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2013/03/08

バウアー、マックルモア&ライアン・ルイス 上位変動なしの全米シングルチャート

 バウアーの「ハーレム・シェイク」が3週目の首位をキープした3/16付HOT100チャート。初首位獲得週ほどのポイントは維持できずとも、今や米国に留まらず世界各国で流行し始めている、このシェイク・ダンス。デジタル世代の最終章を華やかに彩ったナンバーとして後世に残される。

 続く2位も変わらずマックルモア&ライアン・ルイスの「スリフト・ショップ」と変動なし。2013年度集計から数えても、すでに300万ダウンロードを記録するモンスター・シングルの殿堂入りを果たし、今週で登場22週目というロングヒットに至っているにもかかわらず、未だポイントをほぼ落とさずしてトップ3をキープしている超強力チューンだ。

 3位は次期首位候補のブルーノ・マーズ「ウェン・アイ・ワズ・ユア・マン」、4位にはこちらも300万ダウンロードを突破したテイラー・スウィフトの「アイ・ニュー・ユー・ワー・トラブル」が続き、5位には先週7位にダウンしたリアーナの「ステイ」がエアプレイポイントをパワープッシュして浮上。そして6位、リアーナに続き相棒のドレイクが並ぶ。

 “並んだ”繋がりでは、7位のウィル・アイ・アムとブリトニー・スピアーズによる人気ナンバー「スクリーム&シャウト」、8位にジャスティン・ティンバーレイクの「スーツ&タイ」と、元恋人同士のヒットが「&」ナンバーでツイン・ランクイン。2000年代初期に、“ひと時代”を築いたブリトニーとジャスティンが未だこうしてトップ10内にヒットを賑わせているのは凄まじいことだ。ジャスティンの「スーツ&タイ」は、次週アルバムリリースのプロモーションウィークということもあり、エアプレイポイントを大きく伸ばし、再びトップ5内に返り咲くことも期待されている。同アルバムからのナンバー「ミラーズ」も、97位にランクイン。

 9位にブルーノ・マーズ「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」が続き、トップ10内はほぼ“変動なし”のシングルチャート。唯一、10位にカムバックしたのが、スウェディッシュ・ハウス・マフィアの「ドント・ユー・ウォーリー・チャイルド」。一度聴いたら耳から離れないサビが印象的なエレクトロダンサーで、少し遅れて日本のクラブシーンでもパワープレイされ始めている。この曲が収録されたアルバム『アンティル・ナウ』は(現時点では)ラストアルバムとされていて、彼らにとって“有終の美”を飾る嬉しい結果となっている。

 トップ10以下では、12位にデミ・ロヴァートの「ハート・アタック」がデビュー。昨年、「ギヴ・ユア・ハート・ア・ブレイク」で大ブレイクを果たしたデミの、2013年第一弾シングルで、春らしいキュートなポップサウンドが自身最高位で初登場を果たした。次週、トップ10入りを狙うのはダークホースのこのナンバーかもしれない。

 以下、大きな動きとしてはアデルの「スカイフォール」がデジタル・ゲイナー(最もデジタルポイントを伸ばした曲)を獲得して、先週の61位から33位に大きくジャンプ。これは、先日行われたアカデミー賞で歌曲賞を受賞したことがポイントに大きく繋がったのだろう。もちろんグラミー賞での効果もあり、アデルに続く39位のハンター・ヘイズ「ウォンテッド」も、今週で200万枚のセールスを記録している。

 注目株は、4月に待望のニューアルバムをリリースする、マイケル・ブーブレの「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」。先行シングルとして解禁となったこのナンバーが、今週94位に初登場。「ハヴント・メット・ユー・イェット」のようなブーブレらしいアメリカン・ポップで、アルバムの期待度はもちろんのこと、この曲もジワジワとリリースまでに上位に食い込んできそうだ。

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