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<レポート>多種多様な音楽体験に満ちた【FUJI ROCK FESTIVAL '23】、ライブレポ&現地写真で振り返る

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 2023年7月28日~30日にかけて、新潟県・苗場スキー場にて実施された国内最大級の野外音楽フェスティバル【FUJI ROCK FESTIVAL '23】。昨年同様に3日間ほぼ晴天で、約12年ぶりの来日となったザ・ストロークス、ドラムのテイラー・ホーキンス死後、新体制となってから日本初ステージとなったフー・ファイターズ、そして初来日のリゾをヘッドライナーに迎えた。200組以上のアーティストが出演した今年は、前夜祭を含めて114,000名が様々な音楽体験を求めて苗場を訪れ、海外からの観客も多く見受けられた。本特集では、白熱のパフォーマンスのライブ・レポートと編集部による写真で現地の様子を振り返る。(Text: Billboard JAPAN)

2023.07.28 FRI
DAY 1


 米シカゴ出身のシンガー・ソングライター、アレクサンダー23が<RED MARQUEE>に登場。本人のギター弾き語りとドラムの2ピース編成という、コンパクトなセットだ。「Cosplay」でスタートし、「Crash」「Cry Over Boys」など軽快に披露。「Girl」では、そのサウンドの気持ちよさに自然とオーディエンスの手が上がる。日本を満喫している様子をMCで明かしたり、日本語で「カンパーイ!」と水を飲む愛らしい姿も見せながら、ティアーズ・フォー・フィアーズ「Everybody Wants To Rule the World」のカバーでも観客を歓喜させ、若さ溢れるギターポップで魅了した。

 15時ちょうどに、やや曇り空な<GREEN STAGE>に現れたのはアイドルズ。ヒプノティックなギターに合わせて、はちまきをしたフロントマンのジョーがステージを行き来しながら「Colossus」で、徐々に会場の温度を上げていく。2曲目の「Car Crash」では早くもギターのリーが観客の待つピットへ突入。ジョーがお決まりのジョギング・ポーズをキメながら、ポジティブなリリックで観客を鼓舞する「Mr. Motivator」、ジョーが力強く胸を叩きながら歌い上げる「Mother」などパンク魂溢れるナンバーがテンポよく続いていく。「美しい日本で演奏ができて本当に光栄だ。君たちの素晴らしいエネルギーに感謝してる」というジョーによる心のこもったMCから、マークがエモーショナルにキーボードを奏でる「The Beachland Ballroom」でクールダウンすると、後半にかけては怒涛の展開に。「Danny Nedelko」でマークがクラウドサーフィンしたと思えば、ジョーとジョンによるダイナミックなドラムを軸にしたグルーヴが渦巻く「Rottweiler」でフィナーレを迎えた。その魂を震わすパフォーマンスは、多くのフジロッカーのハートを掴んだに違いない。



 熱い期待感に包まれた<RED MARQUEE>では、シルバーのオブジェがあしらわれたマイクを手にし、光沢のある黒いエプロンにブリーフという妖艶な料理人風のイヴ・トゥモアによる自由奔放なステージが開始。歪んだギターと軽快なドラム・ビートに自然と体が揺れる「God Is a Circle」から心地よい陶酔感を生み出した「Echolalia」、そして前半のハイライトとなった「Gospel for a New Century」などジャンルレスで万華鏡のような楽曲がスリリングに展開されていく。イヴとベーシストのジーナのシルキーな歌声が絡み合う「Lovely Sewer」に続いて、シングアロングにピッタリな「Crushed Velvet」は、イヴが観客や撮影カメラと積極的に絡みながらフロアでパフォーマンスしたり、とにかく予想不能な動きに釘付けだ(途中ファンにお菓子を差し入れする気遣い?も)。あっという間に最後の曲「Kerosene!」となったが、エプロンを脱ぎ捨てたイヴは観客を煽りながら、ソロを弾くギタリストのクリスのお尻を叩いたり、持っていたタオルでドラマーの汗を拭いたりと大忙し。次世代ロックスターの名にふさわしいイヴ・トゥモアの強烈なカリスマ性とクリエイティビティを体感できた1時間だった。随時ソリッドな演奏でイヴをサポートしていた個性的なバンドにも大きな拍手を送りたい。



Photo: Taio Konishi


 日中は日差しが強かったが、雨が降ったことで適温となった17時。そんな中、再び気温を上げたのが<GREEN STAGE>での矢沢永吉だ。熱い「永ちゃんコール」が響く中で、白いスーツを身に纏った矢沢が登場。オープニング・ナンバー「カモン・ベイビー」を表情豊かに歌い上げる。「またみんなとフジロックで会えたよ」と喜びを伝えると、ロック・バラード「SOMEBODY'S NIGHT」へ。そして「夏フェスにどうしても歌いたくて」と話した「ルイジアナ」と、楽曲を一曲一曲丁寧に紹介しながら歌い上げていく。2023年にデビュー50周年を迎えた矢沢。「YAZAWAは今年で74歳になります。世界中にはミック・ジャガー(ザ・ローリング・ストーンズ)もいるわけで。ストーンズにできてYAZAWAにできないことはないよな! これからも歌い続けていきます!」と余裕のある姿を見せた。45分という刹那のステージで、老若男女、さらに国境を超えたリスナーを虜にしていく矢沢はアーティストの鏡であろう。最後に「トラベリン・アス」で深いお辞儀をしてステージを後にした。



 初日の夕暮れ時、ステージにはスタンドマイクが1本。定刻になり<GREEN STAGE>に颯爽と登場したのはダニエル・シーザーだ。4月にリリースしたアルバム『NEVER ENOUGH』から「Ocho Rios」そして「Let Me Go」がしっとり披露される。中盤では何度かアコースティック・ギターを持ち、H.E.R.との楽曲「Best Part」など、いくつか弾き語りで披露する場面も。その美しく響き渡る歌声に、オーディエンスが静かに聴き入っていたのがとても印象的だった。天候に恵まれた3日間の中でもこの日は特に美しかった、オレンジのグラデーションに染まった空が、演出かのようにステージを包んでおり、彼の温かい歌声と相まって心地よすぎる空間となっていた。



Photo: Ruriko Inagaki


 この日、<RED MARQUEE>のトリを務めたのは、ヤー・ヤー・ヤーズ。ステンドグラス×マッシュルーム的な独創的な衣装のカレンOによる「カモーン、フジロック!」という掛け声から、「Spitting Off the Edge of the World」で実に17年ぶりのフジロック出演が幕を開けた。前衛的なポージングを披露しながら、カレンがハットとケープを脱ぎ捨てると、バンドの代名詞といえるガレージ・ロック・ナンバー「Cheated Hearts」、ブライアンのドラムから繰り出される正確なリズムに思わず体が動く「Pin」と続き、観客のボルテージが一気に上がっていく。もうすぐ8歳の誕生日を迎えるというカレンの息子ジャンゴに観客全員で「ハッピー・バースデー」を歌うと、そのまま「Zero」に突入。「Y」の形をしたコンフェティが舞う中、巨大な目玉のビーチボールが満員の観客の頭上を駆け巡り、フロアを歓喜の渦に巻き込んだ。カレンが勢い余って「Y Control」の出だしを間違えてしまう一幕もあったが、後半はイントロだけで拍手が沸き起こった「Gold Lion」、故シネイド・オコナーに捧げる「Maps」と名曲の数々でたたみ掛けていき、唸るニックのエレキ・ギターに痺れる「Date With the Night」で至福のフィナーレを迎えた。カレンのフロントウーマンとしての色褪せない輝き、ブランクを感じさせないソリッドな演奏、そして観客からの熱のこもった声援がぶつかりあった濃厚な60分だった。



Photo: Taio Konishi


 初日の<GREEN STAGE >のトリを務めたがザ・ストロークスだ。コロナ禍で中止となった幻の2020年でヘッドライナーの予定だったが、今回、満を持しての来日となった。安定感抜群と圧倒的な演奏スキルを見せつけていく「Bad Decisions」から、ギターのユニゾンが心地よい「Automatic Stop」。全体的な音の采配が素晴らしく、徐々にストロークスの世界観に引き込まれていった。中盤では、ジュリアン・カサブランカス(Vo.)が「29年前に日本でライブをやった」という冗談(実際は12年前)を交えながら、調子よくパフォーマンスが続いく。BPMを上げ、歪みも増す「Juicebox」や「Reptilia」では、ジュリアンの鋭い声が会場に波紋していった。ワンマンライブのボリュームで観客の心を満たしていくザ・ストロークス。アンコールの声にも応え、「Have a good night.」と最後に「Last Nite」を届けてくれた。



Photo: Masanori Naruse


 <WHITE STAGE>初日のトリは、アンダーソン・パークとノレッジによるNxWorriesだ。高層DJブースにノレッジが、巨大なファーの帽子をかぶったアンダーソン・パークがステージへ登場すると大歓声が起きた。「86 Sentra」からスタートし「Wngs」やカバー曲など次々と披露していく。時折ノレッジのDJタイムを挟みながら、オーディエンスにシングアロングさせ会場を盛り上げていく中、ボビー・コールドウェルの「What You Wan’t Do For Love」や、ホイットニー・ヒューストンの「I Wanna Dance with Somebody」では大合唱が起きた。「Daydreamin」では照明を落とさせ、オーディエンスのスマホライトを演出にしたり、大勢の謎の女性たちをステージに招待しダンスバトルがスタートしたり、聴衆を飽きさせなかったのは言うまでもない。2回の銀テープの特攻や大型モニターの派手な演出からも、スター感を感じずには居られない1時間半となった。

 

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2023.07.29 SAT
DAY 2


 ここ一年で著しいほどの成長を見せて、今回【FUJI ROCK FESTIVAL】に初出演となったChilli Beans.。2023年の夏は【OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2023】や【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023】などへの出演と、引っ張りだこだ。そんなChilli Beans.は初めに「School」を爽やかにキめると、夏フェスバージョンのアレンジで届ける「See C Love」が展開されていく。彼女らの楽曲には、不思議と心も体も揺らしたくなる力が詰まっており、観客も常にハイテンションだ。そんな様子を見たMoto(Vo./Gt.)が「あつー」と一言放つ。その後の「lemonade」では、大量のトンボがフロアを駆け巡り、大暑の訪れを感じさせてくれた。ロックな「シェキララ」から、チルな「L.I.B」「Tremolo」なども演奏され、始終仲睦まじい姿を見せるChilli Beans.。<WHITE STAGE>のトップバッターとして相応しい演奏を見せてくれた。

 ニュージーランド・オークランドを拠点に活動する新星ポップ・シンガー、ベニー。赤いピチT(遊戯王のプリント)と水色のミニスカートに、もこもこの白いブーツを合わせたスタイルで<GREEN STAGE>に登場し「Kool」でライブがスタート。太陽がさんさんと照らす中、「ゲンキデスカァー!」と日本語で絶叫してから、奇声を上げたり、走りまわったり、踊りまくったり……とにかく元気! そのパワフルさとキュートさで、オーディエンスを彼女の世界にどんどん引き込んでいった。彼女の愛車を歌った「Green Honda」や、TikTokでバイラルヒットした「Supalonely」も披露し会場中がシングアロング。現在開催中の【2023 FIFA女子ワールドカップ】の公式ソングを担当しているベニーだが、途中からなでしこジャパンのウェアを着用して登場し、「Love Rollercoaster」「Morning Routine」など新曲も惜しみなく披露してくれた。「ここは暑いね! 地球温暖化だ! 怖い!」とおどけて笑わせながら、ブーツは暑くて煩わしくなったのか脱ぎ捨て裸足でステージを駆け回る。後半ではステージから降りて端の方まで観客とハイタッチ。お昼の<GREEN STAGE>を太陽以上に照らした、ゴキゲンでエネルギッシュなステージだった。



 今年フジロックに出演した海外新人アーティストの中で期待を大きく超えてきたのがd4vdだ。大歓声が上がる<RED MARQUEE>で、アップテンポな「You & I」で勢いよくセットをキックオフすると、続く「Bleed Out」では曲終わりで突然バク転を披露しフロアからはどよめきが。スクリーン上で舞う白い花びらとミラーボールの輝きが見事にシンクロし、幻想的な世界を生み出した「Sleep Well」や泣ける歌詞が胸に突き刺さる「Notes Wrote From Your Wrist」などエモーショナルなナンバーも白眉。「この曲は知ってる?」「次の曲はスロウなんだ、ゴメンね」など積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢も好感度が高いし、『呪術廻戦』にインスパイアされたという疾走感溢れる「Rehab」が終わった後には着ていたシャツをファンにプレゼントしていた。ラストを飾った「Romantic Homicide」など思わずため息が出るような甘美なメロウ・チューンからアクロバティックなアッパーなナンバーまで、ライブ活動をスタートして間もないにも関わらず、その計り知れない才能を存分に見せつけてくれた。

 ナタリー・メーリングことワイズ・ブラッドが、白いドレスのケープをしとやかに揺らしながら「It's Not Just Me, It's Everybody」で幕を開けた日本初ライブ。スペイシーなビジュアルをバックに愛との複雑な関係を歌う「Andromeda」や詩的な「Seven Words」など、切ない心象風景が洗練されたオーケストレーションと共に繰り出されていく。敬愛するドキュメンタリー監督のアダム・カーティスの映像と鳥のさえずりに合わせて、ほぼアカペラで歌唱した「God Turn Me Into a Flower」では、ステージ上のキャンドル・オブジェの灯火と揺らぐボーカルがシンクロし、アンニュイなムードを引き立てていた。ナタリーの優雅な立ち振る舞いは神々しさすら感じさせるが、彼女がキーボードをメロディアスに奏でる軽快な「Everyday」など後半のアップビートなナンバーではよりフィジカルなバンド・サウンドで魅了していた。最新アルバムのアートワークにちなんでナタリーの胸元がライトアップされた「Twin Flame」からレトロなシンセ・サウンドがアクセントとなった「Movies」のドラマチックな流れは圧巻の一言。ナタリーが白いバラをフロアに投げ入れると、新旧映画の名シーンが目まぐるしくスクリーンに投影され、聴覚と視覚の両方に洪水のごとく訴えかける壮大なクライマックスを迎えた。ナタリーの知性溢れるリリックと甘美な歌声、バンド・メンバー4名が織りなす卓越した演奏が相まった完璧なステージだった。



 夕方17時頃でもまだジリジリと蒸し暑い<FIELD OF HEAVEN>に、英マンチェスターで結成されたアコースティック・エレクトロニカ・トリオ、ゴーゴー・ペンギンが登場。ドラマーのロブ・ターナーが脱退後、ジョン・スコットをメンバー迎えての新生ゴーゴー・ペンギンのステージは、やはり最新作『エヴリシング・イズ・ゴーイング・トゥ・ビー・OK 』の楽曲をメインに披露された。クリス・アイリングワース(Pf.)とニック・ブラッカ(Ba.)はシンセサイザーも操りながら、表現の幅を広げた3人。アコースティックとエレクトリックを行き来しながら楽器で会話するような演奏を見せつけられ、吸い込まれるように見入るオーディエンス。「Bardo」や「Protest」など過去作も披露したあっという間の1時間。来年1月に再び来日する彼らの単独公演が待ち遠しくなるステージだった。

 「Welcome to My Island」のイントロを歌い終え、ステージ上手から現れたキャロライン・ポラチェックが、<WHITE STAGE>に集まった観客をこれから始まるポップで芸術的なステージに誘う。冒頭のMCで、涙を浮かべながら「ずっとこのフェスに出演したかった、だから今日は本当に光栄に思ってる。ありがとう」と話すと、時にひざまずいたり、拳を突き上げたり、前衛的なコレオグラフィーで魅せながら、インダストリアルな質感を持った「Bunny Is A Rider」からフラメンコ風なギターがアクセントとなった「Sunset」まで、次々と歌い上げていく。亡きSOPHIEに捧げたアヴァンギャルドな「I Believe」や、エスニックなフレイバーを注入した「Blood and Butter」では故シネイド・オコナーをトリビュートするなど、音楽仲間や先人へのリスペクトも忘れていない。ワイズ・ブラッドとの豪華な共演が実現した「Butterfly Net」では、2人の極上のボーカルが溶け合い、正式に音源化してほしいほどの完成度の高さだった。羽のように舞うボーカルと無機質なエレクトロニクスの対比が心地いい「Billions」や透き通るファルセットで観客を沸かせた「Smoke」など、長年学んでいた声楽の知識を生かした多彩な表現も存分に発揮。その後、トンボを召喚するミラクルを引き起こすと、夕暮れ時の苗場とスクリーンに投影された山々が幻想的な空間を作り上げた「Door」でステージは締めくくられた。

 「いこうぜフジロック!」と細美武士(Vo./Gt.)の一声で観客を奮い立たせた【FUJI ROCK FESTIVAL】2日目の終盤戦。ELLEGARDENのチケットは常に争奪戦で、復帰後初めて見たという観客も多かったことだろう。そんな観客の大きな歓声に細美は「身体中が興奮してます! この先こんなことないかもしれないので楽しみます! 皆さんも楽しんで帰ってください!」とMCで語っていた。説明不要の盛り上がるナンバー「Supernova」「Salamander」を間髪入れずに演奏して、徐々にダイブやシンガロングが生まれていく。それだけではなく「I Hate It」ではバンド・アンサンブルを、「瓶に入れた手紙」では細美の声を全面に出していくなど、バランスの良いセットリストが組まれていた。「まさかガキの時好きだった、アラニス・モリセットやフー・ファイターズと対バンができる日が来るなんて!」と満面の笑みを見せる細美。そんな大切な思い出にそっと蓋をするように「Missing」では<ここに逃げ込んで>とフロアを指すような手振りを見せていた。最後は「Strawberry Margarita」で興奮と余韻を残していった。



Photo: 日吉“JP”純平


 定刻の夜20時をまわるころには既に<WHITE STAGE>を満員状態にしたVaundy。「恋風邪にのせて」でスタートすると、会場中が気持ちよく身体を揺らし始める。入場規制のかかった会場を見渡し「みんな今日は狭そうだな。でも踊れるよな?」と「踊り子」「不可抗力」と人気曲を次々投下。さらに「そんなもんかいフジロック!?」と聞き馴染みのある煽り文句で観客を歓喜させ、「CHAINSAW BLOOD」「裸の勇者」といった人気アニメのテーマソングでオーディエンスのボルテージを上げる。『NHK紅白歌合戦』でしたこと披露からリバイバル・ヒットとなった「怪獣の花唄」でラストを締めくくるかと思いきや、約3年半ぶりの新作アルバムリリースの発表と、新曲を最後に披露するサプライズも飛び出した。披露した全13曲のうち10曲がタイアップ曲ということにも驚かされたが、そのヒットソングの多さと彼のメロディーメーカーっぷりを改めて体感させられた。



Photo: Taio Konishi


 2022年にテイラー・ホーキンス(Dr.)が他界し、新体制となったフー・ファイターズ。 今回は、一貫してシンガロングに重きを置き、まさに“テイラーの追悼”と“バンドの希望”を観客に印象付けるものだった。一発目「All My Life」で度肝を抜かれると、続いて「Pretender」を一気に流し込む。新メンバーのジョシュ・フリーズ(Dr.)は安定以上のツーバスを叩き、観客のボルテージも一気に高めてくれた。それだけでなく、今回はゲスト出演も贅沢だった。まず、テイラーと交友関係のあったアラニス・モリセットが登場して、7月26日に他界したシネイド・オコナーの「Mandinka」のカバーを、3日目の<WHITE STAGE>のヘッドライナーであるウィーザーからパトリック・ウィルソン(Gt.)が登場して、「Big Me」を歌い上げた。終盤では、デイヴ・グロール(Vo./Gt.)が歓声を聞き、演奏のスタイルを巧みに変えていく。盛り上がる様子を見て、ラストは「Everlong」で締めた。耳に胼胝ができるぐらい「For Fuji!」と叫んでいたデイヴ。来日ツアーを期待させる発言もありながら、クールに【FUJI ROCK FESTIVAL】を後にした。

 

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2023.07.30 SUN
DAY 3

 某THXのロゴ・サウンドが鳴ると、色違いのウィザード・ローブをまとったローラとディランが意気揚々と<WHITE STAGE>に登場。ローラの変幻自在なボーカルとディランが操作する鉄のゴミ箱の上に置かれたPCとキーボードのみという簡素なセットアップからおもちゃ箱をひっくり返したようなコミカルで、ハイテンションなナンバーが息つく暇もなく展開されていく。高揚感溢れるコーラスがエモい「Hollywood Baby」、スカとスクリーモをかけあわえたような「I Got My Teeth Removed」、重厚なヒップホップ・ビートを下敷きにしたデスメタル・ナンバー「what's that smell」など、100gecsの魅力であるジャンルをごちゃ混ぜにし、キャッチーに昇華させる唯一無二のサウンドセンスが、ライブではさらに際立っていた。ローラによる「バカな馬についての曲」「次はカエルについての歌」「これは歯が抜けちゃったことを歌ってる」などのコミカルでデタラメなMCもツボる。観客のノリも良く、ローラが「残りあと2曲だよ」と伝えると、客席から「あと5曲やって!」という声が上がり、ディランが「10曲!」とやりとりをしていたのも微笑ましかった。だが、ローラの予告通りファン人気の高い初期のナンバー「bloodstains」と「gec to Ü」で、壮大な音遊びは幕を閉じた。



 2017年の登場以来6年ぶりにフジロックに帰ってきたYUKI。新作アルバム『パレードが続くなら』から、ロックなナンバー「My Vision」でステージに登場した。「ふがいないや」「JOY」と続け、オーディエンスとともに踊った後「私もこのステージで勝手に楽しく過ごすので、みんなも勝手にゆるく楽しく過ごしてください」と呼びかけた。真っ白でふわふわのワンピースを身にまとったYUKIは「星屑サンセット」「うれしくって抱きあうよ」で妖精のようにくるくると回りながらステージ上を移動。その様子から、彼女自身が心からフェスを楽しんでいるのが伝わってきた。2022年でソロ活動20周年を迎えたことを告げ「WAGON」を披露した際には「YUKIのワゴン、ヴィンテージワゴンになっちゃったけど、乗ってくれるかな?」と話していたが、ヴィンテージなんて全く感じさせない伸びやかな歌声は、不変的でいつまでも色褪せない。冒頭で「フジロックのために大好きな曲をたくさん持ってきた」と話したYUKIだったが、リスナーとしてもベスト盤をぎゅっと凝縮したようなセットリストで多幸感にあふれていた。

 スクリーンに投影された最新アルバム『Hellfire』の地獄絵的アートワークが異様な空気を醸し出す中、ボクシング風の入場コールでバンドの呼び込みが行われると「Welcome to Hell」でライブがスタート。序盤からモッシュが起きるほどの盛り上がりだ。パーカッシブなリズムに合わせて、ジョーディーの緩急をつけたスポークン・ワードが炸裂する「Eat Men Eat」、ファンキーなベースラインがうねりまくる「Dethroned」、キャメロンがマイクをとるフリー・ジャズ・ナンバー「Slow」、一際ポップな「Talking Heads」と一筋縄ではいかないナンバーに観客は食い入るように見入っている。ジョーディーが「今までマイクにトンボが止まっていたのに飛んでちゃったよ」とバード・コールを使って呼び戻そうとする様子や演奏中にメンバー同士でふざけたりする姿には、彼らがまだ20代であることを再確認させられる。ラストの「John L」〜「973」の流れは凄まじく、ジョーディーの「イイカンジー、ファック・ヤー!」という掛け声を合図に、リズミカルなギター・カッティングとモーガンの戦闘的なドラムが融合され、「地獄の業火」という名に相応しいカオティックな音の洪水が<WHITE STAGE>を包み込んだ。



 Soulflexの仲間たちを携えて登場したSIRUPは「スピードを上げて」で初っ端から<RED MARQUEE>をディスコナイトへ誘う。「踊る準備はできてるか?」という掛け声にオーディエンスもノリノリで、「Superpower」「POOL」「Overnight」など、“feelin’ good”なミュージックが続く。ディスコボールは惑星で、鮮やかな色が映えるLEDスクリーンやライティングをうまく活用したステージは見ているだけでも楽しい。「見た目のこと言ってくるやつ、ウザいよな! 好きなことさせろ! 楽しまなきゃもったいない!」と個々の意思を肯定し、Skaaiがゲスト入りした「FINE LINE」でオーディエンスを一切落ち着かせないSIRUP。終盤にアクセルをかける「Do Well」、スマホのライトが目に焼き付いた「See You Again」まで、オーディエンスとのやり取り多めの彼のキャラクターも最高な、贅沢な時間だった。



Photo: Masanori Naruse


 8人組ヒップホップ・クルー、BAD HOPがトリ前の<GREEN STAGE>に登場。現在行っているツアー【THE LAST SUMMER】を最後に解散を宣言している彼らにとって初出演となったフジロックは、初のバンド・セットで行われた。RIZEから金子ノブアキ(Dr.)、KenKen(Ba.)、the HIATUSからmasasucks(Gt.)、伊澤一葉(Key)といった豪華な面々がバンド・メンバーとして参加した。炎と煙の特攻と、極彩色のスクリーン映像といったド派手な演出で幕開けたステージの1曲目は「Kawasaki Drift」。骨太なバンドサウンドに後押しされ、メンバーのギアもどんどん上がっていく。「自分たちはこの日本でヒップホップをもっともっとデカくするため本気で頑張っています」と披露した「Back Stage」や、SNSでの誹謗中傷など、悲しいニュースが多い中で作ったという「Suicide」など、いつでも全身全霊の彼らだからこそ紡がれるリリックに心打たれなかった人はいなかっただろう。ラストは10月にリリースするアルバムに収録される「Champion Road」で、最初で最後のフジロックのステージを締めくくった。



Photo: Daiki Miura


 フランスのマルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサー・FKJ。日が暮れてきたころの<RED MARQUEE>をたちまちオーディエンスで埋め尽くし入場規制に。キーボードやシンセ、ギター、ベース、サックスなど様々な楽器が並ぶ彼の要塞にいつものように1人で現れたFKJは、ループステーションを駆使しながら丁寧に楽器を操っていく。ジューン・マリージーとの「Vibin Out」や、マセーゴも映像で登場した「Tadow」など、彼を代表する楽曲の数々だけでなく、フェニックスのリミックス曲も交えての演奏に、オーディエンスも気持ちよさそうに身体をゆらしていた。途中何度か機材トラブルが起こりつつも「最後まで続けてみるよ」と何度もチャレンジするFKJに、会場から温かい拍手がおくられ、ライブを最後までやりきった。「次来る時はベスト・コンディションにするよ」と彼は言っていたが、美しい映像と音声を同期した演出は、聴覚だけでなく視覚的にもその場の全員を癒し、感性を揺さぶったことは間違いなかった。



Photo: Masanori Naruse


 3日目の苗場、そして日本の地に遂に世紀の歌姫リゾが登場! パンクロック調のコスチュームに身を包んだリゾは「Cuz I Love You」で豪快に幕開け。「ニッポン、コンバンワー!」の第一声には、「待ってました!」と言わんばかりにそこら中から拍手と“LIZZO”コールが沸き起こる。「Bitch!」を合言葉に、終始、セルフラブ、自立心、ボディポジティブを存分にアピールするリゾ。「Juice」や「Truth Hurts」「Good As Hell」「About Damn Time」といった大ヒット曲から、ミッシー・エリオットやカーディ・Bの“特別出演”も楽しめる演出、代名詞であるフルート演奏とトゥワーキングなど、誰もが見たかった全てが詰まっていた。「Special」には涙を誘われた観客も多いのでは。世界中でショーを披露してきたリゾが日本だけに捧げた“特別”なシーンを挙げるとしたら、アニメ『美少女戦士セーラームーン』の「ムーンプリズムパワー!メイクアップ」の変身だろう(子供の頃から土萠ほたるが大好きで、「これがしたかったの!」と彼女の念願の夢が叶った瞬間でもあった)。



Photo: Taio Konishi


 30年以上の活動中で数々の名盤を生み出し、現在ではベテランの域に達しつつあるウィーザー。今回のライブのコンセプトはバンドの歴史を振り返るロード・トリップだ。デビュー・アルバムの1曲目「My Name Is Jonas」でエネルギッシュにスタートを切ると、「Beverly Hills」や「Pork and Beans」など彼ららしいキャッチーなコーラスに合わせて自然と体が動いていく。スクリーンに投影されたストーリー性のあるアニメ映像も見所で、ついつい見入ってしまう。2ndアルバム『ピンカートン』からはノスタルジックな「Pink Triangle」とコミカルな「El Scorcho」を立て続けに投下。名失恋ソング「O Girlfriend」に続けて、リヴァースがアコースティックで「Only in Dreams」の最初のバースを披露すると、バンドが加わり重厚なサウンドスケープを描いていった。リヴァースが流暢な日本語で「ロード・トリップでは、お父さんが家族写真を撮らないといけないですよね」とカメラを向け、観客のテンションを高めてからの「Say It Ain't So」の流れもさすが。ラストの「Buddy Holly」では、ここぞとばかりにシングアロングが沸き起こり、演奏が終わっても拍手が鳴り止まなかった。最終日の疲れを吹っ飛ばしてくれるようなライブで、その充実度は終演後の清々しい観客の顔が物語っていた。ファンを常に楽しませるこだわりと前進する気概こそが、彼らが長年愛され続けている理由だと再確認した。



Photo: Ruriko Inagaki


 デビュー12年目にして、フジロック初出演のきゃりーぱみゅぱみゅが<RED MARQUEE>に登場。ダンサー4人にウサギのお面を被ったDJの6人体制だ。“ちきどん”がズンズンと体中を駆け巡り、刺激を求めるクラップの嵐も止まらない。日本のKAWAIIを世界に広めた立役者らしく、国外のお客さんもたくさん集まって、老若男女が歌い、踊り、ジャンプしていた。極めつけは「ファッションモンスター」「PONPONPON」「にんじゃりばんばん」「CANDY CANDY」「つけまつける」「もったいないとらんど」という大ヒット曲のオンパレード。「真夜中にたくさん集まってくれて、音楽で一つにできたことを嬉しく思います。フジロックまた出てもいいですか?」との呼びかけに、ステージからは割れんばかりの拍手が。“きゃりー史上一番ロックなナンバー”として「ファッションモンスター」を再度披露し、3日間の疲れをも吹っ飛ばすノンストップのパフォーマンスを見せつけた。

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SCENES FROM FUJI ROCK FESTIVAL '23

 日本最長のゴンドラとなるドラゴンドラに乗り約25分。音漏れがかすかに聞こえる<WHITE STAGE>や<GREEN STAGE>を横目に、自然豊かな山や渓谷を越えてたどり着くのは<DAY DREAMING>のエリアだ。心なしか地上より気温も過ごしやすく、オーディエンスとの距離があまりにも近いステージではDJやラッパーたちが場を盛り上げていたり、芝生に寝ころんでのんびりくつろぎながらクラフトビールを楽しむ大人や、大きなバルーンに入って遊ぶ子供たち。それぞれの楽しみ方で満喫できるまさに白昼夢のようなエリアだった。













 苗場プリンスホテル、どん吉パークを過ぎると現れるのが、ツアーバス利用者専用キャンプサイトとなっている<PYRAMID GARDEN>。もちろんステージもあり、クラフトビールを片手にアコースティックを中心したパフォーマンスをゆったりと味わうことができる。Candle JUNEがプロデュースしていることもあり、夜は美しいキャンドルにライトアップされた幻想的な景色が広がり、整体で疲れた体を癒すことも可能だ。朝から楽しめるのも特徴で、モーニングヨガの後に美味しいコーヒーと焼き菓子を頬張るのもいいだろう。クロワッサンサーカスによるパフォーマンスや子供向けのプレイグランドやワークショップも開催されており、家族で楽しめるフジロックの穴場的スポットだ。









 フードエリアも例年通り、空腹を満たし、疲れを一気に吹き飛ばすラインナップがずらり。朝からトリ終了後の深夜まで、丼もの、麺類、バーガー、串焼きなどには常に購入者の列が並ぶ。鮎の塩焼きは“ふんわり”か“パリパリ”を選ぶこともでき、かき氷やクレープ、削りいちごといった定番デザートを求める人たちも多くいた。「野菜足りてないかも!」なんてことは気にせず、フジロック飯にビール片手で過ごす時間も、フェスの醍醐味だ。

















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2017/07/26

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フー・ファイターズ「イン・ユア・オナー」

2017/07/26

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フー・ファイターズ「ワン・バイ・ワン」

2017/07/26

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フー・ファイターズ「ソニック・ハイウェイズ」

2015/07/08

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ウェイスティング・ライト
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