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<インタビュー>香港グループ・MIRRORが語る『THE FIRST TAKE』撮影エピソードや英語詞に挑戦した理由



MIRRORインタビュー

Interview: 坂本ゆかり
Text: Mariko Ikitake

 2018年にデビューした香港初の12人組ボーイズ・グループ=MIRRORがBillboard JAPANに初登場。香港のサバイバル・リアリティー番組から誕生した彼らは、初の英語曲「Rumours」で世界デビューを果たし、その名を広めている。

 香港では現在、CMの7割を占めているという人気グループから、リードボーカルのギョン・トウ、リードダンサーのアンソン・ロー、メインボーカルのジョール・ラウ、そしてリードボーカル&サブリードダンサーのジェレミー・レイが『THE FIRST TAKE』で同曲を披露。同チャンネルでジェレミーとジョールが披露した「Stellar Moments of Humankind」(原題:人類群星閃耀時)が160万回近く再生されている彼らに、撮影時のエピソードや今後の展望を聞いた。

左から:ジェレミー、ギョン、アンソン、ジョール

――初登場ということで、音楽的なルーツを交えて自己紹介をお願いします。

ジョール:ジョール・ラウです。とにかく音楽が好きで、デビュー前はバンドをやっていました。ステージでは、自分の音楽、人を感動させる音楽をやりたいと願っています。

ジェレミー:ジェレミー・レイです。昔からK-POPが好きで、少女時代やTWICEが僕のアイドルでした。僕は中性的なスタイルが特徴なので、このスタイルをより多くの人が受け止めてくれたら嬉しいです。

アンソン:アンソン・ローです。ジャスティン・ティンバーレイク、マドンナ、マイケル・ジャクソンなど欧米のポップ・ミュージックが好きで、彼らに憧れて子どものころからダンスをやっています。だから、ダンス・パフォーマンスと歌を一緒に楽しめる演出が好きです。香港では過去10年、そのようなステージが少なかったので、皆さんにパワフルなパフォーマンスをお見せするために頑張っています。

ギョン:ギョン・トウです。台湾のショウ・ルオさんや韓国のRAINさんを聴いて育ちました。MIRRORには本当に素敵なメンバーがたくさんいるので、今は彼らから学ぶことも多いです。僕もダンスのあるパフォーマンスが好きで、そういう音楽を多くの人に見せていきたいです。自分では、ダンスも歌もバランスよくできているんじゃないかと思っています(笑)。

――アンソンさんは、日本のドラマ『おっさんずラブ』の香港版で林遣都さんが演じた牧凌太役を演じられ、日本でも俳優として知られていますが、今春、日本で映画の撮影をされたとか?

アンソン:そうなんです。2週間くらい、日本で撮影を行いました。まだ内容は詳しく言えないけれど、香港の作品ですが、日本と関係のある内容になっています。

――MIRRORは、2018年に香港で開催されたサバイバル・リアリティー番組『Good Night Show - King Maker』から選出された12人組ボーイズ・グループですが、サバイバル番組に出ようと思ったきっかけを教えてください。

ジョール:番組に参加したのは24歳の時です。それまでは、フルタイムの仕事に就いていました。でも、毎日同じことを繰り返す生活は僕には合っていない、楽しくないと感じていて……。歌うことが好きだったので、この番組で、自分の夢が叶えられるんじゃないかと思って参加しました。今は夢が叶って、毎日を楽しんでいます。

ジェレミー:僕はK-POPが好きで、K-POPアイドルを目指して韓国のオーディションやコンテストにも挑戦していました。香港でもサバイバル番組が行われると知って、参加したんです。今年、デビュー5年目ですが、本当に挑戦してよかったと思っています。

アンソン:僕はずっとダンスをやっていて、歌のトレーニングを受けたこともない状態で番組に参加しました。スターになろうとか、勝ちたいという気持ちはまったくなかったんですよ。ただ自分の好きなダンススタイルを、テレビを通して多くの人に見せたかっただけで、アーティストになろうなんて思ってなかったんです(笑)。ただダンスができることが嬉しくて。だから今、こうしてダンスができて、歌えることをすごく楽しんでいます。

ギョン:僕は子どものころから、歌手になることが夢でした。番組に参加しようと思ったのは、参加費がかからなかったから(笑)。香港のコンテストって、参加費が必要なものが多いんです。歌手になりたくてウェブでいろいろ調べていたら、『King Maker』は無料で参加できて、勝ったら賞金がもらえると知って(笑)。賞金をもらえて、自分の夢も叶えられました。僕の人生の中で『King Maker』に参加したことはラッキーな出来事です。


デビュー曲「一秒間」

――一挙両得でしたね(笑)。サバイバル番組に参加して、1番大変だったのはどんなことでしたか?

ギョン:僕はまだ学生だったので、本当にお金がなくて。だから、現場まで行くタクシー代を捻出するのが一番大変でしたね(笑)。

ジェレミー:番組は、2018年7月から10月まで放送されましたが、応募してからファイナルまでの期間が、僕にはとてつもなく長く感じられたんです。ラウンドごとに頑張って勝ち残っても、次にまた残れるかわからないじゃないですか。自分が次にどうなるかわからない不安な時期が長かったのが、とても辛かったです。

――見ている方も毎週ハラハラしますが、当事者はなおさらですよね。『King Maker』は日韓で開催された『PRODUCE 101』のようなサバイバル番組です。『PRODUCE 101』出身アイドルが音楽界を席巻したように、香港でもMIRRORは社会現象を巻き起こすほどの人気を得ましたが、どのように受け止めているのでしょう。

ジェレミー:MIRRORのメンバーになれたことは、ラッキーだと思っています。メンバーは時間をかけて訓練されてデビューしたわけじゃなくて、番組のために集まってきた人たち。偶然集まった僕らが、社会現象と言われていることは光栄なことだと思っています。すごいことですよね……。今回「Rumours」という曲をリリースしましたが、これからは香港に留まらず、広東ポップ(広東語で歌われるポップス)を世界の人に知ってほしいという使命感が生まれてきています。

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――新曲「Rumours」の配信が3月17日からスタートしました。この曲は、今までのMIRRORの曲とはだいぶイメージが違いますね。

アンソン:そうなんです。今までのMIRRORの曲は、夢やポジティブなメッセージを歌うダンス曲が多かったのですが、「Rumours」はヒップホップ・テイストのちょっとダークな楽曲で、内容も恋愛をテーマにしたセクシーなものになっています。これは、MIRRORにとって初の感じですね。

ジェレミー:初……という点では、MIRROR初の英語の曲です。広東語以外で歌うのは初めてで、新しい試みでした。英語圏の人間じゃないのでどうしても発音が心配で、発音の準備や勉強もたくさんしました。レコーディングの時も、ボーカル・ディレクターにチェックしてもらいながら録音して。世界中の皆さんにMIRRORのことを知ってもらいたいから、世界共通の言葉、英語で歌うことに挑戦しました。

アンソン:うん。海外に知ってもらうというのも大きなテーマです。

――世界を目指しているということ?

ジェレミー:とにかく、多くの人にMIRRORを知ってほしいです。広東語がわかる人よりも、英語がわかる人のほうが多いじゃないですか。英語曲「Rumours」を入り口にMIRRORに興味を持ってくれたら、「Rumours」以外の広東語の曲も聴いてほしいですし、MIRRORが今までやってきたことも見てほしいですね。


――この4人がその「Rumours」と「Stellar Moments of Humankind」で、一発撮りのパフォーマンスを見せるYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』に出演。『THE FIRST TAKE』は歌っているアーティストの緊張感が見ている方にも伝わってくるのですが、収録の時、誰が1番緊張していましたか?

ギョン:(日本語)俺です、絶対俺! だって僕のイングリッシュが~(笑)。

ジョール:(笑)。みんなそれぞれ違う緊張感があったよね。でも、今までにないライブ感でパフォーマンスできたと思います。スマホやPCモニターを通して、見ている方にそれを感じてほしいですね。本番の何週間も前から先生について歌を練習してきました。香港の歌手として、『THE FIRST TAKE』に出て恥をかかないようにしたくて。うん、でも上手くできたと思います。

――皆さんにとって、『THE FIRST TAKE』ってどんな存在ですか?

ジョール:実力歌手や伝説のようなアーティストばかりが参加している企画じゃないですか。僕たちがそこで歌えることが、すごく嬉しいです。参加したのは4人だけだけれど、ほかの8名のメンバーの分も、魂を込めて歌いました。今回は「Rumours」と「Stellar Moments of Humankind」の2曲で参加しました。この2曲を通して海外の方たちに、香港にMIRRORというグループがいるということを知ってもらえたら嬉しいです。



――最後に、今後の展望、野望を教えてください!

ジェレミー:違う言葉で違う国の方々に、曲を通してコミュニケーションしていきたいです。きっと世界のいろいろなところに、MIRRORのファンはいると思うんです。なので、世界中の人々と交流したいですね。

ギョン:それにはやっぱり、ワールドツアーじゃない?

ジョール:僕は、日本の【サマーソニック】にも出てみたい。

ジェレミー:わ~、どっちもいいな(笑)。ワールドツアーも、世界中で開催される大きなフェスにも参加したいです!

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