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今冬のビルボードジャパンチャートから注目曲をピックアップ

2026年度のビルボードジャパンチャートは、2月4日公開分で10週目に突入した。年末年始は米津玄師「IRIS OUT」がトップを独走。そこへKing GnuやMrs. GREEN APPLEによる人気アニメとのタイアップ曲といった強力な新曲も続々と加わった。さらに、STARGLOWやふみのなど新人アーティストのトップ10入り、M!LKや玉置浩二ら中堅~ベテラン勢のキャリアハイ更新など、世代を越えた動きも目立っている。
本記事では、今冬チャートを賑わせている注目楽曲をピックアップ。チャートを眺めながら、気になる一曲に耳を傾けてみよう。
M!LK「好きすぎて滅!」
2025年にヒットした「イイじゃん」に続き、M!LK結成10周年の締めくくりを飾る楽曲。「あなたが好き過ぎて、存在ごと消えちゃいそう!」という爆発的な愛情をテーマにした情熱的なラブソングだ。ラテンの懐かしさと情熱を併せ持つサウンドに乗せて、<マジ ぎゅんぎゅんぎゅん 好きすぎて滅!>といったキャッチーなフレーズや、<ごめん、もう我慢できねえ。><夢じゃないって、証明して?>とささやくような歌詞が印象的。冬の寒さを吹き飛ばすほどの熱量で、リスナーの胸を強く打つ一曲だ。
King Gnu「AIZO」
アニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」のオープニングテーマとして書き下ろされた「AIZO」。King Gnuらしい重厚かつ叙情的なサウンド、そして目まぐるしい展開は、闘いが加速する物語の緊迫感を鮮烈に写し出している。また、タイトル「AIZO」(=愛憎)が示す通り、同曲は“愛”と“憎しみ”という、一見正反対に見えて実は表裏一体の感情が表現されており、アニメ『呪術廻戦』の世界観、そして登場人物が抱く感情とも共鳴していると言える。実写演奏シーンとCGシーンが交差する、スピード感溢れるMVもぜひ併せてご覧いただきたい。
back number「どうしてもどうしても」
NHKウィンタースポーツテーマソングとして書き下ろされた「どうしてもどうしても」。back numberはこれまでにも「ヒロイン」「クリスマスソング」「ハッピーエンド」など、冬の定番曲を数多く生み出してきたが、本作も新たな冬の定番曲となり得る一曲と言えるだろう。作詞・作曲を手がけた清水依与吏は、かつてアスリートを目指していた経験を持ち、その視点が本作の歌詞にも反映されている。アスリートに限らず、目標に向かって努力を重ねる人々に寄り添う内容となっており、<どうしても あぁ どうしても 残ったのはそれだけ ご褒美は大丈夫だよ ここに掴みに来たんだ>というサビのフレーズは、そうした人たちの背中をそっと押す言葉として響く。
XG「HYPNOTIZE」
XGから届けられた、自身初となるフルアルバム『THE CORE - 核』のリード曲「HYPNOTIZE」。“魅惑”と“催眠”をテーマにした同曲は、JURIAの聞き手を誘惑するかのようなあでやかな歌い出しからそのテーマを体現。幻想的なサウンドに、自身に満ち溢れた歌詞、どこかドリーミーな世界観を醸し出す7人の魅力で、どっぷりと催眠にかけられていく。内側に秘めるエネルギーを放出するかのような、楽曲のドラマ性を引き立たせるダンスにも注目してほしい。
中島健人「XTC」
ソロデビュー以降、作詞・作曲・プロデュースへいっそう深く関わりながら、多角的に“アイドル”像を追求し続けている中島健人。そんな彼の2ndアルバムリード曲「XTC」は、敬愛する少年隊「仮面舞踏会」を大胆にサンプリング&インターポレーションした、冷ややかな高揚感を湛えたダンスナンバーだ。煌びやかなビートの裏で描かれるのは、光の中心に立つ者だけが知る“影”。この両面を引き受ける存在であるということ――その深淵に、彼の思う“アイドル”があるのだろう。
ふみの「favorite song」
BMSG×ちゃんみなのタッグにより開催され、いまや若者を中心に絶大な支持を集める7人組ガールズグループ、HANAを輩出したオーディション番組『No No Girls』。そのファイナリストとして最終審査まで残り、このたび新設レーベル『NO LABEL ARTISTS』の第1弾アーティストとしてデビューしたSSW、ふみのの1stシングル「favorite song」は、歪んだギターとシンプルな8ビートが交錯する直球ギターロック。ちゃんみなが“贈り物”として書き下ろした歌詞も、彼女の等身大のアイデンティティを肯定しているようで、ストレートに胸を打つ。その音楽スタイルとメッセージ性は、トレンドや既存の型にとらわれることなく、どこまでも純粋な“初期衝動”として、2026年の音楽シーンに新たな風を吹き込んでいる。
King & Prince「Theater」
2025年12月24日にリリースされたKing & Princeの7thアルバム『STARRING』は、総合アルバム・チャート“Hot Albums”で3週連続首位を獲得。新体制以降、最高成績となった同作のリード曲が「Theater」だ。メンバーと同世代のシンガーソングライター・Ayumu Imazuが作詞・作曲・振付を担当。歯切れの良いギターは痛快で、映画の世界を巡るようなMVも見どころ満載。洗練されたクリエイティブから、二人の表現の充実ぶりがうかがえる。
Official髭男dism「Make Me Wonder」
TVアニメ『ダーウィン事変』の主題歌に起用されているOfficial髭男dism「Make Me Wonder」。総合ソングチャート“JAPAN Hot 100”では1月7日公開分で18位に初登場し、その後も4週連続でチャートインを続けている。跳ねるようなダンサブルなリズムが印象的で、“『未知』というものに対する高揚と恐れ”を重厚なバンドサウンドに載せて表現されており、キャッチーさとアグレッシブな音像が絶妙なバランスで展開されていく。ボーカル・藤原聡による軽快なラップも登場するこの楽曲のエネルギーは、冬の寒さも忘れさせてくれるだろう。
Buono!「初恋サイダー」
嗣永桃子、夏焼雅、鈴木愛理というハロー!プロジェクトを代表する精鋭が集結したユニット、Buono!。鈴木愛理の印象的な歌い出しから一気に引き込まれる「初恋サイダー」は、疾走感あふれるロックサウンドと、弾ける恋心を炭酸になぞらえた歌詞が融合した一曲だ。アイドルならではのきらめきと本格的なバンドサウンドが多くのアイドルに支持され、リリースから14年経った現在もシーンを代表するアンセムとして確固たる地位を築いている。昨年末の音楽番組でのカバーをきっかけに再注目され、鈴木愛理による「THE FIRST TAKE」は公開から11日で280万回、同日公開のラストライブ映像も160万回再生を突破した。
Number_i「3XL」
Number_iの2026年第1弾シングルは、等身大のラブソング。時間が経っても消えない恋心を、ベースの効いたトラックに乗せてポップに届ける。歌詞には<MDのふたりごとが懐かしい>など平成を思わせるモチーフが散りばめられ、オフィシャルSNSで公開された“歌詞画像”風のショート動画にノスタルジーを感じたリスナーも多いはず。最新の総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”(2月4日公開分)では、ラジオ1位、ダウンロード1位、ストリーミング10位、MV3位と4指標でトップ10入りを果たし、自身5作目の首位を獲得した。
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