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2017/06/16

Spotify、アクティブユーザー数1億4千万人を突破

 音楽ストリーミングサービスSpotifyの月間アクティブユーザー数が、全世界で1億4千万人を超えたことが明らかになった。

 この数字は、6月17日開催の【カンヌ・ライオンズ 2017】に先駆けて、Spotifyの副社長兼グローバルヘッド・オブ・セールスのブライアン・ベネディック氏がSpotifyの広告主向けサイトである『Spotify for Brands』にて発表したもの。2016年6月に発表されたアクティブユーザー数は1億人であったことから、わずか1年で4000万人もの新規ユーザーを獲得してきたことがわかる。

 この成果について、「利用者数の急増に伴い、Spotifyは音楽、ファン、ブランド企業のためのメディアプラットフォームとして、その位置づけを確固たるものにしています。月間アクティブユーザー数が増え続けることで、より多くのユーザーが日々、それぞれのデバイスを通じてSpotifyとつながっています。こうしたつながりを通じ直接得られる豊富なストリーミングに関するインサイトをもって、我々はユーザーについて学び続けています」と語るベネディック氏。さらに、「このようにSpotifyが独自の視点をもつことで、個々のユーザーにパーソナライズされた革新的体験をお届けできるようになるのです。Spotifyはパーソナライゼーションの時代を牽引しており、ブランド企業とユーザーをつなぐために今こそできることが多くあると考えます」と意見を述べている。

 そして、Spotifyのパーソナライズ機能について、「従来のデモグラフィック(対象者属性) 以上のもので、リスナーの心理や行動に関する洞察をもたらします。何十億時間ものオンデマンドかつモバイルファーストな聴取情報から、音楽はその時々の気分や行動を直接反映し、人生の瞬間を捉えるものであると分かりました」と説明。「あなた自身、どのようにして毎日を音楽で彩るか考えてみてください。走る時に音楽を聴きますか?通勤中は?料理の時は?」と投げかけ、「同じ人でも日々聴く音楽は異なりますし、同じように音楽を聞く人が2人といないということも、Spotify独自データから分かっています」とその独自性を語った。

 さらにSpotifyは、3年前より開始したフリープランに提供される広告収益が、2016年に対前年比50.3%増加したことも公表。ブランドや広告主に対しても、成果を挙げていることを示している。ベネディック氏は「Spotifyでは、ストリーミングに関するデータやインサイトにより、高度にパーソナライズされた音楽体験をお楽しみいただけますが、それだけではありません。Spotifyはユーザーに喜ばれる良質な環境でマルチメディアビデオ、オーディオ、そしてディスプレイソリューションを提供しています」と提言した。

 なおベネディック氏は、「カンヌライオンズで業界に力を与えるクリエイティビティを一緒に祝いましょう。そして、人々を驚かせ、刺激を与え、熱中させることができるような新しい方法を考えながら、前進しましょう」という言葉でブログを締めくくっている。

◎Spotify副社長/グローバルヘッド・オブ・セールス
ブライアン・ベネディック氏 ブログ原文
https://spotifyforbrands.com/us/2017/06/15/140-million-strong/