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2012/12/07

井乃頭蓄音団の松尾 弾き語りイベント中盤で異例のアンコール

 THE ALFEEの坂崎幸之助や曽我部恵一、ホフディランのワタナベイビーらも絶賛するロックバンド 井乃頭蓄音団のボーカル 松尾よういちろうが、11月25日に上野恩賜公園で開催された【パンダ音楽祭】に出演した。

 上野公園の野外ステージ 水上音楽堂が舞台の同イベントは、三連休の締めとなる日曜日のお昼よりスタート。曽我部恵一や奇妙礼太郎、笹口騒音ハーモニカら弾き語りの名手から、チャラン・ポ・ランタンにMOROHA、日比谷カタンといった気鋭の存在まで。良質なミュージシャンがそれぞれに印象的なアクトを披露して、観衆に素晴らしい一時を与えてくれた。


 そんな中、お昼時と夕暮れ時の合間に、アコギを手にステージへ現れた松尾よういちろうは、「ともだち」より自身のアクトを始めた。“友達が捕まった”という歌い出しに多くの観衆は笑ったが、曲が進むにつれてその歌詞をじっと噛み締めるように静まり返っていく。

 続いて「かばんの穴」から「赤紙」、「ラブレター」、「請求書」と全て一節で完結するベリーショートな楽曲に、会場は再び爆笑。人気曲「親が泣く」ではイントロでさんざん勿体ぶった上に、一節も歌わずに曲を終わらせるという人を喰ったパフォーマンスで、松尾は会場の興味を一気に惹き付けてしまったのだ。


 その後も、客層を考慮してセックスや処女といった歌詞をごまかし、中盤の際どい歌詞は全て省略した「コンドームなんて持っていなかった~上半身の愛」。構想8年、難産だったという歌詞の殆どが“いたたたた……”で終わる「腰痛」と畳みかけた松尾は、最後に改めて「親が泣く」を熱唱して全演目を終了させた。

 しかし、ここで客席から、イベント中盤にも関わらずまさかのアンコールが沸き起こったのだ。鳴り止まない“松尾コール”に、運営は特別に3分の時間を用意。再びステージに戻った松尾は、観衆に何度も頭を下げながら「デスコ」を披露し、大歓声に包まれながら舞台を下りたのだった。


 ……と、コミカルな一面を覗かせながら、初見の観衆をも見事に魅了してしまった彼だが、今後は井乃頭蓄音団として各地のライブに出演する。また、現在オフィシャルサイトでは、『あなたの失恋に鎮魂歌』と題した失恋エピソード募集も行っており、こちらに選ばれた失恋話は12月29日に出演する渋谷CLUB QUATTROのステージで楽曲となって披露されるようだ。


◎【パンダ音楽祭】
2012/11/25(日) at 上野恩賜公園 野外ステージ 水上音楽堂
[松尾よういちろう セットリスト]
01.ともだち
02.かばんの穴
03.赤紙~ラブレター~請求書
04.親が泣く(前フリ)
05.コンドームなんて持っていなかった~上半身の愛
06.何が何だか分からない
07.腰痛
08.カントリーロード
09.親が泣く
En.デスコ

◎井乃頭蓄音団 ライブ情報
【YOYOGI no SHIGEKI from “EKICHIKA”】
12月7日(金) 代々木Zher the ZOO
【THE ラブ人間決起集会「下北沢にて'12」】
12月23日(日)
【WELCOME TO 2013-中日本 YEAR END FEAST-DAY2】
12月27日(木) 名古屋 池下UP SET
【WATT'S GOING HAPPENING!】
12月29日(土) 渋谷QUATTRO
<2013年>
【リバーシブル吉岡主催ロックフェス“男女共学”】
1月14日(月) 大阪 十三FANDANGO

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