ビルボードジャパンの2025年年間チャート発表が決定した。本特集では総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”、総合アルバム・チャート“Hot Albums”、“JAPAN Hot 100”と“Hot Albums”のポイントを合算したアーティスト・チャート“Artist 100”、そして世界でヒットしている日本の楽曲をランキング化した“Global Japan Songs Excl. Japan”などの年間チャートを解説とともに発表する。

※集計期間:2024年11月25日~2025年11月23日
Global Japan Songs Excl. Japanほか国/地域別チャートは2024年11月22日~2025年11月20日


JAPAN Hot 100

Mrs. GREEN APPLE「ライラック」が首位



▲ 「ライラック」MV / Mrs. GREEN APPLE


 2025年の年間Billboard JAPAN総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で、Mrs. GREEN APPLE「ライラック」が首位を獲得した。

 本作は2024年4月に配信リリースされたTVアニメ『忘却バッテリー』のオープニング・テーマ。2024年の年間チャートでも5位を獲得していたが、2024年に日本レコード大賞を受賞、さらに『NHK紅白歌合戦』でスペシャルメドレーを披露するなど年末の露出が続き、2025年1月8日公開チャートで再び1位に返り咲きを果たした。リリースから現在に至るまで最も総合ポイントが高かったのは2025年1月15日公開チャートで、リリースから約9か月後のこと。週間ダウンロード数は1月8日公開チャートが最も多く、リリース週の127%を記録するなど、時間をかけて広がり続ける作品となった。その結果、2025年は通算5回の総合首位を獲得し、指標別に見ると年間ではストリーミングと動画とカラオケで1位、ダウンロード2位、ラジオ12位を獲得した。

 続く2位もMrs. GREEN APPLEで「ダーリン」。NHK総合で放送された『Mrs. GREEN APPLE 18祭』のテーマソングで、1月20日から配信リリースされると初登場で2位を獲得。週間チャートで首位を獲得することはなかったが、通算22週トップ10入りを果たし2位に食い込んだ。そして3位はロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」。ロゼが2024年12月6日にリリースしたアルバム『rosie』の収録曲で、10月18日より先行配信がスタート。2024年11月20日公開の“JAPAN Hot 100”で、洋楽として約11年半ぶりに首位を獲得したあと、2025年度も通算3度の総合首位に輝いた。なお本楽曲は日本のみならず全世界でヒットを記録し、Billboard Global 200では12週で連続1位を記録した。

 そして4位は米津玄師「IRIS OUT」がチャートイン。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌で、9月24日公開チャートで今年度最多ポイントを記録し首位デビューを果たした。その後も9週連続で総合首位を獲得、11月26日にはソロアーティストとして史上最速のスピードで累計ストリーミング数が2億回を突破するなど勢いそのまま駆け抜けた。そして、リリースから約2か月という短期間で年間4位に食い込むという快挙を成し遂げた。

 5位はMrs. GREEN APPLE「クスシキ」。TVアニメ『薬屋のひとりごと』第2期 第2クールオープニングテーマで4月5日から配信がスタートすると、4月16日公開チャートで総合首位を獲得した。その後も2週連続の首位、通算24週のトップ10入りを果たした。



▲ 「ROSE」MV / HANA


 オーディション番組『No No Girls』を経て今年デビューしたHANAの「ROSE」は6位に。他にも「Blue Jeans」が13位、「Drop」が26位など5曲がチャートインを果たした。今年は女性アーティスト活躍が目覚ましく、KAWAII LAB.のCUTIE STREETやCANDY TUNE、TVアニメ『ダンダダン』第2期オープニングテーマに起用されたアイナ・ジ・エンド「革命道中 - On The Way」など、女性ソロもしくは女性グループの曲が25曲がチャートイン。2024年の13組(バーチャルアイドルを除く)から、大きくシェアを広げた。

 また今年は音楽シーンもリバイバルヒットが話題になったが、ORANGE RANGE「イケナイ太陽」がミュージック・ビデオで再注目を集め79位に。NEWS「チャンカパーナ」は2024年のストリーミング解禁、2025年6月の英語版リリースで再注目を集め78位を獲得した。

Text by 高嶋直子

JAPAN Hot 100
年間チャートはこちらから


Mrs. GREEN APPLE
インタビュー抜粋

嬉しいです。率直に嬉しいですし、重みを感じています。それに恥じないように今後も励んでいきます。でも、背負いすぎることなく、楽曲作りを楽しんでいけたらなと思っております。(大森元貴)

「ライラック」は2024年にリリースした曲なんですけども、こうして2025年に(年間首位を)受賞することができて、長く愛していただけていることに本当に感謝です。僕たち自身も大好きな曲なので嬉しいです。(若井滉斗)

大森が書く歌詞や楽曲を届けるために、Mrs. GREEN APPLEを頑張ってるところもあるので、「ライラック」がこんなに長く楽しんでもらっている、皆さんにしっかり届いていることを実感できて本当に嬉しいです。Mrs. GREEN APPLEとしていろんな楽曲をリリースして、楽しんでいただけていることが、とてもありがたいです。(藤澤涼架)

インタビュー全文はこちらから




▲ TOP


Hot Albums



▲ 「Snow Man BEST ALBUM 'THE BEST 2020 - 2025' Visual Teaser」


 2025年の年間Billboard JAPAN総合アルバム・チャート“Hot Albums”で、Snow Manの『THE BEST 2020 - 2025』が首位を獲得した。

 本作は、デビュー5周年記念日となる2025年1月22日にCDがリリースされ、その後4月7日からストリーミングおよびダウンロード配信がスタートした自身初のベストアルバムだ。週間チャートでは、2025年1月29日公開チャートで初登場1位を獲得。その後、4月16日公開チャートで再び1位となり、5月7日公開チャートまで4週連続で首位を獲得した。

 なお、Snow Manは2022年に『Snow Labo. S2』、2024年に『RAYS』で、年間“Hot Albums”の首位を獲得。通算3度の年間首位は、Snow Manが最多となる。本作は、CDセールスが1,639,943枚で1位、ダウンロード7位、ストリーミング2位と、いずれも上位にチャートイン。また、CDセールスにおいては初週売上で自己最高となる1,438,742枚を記録している。



▲ 「ANTENNA」MV / Mrs. GREEN APPLE


 そして、2025年にデビュー10周年を迎えたMrs. GREEN APPLEは、2位の『ANTENNA』、3位の『Attitude』、4位の『10』など、トップ100内にアーティスト最多となる計8作品をチャートインさせている。指標別で見ると、『ANTENNA』はストリーミング1位、ベストアルバム『10』はダウンロード1位となるなど、デジタル面での強さが際立つ結果となった。

 そのほか、2025年はオーディション発のグループが数多く話題を集めた。新メンバー募集オーディション【timelesz project ―AUDITION―】を経て、2月15日より8人体制で活動をスタートさせたtimeleszのコンピレーション『Hello! We're timelesz』は8位に登場。また、HANAのプロデュースを務めたちゃんみなにも注目が集まり、『ハレンチ』が11位、『Never Grow Up』が15位にチャートインしている。

 なお、“Hot Albums”は2024年12月26日公開分より、CDセールス数やダウンロード数に加え、GfK Japan が提供する国内主要ストリーミングサービス(Amazon Music、Apple Music、Spotify ほか)の再生回数を合算したチャートへと刷新。また、日本独自のマーケットバランスを考慮し、6月4日公開分より、通算26週以上チャートインした楽曲のストリーミングポイントを一定割合で減算する “リカレントルール” も新たに導入された。

 その結果、2025年の年間チャートは、大きく様相が変化した。トップ100作品のうち、72作品(前年は8作品)が集計期間以前にリリースされた作品となり、ストリーミングの影響力が顕著に表れている。最も古い作品では MONGOL800『MESSAGE』(2001年)、続いて RADWIMPS『RADWIMPS 4~おかずのごはん~』(2006年)、Superfly『Superfly』(2008年)など、ロングスパンで聴かれている作品が上位に食い込んだ。2026年以降も、音楽の聴き方に合わせて進化し続けることによって、社会的浸透度を表すチャートを目指していく。

Text by Tatsuya Tanami

Hot Albums
年間チャートはこちらから


Snow Man コメント

日頃から支えてくださっている沢山の皆様のお陰でこのような賞をいただけたこと、ありがたく思っています。

Snow Manデビューさせていただいてから5周年という節目に出させてもらった『THE BEST 2020 - 2025』が、これから月日がながれても、Snow Manを知ってくださるきっかけになってくれたら幸いです。(岩本照)

▲ TOP


Artist 100

Mrs. GREEN APPLEが史上初の2連覇を達成



▲ 「ダーリン」MV / Mrs. GREEN APPLE


 2025年の年間Billboard JAPANトップ・アーティスト・チャート“Artist 100”で、Mrs. GREEN APPLEが総合首位を獲得した。

 本チャートは、総合ソング“JAPAN Hot 100”と総合アルバム“Hot Albums”のポイントを合算したアーティスト・ランキングだ。Mrs. GREEN APPLEはHot 100で1位の「ライラック」を含めて計22曲、Hot Albumsでは2位『ANTENNA』、3位『Attitude』など計8タイトルをチャートインさせ、2年連続で本チャートを制した。なお、2年連続で同一アーティストがArtist 100で首位を獲得したのは今回が初めて。指標別に見ても、CD(3位)を除く全ての指標(ラジオ、ダウンロード、ストリーミング、動画、カラオケ)で1位という、圧倒的な強さを見せつけた。

◎年間アーティストランキング 歴代首位獲得アーティスト一覧
2024年 Mrs. GREEN APPLE
2023年 YOASOBI
2022年 Ado
2021年 BTS
2020年 Official髭男dism
2019年 あいみょん
2018年 米津玄師
2017年 星野源
2016年 AKB48



▲ 「ブルーアンバー」MV / back number


 続く2位はback numberが獲得。Hot 100では29位「ブルーアンバー」、34位「高嶺の花子さん」など計8曲、Hot Albumsでは16位『スーパースター』、19位『MAGIC』など6タイトルがチャートイン。「クリスマスソング」もHot 100で74位を獲得しており、クリスマス時期のスタンダードとしての強さを見せた。

 昨年の8位から3位に浮上したのは米津玄師。Hot 100では「IRIS OUT」の4位を筆頭に5曲、Hot Albumsでは10位『LOST CORNER』など4タイトルを送り込んだ。そして4位は昨年に続いてVaundy。今年デビューのHANAは初登場で5位という快挙を成し遂げた。また、HANAのプロデュースを務める、ちゃんみなは昨年48位から10位へと大きく浮上した。



▲ 「One」MV / Snow Man


 Snow Manも昨年14位から6位へとランクアップ。CDで1位を獲得した強さはもちろんのこと、4月7日から『THE BEST 2020-2025』をデジタル解禁したことにより、ストリーミング順は24位、ダウンロード順は5位を獲得。Snow Manは4月の解禁に先駆けて、2024年10月に新曲「One」をデジタルに初解禁しており、昨年からの積極的な姿勢が実を結ぶ結果になったと言えるだろう。

 7位は、昨年5位だったOfficial髭男dism。8位は、アルバム『Prema』が通算4回の総合首位を獲得した藤井 風で、昨年から7ランクアップとなった。9位は昨年3位のYOASOBIで、「アイドル」などHot 100に2曲、Hot Albumsに2タイトルがチャートインを果たした。

Text by 高嶋直子

指標別アーティスト・チャートはこちらから

▲ TOP

NEXT PAGE
  1. < Prev
  2. その他の年間チャートへ
  3. Next >