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Hi-Fi CAMP『んでね BEST』インタビュー

Hi-Fi CAMP 『んでね BEST』 インタビュー

 6月4日、地元・仙台darwinでのライブをもって5年間の活動に終止符を打ったHi-Fi CAMP。初のベストアルバム『んでね BEST』のリリースに伴い、ビルボードジャパンでは解散を目前に控えた6月1日にインタビューを敢行。解散に至るまでの経緯やファンへの想いなどを熱く語ってもらった。

 ※インタビューは6月1日に実行

Hi-Fi CAMPはなぜ解散するのか?

--先日 ラストツアーの最終公演を観させて頂きましたけど、Hi-Fi CAMP史上最も熱量の高いライブでしたね。

KIM(vo):間違いなく一番良いツアーになったと思います。今までは無意識に後半のことを考えて余力を残していた部分があったかもしれないですけど、今回はここで(全力を)出さなきゃいつ出すの!?っていう気持ちで全員が臨めていたから、フルで力を出し切ることができました。

TOSHIRO(DJ):全員が全員、最後の最後で本当に同じ方向を見ていたと思いますね。より一層結束できたのかなって。

SOYA(vo,MC):あとは、お客さんの愛を感じましたね。解散ということもあるし、僕らにHi-Fi CAMPへの想いを伝えなきゃと思ってくれたのかなって僕は感じています。

--個人的にはあのライブを観たことで、今回の解散は前向きなものだと感じることができました。

KIM:ライブを観てくれる人に「やっぱりHi-Fi CAMPがいなきゃダメだ」と思ってもらえるようなステージにしないといけないと思ってました。「あぁ~なるほど解散ね」と思われたら負けだと思ったので。そしたら、Twitterなどでも「今回のツアーで初めてHi-Fi CAMPのライブを観たけど、もっと早く知っておけば良かった」と言ってくれる方がたくさんいて、僕らの想いが伝わったステージになったんだと実感できて嬉しかったです。

AIBA(key):響きでいうと“解散”って悲しく聞こえてしまうけど、僕ら自身できることをやってきたという自信があるから、ちゃんと次の道に進めるんじゃないかなと思っています。

--ラストツアー開催前の3月20日に、オフィシャルHPやブログで『Hi-Fi CAMPを応援して下さった方々へ』(注1)と解散を発表し、そこには“SOYAが個人としての可能性を追求したいとグループを脱退することになり…”と書いてありましたけど、いつ頃からそのようなことを考えていたのですか?

SOYA:考え始めたのはだいぶ前ですね。何て言えばいいか分からないですけど……Hi-Fi CAMPとしての活動の傍ら、Hi-Fi CAMP以外の可能性を模索したいと思い始めてました。Hi-Fi CAMPとしてデビューして5年経って、僕も30歳になりますし、何かアクションを起こした方がいいんじゃないかと。まぁ………安定する道を選ばなかったということですね。

KIM:本当に茨の道だよね(笑)。Hi-Fi CAMPとして活動していた方が応援してくれる皆さんもいますし、語弊があるかもしれないですけど、僕らも恵まれた環境にいる状態だと思うので。それを敢えて取っ払うというのは、チャレンジでしかないので。

--かなり勇気のいる決断だったのでは?

KIM:…とりあえず親父に電話しましたよね(笑)

SOYA:本当に僕も狂うくらい悩みました。メンバー、スタッフ、そして応援して下さるファンの皆さんに支えられていましたから。でも、動き出さないといつまでも変わらないと思ったので。僕はまだ自分の現状に満足できていないですし。

--SOYAさんのグループ脱退の意思を聞いたとき、皆さんは何を思いました?

KIM:以前から相談にものっていたんですけど、僕は相当な葛藤があって………。ただ、さっきも言いましたけど前へ行くという意味では受け入れなくてはいけないし、僕らも前に進みたいと思うし。その結果なので、後悔はしてないです。後悔したら応援してくれる人たちにも失礼ですし。

AIBA:ある程度長いこと4人でやってきて、信頼している部分もあるし、色々と知っている部分もあるし、みんな各々才能はあると感じているので、それをまた存分に違う道で発揮できればいいと僕は思っています。

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ワンダフル・ワールド /Hi-Fi CAMP
▲ワンダフル・ワールド /Hi-Fi CAMP

--悔しい気持ちはなかったんですか?

AIBA:今はもうないですけど、最初は少なからずそういう気持ちはありました。ただ、それじゃあ絶対に進まないし、後悔しか残らない。後悔しないために選んだ道が解散だったんです。

TOSHIRO:音楽の土俵で生きている以上、やりたいことはそれぞれ出てくると思うんです。そこが各々リンクしないままグループを続けていても、グダグダになって終わってしまうと思うので、これからそれぞれの音楽人生を進めていくことが、この4人にとってベストなのかなと。やっぱり最初は色々と考えましたけど、音楽的にも開けてきた時期だし、ずっと一緒にやってきたから、今となってはこれで良かったと思います。

--活動休止したり、3人でHi-Fi CAMPを続ける選択肢はなかった?

KIM:最初はそれも考えましたけど、わりと早い段階で“SOYAがいないと違うな”という気持ちになったので、Hi-Fi CAMPはここで終わらせようという決断に至りました。

--そうやって葛藤したり悩む中で、自分たちの楽曲に励まされることはありました? Hi-Fi CAMPの作品には「ワンダフル・ワールド」など、奇しくも今の状況とリンクするような楽曲も多いですけど。

KIM:決断に至るまでというより、決断してからの方がありましたね。ラストオリジナルアルバム『LIFE GOES ON』が出来上がったときに、"良いアルバムが出来たな""良い方向に進んでいたんだな""良いチームだったんだな"って感じることができたりして。あとは、ライブで歌っていて"これは自分たちのための歌でもある"と思うことは何度もありました。

ファンへの解散報告は“大好きな彼女に別れを告げるよう”

LIFE GOES ON(Mega Mix Ver.)/Hi-Fi CAMP
▲LIFE GOES ON(Mega Mix Ver.)/Hi-Fi CAMP

--また、オフィシャルHPを通してファンの方へ解散を報告する際はどのような心境でしたか?

SOYA:大好きな彼女に別れを告げるようでした。

KIM:……お、さすが失恋の帝王ですね(笑)

SOYA:(苦笑)いや、でも本当に、ファンの皆さんからたくさんのメッセージを頂いて"頑張らないといけないな"と。本当に有り難かったです。

--ただ、ブログのコメント欄には「SOYAさんの言葉が聞きたい」という意見もありました。

SOYA:僕自身何て言ったらいいか分からないというか…。次の方向性が固まっていない状態で僕が発言することは避けるべきだと思ってました。

AIBA:最初は「どう受け止めていいか分からない」という声もたくさん頂きましたし、そう思わせてしまったことは本当に申し訳ないと感じています。でも、だからといって、そこで“ごめんなさい”と言うのも違うと僕は思っていて。僕らの決断を納得してもらえるよう、僕らはこれから頑張っていくしかないんだと思っています。

KIM:僕もファンのみんなに伝えるときは辛かったですけど、そこで辛さを見せたら意味がないんですよね。今回のツアーも、湿っぽい別れだけにはしたくなくて、来てくれたからには最高に楽しいと思ってもらいたかった。

--実際、あのツアーは解散するとは思えないほどファンの方達も楽しそうでしたし、Hi-Fi CAMPとハイファイスタ(ファンの総称)の絆の深さを感じました。

KIM:熱いですね、僕らのファンのみんなは。デビュー当時から“聴いてくれる人の身近にいたい”というモットーがあったので、それが上手く伝わっていけていたのかなって、今は思えますね。

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ヒカリ/Hi-Fi CAMP
▲ヒカリ/Hi-Fi CAMP
※モールツアーのテーマソング

--では、この5年間は皆さんにとってどんな5年間でしたか?

SOYA:あんまり生まれも育ちも良くないこんな俺ですけど(笑)、色々な人に愛されていたなと思います。他のどのアーティストより愛された自信がありますね。最後まで「何お前辞めるとか言ってんだよ」って言う人もいなくて…感謝しています。頑張らないといけないですね。

KIM:つくづく良い仕事をさせてもらっていると感じました。自分の伝えたいことを力いっぱい歌って表現できるなんて、他の仕事では中々できないと思うし、続けていきたいなという気持ちにさせてくれる5年間でしたね。

TOSHIRO:僕は……性格が良くなりました。

全員:(笑)

TOSHIRO:ひねくれていたというか、甘かったというか、宙ぶらりんな状態だったんですけど、この5年間で人間としても少しは成長できたのかなって。普通に生きていたら味わえないようなことがこの5年間に凝縮されていて、色々なものを頂いてきたので、これからの人生にもこの5年はもの凄く反映されていくと思います。

AIBA:この5年間って、モールツアー(注2)に凝縮されている部分があると思うんです。KIMと一緒にバンドをやっていたときは30人くらいのキャパでライブをしていたけど、今ではさらに多くのお客さんが集まってくれるようになって。それって、モールツアーも同じなんですよね。各県に行って色々な人と会って、少しずつ僕らのことを知ってくれる人が増えていった。その活動は僕らの原点なんです。  あと、この5年間ですごく分かったのは、僕らだけではどうしようもない部分がたくさんあるということ。色々な人が力を貸してくれたので、人と人との繋がりの大切さを感じたし、そういうことへの感謝を忘れてしまったら、今後の人生もつまらないものになってしまうと思いますね。

--最近では「MY WAY~Realistic Dreamer~」や「STAR☆TRAIN」などトラック面での成長が目立つ曲も多かったですけど、そこにもモールツアーや人との出会いが影響しています?

AIBA:そこに関しては4人の関係性の部分が大きい気がしますね。しっかりと役割分担ができていたので、任せるところは任せるという信頼関係のうえで成り立っていたから、余計な勘ぐりをせず制作できていたんじゃないかと思います。

--では、解散を間近に控えた今の心境は如何ですか? (※インタビューは6月1日に実施)

KIM:俺は終わるという気持ちはなくて、とにかく6月4日のライブのため。4日のライブをどれだけやりきれるか、それだけを考えていますね。

残してきたメッセージに恥じないよう生きていく

--5日からのことはあまり考えていない?

TOSHIRO:まぁ…ぼんやりですねぇ(笑)。

SOYA:僕も4日のライブで全部を出そうと思っていて、そればかりを考えていますね。部屋も片づけられない、洗濯物もできていない状態で……

全員:(喰い気味で)いやいや! それはいつもでしょ(笑)!?

SOYA:いや! こんなにヒドイことはないくらい! ゴミだらけなのに片づけられない! 4日まで片づけない! だから電気もガスもいつ止まるか分からない状況! 言い訳かもしれないですけど、4日までやらないと決めました。

KIM:たぶん5日もやらないと思います。

AIBA:アハハハハ(笑)。僕もまずは4日ですね。4人でできる最終ステージなので、最高のライブをして有終の美を飾りたいし、それがファンの方々への説得力にもなると思うので。あと、解散後も応援してくれるという声をたくさん頂いているんですけど、なるべく早い形で次の行動を起こすことが一番の恩返しになるのではないかと思っているので、そこに向かっても頑張っていきます。

--最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

TOSHIRO:これから先も自分の音楽人生をかけて頑張っていくので、応援してくれたら有り難いです。

AIBA:今までありがとうございました。5年間たくさんの人に支えてもらったので、少しでも関わってくれた人の気持ちを無駄にしないよう、次のステップを目指して頑張っていきます。Hi-Fi CAMPとして活動するのは最後なので、やっぱり一番伝えたいことは“ありがとう”ですね。

SOYA:今まで楽曲やライブで残してきたメッセージに恥じないよう生きていこうと思っています。何が出来るか分からないですけど、とにかく、そのメッセージだけは信じて良かったと思ってもらえるような生き方をしていきます。また会える日を楽しみにしています。

KIM:皆さんに出逢えたこの5年間を糧に、僕たちは明日に向かって前進していきます。これからも応援してください。ありがとうございます。んでね!(※“んでね”は地元・宮城の方言で“さようなら”という意味)

Music Video

Hi-Fi CAMP「んでねBEST Hi-Fi CAMP ALL TIME BEST 2007~2013」

んでねBEST Hi-Fi CAMP ALL TIME BEST 2007~2013

2013/07/03 RELEASE
PCCA-3863 ¥ 3,240(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.キズナ
  2. 02.恋
  3. 03.トルケスタニカ
  4. 04.一粒大の涙はきっと
  5. 05.だから一歩前へ踏み出して
  6. 06.Lost Love Song
  7. 07.一握りの空の下
  8. 08.夢の向こうへ
  9. 09.この手伸ばして
  10. 10.数え切れないKiss
  11. 11.Boys be Ambitious!!
  12. 12.ヒカリ
  13. 13.ワンダフル・ワールド
  14. 14.1.2.3STEP

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