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渡辺美里 『Wonderful Moments 25th』インタビュー

渡辺美里 『Wonderful Moments 25th』 インタビュー

 アルバム9作品がオリコン1位を獲得。小室哲哉、岡村靖幸、大江千里などと共に80年代より日本の音楽シーンをリードし続けてきた渡辺美里が、デビュー25周年を記念して全オリジナルアルバムを紙ジャケット仕様で梱包したBOX『Wonderful Moments 25th』をリリースすることになった。彼女の歴史を紐解くこの上ないチャンス。前述の仲間たちと共に作り上げた1stアルバム『eyes』、大ヒット曲『My Revolution』をアレンジした故・大村雅朗への想い、彼女が今伝えたいメッセージ、そして30周年に向けて実行したいこと等々、その音楽同様、真っ直ぐな言葉で語ってもらった。

小室哲哉、岡村靖幸、大江千里らと創った1st『eyes』

--1stアルバム『eyes』を久しぶりに聴いたんですが、改めて力強いポップミュージックだなと感じました。音にも歌にも淀みがなくて真っ直ぐ。美里さん自身はどんな印象を持たれていますか?

渡辺美里:アルバムBOX『Wonderful Moments 25th』をリリースするにあたって、デビューアルバムから9thアルバム『Baby Faith』までをイギリスのエンジニアにリマスタリングしてもらって、それ以降から17thアルバム『ココロ銀河』まではニューヨークのエンジニアがリマスタリングしてるんです。で、その際にすべてのアルバムを振り返ったんですけど、自分の過去の作品をまとめてガッツリ聴く機会ってあんまりないんですよね。ライブの準備で「この曲がいいかな?」ってチョイスして聴くことはあっても。

--なるほど。

渡辺美里:でも今回、自分が歩んできた道をしっかり踏みしめながらもう一度聞き直すっていうことを久しぶりにやって。その中で『eyes』は一点の曇りもないなって。混じりっけなしの純正200%って感じで、眩しすぎる。音楽的には80年代半ばのものなので、音のチョイスとかエッセンスはその時代感満載なんですけど、このエネルギーはどんな風にしても再現できない。同じ人と作っても、今の私が歌っても、違うものに仕上がると思うんですよね。だから本当に火の玉ガールみたいな。果てしない可能性と壊れてしまいそうな繊細さと熱さが凝縮されている。自分でも聴いてて「誰?この子」って思いましたもん(笑)。あまりに純で真っ直ぐなので「ごめんね」って言いたくなっちゃうような説得力がある。

--また、作曲陣が小室哲哉、岡村靖幸、大江千里、白井貴子、木根尚登などなど。この顔ぶれが1枚のアルバムに参加するって今は絶対有り得ないですよ。しかも小室さんも岡村さんも大江さんもこのときは若手だったんですよね?

渡辺美里:そうですね。

--あの顔ぶれは偶然集まったんですか?

渡辺美里:私が所属しているエピックはその頃、プロデューサーの方がTM NETWORKや大江千里さん、佐野元春さんを担当されていたんですね。それで「俺は女の子はやらない」って言ってたんだけど、私は「この子だったらいい」って特別に受け持ってもらえて。で、その後に岡村くんも会社にデモテープを持ってくるようになったりして。なので、未来に向けて才能が突き抜けるように輝いている人ばっかりと私はデビュータイミングで出逢えたんです。凄いことですよね。だから今でもなんて色鮮やかな、本当にレモンの香りがしてくるようなキュンと来るアルバムであると感じます。

--そういう意味では、アルバム『eyes』から新しいエピック、新しい音楽、新しい時代が始まったと言っても過言ではないと思うんですが。

渡辺美里:後にね、みんなそれぞれに様々ないろんな人生を歩んで。遠回りをしたり、踏み外してしまったり、いろんな人がいて。でも『eyes』を聴くと、みんなそれぞれに私のことを思って書いているところもあるんだけど、計り知れない自分の可能性とかエネルギーっていうのを「俺の曲を聴いてくれ」ってぶつけ合ってるんですよね。私はスピーカーとなってそれを皆さんに伝えていく役目を果たさせてもらった。だから『eyes』みたいなアルバムを私以外の人が作ってたら、とっても悔しかったと思う。あのメンバーとスタートを切れたのは、私の誇りなので。

--そんな歴史的瞬間より25年分の渡辺美里が詰め込まれたアルバムBOX『Wonderful Moments 25th』。このボリュームは正直ぶったまげました。25年のキャリアを持つ人が全部入れちゃったっていう。

渡辺美里:今年の1月にシングルコレクション『Song is Beautiful』をリリースしたんですけど、私はそれでもう大満足だったんですね。各時代を彩る華やかなシングルが並んでて「53曲も歌ったんだ!」「Song is Beautiful=My Life is Beautifulよ!」なんて盛り上がっていて。そしたらジャケット写真を作ってくれているアートディレクターが「美里ちゃん、BOX出そうよ」って言ったんです。彼はビートルズやピンク・フロイド、デヴィッド・ボウイとかの特別仕様BOXを持ってるようなコレクターなの。それで「美里ちゃんのアルバムをひとつにまとめる作業は俺がやるから、絶対BOX出そう」「紙ジャケって凄い可愛いんだよ」って押されて。そしたらこんなに凄いことになっちゃって! なんか、抱えたときの重さが生まれたての赤ちゃんみたいなんですよね。そう思うと「25年にしてやっと授かったか!」って(笑)。

--そのBOXの一面を飾る、前髪を切っている写真(『eyes』のジャケット)。これはどんなシチュエーションで撮ったものなんでしょう?

渡辺美里:10代の写真ですけど、あの頃の私はいろんなことにドキドキしながらもいつも「No!」「許さん!」って桃太郎侍みたいに思ってて(笑)。で、髪の毛を切るって女の子にとってひとつの意思表示だったりするから、こういうジャケットデザインになってるんです。あと、デザイナーさんとカメラマンさんとの打ち合わせのときにU2の『ボーイ』を持って行って「こういうジャケットにしたいんですけど」って言ったんですよ。だからその影響もあります。実はクラッシュの『ロンドン・コーリング』も持って行ったんですけど「デビューアルバムでこれはちょっと……」って言われて(笑)。

--この写真、めちゃくちゃ負けず嫌い感が出てますよね。

渡辺美里:そうですね。だってこんな生き馬の目を抜くような世界ですよ(笑)。いっぱい泣いたし、いっぱい笑ったし、いっぱいやり切れなくて怒ったりもしたし。それでも自分を支えたのは、自分の中の負けん気だった。途中で投げ出すことは嫌だったから「じゃあ、このアルバムを作り終えてから辞めるか辞めないかは考えよう」みたいな気持ちでいつもいて。でも作り終えた頃には「次のアルバムはこんな風にしたいんだけど」になる。だからこの写真の通りの子だったと思います。女の子か男の子か分かんない感じ。

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『My Revolution』と大村雅朗への想い

--そんな男勝りの少女時代に『死んでるみたいに生きたくない』という曲を発表しています。最近の若者に対してのメッセージにも成り得る曲だし、言葉だと思うんですけど、85年当時も「夢がない、生き甲斐がない」みたいな空気って流れていたんですかね?

渡辺美里:時代的に物凄く勢いも元気もあったから“やる気のある奴は勝つ”みたいなところはあったと思う。だけど“運命を切り開いていくのは自分次第だよ”っていうのは今と同じで。あと、この曲は「誰もさわらないで 私のハートに けして染まりはしない ピュア マインド」で始まるんですけど、すごく「分かる」って思ったんですよ。私は中学時代に登校拒否児だったんですね。だけど都立高校に入りたかったから頑張って学校に行って。でも全部を拒否。そこに居るんだけど気配を消してた。誰とも喋らずに授業だけ出て帰る。それは「私の場所はここじゃない。こいつらと一緒にするな」っていう想いがあったからで。で、絶対に歌手になると信じて実際にデビューするんですけど、そこでやっと『死んでるみたいに生きたくない』みたいな曲で自分の想いを吐き出せたんですよね。だから「正にこの曲を待っていました」って感じでしたよ。

--その翌年、1986年に『Lovin' you』なる2枚組アルバムをリリース。ここにはあの『My Revolution』も収録されていますが、10代の女の子が「わかり始めた My Revolution 明日を乱すことさ」と歌ってしまうのってどんな感覚だったんでしょう?

渡辺美里:あの曲とは出逢った瞬間、体中に電気が走るほど「凄い!」と思ったんですよ。メロディがとにかく好きで。そこにどんな詞が付くのかと思っていたら、クールな世界観で、今までにないタッチの詞世界だった。それで「なんか、素敵!」って思って歌ったの。だから「わかり始めた」って歌ってるんだけど、全く分かってないんですよ。何もわかってなかった My Revolution(笑)。それだけ奥が深い歌詞だったんですよね。で、歌い続けていく中で、その瞬間瞬間を突き動かしていく曲になっていって。それは今でも変わらないんですけど。

--おそらく渡辺美里の歴史の中で最も多く歌っている楽曲だと思うんですが「もう歌いたくない」ってなった時期もありますか?

渡辺美里:ライブではないです。ただ、数々のテレビ番組で、他にいっぱい良い歌があるのに「とりあえずビール」みたいな(笑)扱いをされるのは「うーん……」ってなります。だから「こんなにメニューは豊富ですよ」ってたまに思うことはあります。でも「この曲が聴きたい」って思ってもらえる曲があるっていうことは素晴らしいことだなとも思う。

--ちなみに今作には4つの『My Revolution』を収録した8cm CDも付属されていますが、その中で『My Revolution-第2章-』を作るのってどんな気分だったんでしょう?

渡辺美里:海外の憧れのプロデューサーやミュージシャンの人たちに任せることでどんな曲になっていくのか。可愛い子には旅をさせようと思って作ったセルフカバーアルバムが92年の『HELLO LOVERS』だったんですけど。その中で『My Revolution-第2章-』を作るときに、まずオリジナルを作曲してくれた小室さんに声を掛けたんですよ。そしたら「いやぁ、この曲は凄すぎて……」って言われて。「いや、作ったの、あなたじゃない!」って思ったんですけど(笑)。それでオリジナルのアレンジを手掛けてくれた大村雅朗さんに頼んだんですけど。悩みに悩んじゃってスコアが出来上がるまで1ヶ月以上の時間を要したの。で、元々『My Revolution』は歌うのが難しいんだけど、オーケストラで歌うってなると更に歌力が必要で、大変なんですよ。でも大村さんがあれだけ悩んで悩んでアレンジしてくれたものだから、いつも「大事に歌わなきゃ」と思っていて。

--なるほど。

渡辺美里:でも残念なことに大村さんは随分前に亡くなられたんですね。で、もっともっと残念なことに、私が別の作品を作っているときに大村さんとケンカしたまま別れてしまい、お互いがその作品に対しての言い分があったから一歩も引かなかった。電話で「じゃあ、もういい!」「大人気ないな!この人!」みたいな。それで仲直りできないまま大村さんは天国に行っちゃって。だから私は教訓として「会いたい」と思ったらすぐに連絡して会いに行く。プライベートでも仕事でも「まぁいつか」って思ってたら会えなくなってしまう人がいる。ということを知ったんです。で、私は1999年に“うたの木”っていう活動を始めるんですね。それでオーケストラのライブをやることになって、元クライズラー&カンパニーの斉藤恒芳さんにライブ用のアレンジを頼んだんですよ。そのときに彼が『My Revolution-第2章-』のスコアを見ながら「美里ちゃん、大村さんの譜面には凄く愛情が溢れてるね」って言ってくれたの。譜面を見ただけで…………、私はその愛情を読み解くことができなかったんだけど、見る人が見たらそういう風に見えるんだなって思ったんですね。だから『My Revolution-第2章-』は…………、数年経ってから「こんなに難しいスコアを、こんな良いアレンジを出来るなんて大村さんは凄い」って教えてもらって。「なんでケンカ別れしちゃったんだろう?」って思ってます。今でも。だから中途半端な形で『My Revolution』は歌いたくないんですよ。TVサイズでちゃちゃっとは歌えない。

--では、このインタビューを各テレビ局の方にしっかり読んでもらいましょう!

渡辺美里:そしたら今度は「フルじゃないとダメらしいぞ」ってなって、それはそれでいけないから(笑)。愛情ある演出ならばいつでもお受けします。今の話は私と大村さんとの間の問題だから。「聴きたい」と思ってくれる視聴者やリスナーには聴いてもらいたいですし、聴いてもらったらきっと大村さんも嬉しいと思うので。

--また、1988年の『ribbon』辺りから美里さんは意欲的に作詞を手掛けていくことになります。ここには何か心境の変化があったんでしょうか?

渡辺美里:いや、特に「書かねば」ということではなく。他の方に書いてもらった詞も『eyes』っていう曲や『きみに会えて』『死んでるみたいに生きたくない』とか「これは私だ」って思うものがたくさんあったし。だから詞を書き始めたのは周りから提案されてからなんです。そこで新たに生む苦しみを味わうようになったんですけど、自分で書くことによってフィット感はより強くなってきた。でもそこにあんまり拘りはないんですね。シンガーソングライターじゃなくても構わないと思ってるから。でもその分、ボーカリストでありたいと思う。良い歌をうたえるんだったら、誰が書いたものであってもいい。だから「これは歌うことに専念したいな」と思ったときには、川村真澄さんに詞を頼んだりしてるんです。

--あと『ribbon』を語る上で『10 years』は欠かせないと思うんですが、この曲の「行きづまり うずくまり かけずりまわり この街に この朝に この掌に 大切なものは何か 今もみつけられないよ」っていうフレーズ。それでも、それだからこそ生きていくんだっていうメッセージをいつも感じています。

渡辺美里:この曲は、皆さんに「好き」って言ってもらえて。支持率ナンバーワンの曲なんですよ。実は『My Revolution』より得票数が多いんです。ただ、この歌詞は、大江千里さんが作ったスタッカートの譜割りに「どういう詞をはめたらいいんだ?」って思って。とにかく「畳み込む!」と思って「行きづまり!うずくまり!えーっと、行きづまってうずくまったら、かけずりまわるしかない!」みたいな、ドラマの主人公を追っているような感覚で書いたんですよ。

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希望としては“渡辺美里”を面白がってやりたい

--今、歌うとどんなことを感じますか?

渡辺美里:本当に行きづまり、うずくまり、かけずりまわって、膝小僧にいっぱい擦り傷や切り傷を残してきたな~って思いますね。だから「よくこんな詞を書いたな」って昔の自分に対して思います(笑)。

--『10 years』に限らず、美里さんの言葉って時代を超える言葉が多いですよね。いつの時代にもある人が生きていく上でのテーマを歌ってきた印象が強くあるんですが、ご自身ではどう思われますか?

渡辺美里:それはもう続けてきたからこそ、そう感じてもらえるんだと思うし、これからが勝負だと思ってるぐらいなんですけど。1stアルバム『eyes』を作っているときは「5年後、10年後には何でも出来ちゃうスーパーウーマンみたいになってるんだろうな」って気がしていたんだけど、全然何にも果たせてなくて。でも5年後、10年後に聴いてもらっても、自分で歌っても「良いね」って言ってもらえるような、色褪せないものを作りたいとはずっと意識してました。あと、変わらないものはあるって信じてて。ケータイですぐ繋がれる時代、エアメールが届いて「懐かしい字だなぁ」ってなっていた時代、それぞれ違うところはいっぱいあるけど、源氏物語の頃からある“誰かを想う気持ち”はずっと変わらずにあると思うし。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』がヒットしたのもみんなが温かくて胸がキュンとするものを求めている結果だと思うんですよね。そこは自分の歌の中にも生き続けさせたいなって思います。

--僕は20世紀最後の渡辺美里さんのライブをZepp Tokyoで観ていまして。デビューライブ以来14年ぶりのオールスタンディングライブ【うたの木】をやってくれたんですが、あの日の「20世紀の星くずを21世紀に伝えたい」っていう言葉が印象に残ってて。曲をまるで友達や恋人のように大事にしている人なんだなと思ったりしたんですが、それは今も変わらず?

渡辺美里:「ウチの子が一番!」ですよ(笑)。あの「20世紀の星くずを21世紀に伝えたい」っていうのは、実は大江千里さんが私に言った言葉なんです。それで実現したライブでもあって。

--その活動って今も続いてますよね。今回のアルバムBOX『Wonderful Moments 25th』なんて正にそうですし。

渡辺美里:そうですね~。先日「地上デジタル化まであと1年」ってテレビでやってて。ウチのテレビはまだアナログなんだけど(笑)。そんな時代の流れに逆行するかのように紙ジャケットで!BOXで!さっき話した『ALWAYS 三丁目の夕日』じゃないけれども、自分たちの時間だとか時代だとか想いというものがひとつの形として残るっていうのは素敵なことだと思うし。残ってほしいと思うし。だから自分のサイトに「地上デジタル化まであと1年だそうですが、BOX発売まであと1ヶ月です。お急ぎください!」って書いたりして(笑)。

--あと、今日お話を聞かせてもらう中でも感じたんですが、美里さんにとって歌うってもうほとんど「生きる」と同義なんじゃないですか?

渡辺美里:そこまで格好良く言えたらいいけどなぁ~。でも美味しくご飯を頂くことも、肌ケアをすることも、体調を整えることも、友達や家族と時間を共にすることも、ライブをするということも、全部が歌をうたうこと、作品を作ることに向けての準備になってます。歌のネタを探して友達に会ってる訳ではないですよ。だけどその時間にリラックスしたり刺激を受けたりすることが自分の歌に繋がる。そういう意味では、24時間営業の渡辺美里でやってますよね。

--だから、僕は『Wonderful Moments 25th』を聴いた人には、5月にリリースされた『ニューワールド ~新しい世界へと~』も聴いてもらいたいなと。あの曲こそ、そうやって生きてきた美里さんが今一番メッセージしたいことなんじゃないですか?

渡辺美里:うん。正に今、一番歌いたいこと、伝えたいこと。今の時代って夢が描けないってよく耳にするけど、それってきっと情報が多すぎるんですよね。お家の中で世界を全部観た気になっちゃう。でもそれで見た気、聞いた気、感じた気にならないで、実際に五感を研ぎ澄まして体感する。そして自分の体を一回通したからこそ身になるもの、栄養になるものがあるって知るべきだと思う。「書を捨てよ、町へ出よう」とまでは言わないけれど、もっともっと世界は可能性に満ち溢れているんだってことを知ったら、じっとしているのが勿体ないと思うんですよね。ましてや10代や20代の人はエネルギーが有り余ってるんだから、その年代の内に使わないと。何かを誰かや時代のせいにしたり「どうせ」って思ったりすることで逃げるのは簡単だけど、結局自分の人生で心の底から笑えるようにするのは誰かと比較することではなく、自分自身がどうかってことを突き詰めていくしかない。自分で選んで感じて掴み取っていくしかないんですよね。そういう意味で『ニューワールド ~新しい世界へと~』っていうのは「今歌っておかなくちゃ」ってすごく思って。振り返っているばかりじゃなく、私は未来を見ているから。

--その未来の話を聞かせてもらいたいんですが、これから30周年に向けて渡辺美里はどうなっていくと予想されますか?

渡辺美里:予想は難しいですね!ワールドカップ予想より難しいと思うけど(笑)希望としては“渡辺美里”を面白がってやりたい。あんな歌もこんな歌もうたいたいし、朗読もやっていきたいし。あと、今って子供たちに関する嫌なニュースがいっぱい流れるでしょ。私はボーカリストになってなかったら保母さんになりたかったんですけど“美里保育園”を作るまでにはなかなかまだ遠そうなんですよ。だから音楽で子供たちが喜んでくれたり「歌手になりたい」って思ってもらえるようなお手伝いが出来たらいいなって思ってるし。で、子供たちの黄色い歓声も聞きつつ、大人には「この歌を聴いているとお酒が旨いんだよね」って言ってもらえるような、ブルーノートやビルボードライブみたいなところでのライブもやりたいし。そしてもちろん「やっぱり渡辺美里には野外が似合うね」とも言ってもらいたいし。それで「この人、何者?」って言われたときに「女優です」って言いたいです(笑)。

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青い鳥
渡辺美里「青い鳥」

2006/09/27

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トマト/No Side
渡辺美里「トマト/No Side」

2005/11/23

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トマト/No Side
渡辺美里「トマト/No Side」

2005/10/19

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うたの木 seasons〝秋〝
渡辺美里「うたの木 seasons〝秋〝」

2005/08/24

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~エム・ルネサンス~
渡辺美里「~エム・ルネサンス~」

2005/07/13

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うたの木 seasons ”夏”
渡辺美里「うたの木 seasons ”夏”」

2005/05/25

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うたの木 Welcome
渡辺美里「うたの木 Welcome」

2004/12/22

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うたの木 seasons“冬”
渡辺美里「うたの木 seasons“冬”」

2004/11/17

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Blue Butterfly
渡辺美里「Blue Butterfly」

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ORANGE
渡辺美里「ORANGE」

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ドラえもんのうた
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ザ・レジェンド 渡辺美里 ベスト
渡辺美里「ザ・レジェンド 渡辺美里 ベスト」

2003/01/01

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12月の神様
渡辺美里「12月の神様」

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ソレイユ
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うたの木 Gift
渡辺美里「うたの木 Gift」

2000/12/06

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うたの木 Welcome
渡辺美里「うたの木 Welcome」

2000/12/06

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