ニューヨーク・パンクの伝説、テレヴィジョンの来日公演が5月5日、東京・高円寺HIGHで開催され、会場に集まったファンを熱狂に導いた。 

　2月に公演決定が報じられ、先に発表されていた5月2日の下北沢 GARDEN、5月3日の吉祥寺　CLUB SEATAはあっという間に即完。好評につき、東京での追加公演となったこの日も当然ソールドアウト。70年代にニューヨークを震撼させたそのサウンドを生で体感しようとチケットを手に入れた観客で会場は一杯に。

　SEに『The Magi In the West and Their Search For the Christ』から教会の鐘をバックに登場。期待感を持った観客を焦らすようにたっぷりとチューニング、サウンドチェックを繰り返しながら、これまでリリースされたオリジナル作から名曲達を研ぎすまされたパフォーマンスでプレイしていく。一曲一曲に歓声が上がる中、デビューアルバムからの反応は大きく、本編ラストに持ってきた「マーキー・ムーン」はやはりこの日一番の盛り上がりとなった。

　初期から再結成までの歴史を感じさせながら、冒険心に満ちあふれた演奏はまさに、サイケデリックで、観客も陶酔するように身体を揺らして音に反応する。まさにリヴィング・レジェンドを体感する一夜となった。

　彼らは5月7日に福岡、5月10日に大阪での公演を行った後、この日本ツアーを締めくくるように5月10日に再追加公演が決定している。

◎公演情報
5月7日：福岡・LIVEHOUSE CB
5月8日：大阪・MUSE
5月10日：東京・下北沢GARDEN
info：VINYL JAPAN