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「初代オールスター・バンドの頃から、ずっとバンドと一緒に曲作りとレコーディングをしたかった」― リンゴ・スター 最新インタビュー

>リンゴ・スター 最新インタビュー

  1970年にソロ活動をスタートしたリンゴ・スター、そして彼のツアーに参加する豪華メンバーからなるオールスター・バンド。1989年の初代オールスター・バンド結成以降、リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンドとしてライブ・アルバムや映像作品はリリースしてきたものの、バンドがスタジオ・アルバムに携わることはこれまでなかった。そんな中、発表された現在のバンド・メンバーであるスティーヴ・ルカサー、トッド・ラングレン、グレッグ・ローリー、リチャード・ペイジ、ウォーレン・ハム、グレッグ・ビソネット参加の最新作『ポストカーズ・フロム・パラダイス』。「俺は今でもオールスクールさ。」「ミュージシャンとハングアウトして、曲作りして、演奏して、それをリリースするのが好きなんだ。」と話すリンゴが、今回のレコーディングが実現した経緯を話してくれた。

1989年の初代オールスター・バンドの頃から、
ずっとバンドと一緒に曲作りとレコーディングをしたかった

Bamboula
▲ 「Bamboula」 (Audio)

??これらのミュージシャンたちと交流を深めることは、どの様に新曲へとつながっていったのですか?

リンゴ・スター:1989年の初代オールスター・バンドの頃から、ずっとバンドと一緒に曲作りとレコーディングをしたかった。バンドが新しくなる度に挑戦したけれど、上手くいくことが一度もなかったんだ。このメンバーと3年間やっているのは、お互いとても気が合うからで、これまでのオールスター・バンドの場合、2~3人は仲がいいけど、誰にも心を開かない奴が必ず1人いた。今回のメンバーに関しては、ラッキーだったんだ。

??ツアー中に書いた曲はありますか?

リンゴ:「Island in the Sun」だね。事の発端は、サウンドチェックをしていた時の(元サンタナとジャーニーのキーボード奏者)グレッグ・ローリーの演奏。それに合わせてジャムりながら、3度のサウンドチェックを経て、あの曲になったんだ。曲にタイトルがあったわけではないけれど、すごくイイ感じに形になってきていたから、ミシシッピ州のビロクシ辺りで、バンド・メンバー全員を自分の部屋に招き、「曲にしてみよう。」と提案し、全員で曲を聴いて、アイディアを出し合った。そしてツアーが終わってLAに戻った時に、俺のゲストハウスにある小さなスタジオで全員のパートをレコーディングしたんだ。

??アルバムには素晴らしいギタリストが数多く参加していますが、中でも印象的なのはピーター・フランプトンが奏でるマーク・ボラン/チャック・ベリー的サウンドです。

リンゴ:マークは俺の友人だったけど、そんな風には聴こえないな。でも「Let Love Lead」のフランプトンのギターを聴くと―ピーターがガキの頃から知っているけれど―彼じゃないみたいなんだよ。そこには俺が初めて見るピーターが演奏しているんだ。本当に素晴らしいね。

Not Looking Back
▲ 「Not Looking Back」 (Audio)

??2005年にリリースされたアルバム『Liverpool 8』で過去の思い出を綴り、新作ではあなたがビートルズ以前に所属していたバンド名をタイトルにした「Rory and the Hurricanes」でアルバムがスタートします。なぜこのように過去を振り返るのですか?

リンゴ:自叙伝の代わりといったところかな。これまで、いくつかの出版社から自叙伝を書かないか、とオファーを受けたけれど、俺の人生について興味があるんじゃないと感じるんだ―ビートルズにいた8年間にしか興味がないって。理由は定かじゃないけれど、『Liverpool 8』辺りから、リリースする作品の中で自分のこれまでの人生について書こうと思い始めた。だから、あれ以降にリリースされたアルバムには、過去の思い出や出来事についての曲が必ず1曲収録されているんだ。

??最新作では、ビートルズにも言及していますよね。解散後もあなたはメンバーとレコーディングを続けましたが、自身がリーダーとなったソロ作品を発表した際に、この関係性はどのように変化しましたか?

リンゴ:俺は、みんなと仲が良かった。楽だっだよ―お互い気の知れた仲だから。初めて真剣に取り組んだ曲「It Don’t Come Easy」、「Photograph」なんかはジョージの元へ持っていったんだ、彼はプロダクション・サイドに興味があったから。俺は、ただドラムが演奏したかったから。リチャード・ペリーがきっかけとなって、(1973年リリースの『リンゴ』を制作するために)俺はLAに居たんだ。ナッシュヴィルでレコーディングするのかと思っていたら、「LAでやろう。それに、偶然にもジョンもLAにいる。」ってリチャードが言うもんだから。そして、10分も経たないうちにジョンと曲を完成させていた。ジョージもLAに来ることがあったから、アルバムに参加してもらった。そしてポールには「他の2人も参加してくれたから、君にも参加して欲しい。」って電話したんだ。

Q&A by Phil Gallo / 2015年4月13日 Billboard.com掲載

"Postcards From Paradise" Lyric Video

リンゴ・スター「ポストカーズ・フロム・パラダイス」

ポストカーズ・フロム・パラダイス

2015/04/01 RELEASE
UICY-15376 ¥ 2,750(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.ロリー・アンド・ザ・ハリケーンズ
  2. 02.ユー・ブリング・ザ・パーティー・ダウン
  3. 03.ブリッジズ
  4. 04.ポストカーズ・フロム・パラダイス
  5. 05.ライト・サイド・オブ・ザ・ロード
  6. 06.ノット・ルッキング・バック
  7. 07.バンボーラ
  8. 08.アイランド・イン・ザ・サン
  9. 09.タッチ・アンド・ゴー
  10. 10.コンファメーション
  11. 11.レット・ラヴ・リード

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