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2021/04/17

オリヴィア・ロドリゴのデビューAL内容は、プリンスの完全新作ALが7/30に、シルク・ソニックがソング首位獲得:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、オリヴィア・ロドリゴに関する話題から。現地時間2021年4月13日、オリヴィア・ロドリゴが待望のデビュー・アルバムのタイトルが『SOUR』であることを発表し、トラックリストとアートワークを解禁した。オリヴィアは、「私のデビュー・アルバム“SOUR”が5月21日にリリースされます」とSNSで発表。同時に公開されたアートワークには、顔にたくさんのカラフルなステッカーを貼ったオリヴィアが、腕を組みながら舌を突き出す姿が映っており、舌には“SOUR”という文字が書かれたスタンプのようなものが貼られている。全11曲入りのアルバムには、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で8週連続首位を記録したデビュー・シングル「drivers license」に加え、最新の“Hot 100”で8位に初登場した2ndシングル「deja vu」が収録される。正式な最初のシングルを2曲立て続けに同チャートのTOP10に初登場させたのはオリヴィアが史上初となる。

オリヴィア・ロドリゴ、デビュー・アルバム『SOUR』のトラックリスト&アートワークを解禁

 ビリー・アイリッシュが、全てをさらけ出したドキュメンタリー映画『ビリー・アイリッシュ: 世界は少しぼやけている』の劇場公開が決定し、トレイラーも解禁された。デビュー前から現在までのビリーを全て捉えた初のドキュメンタリー映画には、自宅のベッドルームで曲を書きあげていた少女が、いかにして世界の音楽界を席巻するアーティストになったのかが描かれている。幼少期の貴重の映像から、レコーディング、デビュー時のフォトセッション、家族の団欒など、ごく普通の女の子であったビリー・アイリッシュ。しかしデビューすると、彼女の世界は急激に変わっていく。彼女を一目見ようと熱狂する人々、インタビュー、ツアー、ステージ、憧れの人との対面。当初は成功という状況を楽しんでいた彼女だったが、徐々に彼女にふりかかる精神的、肉体的疲労。その中で彼女が心の支えとして頼るのは家族の絆と愛。本作はビリー・アイリッシュの成功の過程を追うだけでなく、彼女の精神的成長、そして家族の絆についても深く掘り下げ、ビリー・アイリッシュのありのままを記録し、物語を伝えていく。『ビリー・アイリッシュ: 世界は少しぼやけている』は、2021年6月25日より新宿ピカデリー他、全国で随時ロード―ショーされる。さらにはIMAXでも限定上映される予定だ。

ビリー・アイリッシュ、ドキュメンタリー映画の劇場公開決定 トレイラーも解禁

 2010年にレコーディングされたものの、お蔵入りとなっていたプリンスのスタジオ・アルバム『ウェルカム・2・アメリカ』が、2021年7月30日にソニーミュージックより全世界同時発売されることが分かった。2016年4月21日に惜しまれながらも57歳の若さで急逝した孤高の天才プリンスは、全世界のアーティストや音楽ファンに今なお多大な影響を与え続けている。『ウェルカム・2・アメリカ』は、変化しつづける世の中や政治的分裂、マスメディアによる情報コントロール、人種やジェンダーなどあらゆる差別や偏見など、今まさに全世界が直面している社会問題に対し、プリンスが抱いた懸念、心願った希望、描いた未来が記録されたパワフルかつメッセージ性の強い作品だ。プリンスは2010年に「世の中は偽情報に溢れかえっている。ジョージ・オーウェルが警告していた未来そのものだ。僕たちはこのようなチャレンジングな時代を信念曲げずに生きなければならない」と語っており、レコーディングから11年の月日を経て、遂に世へ解き放たれる。また、アルバム発売に先駆けて、アルバム表題曲である「ウェルカム・2・アメリカ」が配信中となっている。

プリンス、完全新作アルバム『ウェルカム・2・アメリカ』7/30全世界同時発売

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるコラボ・プロジェクト=シルク・ソニックの「リーヴ・ザ・ドア・オープン」が登場5週目で首位に到達した。2021年3月20日付チャートで4位に初登場した「リーヴ・ザ・ドア・オープン」は、【第63回グラミー賞】でのパフォーマンス効果を受けて翌週2位にランクアップ。TOP3を2週キープした後、今週トップに立った。登場5週目での首位獲得は、ブルーノ・マーズにとって「アップタウン・ファンク」(2015年)の8週を上回る最速記録で、首位獲得はその2曲を含む通算8曲目、アンダーソン・パークは初の快挙となる。また、オリヴィア・ロドリゴ「deja vu」がストリーミング・チャートで4位に初登場。オリヴィアは、2021年1月にリリースしたデビュー曲「drivers license」でストリーミング・チャート初登場1位をマークしていた。今回、彼女は同チャートに初めてランクインした楽曲から2曲を連続でTOP5に初登場させる新記録を達成したことになる。

【米ビルボード・ソング・チャート】シルク・ソニック首位獲得、マスクド・ウルフTOP10入り
オリヴィア・ロドリゴ、米ビルボード・ストリーミング・チャートで史上初の快挙

 そしてアルバム・チャートでは、ジャスティン・ビーバーの『ジャスティス』が返り咲き、2週目の首位を獲得した。4月3日付チャートでNo.1デビューした『ジャスティス』は、先週ロッド・ウェーブの新作『SoulFly』が1位に初登場したことで一旦その座を明け渡したが、ソング・チャート“Hot 100”で7曲目の首位を獲得した「ピーチズfeat.ダニエル・シーザー&ギヴィオン」の大ヒットと、6曲を追加したデラックス・エディションの効果もあり、今週首位に復帰した。意外ではあるが、ジャスティン・ビーバーがアルバム・チャート“Billboard 200”で2週以上首位を獲得したのは、通算4週をマークした『マイ・ワールド2.0』(2010年)以来約11年ぶりで、その他に1位を獲得した6作はいずれも1週にとどまっている。惜しくもNo.1デビューを逃したが、デミ・ロヴァートの新作『ダンシング・ウィズ・ザ・デヴィル……ジ・アート・オブ・スターティング・オーヴァー』は2位に初登場し、デビュー・アルバムから7作連続のTOP5入りを果たした。

【米ビルボード・アルバム・チャート】ジャスティン・ビーバー首位返り咲き、デミ・ロヴァート/リル・ティージェイTOP5デビュー

 

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