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2021/05/01

ビリー・アイリッシュの2ndアルバム決定、【第93回アカデミー賞】開催、ポロ・G「Rapstar」首位キープ:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、ビリー・アイリッシュに関する話題から。現地時間2021年4月27日、ビリー・アイリッシュが2ndアルバム『Happier Than Ever』を7月30日にリリースすることを明らかにした。本作には、全16曲が収録される。ビリーは、遠くを見つめながら涙を流すアートワークを自身のSNSで公開すると「私のニュー・アルバム“Happier Than Ever”が7月30日に発売されます!これまで作ったものの中で最もお気に入りで、みんなに聞いてもらうことに興奮しているとともに緊張していて、心から楽しみにしています。(言葉では)伝えきれません。プロジェクトに対してこれ以上の愛情を感じたことはこれまでありません。私が感じていることをみんなが感じてくれることを願います」と綴っている。そして、アルバム発表後、初の先行トラック「Your Power(ユア・パワー)」を解禁した。ビリーが制作・監督を務めたミュージック・ビデオも同時解禁され、彼女自身が監督したMVはこれで4作目となる。米カリフォルニア州のシミバレーで撮影されたこのMVでは、約36キロもある巨大アナコンダが、「自分の権力を乱用しないで」と歌うビリーをゆっくりと締め付けていく様子が映し出されている。

ビリー・アイリッシュ、2ndアルバム『Happier Than Ever』を7/30にリリース
ビリー・アイリッシュ、“自分の権力を乱用しないで”と歌う新曲「Your Power」のMV公開

 4月26日、BTSが2曲目となる英語シングル「Butter」を米東部時間5月21日の午前10時にリリースすることを発表した。プレス・リリースによると、「BTSのスムースかつカリスマ性のある魅力に溢れたダンス・ポップ・トラック」になるそうで、昨年米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”首位を記録した「Dynamite」に次ぐ英語シングルとなっている。先日、ルイ・ヴィトンのブランド・アンバサダーに就任したばかりのBTSは、サムスンの母の日のキャンペーンへの登場やマクドナルドとのコラボ・ミールの展開など忙しく過ごしている。さらには、993,000人が視聴した昨年10月のヴァーチャル・コンサート【MAP OF THE SOUL ON:E】のフォトブックも準備している。先週、ソロ写真数枚と49秒のティーザーが公開されており、映像には「We Are Bulletproof: The Eternal」の“Yeah we are not seven, with you”(君がいるから僕らは7人じゃない)という部分が流れる中、メンバー7人が煌びやかな紙吹雪を浴び、集合する姿が捉えられている。

BTS、英語曲「Butter」を来月リリース

 4月25日、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで【第93回アカデミー賞授賞式】が開催され、『ノマドランド』が作品賞、監督賞(クロエ・ジャオ)、主演女優賞(フランシス・マクドーマンド)の3冠に輝いた。また、主演男優賞は『ファーザー』で認知症に冒されていく主人公を演じたアンソニー・ホプキンスが『羊たちの沈黙』以来、29年ぶりに2度目の受賞を果たした。83歳での受賞は史上最高齢記録となる。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、例年より約2か月遅れて開催された【第93回アカデミー賞授賞式】。さらに、例年会場となるドルビー・シアターに加えて、ユニオンステーション、さらにはアメリカ以外の複数会場を繋いで、かつてない特別な式典となった。作曲賞は『ソウルフル・ワールド』のトレント・レズナー、アッティカス・ロス、ジョン・バティステが受賞し、歌曲賞は『ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題)』のH.E.R.、ダーンスト・エミルII、ティアラ・トーマスによる「Fight For You」が輝いた。そして音響賞は、『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』に贈られた。通常、受賞の結果は作品賞が最後に発表されるが、今年は作品賞の後に、主演女優賞、主演男優賞が発表となるこれまでにない展開に。最後の主演男優賞のプレゼンターを務めたホアキン・フェニックスがアンソニー・ホプキンスの名を読み上げたが、ホプキンスは授賞式を欠席しており、異例のスピーチなしでの受賞、そして授賞式終了となった。

【第93回アカデミー賞】H.E.R./トレント・レズナー/アッティカス・ロス/ジョン・バティステが受賞

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ポロ・Gの「Rapstar」が2週目の首位をキープした。先週No.1デビューを果たした「Rapstar」は、ストリーミング・ソング・チャートでも2週連続の1位を獲得。週間再生数は先週の5,360万回から25%ほど減少したが、今週も4,030万回と好記録を維持している。Hot 100における歴代の初登場1位獲得52曲のうち、2週目の首位をキープしたのは「drivers license」に続く22曲目の快挙で、全体の達成率は42%と低く、半数以上は2週目を維持できずランクダウンしている。先週3位にダウンしたシルク・ソニックの「リーヴ・ザ・ドア・オープン」は、安定したポイントを維持して2位に再浮上。エアプレイ・チャートでは2週目(7,130万回)、R&Bソング・チャートでは5週目の首位をキープしている。そして、ジャスティン・ビーバーの「ピーチズfeat.ダニエル・シーザー&ギヴィオン」も4位から3位にTOP3復帰した。先週2位に上昇したリル・ナズ・Xの「モンテロ(コール・ミー・バイ・ユア・ネーム)」は4位に下降。続いて5位にはデュア・リパの「レヴィテイティングfeat.ダベイビー」が先週の6位から上昇し、2月6日から13日に記録した最高位に再び到達した。

【米ビルボード・ソング・チャート】ポロ・G「Rapstar」首位キープ、デュア・リパ&ダベイビー5位に浮上

 そしてアルバム・チャートでは、ラッパーのヤング・サグ率いるレーベル<YSL Records>によるコンピレーション・アルバム『Slime Language 2』が1位に初登場した。本作は、2018年8月にリリースした『Slime Language』(最高8位)に続くコンピレーション第二弾で、YSL(Young Stoner Life)名義では初の首位獲得となる。本作には、最多の13曲(デラックス盤を含めると17曲)にクレジットされているヤング・サグを中心に、ガンナ、ヤック・ゴッティ、リル・デューク、リル・キードなどYSL所属のアーティストから、ドレイク、フューチャー、リル・ウージー・ヴァートなどレーベル外の人気ラッパーもゲストとして参加している。2021年に入ってからR&B/ヒップホップにカテゴライズされるアルバムが首位を獲得するのは、3週前にNo.1デビューしたロッド・ウェーブの『SoulFly』(今週6位)に続く2作目で、近年の傾向からすると4月末時点では少ない。一方、今年はカントリー勢がアルバム・チャートを賑わせていて、今週は先週トップを飾ったテイラー・スウィフトの『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』が2位、通算10週の1位をマークしたモーガン・ウォレン『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』が3位、エリック・チャーチの新作『ハート』が5位に初登場し、TOP5に3作もカントリー・アルバムがランクインしている。

【米ビルボード・アルバム・チャート】ヤング・サグ率いるレーベルのコンピ盤初登場1位、エリック・チャーチ/グレタ・ヴァン・フリートTOP10デビュー

 

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