照井利幸（ex.Blankey Jet City）など各方面の著名人が絶賛（http://bit.ly/V2QEnY）。後藤正文（ASIAN KUNG-FU GENERATION）にも「好き」とツイートされた阿部芙蓉美が、6月29日『HOW TO LIVE』リリースワンマンライブを開催した。

＜これが音楽じゃないと言われるならそれでも構わない＞

　小田急電鉄『小田急ロマンスカー』CMや広末涼子出演の興和『キャベジンコーワS』CM等で、誰でも一度は聴いたことがあるであろう、唯一無二の声の持ち主である彼女だが、4月に約1年ぶりのフルアルバム『HOW TO LIVE』をリリース。薫國（DadaD）との共同プロデュースで制作された今作は、2000年代以降の洋楽的重低音にスモーキーな歌声が溶け込む楽曲など、元々のフォーキーなイメージのみならず、音楽の常識をぶち破る一枚となっている。

　そんな意欲作の収録曲を生でお届けするべく、彼女はshibuya duo MUSIC EXCHANGEにてワンマンライブを開催。薫國と千住宗臣（dr）を招聘した3ピース編成で登場し、洗練された音で幻想的な空間を創造しつつ、新作『HOW TO LIVE』リリース時に語っていた「ルールもカテゴリーも要らない、これが音楽じゃないと言われるならそれでも構わない」その言葉を体現する、何ものにも捕らわれない自由な音楽を響かせていた。

＜自由を謳歌するスタイルが最後まで一貫されていた＞

　2月に開催した異例のセンターステージライブ【阿部芙蓉美ワンマンライブ LIQUIDROOMの真ん中で】（http://bit.ly/12b3gLP）も挑戦的だったが、今回もそれは変わらず。ギターを木訥と弾きながら、まるで観客の心を溶かす為に存在しているような歌声を漏らしていたかと思えば、ひとりで手を振りながら踊り始めたり、MCも「今回のアルバムは薫國くんとふたりで作りました。ふたりで作ってない曲やります」といった感じで、完全フリー。自由を謳歌するスタイルが最後まで一貫されていた。

＜「革命前夜」MV公開、夏はperidotsとの2マンにサマソニ＞

　なお、阿部芙蓉美は『HOW TO LIVE』1曲目「革命前夜」のMV（http://bit.ly/1616S03）を公開中。7月10日にはライブDVD『阿部芙蓉美ワンマンライブLIQUIDROOMの真ん中で』をリリースする。また、8月6日 梅田AKASO、9日 キリスト品川教会グローリア・チャペルにてperidotsとの2マンライブを開催。10日にはQVCマリンフィールド＆幕張メッセで開催される【SUMMER SONIC 2013】へ参戦する。

取材＆テキスト：平賀哲雄

◎ライブ【阿部芙蓉美「HOW TO LIVE」リリースワンマンライブ】
06月29日（土）shibuya duo MUSIC EXCHANGE SET LIST：
01.8月
02.highway, highway
03.アンアン
04.あたためてやるよ
05.poets
06.i love rock and roll
07.8 Beat Sad song
08.空に舞う
09.生き方
10.daddy
11.THE LIMIT TO YOUR LOVE
12.live in glory
13.革命前夜
En1.広い世界を見な、寝るのはまだ早いさ
En2.開け放つ窓