2016/08/10 16:05
「天国への階段(Stairway to Heaven)」の創作面における著作権裁判では勝利したレッド・ツェッペリンだが、弁護費用の回収としておよそ80万ドル(約8,200万円)を求めていた8月8日の裁判では敗訴した。
R.ゲイリー・クラウスナー裁判官が、根拠のない著作権訴訟ではなかったため同バンドのソングライター、レコード・レーベルおよび関連会社は、弁護料やその他費用を得る資格がないとの判決を下したのだ。
「天国への階段」のイントロは米ロックバンド、スピリットの創設者ランディ・ウルフ作曲による無名のインスト曲からの盗用だとする裁判で今年6月、ギタリストのジミー・ペイジおよびシンガーのロバート・プラントは盗用をしていないとの評決がロサンゼルス連邦陪審により下されている。
“ランディ・カリフォルニア”として知られるウルフの遺産管財人は、ペイジとプラントは彼の作品を良く知っており、小曲「Taurus」からリフを盗用して彼らのクラシック・ロック・アンセムの最初の2分間でリピートしていると主張していた。
ウルフの遺産管財人は数百万ドルの損害賠償金と同曲へのクレジット掲載を求めていたものの、陪審団はレッド・ツェッペリンが「Taurus」の著作権保護を破っているとするには両曲は似ていないと裁決したのだ。
レッド・ツェッペリンの弁護団は、このような古い訴えについては保険会社がカバーしないため合計79万3,000ドルの裁判費用を求めていた。
彼らの主張は、同裁判は根拠のないもので、ロックスターから金銭を巻き上げるためにもたらされたものであり、弁護料を与えることでこの先の古くてメリットのない著作権訴訟を抑止することになる、というものだった。
これに対しクラウスナー裁判官は、同裁判は審理を行うのに十分なメリットがあり、原告側に“悪意ある動機を隠している”証拠がないとしてこれらの主張を却下したのだ。
クラウスナー裁判官はレッド・ツェッペリンの弁護団が法廷で勝利し、補償の正当性を示すことを認めたものの、最終的には彼の裁量次第となり、ウルフの遺産管財人に見方する形となった。
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【ビルボード 2025年 年間Top Lyricists】大森元貴が史上初となる3年連続1位 前年に続き5指標を制する(コメントあり)
2
Billboard JAPAN 2025年年間チャート発表、Mrs. GREEN APPLE/Snow Manが首位
3
【ビルボード 2025年 年間Hot Shot Songs】米津玄師「IRIS OUT」が首位、HANA 5曲入り
4
【ビルボード 2025年 年間Download Albums】Mrs. GREEN APPLE『10』大差で1位、Number_i/サザンが続く
5
【ビルボード 2025年 年間Top Albums Sales】Snow Manがミリオンを2作叩き出し、1位&2位を独占(コメントあり)
インタビュー・タイムマシン







注目の画像



原告側が上訴……レッド・ツェッペリン「天国への階段」盗作疑惑裁判
レッド・ツェッペリン、「天国への階段」盗作疑惑裁判で勝利
ツェッペリンの盗作疑惑裁判、ジミー・ペイジが証人台で語る
レッド・ツェッペリン「天国への階段」、盗作疑惑で著作権裁判へ
レッド・ツェッペリン、ジミー・ペイジによる、最新リマスタリング・シリーズ後期3タイトルが一挙発売










