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【再掲】日米のファンク猛者集団“ナッシング・バット・ザ・ファンク”来日記念特集



NBTF

 日米のファンク猛者集団、ナッシング・バット・ザ・ファンク(NBTF)が今年も来日公演が決定。ドラマー沼澤尚の留学~アメリカでの活動をきっかけに有機的な繋がりによって生まれたスーパー・グループ=NBTF。重厚なグルーヴを放つ沼澤をはじめ、84年からプリンス&ザ・レボリューションとシーラ・Eの両バンドで活躍したエディ・M、同じくシーラ・E・バンドのレイモンド・マッキンリー、ネイト・マーセロー、スティーブ・バクスター、さらにスガシカオ&ザ・ファミリーシュガーからの繋がりで日本代表として参加する森俊之と、日米を代表する6人が怒涛のファンク・サウンドを奏でる。来日公演前に改めてNBTFについておさらいしよう。

沼澤尚が繋ぐ日米のファンク・サウンド
ナッシング・バット・ザ・ファンク

 ナッシング・バット・ザ・ファンク(以下:NBTF)の核であり、日本を代表するドラマ―沼澤尚が、ロサンゼルスの音楽学校 “P.I.T.(Percussion Institute of Technology:MUSICIANS INSTITUTE)”に留学をしたのは、今から約33年前の1983年。大学卒業後のことだった。この音楽学校で生徒として学んだ後、卒業後はインストラクターとして、そして、その後はドラマ―として、現在に至るまで沼澤の快進撃は止まること知らない。その沼澤の留学からアメリカでの活動の中で、偶然と奇跡が重なり合い、現在のNBTFの結成されていった。


▲SOUL POWER-2 (Live) - Nothing But The Funk [10/13]

  プロデューサー/エンジニア/ベーシストとしてグラミー賞を受賞、アメリカ音楽界で成功を収めているシェルドン・ゴムバーグとは、クラスメートでありルームメートでもあった沼澤。学生時代からの大親友だったことがきっかけで、音楽学校卒業と沼澤は同時にチャカ・カーン、ボビー・ウーマック、L.A. ALL STARSなどのツアーに起用。また、シェルドンは同時期に、プリンスやシーラ・Eのツアーにも数年間続けて参加し、その縁で、プリンスやシーラ・Eの作品に参加していたエディ・M、カール・ペラーゾ、キャット・グレイ、レイモンド・マッキンリーらと沼澤も知り合う。これをきっかけに、現地で彼らと活動を共にすることになるのだった。

  1989年、沼澤はカール・ペラーゾ、キャット・グレイというベイエリアのスペシャリスト3人と共に、NBTFの前身であるバンド“13CATS”を結成、その後、4枚のオリジナル・アルバムをリリースした。1996年以降は、ほぼ毎年日本ツアーを行っていた13CATS。活動を続ける中で、シーラ・Eのバンドに参加するギタリストのネイト・マーセローとトロンボーン・トランペット奏者のジョエル・ベールマンもバンドに加入。更には、2000年にシアターブルックの活動のために帰国していた沼澤が、スガシカオ&ザ・ファミリーシュガーに加入の際に音楽監督を務めていた森俊之を日本代表メンバーとして迎え入れることとなり、ここで7人編成スーパー・ファンク・バンドの “ナッシング・バット・ザ・ファンク”が誕生することとなる。また、1999年の13CATSの来日公演に佐藤竹善が飛び入り参加。その後、2000年に竹善の初ソロツアーでこの7人がバック・バンドを務めたこともNBTF結成のきっかけの一つとなったという。21世紀に入ってからは、メンバー全員のスケジュールが許すタイミングでこの奇跡のバンドのサウンドが響き渡ることとなる。


▲[7/11] RAIN (Live) - 13CATS

 昨年(2016年)の来日公演は、世界的ポップス史における最高峰のスーパー・スター“プリンス”の死去という突然の悲報を受け、プリンスへのトリビュート公演となったが、今年は、NBTFオリジナル・メンバーでアル・マッケイ・オールスターズでの活躍も著しいスティーヴ・バクスターの復帰ということもあり、NBTFのオリジナル曲の数々が披露されるようだ。また、ビルボードライブ大阪公演には、シンガーソングライターのさかいゆうのゲスト出演も決定しており、どんな化学反応を魅せてくれるのか期待が高まる。


▲[8/11] Put It Where You Want It (Live) - Nothing But The Funk


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エディ・M / Eddie M(Saxophone)

 バークレー、カルフォルニア出身。1984年からプリンス&ザ・レヴォリューションとシーラ・E、両方のバンドメンバーとして 【PURPLE RAIN】、【AROUND THE WORLD IN A DAY】、【PARADE】ツアーに参加。現在もシーラ・Eと常に活動を共にしている。エディは特にプリンスのお気に入りで『I Would Die 4 U』の12インチバージョンをはじめ、多数のレコーディングにも参加した。


レイモンド・マッキンレイ / RAYMOND McKINLEY(Bass)

 バークレー、カリフォルニア出身。長年、シーラ・E バンドや プリンス との共演をはじめ、デスティニーズ・チャイルド、フェイス・エヴァン、フィリップ・ベイリー、パティ・ラベル,トニー・トニー・トニーなど、教会で鍛え上げられたグルーヴとボトムと音楽性と全身がバネのような瞬発力で西海岸のR&B、ゴスペル・シーンを支えてきた。ベーシストとしてはもちろん、プロデューサー、レコーディング&PAエンジニア、プロダクション/ツアーマネージャーとしてもその才能を発揮している


沼澤尚 / TAKASHI NUMAZAWA(Drums )

 2000年までLAに在住。チャカ・カーン、ボビー・ウーマック、LA ALL STARS、シーラ・E、ネッド・ドヒニーなどのツアー参加をはじめ数々のアーティストと共演しながら、13CATSとして活動。1999年には自身のアルバム『THE WINGS OF TIME』をリリース。翌2000年に、1997年から参加したシアターブルックとしての活動に専念するために17年ぶりに日本に帰国。以降、拠点を日本国内に移して活動を始め、数多くのアーティストのレコーディングやライブに参加。2006年からマルコス・スザーノと内田直之との「ネニューマ・カンサオン・ソー・ムージカ」シリーズ5作品を立て続けに発表するなどソロ的な活動にもフォーカスし、国内外の各種フェスティバルに多数出演し好評を博している。近年も変わらず国内で多くのレコーディングやライブに参加しながら、ナカコーこと中村弘二プロデュースによる15年ぶりのソロ作品『Entropy vol.1』、マルコス・スザーノ×勝井祐二×内田直之との完全即興ライブ・アルバム『FIM DE TARDE』などをリリース。シアターブルックとしては太陽光発電によって全てのライブ活動を行い、中津川ソーラー武道館の開催などで再生可能エネルギーの普及に努めている。


スティーヴ・バクスター / Steve Baxter(Trombone)

 テキサス・ヒューストン出身のトロンボーン奏者。1999年の13CATS来日公演、翌年の佐藤竹善ソロツアーにも参加しているNBTFのオリジナル・メンバー。レコーディング・トロンボーン奏者としてもアル・マッケイ、チャカ・カーン、ニール・ヤング、セルジオ・メンデスなど数多くのアーティストの作品に参加している。近年は、アル・マッケイ・オールスターズのメンバーとして来日し精力的に活動している。


ネイト・マーセロー / Nate Mercereau (Guitar )

 ロサンゼルス出身。レコーディング&セッション・ギタリスト、ソングライター。 シーラ・E・バンドに参加しながらフィリップ・フィリップス, バンクス, ジェニファー・ハドソン、レデシー、ゴアペル他、多くのレコーディングやライブに参加、ラファエル・サディークのサポートバンドではバンマスも務める。【Coachella】や【Cape Town Jazz】など大型野外フェスティバル、『The Maya Rudolph Show』などのTVショーにも出演。WOVE、Quasi Bonsai、A Million Billion Dying Sunsではメンバーとしてオリジナル作品をリリースしながら活動中。


森 俊之 / TOSHIYUKI MORI(Keyboards)

 ピアニスト、キーボード・プレイヤー、アレンジャー、コンポーザー、サウンド・プロデューサーとして、現在に至るまで数々のアーティストと共演する。吉田美奈子、大貫妙子、井上陽水、Mr.Children、スガシカオ、山崎まさよしなど、あらゆるアーティストの音楽制作及びライブ・サポートに携わる。世界的ドラマーであるスティーブ・ガッドとのステージ共演、またスティーブ・フェローン(Dr)ディーン・パークス(Gt)ポール・ジャクソンJr(Gt)ジミー・ジョンソン(Ba)ジェリー・ヘイ(Tp)等との海外レコーディング経験を持つ。また、エディ・M、スティーブ・バクスター、レイモンド・マッキンリー、ジュブ・スミス、カール・ペラッゾ、 沼澤尚らと共にナッシング・バット・ザ・ファンクとして、全国ブルーノート & ビルボード・ツアーに参加。沼澤尚とのエレクトロ・ジャム・ユニット“Deep Cover”、佐藤タイジとのコラボ・ユニット“The Sun Paulo”、などのバンド活動のかたわら、元スーパーカーのKoji Nakamura、勝井祐二(Rovo)ナスノミツル等との即興ジャム・セッションなど、その活動は多岐にわたる。



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