現地時間2025年6月24日にパリで開催されたルイ・ヴィトンの2026年春夏コレクションのショーで、ファレル・ウィリアムスがプロデュースしたドーチーとタイラー・ザ・クリエイターの新曲「Get Right」が初公開された。

　ドーチーは、ルイ・ヴィトンのメンズ・クリエイティブ・ディレクターであるファレルと協力し、2025年5月に開催された【メット・ガラ】で全身ヴィトンのルックを披露した。彼女はこのルックがモニカ・L・ミラーの2009年の著書『Slaves to Fashion: Black Dandyism and the Styling of Black Diasporic Identity』から“強く影響を受けた”と述べていた。この本は、今年のテーマ「華麗なるブラック・スタイル」（Superfine: Tailoring Black Style）のインスピレーション源となった。ドーチーはコスチューム・インスティテュート（服飾研究所）の利益のために毎年行われている同イベントの今年のホスト委員会のメンバーを務め、ファレルはエイサップ・ロッキー、コールマン・ドミンゴ、ルイス・ハミルトンとともに共同ホストを務めた。

　「Get Right」は、2024年に米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で1位を獲得したアルバム『クロマコピア』収録の「Balloon」で初めてコラボしたドーチーとタイラーの2度目のコラボ曲だ。「Balloon」は、同ソング・チャート“Hot 100”で56位を記録した。二人は昨年11月にタイラーがヘッドライナーを務めた【キャンプ・フロッグ・ノー】でこの楽曲を一緒に披露した。タイラーは、今年3月にナードワー（Nardwuar）とのインタビューで、「彼女は天才だ、大好き。あの女の子はエイリアンだ。彼女はエイリアンだ」とドーチーを絶賛した。

　ビヨンセ、ジェイ・Z、J-HOPE、フューチャーなどが最前列に座って観覧したこのLVのショーでは、ファレルがプロデュースしたザ・クリプスの「So Be It Pt. II」も流れた。ファレルは、完売したパリでの【カウボーイ・カーター・ツアー】3公演を終えたばかりのビヨンセに、ショーの最後にランウェイで発表されたばかりのバッグを一つプレゼントした。