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ブランドン・コールマン 来日記念最新インタビュー powered by 『The Walker's』

 2016 年4 月に自身のリーダー・バンドでビルボードライブでの来日公演を控えるLA ジャズ・シーンの最先端をゆく鬼才鍵盤奏者、ブランドン・コールマン。2015 年12月に幻の名盤となっていた1st ソロ・アルバム『セルフ・トート』が日本企画で初CD化されて話題沸騰の中、今回は『The Walker's』協力のもと、今年3月発売のVol.44に掲載された彼の最新インタビューを転載公開。アルバムは必聴、ライヴも必見、大注目の逸材に迫る。

ちょっとしたタイム・マシーンみたいなものなんだ

──日本のファンは4 月に行われる来日公演を楽しみにしています。今回はバンド・リーダーとしての公演になりますが、どのようなライヴになりますか?

ブランドン・コールマン:そうだね、とにかく私が言えるのは、ジェームス・ブラウンの有名なことばにある「ファンク/音楽はけして止まらない」ということかな。


──昨年カマシ・ワシントンのバンドで来日した際、素晴らしい演奏で日本の多くのファンを魅了しましたね。あなたの持つ日本のイメージを聞かせて下さい。また、 前回来日した時の特別な思い出などありますか?

ブランドン・コールマン:日本はとても楽しく、敬意を重んじる、歴史ある国だね。日本にいる時はいつも愛情や手厚いもてなしを味わっているよ。日本で一番思い出に残っているひと時のことをひとつ挙げるなら、去年のハロウィンの夜にカマシ・ワシントンと残りのバンド・メンバーとカラオケに出かけた時だね(笑)。あれは最高だった!


──あなたのリーダー・アルバム『セルフ・トート』は日本では昨年12 月に初CD 化されましたが、お世辞抜きに最高のサウンドです! このアルバムはあなたの音楽家としてのキャリアの中でどのような作品になりましたか? また、次のアルバムのレコーディングの予定はありますか?

ブランドン・コールマン:『セルフ・トート』は私の初ソロ・アルバムなんだ。本質的に私が音楽の中に組み込もうとした感情、思考、瞬間の合成物という感じだね。このアルバムは私にとってとても特別で、ちょっとしたタイム・マシーンみたいなものなんだ。なぜなら、このアルバムを聴く時、あの時私は何処にて、あの時何をしていたか、構想の時点のひらめきでさえ思い出させてくれるんだ。次のレコードはちょうどフライング・ロータスによって、正にミックスが行われている所だよ。


――子供の頃はどんな音楽を聴いていたのですか? また、 憧れていたミュージシャンは誰ですか?

ブランドン・コールマン:子供として成長過程にあった時、私の兄弟のマーカスがいつもジャズを聴いていたんだ。チャーリー・パーカーやマックス・ローチ、カウント・ベイシ―、デューク・エリントン、ハービー・ハンコックからみんな聴いていた。私の母はテンプテーションズやデルフォニックス、アレサ・フランクリン、マーヴィン・ゲイのようなソウルフルなモータウンものを全てチェックしていた。あと、“ ゴッドファーザー・オブ・ソウル”ジェームス・ ブラウンは勿論、ルーサー・ヴァンドロスやアン・ヴォーグ、プリンスといったよりモダンなアーティストもチェックしていたんだ。そういったミュージシャンや他の数え切れないほどのミュージシャンは私が私らしくあるよう奮い立たせてくれた。彼等の音楽と芸術性は我々みんなに愛をもたらせてくれるんだ。


――音楽を始めた頃のお気に入りのピアニスト/キーボード奏者は誰でしたか? また、強い影響を受けた3 人のピアニストを挙げてもらえますか?

ブランドン・コールマン:なんていい質問なんだ!私のお気に入りのピアニスト/キーボード奏者は、オスカー・ピーターソン、ハービー・ハンコック、そして、スティーヴィー・ワンダーでなければならないだろうね。オスカー・ピーターソンにはピアノを操るための唯一無二の正確さ、技巧、能力があるからね。ハービー・ハンコックはジャズの王様で、ファンクだし、斬新だし、革新的な考えを持ったピアノ・プレイヤーだよね。完全に無限という感じ。そして、もちろんスティーヴィー・ワンダーは、私がこれまで聴いて来た中で最もファンキーなピアニストのひとりで、いつも限界を超えている感じがして、そこに愛が溢れているんだ。そこが彼のいい所だと思うんだ。


――あなたと共演している以下の3 人のミュージシャンについてコメントを頂けますか?

ブランドン・コールマン
カマシ・ワシントン…彼は私の中で史上最もお気に入りのプレイヤーのひとりで、彼の気持ち良いリズムのタイミング、ファンク、何処にでも向かうことができる能力が大好きなんだ。それはかなりの驚きだよ。
フライング・ロータス…彼は創造力豊かな天才だね。彼はスペクトルの全容を理解していて、プログラマーとしてもずばぬけている。
サンダーキャット(スティーヴン・ブルーナー)…彼は私が知る最も刺激的なミュージシャンだね。彼は最高、ベストだよ!


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ピアノは慰めになるものであり、現実の生活から逃避することができるひとつの場所

──作曲はどのようにしているのですか? また、ピアノで作曲するのですか?

ブランドン・コールマン:これは本当にいい質問だ。私は自宅のリビング・ルームでたくさんの曲を書いた。普段はピアノ以外の楽器を使って音楽を作っているんだ。その理由としては例えば、エレクトリックベースを手に取るとアイデアが溢れ出てきて、大 抵私が創造するたくさんの音楽の構想となるからなんだ。


──あなたはLA 出身ですが、本誌のタイトル「TheWalker’s」は50~60年代にかけて、LA を中心に活躍していたジャズ・ベーシスト、リロイ・ヴィネガーのニックネームから付けているんです。彼のアルバムやベースを聴いたことはありますか?

ブランドン・コールマン:それはとてもクールだね。実はリロイ・ヴィネガーのことは知らなかったんだけど、必ず彼の音楽をチェックしてみるよ。私はベース・プレイヤーから多大な影響を受けているしね。ジェームス・ジェマーソンにジャコ・パストリアス、 ブーツィー・コリンズ、ラリー・グラハム、チャールス・ミンガスやレイ・ブラウンとかね。


──現在のLA ジャズ・シーンについてどう思いますか?

ブランドン・コールマン:現在のLA ジャズ・シーンは成熟していて、幅広い聴衆まで超越している。ジャズは我々にとって即興の音楽を演奏するためのひとつの手段ということは知っていると思うけど、我々の音楽はこんにちの現代文化や我々の親世代の音楽のルーツを反映しているんだ。

――これまで日本人ミュージシャンと共演したことはありますか? また、好きな日本のミュージシャンいますか?

ブランドン・コールマン:これまで何人かの日本人ミュージシャンと共演していて、ひとり突出しているミュージシャンがいるよ。彼の名前はマサ小浜! 彼は文字通り私の大好きなギター・プレイヤーのひとりで、驚くべきミュージシャンだよ。

――音楽以外に何か特別な趣味はありますか?

ブランドン・コールマン:必ずしも特別な趣味は持っていないなんだけど、本質的に作ることが好きなんだ。その中でも、料理が本当に好きで、異なる調理法で実験してみたり、オリジナルの調理法を試してみたりもするんだ。だから、私の情熱は楽器から離れてキッチンでの料理にあることになるのかな(笑)。


――あなたの夢や目標は何ですか?

ブランドン・コールマン:私の夢はあらゆる場所で音楽を演奏し、最高の音楽を作り出すための自分自身のプラットフォームを築くこと。そして、他の人々が彼等自身のあるがまま、彼等自身を信頼するべく革新し触発すること。あと、いつか映画音楽に関わったり、私自身のような他のジャズ・アーティストをプロデュースしたいと思っている。


――あなたにとってピアノとは何ですか?

ブランドン・コールマン:ピアノは私にとって慰めになるものであり、現実の生活から逃避することができるひとつの場所だね。ピアノは私の生活のバランスを整えてくれる。健康維持に役立つだけでなく、私の友人でもある。


――最後に 「The Walker's」 読者と日本のファンにメッセージをお願いします。

ブランドン・コールマン:お互いを愛し続け、あなた自身の夢を追うことをけして恐れないこと。そのうえ、我々が生きているこんにちや時代で起こっているたくさんの新興ジャズの芸術性にしっかりと目と耳を開くこと。皆さんの平和と愛を願っています。


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