑)、多分そうなんじゃないかな。

--では、そんな御三方から見たコショージメグミはどう映ってるんでしょう?

和田輪:宇宙人。

井上唯:最近判明したんですけど、コショージは左脳を使ってないんですよ。右脳ばっかりで生きてきたらしくて……

和田輪:左手に対して右手の動きが悪いんですよ(笑)。

井上唯:これまでもいろいろあったんですよ。ちょっと物覚えが悪かったり、同じことを何遍も言ってきたり、ちょっと疑惑はあったんですけど、手の動きで左脳を使ってないことが判明して(笑)。

--大問題じゃないですか!

Maison book girl / lost AGE / MV
Maison book girl / lost AGE / MV

コショージメグミ:ハハハハハ!

井上唯:でもだからこそ右脳の世界が広がって、サクライさんが描く世界観もしっかり理解できるし、自らも独自の世界観を作っていける。

和田輪:計り知れない部分担当。右脳担当。Maison book girlという体の中の右脳がコショージ。

矢川葵:ボイトレの先生にも「この子はしょうがないから普通に戻そうとしちゃダメ。この子は可能性に懸けるしかない」って言われて(笑)。

コショージメグミ:昨日ずっと「右脳大魔王」って呼ばれてました。その先生から「右脳大魔王は……」みたいな。

和田輪:ボイトレの先生にも振付師のミキティーにも「コショージには触れないほうがいいよ。何を言っても無駄だから」って。その意味をこの2年間でやっと理解しました(笑)。

--コショージメグミが何故こうなのか、その理由が明らかになった訳ですね。答えは「左脳を使っていなかった」という。

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲左から:矢川葵/井上唯

井上唯:悪気があってこうなった訳じゃないんです。不真面目とかじゃなくて。

矢川葵:やる気がない訳でもない。

井上唯:ただ出来なかった。

一同:(笑)

--でも右脳ばかり使っているからこそブクガの独自の世界観も創造できている訳ですよね。まさにコショージメグミにとっての理想的なグループじゃないですか。

コショージメグミ:いろんな意味で理想的なグループにはなってると思います。今、生半可なアイドル多いじゃないですか。すぐ繋がっちゃったり、それですぐ辞めちゃったりするじゃないですか。そうなると「あんだけライブで熱く語っていたものは何だったんだろう?」って思うじゃないですか。説得力が無くなってしまう。でもブクガは説得力めっちゃあると思うんですよ。ある意味、メンバーの引きが良かったと思うんですけど、誰か辞めそうだとか思われてないだろうし。それは最近よく思う。

井上唯:ミキティー(振り付けの先生)にも「あんたたち、この4人でずっとやっそうだよね」って言われて、別に確信はないけど、たしかにそうだなって自分でも思います。

--どうやってそれだけ強い結束力を育くんだんですか?

コショージメグミ:逆に何もしなかった。

--新しい(笑)。

コショージメグミ:話し合いとか一切設けないし、このあいだも4人で鍋したんですけど、みんなして写真撮るの忘れてて。他のアイドルグループって「鍋しました、いぇーい!」みたいな写真をツイッターで上げたりするじゃないですか。

--その為に鍋してるグループもいるでしょうね。

コショージメグミ:だけど、私たちは普通に鍋して、ドラマと借りてきた『101匹わんちゃん』観て、ただそれをしてるだけ。

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲左から:矢川葵/井上唯/コショージメグミ/和田輪

和田輪:仕事の話とか一切しなかったよね(笑)。

矢川葵:しないしない。

井上唯:ひらすらドラマに集中してた。

和田輪:自分の中に煮えくり返るような想いを持つ人が集まったグループだとは思うんですけど、でもそれをぶつけ合ったりすることはしない。

コショージメグミ:しないですねー。もしコショージがそういう人間だったらそうなってたかもしれないけど、私はまったくそれがないから。

--普通はそれだと組織って機能しない訳じゃないですか。誰か熱く引っ張っていく人がいたり、何度も話し合いを重ねたりして、世の中のほとんどの組織はそうしなきゃいけないと思ってる。でもブクガは引っ張らないし、話し合わないし、誰もギャーギャー言わない。それでここまで来れた新たな成功パターンですよね。

コショージメグミ:そうですね。

井上唯:逆に話し合ってたらガチガチのグループになってたと思う。

コショージメグミ:「あんた、さっきあんな風に言ってたのに、これ全然違いますけど!」みたいな(笑)。でもブクガは空気感でなんとなく伝え合える。メンバーとは喋らなくても会話できそうなんですよ。テレパシー使えると思う。

和田輪:何も言わなくてもきっといつか分かってもらえる、そういう信頼があるんだと思います。

矢川葵:みんなおバカなんですけど、素直で、意外とマジメなのかな。あと、しぶとい。だから2年間この形で続いてるんだと思う。

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エヴァいって言葉めっちゃ良いじゃないですか! そう、エヴァいやつです!

--その結果、この4人でメジャーデビューするに至った訳ですが、今回のメジャー第一弾シングル『river(cloudy irony)』。どんな印象を持たれていますか?

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲コショージメグミ

コショージメグミ:ブクガがインディーズでこれまで発表してきた楽曲たちの集大成みたいな感じ。「cloudy irony」も「karma」もブクガの名刺代わりというか、ブクガを知ってもらうにはちょうど良いシングルだと思いますね。最後の「14days」は、これまでやってきたポエトリーリーディングではあるんですけど、これまでと違うアプローチもしてるかなって。

--「14days」の作詞はコショージさんですよね。どういったイメージやアイデアから書いていったものなんですか?

コショージメグミ:サクライさんから「ポエトリー入れようと思うから、お願いしていいか?」って電話来たときに「「cloudy irony」と「karma」の世界観に繋がるようなものを書いてほしい。あんまり直接的な表現じゃないほうがいい」というお題だけもらって。それで書き始めたんですけど、シングルのタイトルが「river」だったから最初に川をイメージしたんです。川を「cloudy irony」と「karma」の中に登場させてみて、その川から始まるような物語を書いていった感じですね。

--それのテーマをなぜ「14days」にしたんですか?

コショージメグミ:最初は「30日間ぐらいにしようかな?」って思ったんですけど、それだとちょっと長いから「2週間ぐらいがこの話にはちょうどいいんじゃないか」と思って。10でも13でもなく15でもなく「14」っていう数字がなんとなくしっくり来たんですよね。で、物語の中に出てくる「……は」は元々「○○は」って特定した一人称があったんですけど、完成したときにそこは消えてて。でもそこは私の中でもたしかにそうだったんですよ。無くてもいいもの。「それは何なの?」っていう感じの話なんで、それがサクライさんは分かったのかな?って思って。なんとなく伝わったんじゃないかなと思ったんですけど。

--14日間の物語の中で、4日前に「目が覚めると……はいなくなっていた」、3日前に「……がどこにもない」、2日前に「……を探して部屋を出た」、1日前に「……はどこにもいない」ってなるじゃないですか。どんどん苦しくなっていく感覚を覚えたんですけど、あれは別に誰かが死んでしまうとかそういう悲しいストーリーを描こうとした訳ではない?

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲左から:コショージメグミ/和田輪

コショージメグミ:途中で視点が切り替わるんですけど、私的には「感情」と「温度」の話というか、感情さんと温度さんみたいな。詞の中にちょっと書いてる「寂しいの」「冷たいね」っていう言葉は一応それを象徴していて。「感情」は「温度」のことは分からないじゃないですか。感情って形がない。口もない。温度もどういうものなのか分かんない。でも感情を「感情」として形を作ったらどうなるのか。温度を「温度」として形を作ったらどうなるのか。っていう二人のただのやり取りで、そんなにツラいような話ではない。あくまで私の中ではですよ? でもたしかに怖い感じはある(笑)。

--このトラックでカウントダウンされていくとなおさら怖さは引き立ちますよね。あと、個人的には「これ、エヴァの欝モードのやつだ」って思いました。

コショージメグミ:ハハハハハ! たしかに「○日前」っていうのは『式日』(脚本・監督 庵野秀明)をイメージしました。で、この曲のレコーディングのときに「ここ、こういう感じで」ってサクライさんに言ったら「あ、エヴァいやつね」って。「エ、エヴァい? エヴァいって言葉めっちゃ良いじゃないですか! そう、エヴァいやつです!」ってなりました。

--では、エヴァのファンにも聴いてもらいたいですね。Perfumeとエヴァのファンに聴いてもらったらミリオンセラーですよ。

一同:(笑)

コショージメグミ:Perfumeとエヴァが重なったらそうですよね!『シン・ゴジラ』のところに置いてほしい! 庵野さんのコーナーに置いてほしい。……あの、○イレ行ってもいいですか?

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲左から:井上唯/和田輪

矢川葵:私も行きたい!

(まさかのコショージメグミ&矢川葵、一時退室)

--凄いなー、○イレ行っちゃった(笑)。今居なくなった2人、ぶっちゃけどう?

井上唯:ハハハ! でもあの2人似てない?

和田輪:似てる。○イレ行っちゃう感じ。

井上唯:多分、コショージも葵ちゃんも結構ラクして生きてきたタイプだと思うから(笑)、ふたりでよくピューロランド行ってます。

和田輪:で、私と唯ちゃんはふたりで箱根へ行く。

--そういう属性の違いもあるんですね。

井上唯:でも私、昨日ボイトレの先生に「あなたも右脳派よ?」って言われて。

和田輪:言われた!「4人とも比べられないぐらい右脳派よ?」って言われたんですよ。

(コショージメグミ&矢川葵、再入室)

--そんな右脳派集団のMaison book girlですが、かつてBiSのメンバーでもあったコショージさんにとって、どんな居場所になっていたりするんですか?

BiS / FiNAL DANCE(BiSなりの武道館より)
BiS / FiNAL DANCE(BiSなりの武道館より)

コショージメグミ:うーん……めっちゃ簡単に言いますよ? BiSが中学時代に一緒にいた仲間で、ブクガは高校の仲間(笑)。私は今高校だからめっちゃこの4人でよく会うし、仲も良くなるじゃないですか。でも中学のときの仲間に会ったら会ったで盛り上がるじゃないですか。中学時代は会ってもそこまで嬉しくなかった人も、卒業することによってめっちゃ仲良くなれる。あ、中学時代も仲は良かったですけど! だから仲間という意味ではどちらも一緒ですよね。中学の仲間もなんかあったら助けたいと思うし、高校の仲間ももちろん助けたいと思う。

--コショージメグミとの初対面ってどんな感じだったんですか?

矢川葵:面接で喫茶店に行って「よろしくお願いします!」みたいな感じだと思ってたら、コショのところにカレーが運ばれてきてひとりで食べてるんですよ。話しながら(笑)。「あー、そういう感じかー」って思いました。

井上唯:私は福岡から通ってたんですけど、ブクガに受かってから初めて会う顔合わせみたいなときに、わざわざ福岡から朝イチで出てきたのに寝坊したんですよ……。本当にビックリして。寝坊屋さんとは聞いてたんですけど「マジもんだ」と思って。

コショージメグミ:寝坊屋さん、寝坊売ってるからね(笑)。

井上唯:で、結局来なかったんですよ! 飛行機で福岡から飛んできたのに! だからそのまま会わずに帰って……「すげぇ!」って思いました。

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲左から:矢川葵/井上唯

コショージメグミ:マジでまったく憶えてない。

--第一印象、会ってないっていう。

井上唯:会わなかったけど、印象はすげぇ残った(笑)。

コショージメグミ:ハハハハハ!

--そんなパターンあるんですね(笑)。和田さんは?

和田輪:BiSの存在は知っていたんですけど、BiSのコショージメグミさんがどういう存在だったのかは知らなかったんで。ツイッターに上がってくる写真ぐらいでしか見たことなかったんです。最初会ったときは「コショージメグミさんだ!」とは思いましたけど……

コショージメグミ:私、和田にさ、ピアノ弾いてもらわなかった? 和田が「ピアノ弾けます」とか言って……あれ? 和田じゃなかったかなぁ?

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー
▲左から:矢川葵/井上唯/コショージメグミ/和田輪

井上唯:机で弾けって言ったの?

コショージメグミ:うん。

井上唯:ヒドいな。

和田輪:違う人じゃないかな?

コショージメグミ:違う人か。

--違う人の話、出さないでもらっていいですか(笑)。では、最後に、せっかくのメジャーデビュータイミングなんで、今後の目標を聞かせてください。

矢川葵:先日のワンマンライブにたくさん人が来てくれて、行きたかったけど行けなかった人もいたり、「もっと大きいところで観たい」って言ってくれた人もたくさんいたので、次のワンマンはキャパ3桁じゃなく4桁のところでやりたいなって思ってます。

井上唯:ブクガはいろんなところでジャンル問わずに「良い曲だよね」って言ってもらえるし、カナダでも評判良かったんで、将来的にはもっと世界に出ていけたらなって思います。

コショージメグミ:とりあえずメジャーデビューシングル『river(cloudy irony)』がめっちゃ売れてほしい。今、メジャーデビューっていうことで徳間ジャパンさんが力入れてくれてるじゃないですか。でもコレがあんまり売れなかった場合、もうあんまり力を入れてくれなくなるかもしれない。それは大変なことなので、リリイベもいつも以上に頑張ってるし、できれば……20位以内に入りたい。どうしよう? 23位だったら! でも20位以内を目指したいですね。ただ、私的には「欅坂46、寄せてきたな」って思ってるんですけど。発売日被ってるんですよ! だから欅坂46の新曲買おうと思ってたんですけど「危ねぇ、危ねぇ!」と思って。

--何も変わんないよ(笑)!

欅坂46 『二人セゾン』
欅坂46 『二人セゾン』

コショージメグミ:危うく相手に1点入れるところでした。

--では、最後に和田さんお願いします。

和田輪:私、あんまり具体的に「こうなりたい」っていう野望はなくて。でも今言うのがおこがましいぐらいの、自分が想像つかないぐらいのところまで駆け抜けていきたいと思ってます。自己評価が低い人間だからあんまり大きいことを言いたくないんですけど……

--ちなみに、自己評価はどれぐらい低いんですか?

和田輪:ゴミ。

コショージメグミ:合ってんじゃん。

--話が繋がった!

和田輪:だから「やめて」って思うの。

一同:(笑)

コショージメグミ:普通に暇つぶしで「もしゴミだったらゴミであること隠す? 人間として生きる? ゴミとして生きる?」みたいなことを聞いてたんですけど……

Maison book girl『river(cloudy irony)』インタビュー

--奇跡的に本当にされたくない質問だったという。

井上唯:初っ端でいちばん傷つく質問してましたね(笑)。

Interviewer:平賀哲雄
Photo:Jumpei Yamada

Maison book girl / cloudy irony / MV
インタビュー写真

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Maison book girl「river (cloudy irony)」

river (cloudy irony)

2016/11/30 RELEASE
TKCA-74435 ¥ 1,800(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.cloudy irony
  2. 02.karma
  3. 03.14days
  4. 04.cloudy irony (instrumental)
  5. 05.karma (instrumental)
  6. 06.14days (instrumental)
Disc02
  1. 01.cloudy irony (music video)
  2. 02.snow irony (live on Aug.9, 2016)
  3. 03.film noir (live on Aug.9, 2016)
  4. 04.bed (live on Aug.9, 2016)
  5. 05.blue light (live on Aug.9, 2016)

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「いくつになっても、いつ聴いても、好きなものは変わらないんだなあと思います。」
ウォーク・ザ・ムーン『ホワット・イフ・ナッシング』発売記念特集 ~天と地を見たシンセ・ポップ・バンドの復活を辿る
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彼らに訪れた試練と復活とは?

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