prediaが、4月16日 柏PALOOZAにて【predia release tour 2017 ～ワインとかけて、女と解く。その心は～】をスタートさせた。

　同ツアーでは、各公演が一つとして同じ内容にならないことが謳われており、今回の＜4.16 KASHIWA PALOOZA 2nd＞公演では、楽曲を料理と捉えそこでしか味わえないフルコースを提供。セットリストがパートごと「前菜」～「デザート」といった“お品書き”テイストになっていることも楽しい。そんなツアー初日、行われた2公演ともSOLD OUTとなったステージにて、prediaは新曲と新衣装をお披露目。新曲「ヌーベルキュイジーヌ」はフランス語で“新しい料理”（nouvelle cuisine）の意であるが、単に新しいprediaの魅力がつまった楽曲ということ以上に、prediaのパフォーマンスに感じさせられることが、ヌーベルキュイジーヌは言い得ているようにも思われてしまうのであった。

＜これが“大人の余裕”ドキドキの幸福感、五感で味わう「大人の晩餐会へようこそ。」＞

　怪しさと高貴な雰囲気を漂わせるオープニングSEとともに幕が開けていくと、ステージ上には仮面をつけ華美なポーズをとるprediaメンバーが大きく美しい花を咲かせていた。「刹那の夜の中で」「Tokyo Love Affair」「美しき孤独たち」この日のディナーは、ハデさを抑え清潔感ある高貴な始まりに。

　“歌うまアイドル代表”として各所で活躍している湊あかねのボーカルが、その音の心地よいレベルすれすれに微調整され、村上瑠美奈を筆頭にメンバーの歌声をより引き立てていく。そしてダンスパフォーマンスには、個々人のスキルというよりも美しい形にこだわりを感じるフォーメーションの施し。10人の調和、突出しすぎないアレンジ。これが“大人の余裕”というヤツか…、初めての高級レストランで料理が運ばれてくるまでのソワソワ感、ドキドキ感に似た鳥肌が立つ。さらに、出てきた料理を目、耳、鼻…と五感で楽しむということを痛感したときの喜び、幸福感というものが、このときの印象として強く感じられた。

　「大人の晩餐会へようこそ。」メンバーMCにて、「今日は激しい夜にしましょうね」お色気むんむんの青山玲子、「柏餅食べてもっちもち！」30歳を迎えてもキュートな岡村明奈、「4月ということなので……“桜満開！ 笑顔も満開！ さくらっちょこと！”桜子です。。」かつてのぶりっ子キャラをネタに笑いを誘う桜子。キャラクター全開の自己紹介を挟み、可愛い10人の笑顔飛び交うライブに場内の熱も高まっていく。「ギリラブ」では、沢口けいこがイケメン湊あかねへ執拗に迫りパーフェクトクイーンの座を獲得。隙あらばネタを入れてくる、“さすが鷲崎ファミリー”と思ってしまう瞬間であった。

＜色気漂う女の“酒爆ソング”の香り…新曲「ヌーベルキュイジーヌ」はメンバーも作詞参加＞

　メインボーカル（湊、村上）による癒し系ゆるトークからの「one more yesterday」で、アイドル界きっての歌唱力を誇る2人が至高のハモリを響かせオーディエンスを酔わせていく。と、ここで放送劇が。レストランで食事を楽しむ様子をメンバーが演じ、「お待たせいたしました。続いての料理は本日初めて披露する“ヌーベルキュイジーヌ”でございます」と粋な新曲の紹介でライブは再開した。

　セクシーなのはもちろんのこと、ワインを飲む仕草など振り付けに盛り込まれ、大人の色気漂う女の“酒爆ソング”の香りもする「ヌーベルキュイジーヌ」は、メンバーも作詞に参加しており、どのフレーズがどのメンバーによるものかなど気になる新曲。今後、サビでの大合唱が鳴り響くこと間違いないだろうこのシングルは、6月21日にリリースとなる。
　
＜まえだゆう「ゆっくりしゃべってもいい？」まだまだ走り続けていきたい彼女の気持ち＞

　シンプルな音使いで、ポップにアレンジされた「Mid9t Luv」で楽しげなダンスタイムに。「みなさん、美味しくいただいてくれてますか!?」その後、prediaはガッツリ系のアッパーチューンを畳み掛けていき、大声援を生み出した「The Call」でライブ本編を締めくくる。

　アンコールに応えて「Voyage」より再びスタートするライブにて、現在テレビでも大人気の“ちゃんころぴー”こと まえだゆう が「ゆっくりしゃべってもいい？」と語りだした。毎日prediaのこと、みんなのことを考えてしまう、そんな中でSNSなどでもらう応援コメントに背中を押されている。だからこそ“このツアーを、ファイナルの赤坂BLITZを成功させて、まだまだ走り続けていきたい”。ファンへの恩返しのため、いま一所懸命になる姿はステージ上で輝きを放っていた。正直に心の中にあった言葉で語る彼女を、メンバーと会場のみんなも温かく見守る。「泣いてないよ…？」「なんか嬉しくて高まってるの！ この皆と今日の記念日ができたということで…」と「ふたり記念日」でツアー初日の幕は下ろされた。

　“ヌーベルキュイジーヌ”にはいくつかの定義がアンリ・ゴー、クリスティアン・ミヨにより提唱されている。
・いたずらに複雑化しないしない
・自然の味を活かすために加熱時間を短縮する
・なるべく新鮮な状態で調理する
・郷土料理を見直す
・電子レンジなど新しい調理技法を取り入れる
・料理に創造性を追求する　...etc

　メンバーそれぞれの特徴を活かすシンプルな演出と、それらがまとまってできた一曲のパフォーマンスは、新しさだけでなく既存の楽曲の魅力を存分に引き出し“やっぱこの曲いいな”と再認識させてくれるようであった。またprediaらしさから発展していく新たな仕掛けと、楽曲紹介の粋なアプローチなど、このツアーは今後も“ヌーベルキュイジーヌ”で染まっていくことを予感させる。そして仙台、福岡、大阪、名古屋、群馬ではどんなコンセプトの公演になるのかにも期待が高まる。その後、6月21日に『ヌーベルキュイジーヌ』リリース、7月2日はツアーファイナル 赤坂BLITZ公演と、これからもprediaは駆け抜けていく。

取材：フルカワタイスケ
写真：古川朋久

◎セットリスト
【predia release tour 2017 ～ワインとかけて、女と解く。その心は～】
predia release tour ～4.16 KASHIWA PALOOZA 2nd～
01.刹那の夜の中で
02.Tokyo Love Affair
03.美しき孤独たち
04.Sparkring
05.ギリラブ
06.Dream of Love
07.Sunburned Heart
08.one more yesterday
09.ヌーベルキュイジーヌ
10.夜想曲
11.Mid9t Luv
12.壊れた愛の果てに
13.you slipped away
14.禁断のマスカレード
15.The Call
En1.Voyage
En2.ふたり記念日

◎リリース情報
シングル『ヌーベルキュイジーヌ』
2017/6/21　RELEASE
＜Type-A＞（CD＋DVD）
CRCP-10373　1,852円（tax out.）
＜Type-B＞（CD）
CRCP-10374　926円（tax out.）
＜Type-C＞（CD）
CRCP-10375　926円（tax out.）

◎ツアー情報
【predia release tour 2017 ～ワインとかけて、女と解く。その心は～】
4月30日（日）仙台 CLUB JUNKBOX
5月3日（水・祝）福岡 BEAT STATION
5月5日（金・祝）大阪 ESAKA MUSE
5月6日（土）名古屋 SPADE BOX
6月10日（土）群馬 高崎club FLEEZ
7月2日（日）東京 赤坂BLITZ ※Final
※ツアーファイナル　チケットFC先行：4/17（月）18時～4/28（金）18時まで
http://predia-party.jp/