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2019/11/27

AURORA(オーロラ)、見る者を魔法にかけた初来日公演のレポートが到着

 今年リリースされた最新アルバム『A Different Kind Of Human - Step2』を引っ提げて、北米、欧州、アジア、アフリカなど、文字通り世界中で単独のショーや大型フェスティバルに出演し、数多くの音楽ファンを魅了した、北欧ポップスの新世代歌姫ことAURORA(オーロラ)が、遂にここ日本にも初の単独来日ツアーを行うためにやってきた。

 【ロラパルーザ】や【コーチェラ】といった日本でも注目される大型フェスティバルでは一際強い存在感を放ち、ケイティ・ペリーやビリー・アイリッシュのような大物アーティストからの称賛のコメントが多いオーロラだが、今回行われる全2公演はともに即日完売。日本でも来日を心待ちにする多くのファンがいたことが伺える。

 アカペラに近い状態で歌い始めたオープニング曲「Churchyard」が始まると、北欧の歌姫を心待ちにしていた熱気と歓声が会場一杯に広がる。大の親日家として日本での公演を行う喜びについては「初めて日本で行うショーなの。今日はみんな来てくれて本当に本当にありがとう!」とコメントし、曲紹介とともにライブは進む。

 ライブ中盤では「次の曲はすごく悲しいの。きっとこの世のどこかにいるカップルのことを思って書いたのかな。世の中ではたくさんの悲しいことが起こっているわ」と語り、愛する人のために時には残酷な決断をしなければいけないことについて歌う「Murder Song」を披露。また、地球環境に対する人間の破壊的な面を風刺した「The Seed」や、人々の個性や違いを祝福することについて歌う「Queendom」など、オーロラらしいメッセージ性の強い楽曲を余すことなく披露していった。

 また、かねてより日本の文化や言語が大好きだと公言しているオーロラはこの日「ありがとうございます!」や「大好き!」などの日本語を流ちょうに自身のMC中に披露してくれた。

 見る者に魔法をかけてしまいそうな独特な手の動きやおとぎ話に出てくるキャラクターのようにステージ上を飛び跳ねるその姿は、「まさに妖精」というようなコメントが公演終了後にSNSで見受けられた。「Forgotten Love」のような透明感に満ちた歌声で夢見心地な気持ちにさせられることもあれば、「Animal」のように力強くファンを鼓舞し、シンガロングを誘った場面もあり、80分間という短い時間の中でオーロラの豊かすぎる側面が存分に披露された初来日公演となった。


Photo: Sotaro Goto

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